バッドエンドから始まる物語~小野瀬編~
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~小野瀬vision~
半年振りで再会した彼女は、ひとまわり女らしくなっていた。
元々幼い感じだったのが、経験を経て大人の女性になった、そんな感じ。
その原因のひとつが俺との別離にあると思うのは、自惚れではないと思う。
俺と一緒に仕事をしていた頃の彼女は、どこか頑なだった。
彼女の心を試す為に、意地悪をしたり誘惑したり、あるいは冷たくしてみたり。
彼女の心を乱し続けた俺に対して、彼女は完全に困惑していた。
泣かせた事も、ひっぱたかれた事もある。
それでも徐々に、彼女が俺を好きになってくれるのが分かった。
彼女は俺を許し、理解してくれようとした。
けれど、彼女はまだ、あまりにも無垢で、幼な過ぎた。
俺は彼女を傷付けるのが怖くて、それ以上に自分が傷付くのが怖くて、逃げた。
爆破事件の責任だなんて、後付けの理由をつけて。
今なら、どうだろう。
俺と彼女は、やり直す事が出来るだろうか。