バッドエンドから始まる物語~小野瀬編~
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~翼vision~
翼
「あの、私、室長を呼び戻して来ます!」
私は、スツールから立ち上がった。
今夜、室長は、小野瀬さんと話がしたかったはず。
それなのに帰ってしまうとしたら、機嫌を損ねたとしたら、きっと私のせいだ。
まだ、今なら追いつける。
早く、早く行かなきゃ。
小野瀬
「待って!」
突然、小野瀬さんの手が、扉に向かいかけていた私の腕を掴んだ。
小野瀬
「行かないで」
泣きそうな声。
小野瀬さんのこんな声、聞いた事が無い。
翼
「でも」
小野瀬
「穂積が好きなの?」
振り向いた私は、小野瀬さんの真剣な眼差しに身体を強張らせた。
翼
「えっ?」
言葉の意味が理解出来ないうちに、私は、小野瀬さんに抱き締められた。
翼
「!」
小野瀬
「穂積が好き?」
私……、小野瀬さんに抱き締められている。
ずっと、この人に、こうして欲しかったのに。
どうして?
どうして今、私は室長の事ばかり考えているの?
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