クリスマス・ソングス
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
明智誠臣
☆ひいらぎ飾ろう(Deck the Halls)~明智家~☆
12月も半ばを過ぎ、年賀状を投函してしまったら、明智家は本格的にクリスマスモード突入。
三つ子の娘たちは、毎日大はしゃぎだ。
日曜日の本日は、いよいよツリーの登場。
リビングに鉢植えのモミの木を運び込んだまーくんの周りで、手に手にオーナメントや電飾を構えた娘たちが、ご機嫌で歌を歌っている。
まき
「♪ひーいらーぎかざろう、ふぁららららーららーらーら♪」
まみ
「♪はーれぎーにきがえて、ふぁららららーららーらーら♪」
まり
「♪カーロルをうーたお、ふぁららーらーらららーらーら♪」
三人の歌声はきれいな高い声で、本当に天使たちが歌っているよう。
リビングから聞こえてくる愛らしい合唱を聞きながら、私はクッキーを作っていた。
月や星、サンタやトナカイを型抜きした、小振りのクッキー。
出来上がったら缶に入れて、クリスマスまでのおやつにするつもり。
ところが、焼き上がったクッキーをオーブンから取り出し、テーブルの上のバットに広げて冷ましていると、何故か、次のクッキーが焼ける前に、半分くらい無くなってしまう。
翼
「?」
不思議に思って見ていると、そのうち、小さな手がテーブルの下からひょっこり現れた。
それから手探りでクッキーを見つけ出し、何枚かを掴んで素早く消える。
テーブルの下からは、くすくす笑いあう声が聞こえてきた。
翼
「こらっ!」
娘たち
「きゃあ!」
同時に、ごん、と音がして、テーブルが揺れた。
姉たち
「痛ー!」
翼
「お義姉さんたち?!」
何と、テーブルの下から這い出して来たのは我が家の三人娘、そして、まーくんの三つ子のお義姉さんたち。
姉たち
「痛ったー。頭打った!」
「翼ちゃん、ごめーん」
「美味しくて、つい」
つい、って(笑)。
明智
「つい、って何だ!」
リビングから来たまーくんが、雷を落とす。
お行儀が悪い、とまーくんに叱られ、六人はキッチンの床に一列に正座させられた。
しゅんとしながらお説教を聞く、大人と子供の二組の三つ子たち。
その姿と、まーくんの真剣な顔とを見比べて、私は、笑いをこらえるのに必死だった。
~明智編 END~