小野瀬と穂積(♀)
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~警視庁、緊急特命捜査室~
「おはよう。遅くなってごめんなさいね、ミーティング始めるわよ。あ、ワタシ今日女だけど気にしないで」
「サラッとアカンやつキターー!」
「すごい美人」
「……『Tokyo☆アブナイ☆week』のオープニング思い出しました……」
「ハーイ、明智さんがもう鼻血で前屈みでーす」
「……室長……ほとんど半分見えてるじゃないですか……!せめて、第2ボタンまでは留めてください……」
明智が悶絶してしまうのも、無理はない。
女性になった穂積はいつもの青いシャツを着ているが、豊満な胸はその中に仕舞いきれない。
もちろん、穂積がブラなど着けているはずがない。
頼むから隠してくださいと真っ赤になって懇願する明智に、穂積は渋々、前を合わせ始める。
ぱちーん!
「あ、ボタンが飛んだ」
「ああっ、藤守さんまで倒れました!」
「さ、さすが室長……ほぼ洋モノ見開きの迫力やんか……」
「……逆効果だった……orz」
「上司をエロい目で見るんじゃないの!早朝会議の狸親父どもにさんざん凝視されたり口説かれたりして、もうウンザリなのよ!」
「(その光景は目に浮かぶけど……よく会議出たな……)」
その場にいる全員の心の声がシンクロする。
「明智、ボタンつけて」
ジャケット、ベスト、ボタンの取れたシャツ、と脱いでいく穂積に、両手で顔を覆った明智が涙目でイヤイヤをした。
「無理です許してください」
「泣かないでよ。じゃあ、櫻井お願い」
「はい」
半裸の穂積からまだ温もりの残るシャツを差し出されても、捜査室唯一の女性である翼は平気だ。
だが、口には出さないだけで、自分よりも美人でナイスバディになってしまった恋人に、女として複雑な心境である事は間違いない。
「はいはーい、室長!質問です!」
如月が元気よく手を挙げた。
「はい、如月くん」
素肌の上にベストを着ながら、穂積が如月に顔を向ける。
「今日のテーマはこれですよ!」
《一日だけ女性になったら何したい?・してみたいコスプレは何?》
「もうじゅうぶんコスプレだと思うけど……そうね、女になってしてみたい事と言ったら、アレかしら」
「(アレ?)」
またしても、全員の心の声がシンクロした。
「櫻井、ボタンありがと。で、そこの書類、総務に届けてくれるかしら。そうそれ。そう今」
急にお使いを言いつけられ、翼は首を傾げた。
これからミーティングだと言っていたはずなのに。
けれど、持ち前の勘の良さで不穏な空気を感じ取り、これは暗に自分に席を外せと言っているのだと察した翼は、茶封筒に入った書類を手にすると、素直に捜査室の扉を開けた。
「では、行って来ます」
「お願いね」
「はい」
ぱたん。
「……行ったか」
「室長、『アレ』って何すか?!もしかして、『アレ』ですか?!」
「アノ時って、男も気持ちいいけど、女性の方がさらに気持ちいいらしいじゃないの」
翼がいなくなった途端、たちまち男子校のようなノリになってしまう捜査室の中。
そこへ、小野瀬が飛び込んで来た。
「穂積ーーー!」
「お前来んなよ」
「水臭いぞ穂積。俺とお前の仲じゃないか。お前が女性の悦びを体験してみたいと言うなら、相手は『警視庁の光源氏』の俺しかいないだろ?」
「手を握るな」
「差し出がましいようですが、小野瀬さん。ここは捜査室です。室長がお望みであれば、不肖この自分がお相手を努めさせて頂きます」
「気持ちは嬉しいけど、明智。とりあえず鼻血を拭きなさい。アンタ早くないでしょうね?」
「それやったら、室長、俺でもええですか?」
「アンタはケダモノでしょ。まあ嫌いじゃないけど」
「俺、室長に抱かれて寝たい」
「……ちょっと母性本能疼くわ」
「俺が一番若くて新鮮で美味しいですよ!」
「アンタ小さいから、何となく背徳感あるんだけど……」
「僕ならどうです」
「どこから来たのよ泥棒」
「ほ、穂積……俺はダメだぞ!」
「いつから居たのよ童●」
小野瀬に続いて迫って来たJSとアニを一蹴して、穂積は室長席の椅子にふんぞり返る。
「まあ、ワタシの相手になりたいなら、全員、仕事でワタシが満足するような成果を出して見せてからだわね。満足な仕事も出来ずに、女を満足させられるわけ、ないわ」
「そんな殺生な!」
抵抗する藤守に、穂積は、あら、と唇の端を吊り上げてから、見せつけるように、長い脚を組み直した。
「自慢になるけど、ワタシ、そのくらいの価値は、あると思うわよ。したいの?したくないの?アンタたちのお望みのコスプレ、してあげるわよ?」
「ただいまですー……って、なんかみんな、殺気立つほど真剣に仕事してる……」
「はい、お帰りなさい」
「室長、どうしたんですかこれ……」
「仕事の為には、ワタシ性転換する方がいいのかしら?」
「ええっ?!嫌ですよ!」
「うふふ」