★★ 仮面ライダー☆HOZUMI-prologue- ★★
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仮面ライダー☆HOZUMIは警察官である。
秘密結社ネオ・ジョンスミスは首都圏制覇を企む悪の秘密結社である。
仮面ライダー☆HOZUMIは迫り来る陰謀から人々を守る為、特命を帯びてネオ・ジョンスミスと戦う!
これは、公務という名の試練に立ち向かう一人の男と、彼とともに巨大な敵に挑む仲間たちの物語---
その、序章である。
★★ 仮面ライダー☆HOZUMI-prologue- ★★
穂積泪は不機嫌であった。
昨日の夜までは普通、いや、今朝まではむしろ上機嫌だったと言っていい。
恋人との幸せな夜を過ごし、満ち足りた思いで眠った。
目覚めた時にまだ腕の中で寝息をたてていた愛らしい唇にそっと唇を重ねた時も、彼女を起こさないように寝室を出て、シャワーを浴びていた時も。
早朝会議の為に彼女を残して出勤しなければならず、先に行く、とリビングにメモを走り書きした時も、ジャケットを手にひとり車に乗り込んだ時も。
彼女が畳んでアイロンをかけてくれたハンカチがポケットに入っているだけで、二時間後にはまた会えるはずだと思うだけで、穂積は鼻歌混じりにアクセルを踏み出す事が出来た。
警視庁に着き、彼が室長を務める緊急特命捜査室の鍵を開け、夜間に届いていた郵便受けの中身を取り出し、机上のPCを起動させる。
PCが立ち上がったところで新着メールを確認し、その後、提出された報告書を読んで昨日までの捜査状況と今日の計画を練る。
管内で発生している事件や事故の状況がリアルタイムで更新され、一覧で情報を見る事の出来るスケジューラは、穂積の要望に応えて、部下の小笠原がプログラムした特製だ。
毎朝の会議の前に、こうしてあらゆる情報を取り込んでおくのが穂積の日課。
昨日までの情報や仕事以外のニュース記事は、のちほどスポーツ新聞で読む。
雑多で脈絡の無い情報ばかりだが、それらを整理して蓄積していく作業は、仕事が好きで頭脳明晰な穂積にとって、少しも苦にならない。
だから、この時点でもまだ、穂積の機嫌は悪くなかった。
上機嫌だった彼の気分をどん底に突き落とす事件は、この後、定例の早朝会議で起きたのだった。