pure love&so sweet
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~さやvision~
久し振りの、彼との待ち合わせ。
午前8時36分。
壁の時計はまだ、約束の時間より20分以上も前の時刻を示している。
家にいてもそわそわするばかりで落ち着かないので、早過ぎると分かっていながら、私は待ち合わせのファミレスに来てしまった。
アルバイト代で買ったばかりの、パステルカラーのワンピースを着て。
少しでも早く会いたくて。
まるで子供みたい、と、ひとり赤面しながら、私は水のグラスに口をつける。
何日振りだろう?
頭の中で、会えなかった日数を指折り数えてみる。
……2ヶ月。
きっと、大した日数じゃない。
社会人1年目と大学3年生の恋人どうしなら、きっと、なかなか会えないのは当たり前。
まして、彼が警察官だったら。
でも、私にとって、彼と会えない時間は、秒針が時を刻む音が聴こえて来るほど長く、心細い時間だった。
彼を好きになる前、私は、どうやってひとりの時間を遣り過ごしていたんだろう?
……思い出せない。
だって、彼と出会う前、私はほんの子供だったのだから。
そして、もう、彼と出会ってからの年月の方が、それ以前よりもずっと、長くなっているのだから。