Trance~JS~ *チアキ様からの頂き物
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翼side
見た事のない町
知らない風景。
捜査室の皆から離されて、異国の町でただ一人私を愛してくれる人の腕の中で過ごす毎日。
彩とりどりの花に夜はきらめく灯りの数々。
御伽噺にでも出てきそうな現実離れしたこの空間は、私の心も開放的にしているに違いない。
だって…こんな事、自分がするはずないと思っていたから。
「僕の腕の中で何を考えているの?」
長い黒髪を揺らし、深く繋がる私を見下ろす彼は"愛しいマルガレーテ"と言いながら繋がりをより一層深めてくる。
「…名前を呼んで…」
気持ちいいと…無意識の中で口にしながら名前を呼んで欲しいとお願いすると彼はクスリと微笑んで
"なぜ?"と聞く。
窓の外の明かりを背に、少し影になる瞳を私に向けながら。
「愛されてないみたいだから…」
マルガレーテは私の名前じゃない。
ファウストだっていない。
指輪も関係なく、私を私として愛して欲しい。
そう願う事はいけないこと…?
ギシリ…強くベッドを軋ませて、最奥を突くその塊に悲鳴を上げて。
少し汗ばむ彼の背に腕を回して…与えられる気持ちよさを全身で味わっていると彼の薄い唇が綺麗に吊りあがり頬に口付けされる。
「僕は最初から君だけしか見ていない。
第一の指輪も穂積泪も関係ないほどにね」
ギシギシとベッドを激しく軋ませ彼が私を責め立てる。
そんな激しい快感の中、薄れる意識の中で聞こえてくる優しい声色。
「翼…僕はずっと君が欲しかった」
呼んでくれた私の名前。
魅せてくれる無償の愛。
Trance
異国の地で
彼のために生きていく覚悟を決めた私に、彼の愛が降ってきた瞬間だった…。
fin.
穂積泪
「異国異国ってどこの国よ!!」
如月公平
「怖~・・・今日はまたずいぶん荒れてますね。抜け毛でも激しいのかな」
藤守賢史
「便秘ちゃう?」
穂積泪
「んなわけねぇだろ、この馬鹿ツートップ!!」
※Trance=夢中、恍惚
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