……また会えるから *龍鬼様からの頂き物
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…また会えるから
「…はぁ、ねむいなぁ。」
泪さんがいなくなってから何十年たったある日の事。
翼はベッドの上で青空を見ていた…。
そして、ゆっくりと目を閉じる…、
「お疲れ…。」
何かが途切れたと感じると体は軽くなり懐かしい声を聞いた。
さっきまでベッドに横たわっていたはずなのに今はその感覚が何もない。
ゆっくりと目を開ければ、あの頃のままの泪さんの姿…。
目線が合うとにっこりと笑いかけ抱きしめてくる。
「また会えた…」
らふな格好で…。
「あ、悪魔?」
翼が抱きしめられながら泪さんの背中から生える何かを見つける
「あ?、あー。悪魔だよなコレ」
そういってはねを引っ張る。
「そういやお前は白いから天使か…。まっいいや、やっと触れ合える」
もう一度抱きあうと二人は光…
「まとうか。」
の中へ…ってなんです?お話しを閉めさせて下さいよ
「いや、何十年も会ってなかったのに抱きしめるだけってねー」
ねー?って…
「だってな、銃弾食らって…なぁ?」
あー、はいはい分かりましたよもう。
おまけ。
「やり残した事。」
翼が過ごしたあの世界。
あの腐れ縁の赤い野郎…
俺の祭壇になんとまぁ、時が全てを別つまでなんてクサイ事を言ってやがる。
なんと俺の娘達には声が聞こえるみたいだからなー…
トコトコと周りを歩いていると翼が来た。
「何か聞こえた?」
娘達とは短くなら話せるが翼には聞こえない。
死んでからずっと近くにいるが気がつかない。
「お父さんがね。『小野瀬が、《時が全てを別つまで》なんて、クサイ事言ってる』って」
ほら、聞こえてたか。
おっ小野瀬の奴顔が面白い事に…笑いがとまらねぇ
「お父さんが…お腹抱えて笑ってる」
そうだ、小野瀬は寂しがりだからなあ。その時が来たら、うちの墓に入れてやれよ
櫻井はまた俺の言葉を伝えてくれる…
「『小野瀬は寂しがりだからなあ。その時が来たら、うちの墓に入れてやれよ』だって」
見事に笑い出す翼達
小野瀬がまた何か言っているか聞いて来たので久々に音に出して言ってみた。
「幸せになれよ」
櫻井が代弁してくれるだろうと待っていると小野瀬と翼の様子がおかしいのに気がついた
聞こえたのか…?
「あれ…?私にも聞こえたみたい」
「俺も…」
…絶対こいつらパワーアップしたとか考えてやがる。
お仕置きだなぁ…と考えていると翼の肩が震えた。
その日の夜…
翼は寝室で寝ていた
かたんっ
「翼」
俺は届くか分からない言葉を毎日かけていた。
「また、お前に触れられるまで待っててやるからな」
が眠るベッドに腰掛ける右手を翼の頬に近づけるが通り過ぎた。
「やっと、手に入ったのにな…」
「…るい…さ」
「俺の夢でも見てんのかな」
もう一度触れられないとわかってても触れようと近づく‥
「‥まて」
な、なんです?また止められましたよ?
「‥なんかいい話ダナーって感じだったから流したが、普通この流れ、俺らの話だよな」
‥わかりました
第二のおまけ。
「羽根って飾りなんですねー。空中浮遊面白いです」
白と黒の光が混じ会う
「俺もはじめの頃は飛び回ってたなぁ‥」
空気椅子状況で飛び回っているのを眺めていた
「お、見えた」
何が?とそのまま下を向けばニヤニヤしながらスカートの中に目線が止まっている泪さん。
すかさずスカートを抑えると集中が途切れたのか落下する‥
「おっと‥、ほら大丈夫か?」
落下寸前に腕の中に捉える
「むー‥」
頬を最大まで膨らましている翼
「さぁーってと、可愛い俺の天使ちゃんは堕天使になってもらいましょうか」
「身の危険を感じます」
「んー?」
首筋に顔を埋めた泪さんは耳元で小さく呟いた
「あれから、お前に触れる事出来なかったんだぞ?何度近寄ってくる男を‥呪ってやりたかったか‥特に、小野瀬。自分で言っときながらアレだけど、呪ってやりたかった。悪感、寒気などは俺が仕向けたがな‥フフフ」
翼は愚痴になりだした泪さんをだきしめた
「ずっと、ずっと見守ってくれたたんですね」
行きなりの行動でびっくりしたが‥
「さて、皆の所行くか」
泪さんがそう言えば世界が変わり
あの頃と変わらないメンバーがそこに居た
「生まれ変わるなら皆一緒がいいだろ」
そういいながら翼を地へ下ろすと一番近くに居た赤い髪の人が近寄る
「やぁ」
「二十年ぶりですかね?」
「そうだねぇ、死んで迎えに来たのが穂積というのは死んで早々大笑いしたけどね」
トコトコと遠くから歩いてくるメガネとフワフワしてそうな髪の人とにっこり笑顔の人と何処からか手にいれたのかタバコを投げ捨てている人。
「久しぶり‥」
「あっー、翼ちゃんだー!」
「元気しとったか?」
「元気そうで」
「皆さん‥元気そうで良かったです」
「さて、再会も程々にして、次の人生始めましょーか」
背伸びしながらそう言えば他のメンバーも一箇所に集まる
「一緒に転生すれば、近くに居られる。どうせならこのメンバーがいいだろう?」
そういいながら笑えば泪さんは片手を出して来た
翼はその手を掴むと世界が光り出す
ある小学校にて、
六年には悪魔と呼ばれる少年とその悪魔に何故か従う人
「おー、ちょっと焼きそばパン買ってこいよ」
「小学生なんだから給食たべなよ…」
五年には無口のクールな少年と、野球が好きでグランドを走り回る少年
「…。」
「よっしゃ、ホームランっ」
四年にはパソコン抱えている人付き合いが苦手な少年に何故か髪の毛を気にする少年と直感が鋭い少女。
「ナナオの改造用パーツ欲しい…」
「ねぇっ、君可愛いね!名前は?」
「シュークリームですかっ!?」
このメンバーが集まるまで後何年?
…数年後
「なぁ、泪。」
「なんだ?」
「人選してみたけどこんな子達はどうかなぁ」
そういって渡された名簿には
正臣…公平…賢史…諒…葵…泪
それぞれ苗字は変わっているが同じ名前。
そうしてその紙を持ちドアを開け外に出ようとすると茶色い髪の女性にぶつかった。
「ちょっ、翼大丈夫?」
人は揃った。
新たな人生の幕開け
~END~