Pre・honeymoon *ともぴ様からの頂き物
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葵「翼!来てッ!」
オレは、翼を呼んだ。
翼「葵?どうかしたの?もしかして、Gが出た?」
なんだか忌々しい名前が出たけど、翼は慌てて来てくれた。
そして泡ぶろを見て。
翼「わぁ~…スゴぉ~い。カッコいい。外国みたぁ~い」
ってか、ここ外国だけど…。
葵「最後の夜だし、さ。
どぉ?このスターライト☆バブルバスに一緒に入らない?」
そう言って誘ってみた。
翼「えッ……」
葵「泡で見えないし…。
キャンドルの灯りなら恥ずかしくないでしょ?」
翼「う~ん…」
葵「じゃあ…さ。
ここ…バスタブの縁に座って、空を見上げてごらん?」
翼は、オレの言う通りにして空を見上げると…。
翼「うわぁ~。星が降ってきそうだねぇ…。」
目が一層大きくなって、感動してるようだ。
オレは、翼を抱きしめて…。
(よし!ココで、ダメ押しのセリフだッ!)
翼の肩に顎を載せて耳元で言った。
葵「今日、カルフールで…さ。
オレの母親への心遣い…が、ホントに嬉しかったよ。
自分の親のように考えてくれて…。
だんだん、翼は『オレの奥さん』になって
いってるんだな…って……思った」
翼「葵…」
翼は、オレの顔に両手を添えて…。
口唇を合わせてきた。
翼「……葵…ダイスキ…」
オレは一瞬…動揺してしまった。あの、翼が…。
自分からキスしてくるとは思ってもみなかったから…。
付合い始めてから今日まで、オレが「キスして」って
言わなければ、したコトがなかったのに…。
恐るべき「オレの奥さん」効果。
しかも…。言ったオレにまで効いてるし…。
気付くと…オレは、翼を抱きしめて。
息が苦しくなるまで、深いキスをしていた。
愛してる。愛してる。愛してる。心の中で叫んだ。
翼がトロ~ンとしたところで、素早くキャミワンピと
下着を脱がせて…抱き上げて、あわあわのバスタブに入れた。
翼をオレの前に座らせて、オレ達は2人で空を見上げた…。
葵「満天の星空の下で一緒に…お風呂なんて、
すごくロマンチックでしょ?」
翼「葵…。わたし…。天の川…って、初めて見たぁ…」
翼「葵って星座にも詳しそうだね?」
翼「ギリシア神話も詳しい?」
翼「わたしは、アリアドネとディオニュソスのお話が好き」
翼「ねぇ…葵?どれが南十字星?」
恥ずかしいのか…それとも緊張しているのか、
いつもより…かなり、おしゃべりモードだ。
葵「ほら…(指さして)アレ…だよ」
翼「どれ?」
翼が振り返ろうとした時、オレは後ろからギュッと抱きしめた。
翼「やぁッ……」
葵「フフ…捕まえた…。
ホラ。あの、天の川のトコにあるのが…南十字星。
その近くには、ニセ十字とかダイヤモンドクロスがあって
紛らわしいんだよ」
嫌がってもお構いなしに、オレは会話を続ける。
葵「それから…。アリアドネがディオニュソスから貰った…
かんむり座は、あれ…。
みなみのかんむり座と区別するために北冠座とも言うんだよ」
翼「ね…葵?もぉ…ちょっとだけ離れて…」
葵「どうして?」
翼「どうしてって…」
葵「どうして離れなきゃいけないの?
オレ達、夫婦になるのに…」
翼「なるけどぉ…だってぇ…恥ずかしいもん」
葵「どうして?
翼の夫になる…オレに対しても恥ずかしいの?」
翼「…ぅッ…。………ダメぇ?」
葵「恥ずかしがる、翼も可愛いケド…さ。
オレとしては、もぉちょっとだけ歩み寄って欲しいかなぁ…」
翼「でも。えっちぃ、わたしって嫌じゃないの?」
葵「なんで?大歓迎だよッ!
さっきさ。初めて、翼からチュ~してくれたでしょ?」
翼「初めてじゃないもん。前にも、したコトあるもん」
葵「それは、オレが『して』って言ったからでしょ?」
翼「う…ん」
葵「チュ~だけでも…。オレが、どれだけ嬉しかったか…」
翼「ホント?」
葵「オレは嘘つかないよ…。
だから、翼も嘘をつかないで教えて?
オレとくっつくのはイヤ?一緒に、お風呂に入るのはイヤ?」
翼「くっつくのは、ヤじゃないよ。
お風呂…も、ヤじゃないけど…ね。
すごい恥ずかしいんだもん」
葵「どうして?裸なんて、もぉ…いっぱい見てるし…。
いっぱい触ってるでしょ?」
翼「…う…ん…だけど…ね。一緒に、お風呂に入っちゃったら…」
葵「うん。入っちゃったら?」
翼「なんか…えっちぃムードになっちゃうのが恥ずかしいのッ!」
葵「(耳まで真っ赤…カワイイ)それは…。
なっちゃうねぇ…(耳元にキスをする)」
翼「…もぉぅ…。ッそれにぃ…。お風呂だと、のぼせちゃうしぃ」
葵「じゃあ…(今度は逆の耳にキスをした)バスタブから出てする?」
翼「え…意味わかんない…。だって…。ここ、外…じゃない…」
葵「う~ん(外って言うより…庭、なんだけどさ)まぁ…。
オレとしては…。外(この場)で、してもいいんだけどさ。
でも、そぉだね。ここでは、しない…よ。
蚊に刺されれちゃあ…大変だからさ。日本での話…」
翼「日本で?」
葵「うん。一緒に暮らし始めたら…。毎日、一緒に入るよ?」
翼「え~~~~~~~ッ…。毎日ぃ???」
葵「そうだよ。だって…。子供が産まれたら、
あんまりラブラブ出来なくなっちゃうでしょ?」
翼「………(何か言いたげに振り向く)」
葵「ん?なぁに?」
翼「……子供が出来たら…。葵、ラブラブしなくなっちゃうの?」
葵「え…」
翼「子供産んだら…。わたしなんか、もぉ魅力なくなっちゃう?」
葵「(ビックリして)何、言ってんのッ?」
翼「だったら、子供なんて…要らない」
葵「(思いっきり動揺して)ゴメン…。オレの言い方が悪かった?
お願いだから、そんな意味に取らないで…。
(焦った。ハンパなく焦ったけど、ちゃんと理解って貰わないと…)
子供は欲しいよ。出来るなら…。今すぐにでも、欲しい。
でも子供が居たら、2人っきりの時間なんて…なかなか作れないって
伝えたかったんだ」
翼「だったら…心配しなくたって……。
子供が産まれてからも、2人きりの時間なんて作れると思うよ?
わたしは、結婚してからも働くつもりだし…。
子供が産まれたって、この仕事を出来れば続けたいと思ってるの…。
だから、この間も…お母さんと話したんだけど。
ある程度…せめて小学校を卒業するまでは、お母さんにも手助けして
貰って育てたいの。
ゴメンね。勝手に決めてて…。でも葵がイヤなら…考え直すけど…」
葵「オレは、小さい子供の傍には絶対に身内の…大人が居た方が
いいと思っている。
両親が揃っているのなら…出来るだけ両親が看るべきだとも思う。
もちろん!それを、翼だけに任せるつもりはないよ。
家事も…いろいろ分担して、オレだって看るつもり…だし。
ねぇ…?お義母さんは、その時に何て言ったの?」
翼「お母さんは健康だし、まだ若いから…孫の面倒は
看れると思う…って言ってくれたケド。でも葵がイヤなら…」
葵「イヤってワケじゃないケド…。
ただ、お義母さんの負担になってしまうなら…。
翼が辞職するコトも視野に入れて…」
翼「ぅ…辞めなきゃ…ダメ?」
葵「オレは、翼との子供が欲しい。
それは譲れないけど…。
子供がね。自分の存在が、みんなの負担になってるって
思うのだけは…絶対に避けたいんだ。
そうなってしまう位なら可哀想だから子供は要らない」
翼「…うん…そうだね。
子供について、葵の本音が聞けて良かった…。
初めてだよね。わたし達の子供の話をしたのって…。
葵は、あんまり子供が好きじゃないのかもって
思ってたトコがあって…。なかなか聞けなかったの。
でも、わたし…。仕事を続けても、お母さんに
任せっきりにするつもりはないよ?
ホントは、ずぅ~っと捜査室にいたいけど。
無理だと思ったら…。
すぐ室長に相談して、異動させてもらう。
自分に出来る仕事で…都民の方々のお役にたてるような
警察官でありたいの」
葵「明後日さ。仕事が終わったら…。
翼の実家に一緒にお土産を持って行こう?」
翼「うん……?」
明後日。翼は、お土産を持参して実家に寄るつもりだった。
だけど…。子供のコトは大事な話だから、オレも一緒に行って
2人の考えとして伝えるべきだと思った。
葵「お義母さんに、オレからも…お話したい」
翼「え…?」
葵「まだまだ気が早いかもしれないんだけど。
子供が出来てから慌てたくないし…。
オレ達2人の子供だから…さ。オレからも、お願いしなきゃ…。
でも、お義母さんに迷惑をかけてしまうのは、どうしても嫌だ。
もしも。そうなったら…」
翼「うん。わかってる。その時は、退官するコトも考える…。
約束する」
葵「じゃあ…。お風呂も約束して?」
翼「う``~…」
葵「ダメ?身も心も、曝け出すってゆーか…さ。
こうやって…。お互いに相談とか、話合いも、
心に思っているコトを素直に言い合えて、
オレはいいと思うんだけど…」
翼「ぅ``~…やくそく……しま………ス…」
葵「じゃあ。誓いのキスを…して下さい」
翼「え``ッ??」
葵「当然でしょお?」
翼「じゃあ…(お腹のトコにある)手ぇ離して。
あと…。わたしの顔、見ないで…。ちょっとだけ目を瞑ってて…」
翼は体勢を入れ替えた。オレと向かい合わせになって…。
チュっと音を立てて…。ほんの一瞬のキスだったけど。
オレは、翼をギュッと抱きしめて…太腿の上に乗せた。
翼「葵~ッ?……ぁのぉ……さすがに…。
この…体勢はぁ、ものすごぉく恥ずかしいよぉ~。
……ってか、さぁ…」
葵「おやッ…?もしかして…(オレの身体の変化に)気付いた?」
翼「わざとだ…。絶対に、わざとだ。だから腿に乗せたんだ」
葵「ねぇ?翼…。
ここだと、のぼせちゃうから…さ。もぉ出よう?」
翼「ヤダ。まだ、居るぅ……。
葵は、先に上がっていいよ?」
葵「翼は、オレを1人ぼっちにするつもり?」
翼「そうじゃないけど…。
せめて、ゆっくり心の準備くらい…させて…よ?
なんか、お風呂からずっと葵のペースに
流されちゃってる気がするんだもん…」
わかった…。ゆっくりおいで。
と言って、オレは先に風呂から上がった。