Pre・honeymoon *ともぴ様からの頂き物
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ディナーの予約をしているイタリアンレストランへ送ってくれる
時間だと、バトラーから連絡がきた。
葵「翼…。そろそろ時間だよ。起きて…」
オレは隣で寝ていた、翼を起こした。
ホントは。もっと、ゆっくり寝かせてあげたかったんだけど…。
翼「…ぅン…?うあぁぁぁぁ。寝ちゃってたぁ~…」
葵「あぁ…大丈夫。少し遅れるかもって言っておいたから…」
翼「う…ん。ありがと…。急いでお化粧直ししちゃうから、
ほんの…ちょっとだけ待っててね」
葵「慌てなくていいから…」
翼は、ササッと髪型を整えながら…お化粧直しをして、
サンドレスの上からシフォンのショールを羽織った。
翼「葵、虫よけスプレーしたぁ?」
やっぱり、こっちは蚊が多い。
いわく…O型だからなのか、それとも体温が高いからか…
一緒に居ても、オレより蚊に刺されやすい。
こっちの蚊に刺されると…。
とんでもなく痒いって、くちコミを読んでいたので…。
用意周到な、翼は…。
かゆみ止めはモチロン…色々な虫よけグッズ、Gまで倒せる
強力な殺虫剤など、日本から持参して来ている。
バトラーにも依頼して、部屋に虫除けベープ等いっぱい設置して
貰ったからか…。今のところ、被害に遭っていないみたいだけど。
葵「あ…まだ…だった。おいで。オレがやってあげる」
お化粧直しをしている…翼に見惚れてしまっていて、
オレは出掛ける用意をし忘れてた。
翼「うん。じゃあ。わたしが葵にするね」
お互いに虫よけスプレーの掛け合いっこをして…。部屋を出た。
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系列のカユマニス・ヌサドゥアにある《ピアサン》に到着。
オレ達が泊まっているカユジンからは、車で15分弱くらいの所…だった。
来年は、こっちのヴィラでもいいかな?
レストランの雰囲気は良いし…。味も、なかなかイケてる。
エビ好きの、翼はロブスターのパスタが気に入ったらしい。
オレは、生ハムメロンが今日イチだった…。
生ハムの塩加減が絶妙で…。メロンが最ッ高に美味かった。
こっちは、ホントにフルーツが甘くて…美味しい。
オレ達が泊まっている部屋にも、いつもフルーツが用意されている。
どれだけ食べてもOKで、いつの間にか追加しておいてくれる。
フルーツ好きなオレとしては、かなり満足。
ピアサンで食事している時、オレ達は…こんな話をした。
翼「……。もぉ。明後日には、日本に帰っちゃうんだねぇ…」
葵「翼、帰りたくないの?」
翼「う~ん…。
でも此処での生活は、わたしをダメにしちゃう気がするの…」
葵「ダメに?どうして?」
翼「だって、さ。
バトラーさんが、なんでも…やってくれちゃうんだよ?
痒いトコにも手が届くみたいな…。たぶん急に居なくなったら…」
葵「困る?」
翼「う~ん…。困るって、ゆ~か…。
長く居たら居るほど、バトラーさんが居ない生活に
慣れるのに時間がかかりそぉだなって…だけ、だよ。
葵とバトラーさんは、ゼンゼン違うからね?」
一瞬。ほんの、一瞬だけ…なのに。
オレが、妬いたのを見抜かれたか…。
葵「そぉ?何が、どんな風に違うの?」
翼「だって。バトラーさんが居なくなっても、
生きていけるもん。
でも。もしも葵が居なくなったら……。
わたし…絶対に耐えられないよ。
結婚したらね。葵には好きなコトをして貰えるように…
わたしが葵のバトラーさんになるんだッ!」
葵「オレ、翼にバトラーさんになって欲しい
ワケじゃないから…さ。
ずっとずっとオレの傍に、翼が居てくれたら…
それだけでいいんだ」
翼「ずっと居るよ。でもね。でもね。葵のためにも…。
あと…ちょっと気が早いかも…だけど。
わたし達の子供のためにも、
わたしは、もっともっと、お料理上手になりたいの。
出来たら明智さんくらいに…。
せっかくバリに来たんだから…。
せめて…本場の味をシッカリ覚えて、
ナシゴレンやミーゴレンを作れるようになりたいの。
わたし達の想い出のバリの味?なぁんて…」
その時は、軽いジョークっぽく話を聞いてたけれど…。
食事後、カユジンへ戻ってきて…。
オレは、バトラーと明日の行動予定の相談と、
朝食のルームサービスをオーダーした。
その、ついでに雑談程度にさっきの話をしてみた。
すると…。朝の市場で食材の買出しから始まって…
ヴィラのキッチンで受けられる…お料理教室、
マーケットツアー・アンド・クッキングクラスと
市場に行かないで、ヴィラのキッチンかレストランで
受けられる…お料理教室だけのクッキング・アシスタントって
2種類のアクティビティがあると言われた。
オレ達には、あまり時間がないから市場には行かないで済む
クッキング・アシスタントを最終日の10時から予約した。
バトラーには、料理なんて…したコトがないオレも一緒に受けるから、
出来るだけ簡単なメニューがいい。
もしもリクエストが出来るなら、ナシゴレンとミーゴレンを教えてほしい。
という要望を伝えておいた。