Pre・honeymoon *ともぴ様からの頂き物
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オレ達は明日の予定を相談しながら食事を摂った。
明日は、お土産を買う予定なんだけど…。
いくつ用意すればいいのか聞くと…。
翼が手帳を見ながら…。
捜査室の5人。オレのラボ。咲季、父親たち。母親たち。
この間、翼が紹介してくれた…親友の##NAME3##さん。
まだ逢ったコトはないが、彼女の他にも仲の良い友達が
2人いるらしい。
うわ…。かなり必要だな…。
やっぱり車はチャーターしないと無理だな。
しかも性別も年齢層もバラバラってのが、キビシイ。
何も決めずに、いきなり明日ショッピングに行って
買える量じゃない気がするし…。
ある程度は決めてから行かないと…。
とりあえず、3連泊で半日カーチャーターが無料で出来るから、
明日のショッピングで、そのサービスを受けよう。
でも、半日(5時間)では厳しいかもしれない。
翼が日本から小型のタブレット端末を持って来ていたので…。
それを使って検索しながらの、お土産会議。
まず初めに、決まったのは明智くん。
彼はリクエストしてくれていたのもあって…。
インドネシア料理に使うような調味料は、クタにあるカルフールで
調達するコトに決めた。
翼「咲季ちゃんには、ね。
ちょっと前から考えていた…いいカンジのがあるんだけど…」
そぉ話しながら…。
バリのお土産ランキングのホームページを開いた。
翼「ね。ね。これ見て…、葵。カワイイでしょ?
形は一緒だけど、布地が違くって…。大きさも、いろいろあるみたい。
わたしと、おソロにしようと思って…ずっと前から考えてたんだぁ」
葵「あぁ。いいんじゃない?
咲季、喜ぶと思うよ。翼が好きだから…」
翼「わたしもぉ。咲季ちゃん、大好きぃ~。
あとね。あとね。このページも見て!」
今度は、オーガニックソープのホームページを開いて…。
翼「レモンのね。香りのする石けんなんだけど…。
肌トラブルにもいいらしいの…。
最近、咲季ちゃんね。多くはないんだけど、
ニキビがポツっと出来たりしているみたいなの。
咲季ちゃんの肌に効くかどうか分からないけど…。
日本人の観光客は、結構お土産に買って行ったりするみたい。
ねぇ。コレ、どぉ思う?」
葵「えッ?そんなに(買わないで)いいよ。
咲季だって年頃なんだから、ニキビくらい出来るし…さ」
翼「(ふくれっ面で…)もぉ。葵、分かってないよッ!
女性にとって…。特に、咲季ちゃんくらいの若い女の子たちは
顔にニキビが出来ただけでも…。外出したくなくなるくらい、
ものすごくユーウツなんだからぁ~ッ!」
あ~あ…。ふくれちゃってぇ…。
プイッと、そっぽ向いちゃってぇ…。
咲季のコトになると…。翼は、ちょっとだけムキになる…。
あの咲季が巻き込まれた事件の時の、オレが言った言葉に
拘ってるようだ…。
オレにとって、咲季と彼女の母親は、父の“女性関係”だ。
オレの“家族”じゃない。だから干渉しない。
今さら後悔しても遅いけど、口から出てしまった言葉は一生消えない…。
でも咲季が産まれた時から、ずっと…。あの事件に巻き込まれるまで…。
戸籍上は妹でも、彼女はオレとは関係ない人だと思ってきた。
穂積は「やっせんぼ」って笑ったけど、そう考えないとオレ自身を
保てなかったんだ。
もちろん今は、オレの妹だと思っているけど。
あの頃のオレは、頑なで…。
両親とは、もぉ違う世界に住んでいるから…。
祖母を亡くしたオレは、天涯孤独だと本気で思っていた。
でも結婚が決まって…。
いろいろと準備が進んでいく中、翼のお父さんに言われて
(最初は、かなり渋々だったが…)翼と一緒に、長野まで
オレの母親に会いに行ったり、
両家の顔合わせの機会を作ったりしたのだった。
オレの両親が離婚して…だいぶ経つが、
今さら顔を合わせるのはイヤだろうと思い、
個別に逢う日を設定しようと思っていたが、
思いの外、休みを合わせるのが難しくて
結局、同日になってしまった。
一応は、気を遣って…時間だけでも重ならないように、
考慮したんだけれど…。
オレは、その時、初めて母から聞かされた話にビックリした。
両親は互いが嫌いで別れたワケではないので、
離婚してからもオレの事では何回か逢っていたと言うのだ。
さすがにオレが大学に入ってからは逢うコトも無くなったそうだが、
ほんの…ちょっとだけ荒れていた高校の頃、父の家族が住む家を出て
祖母と暮らしていたから、余計に2人には心配をかけていたようだ。
翼「(元「クラブ アイ」紗弓ママの実父である松下さんの)
事件の調査で長野に行って、お義母様に初めてお逢いした時から、
どうしても伺いたいコトがありまして…」
そぉ前置きして、翼がオレの母親に話を切り出した。
葵母「なんでしょう?」
翼「ぶしつけな質問だとは重々承知しております…。
でも、どうしても理解できなくて…。
お母様は子供好きでいらっしゃるのに、何故…」
翼父「よしなさい。翼!」
お義父さんは、翼を窘めた。
葵母「いいえ…。翼さんが葵を想って仰っているコトは
分かっております。葵と結婚していただく方ですもの。
全て、お話しさせて頂きます。
わたし達が離婚したのは葵が中学生の頃でした。
でも決して、お互いが嫌いになって別れたのではありません。
彼と一緒に暮らしていて歩む道が違うというコトに気付いたのです。
もちろん、わたしは葵を連れて実家に帰ろうと思っていました。
でも、葵の…父と祖母が許してくれませんでした。
葵は1人っ子でしたし、小野瀬家の跡取りを奪うつもりなのかと
義母に泣きつかれて…強引に連れて出るコトは出来なかったのです。
母親が恋しくなるかもしれないから…と、義母が亡くなるまでは
葵に逢うコトも許して貰えませんでした」
話を聞いていて、翼はポロポロ涙を流しながら
オレの母親を抱きしめて言った。
翼「ごめんなさい…。
強引に辛かった時の、お話を聞き出してしまって…。
葵さんを手放さなきゃいけなかった…
お母様も、お辛かったのですね」
それまで気丈に話していた母だったが、翼の…
その言葉を聞いた途端…泣き出した。
たった1ヶ月前のコトだ。
君のおかげで、オレは敬遠していた過去の自分と
初めて向き合うコトが出来た…。
今さらながら…。
両親から、ずっと自分が愛されていたと実感したのだった。
長年…オレの中でカチカチに固まっていた、
何かが…融けた気がした。
葵「分かった。分かった。全部、翼に任せるから…」
結局、オレは咲季のお土産に関して全てを任せるコトにした。
すると…。翼が、急に言い出した。
翼「ねぇ…。
ラボの方達も、1人1人に贈った方がいいんじゃない?」
そんな、メンドクサ…ィャィャ、そんなコトしたら
時間がどれだけあっても足りない。
葵「うちは人数も多いし…、1人を除いては…あまり食べることに
執着しない集団だし、仕事が忙しくて食事を摂れないヤツも多いから、
ラボに食べ物があった方が有難かったりするんだよ。
糖分を摂るコトで空腹感は緩和されるし…。
だいたい海外旅行のお土産の定番ってチョコだし…さ。
うちは、チョコでいいよ」
と言って、オレは押し切った。
ハイッ!ラボは、チョコで決定~ッ!
明智くんのお土産と一緒に、カルフールで調達!
よしッ!この調子で、ポンポン決めて行こう!
藤守くんには、羽田まで送ってくれた…お礼を改めてするにしても。
感謝の意味を込めて、オレは銀製の小物にしようと考えていた。
さっき見ていたランキングのホームページで紹介されていた…
クタのアスタリスクに行ってみよう。
如月くんには…。日本でも、大変有名な…育毛効果・抜け毛防止の、
ナトゥール(ジンセンシリーズ)のシャンプーとトリートメントと
ヘアトニックも、カルフールで手に入りそうだ。
穂積への土産…ねぇ。
オレは、ジンバランにある陶器のお店で調達しようと思ってた。
翼は、以前から穂積の机の上の書類の山が気になってたらしく…。
アイツ、整理整頓するのは苦手だもんなぁ。
ジンバランにあるアタ製品の収納ケースなんかを見繕うつもりらしい。
小笠原くんが1番悩む…。
あ~…アイツは、それなりにイイ生活してるからなぁ。
翼にも「バリのお土産には興味ない」って言ったくらいだ。
小笠原くんは何でもいいや。ってか、もぉ…考えるだけ、ムダムダ。
どぉせ、何をあげたって「こんなモノ貰っても…」的なコトを
言うに違いないし…。
ホントは、翼が選んでくれたモノなら何でも嬉しいクセに…。
ひねくれた子だよ。まったく…。
次は、母さんかぁ…。
葵「ねぇ。翼の、お母さんには何を買うつもりなの?」
翼「うん。さっき、咲季ちゃんとおソロにするって言った
グラニーバック…見せたでしょお?
あの大きいタイプをお母さんのお土産にしようと思ってるの」
翼が言うには、あのバックは大・中・小とサイズがあるらしい。
咲季には中サイズで…。お義母さんは、大サイズ。
じゃあ…オレも便乗しちゃおう。
葵「母さんにも、お義母さんと同じ型のバックでいいから、
翼が柄を選んでくれる?」
翼「いいの?葵が選んだ方が良くない?」
葵「息子の嫁が選んだ方が良いに決まってるでしょ?」
翼「(右手を挙げて)はいッ!葵の嫁として、頑張って選びます!」
そぉ言って、翼はオレを背後から抱きしめてきた。
葵「(オレは、翼の手に触れて)ん?なぁに?どうしたの?」
翼「甘えて…マス」
葵「お土産会議、まだ終わってないよ?」
翼「だってぇ…。だいたい決まったし、もぉいいでしょ?」
うん。まぁ…確かに。もぉ終わったも同然かな?
翼の友達は、翼が自分で選ぶだろうし…。
2人の父親には、ココ(カユマニスオリジナル)の草履にしようと
思ってるし…。
葵「じゃあ。上手にオネダリしてみて…」
オレは背中にへばりついてた、翼を剥がして正面に移動させた。
翼「う~ん…。上手にぃ?上手じゃないとダメぇ?」
ちょっと胸を寄せる感じで、上目使いで…さらに首を横に傾げて言う。
翼は無意識なのか、それとも意図的に…か、
如月ベッキーの必殺技を使ってきた。
ヤバイ…。コレだけでも、充分…抱きしめたくなる。
葵「…ぅ…。ダメ…だね。言って…」
ふぅ…。なんとか、奇襲攻撃KISARAGIをかわした。
翼「う~ん…難しぃぃ~。じゃあ…今、思ってるコトを言うね。
葵と一緒にバリに来れて…良かったぁ。また1つ夢が実現できた。
次の夢は、ね。葵のお嫁さんになるコト…です」
葵「夢って…。もぉ…あと半年ちょっとで、なるじゃない…」
翼「うん。でも。まだ…、じゃない?
だけど、さっき葵が『息子の嫁』って言ってくれたのが…
ものすごい嬉しくって、なんだか甘えたくなっちゃったの…」
葵「ハイ降参…。翼(両手を広げて)おいで…」
オレに吸い寄せられるように近づいてきた、
翼をギュッと抱きしめて。
翼「葵…大好…んッ…」
翼の言葉を塞ぐかのように、オレは口唇を合わせた。
舌を絡め合わせたりして、キスはだんだんと激しさを増していく。
サンドレスの上から胸のふくらみに触れると…。
翼は、そのオレの手首をシッカリと掴んで言った。
翼「ぁぉぃ…。ココ…ゃ……」
即、お姫様だっこして…。オレは、足早にベッドルームへ移動した。
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