Pre・honeymoon *ともぴ様からの頂き物
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●~~~●葵’s view point●~~~●
オレの母が作ったドレスは、ミニ丈の可愛らしいドレスで…。
足がキレイな…翼には、とっても似合っている。
たった2度しか逢っていないハズだが、
不思議と…翼の雰囲気にマッチしていた。
翼の母が作ってくれた小ぶりの青と白のバラと葉っぱが
ちょろちょろっとあって縦に長いブーケ。
(翼が教えてくれたが…。キャスケードブーケと言うらしい)
もしかすると…。2人の母親同士が相談して作ったのでは?
と思ってしまうほどの、相乗効果で…。
翼に、よく似合っていたのだ。
だからヘア&メイクが済んだ花嫁と対面した時、オレは…。
正直、言葉を失った。
なんて言ったらいいか…言葉が見つからなくて…。
もちろん、送られてきた時に試着した姿を見ているんだけど…。
ヘア&メイクすると、ガラッと雰囲気が変わるんでビックリした。
翼「どぉしよぉ。葵、どうしよぉ。わたしじゃ、ないみたい」
翼の声で現実に戻ったオレは、「ありがとう」と言いながら、
スタイリストの女性に頭を下げた。
自然と口から出た、心からの…お礼だった。
葵「翼…。可愛い。そのドレスもブーケも、よく似合ってる。
きっと、お母さん2人とも喜ぶと思うよ」
早速、ビーチに移動した…。
既にビーチで用意を始めていたカメラマンと初めて顔を合わせた。
オレ達に気付いたカメラマンは、作業を止めて挨拶に来てくれた。
「カメラマンの坂本です。美男美女のカップルで、
撮り甲斐があります。いいモノを作りましょうね」
と言いながら握手を求められた。
彼、坂本さんに何か要望があるかと聞かれたので、
翼が言っていた…青い海と青い空をバックに…と。
夕焼けをバックにシルエットで、という話だけして。
あとは、すべてプロにお任せした。
「もしもデジカメ持ってきていたら、それでも撮りますよ」
そう坂本さんが言ってくれたので。
翼が持って来ていたデジカメも、彼に渡した。
約90分間。
最初に、坂本さんからは
「自然な2人を撮りたいので、カメラのコトは意識せず
適当に動きながら、普段通りに話したりしていて下さい」
と言われた。
やる前は苦痛だと思っていたけど、だんだん彼にノせられて…
ポーズをとったりして。なかなか楽しかった。
翼もモデルなったみたいで、すごく楽しいって笑っていた。
この先もずっと…。翼と一緒に笑顔で過ごせますようにと…
オレは心の中で祈った。
撮影が終わり、坂本さんが道具を片付け始めた時…。
オレは海に沈む夕日を見ながら、翼に言った。
葵「翼。これからも、たくさんケンカするかも
しれないけど…さ」
翼「うん。でもケンカしたら、すぐ仲直りしよ。
だって。今回、辛かったもん」
葵「そぉだね。じゃあ約束しよう」
翼「約束?」
葵「うん。1回…ケンカしたら、ひとつキスするコト。
それから、絶対に翌日までは持ち越さないコト。
お互い蟠りを残さないよう、必ずキスしてから眠るコト」
翼「うん。分かった。約束…する」
翼が言い終わらないうちに、オレは軽く口唇に触れるような
キスをした。
葵「これは、この間の分…。でも…。もっとしていい?」
翼「ぇ…?だって…。カメラマンさんに見られちゃうよ?」
葵「片付けが忙しくて、見てないよ…」
オレはそう言って、また口唇を重ねた。
今度は、さっきよりも少し長いキス…。
葵「ぁ…。ヤバぃ…」
オレは、慌てて…離れた。
翼「ぁん…葵?」
葵「ダメぇ。もぉ終わり…」
翼「ェ…?」
葵「だって…翼、今かなり…エッチな顔してるよ…。
そんな顔を(カメラマンの)彼に見せたくないし…」
翼「ヤダヤダヤダヤダぁ~~~」
翼は真っ赤な顔を隠すように下を向きながら、
オレの胸をポンポン叩く…。
フフ…耳まで真っ赤だ。
オレは、翼の頭をポンポン撫でながら
耳元に口を寄せて言った。
葵「ハイハイ。これ以上は部屋に戻ってから、ね」
翼「やぁ……///_ _///……もぉ…お返事しませんッ」
・
・
・
翌朝。
翼「葵~~~~ッ!!来て、来てぇ~~~ッ!」
葵「…ん…?(オレは目を瞑ったまま…手の感覚だけで、
翼を探し求めた…が、隣で寝ていたハズなのに…居ない?)
え…翼???」
すっかり目が覚めたオレは、翼が居た場所を手で触ってみた。
まだ温かい…。起きたばっかりか?
まさかッ!G…?オレは、飛び起きた。
葵「翼?ドコ?どうしたの?」
オレは声をかけて、翼の姿を探す。
翼「リビングぅ」
それを聞いて…。
オレは、ベッドルームと繋がっているリビングへ行くと…。
葵「翼…。急に居なくなるから…」
翼「ゴメンね…。でも。見てぇ。プールぅ」
圧巻…ってゆーか。一瞬で心が奪われたってゆーか。
プール1面に花びらが…敷き詰められてた。
なんとなく気分が上がって、翼が騒いでた気持ちが分かった。
プールに入って、もっと贅沢な気分を感じたかったけど…。
でも、そぉ…のんびりもしていられなかった。
オレ達は、現地のオプショナルツアー《ドルフィンと南海岸クルーズ》
に参加する予定になっていたから…だ。
イルカのいるスポットまで、ビュンビュン飛ばしてくれて…
かなり爽快だった。
さっきまで青ざめた顔で「ちょびっとキモチ悪い」って言っていた
翼はイルカを見た瞬間、元気になった。
「イルカがいっぱいいて、水族館よりスゴいね」って喜んでいた。
オレは、気持ち悪かったハズの…君をすっかり元気にさせちゃった
イルカの力の方がスゴいと思ったよ。
これもイルカセラピーの、効果なのかな?
朝、7時にホテルに迎えに来てくれて、10時には戻って来れる
ツアーだったので、朝食はホテルに戻ってきてから…
ルームサービスで頂いた。
今日の朝食は、ブブールアヤム(鶏のお粥)とカユマニストーストと
トリュフエッグとエッグベネディクトとヨーグルトフルーツ、
野菜サラダとイチゴジュースとミルクとパイナップルジュース、コーヒー。
翼はイチゴのフレッシュジュースにミルクを混ぜて、
翼特製イチゴミルクを作ってた。
頼めば、それくらい作ってくれるのに。と、言うと…。
微妙な…MIX加減を自分で調整できるから、
コッチの方がいいそうだ。
それと…この日から、毎朝オーダーするコトになるのだが。
トリュフエッグが、とっても気に入ったらしい。
ハッシュドポテトの上にスクランブルエッグが乗ってて、
サーモンで包まれ、オレンジ色のソースがかかってるモノ。
見た目が可愛いし、しかも美味しいのぉ~。
と、あまりにも力説するから…。
あ~んと口を開けて待ってたら、翼が食べさせてくれた。
確かに…。カユジンは、くちコミ通り何を食べても美味しい。
遅い朝食後、せっかくプールがついているだから
プライベートプールで泳ぐコトにした。
でも朝の花びらは、キレイに片づけられていた。
翼「こんなチャンス滅多にないから、入りたかったのにぃ~」
花びらがなくなったって誰に見られるワケでもないし、
水着を着けなくても大丈夫って言ったんだけど…。
翼は、今まさに水着に着替えているところ…である。
翼「だって。それじゃあ、お風呂と一緒でしょ。
絶対ヤッ。明るいし…。絶対、ムリ!」
だろぉな…。一緒に、お風呂だって…滅多に入らない。
今まで、ダマしうちにしたり…罰ゲーム的な感じでしか、
入ったコトがない。
たぶん…。オレが、真っパで、プールに入ってたら…。
絶対に入らないって言いかねない…。
そぉゆ~トコ、ホントに「ガン子」だ。
でも、まぁ…。帰国までは、まだ時間もあるし…。
きっと…チャンスも、あるハズ。
なぁ~んて…。オレが考えてるなんて、隣の部屋にいる
ガン子ちゃんには絶対に言えないケド…。
去年の夏…一緒に行った鎌倉の海で、翼は日焼けしすぎて
夜中に熱を出した。
また急に日焼けして軽い火傷状態にならないように、
念入りに日焼け止めを塗ってあげて適当にプールで楽しんだ…。
今日は朝ご飯が遅かったし…。
今夜は、系列ホテルのイタリアンレストランでディナーの予定。
(実は、このディナーも3連泊のサービスに含まれている)
ランチは軽めでいいから、オレはハイティーサービスを頼んだ。
昨日…特典のハネムーンケーキを頂けなかったので、
それも持って来てもらった。
このハイティーサービスは、毎日受けられるらしい。
昨日は写真を撮り終えて部屋に戻ったら、
既にキャンドルディナーの準備が整っていたので、
せっかくのサービスが受けられなかった…。
このカユジンの素晴らしいところは、クリーニングが無料だってコト。
しかも迅速で、丁寧。
昨晩、バトラーに依頼したら…もぉ出来上がってきた。
ドライクリーニングさえも無料で頼める。
オレは昨日着ていたスーツやタキシード、全部クリーニングに出した。
翼も初日に着ていたクリームイエローのワンピースをクリーニングに
出してたけど…、その出来によって、ドレスもお願いするんだって。
え?もぉ…頼んだの?翼、素早いね。
ホントに、なんて…至れり尽くせりなんだ。このホテルは…。
だいたい穂積のオススメって…。
アイツは誰と来るつもりで、いろいろ調べてたんだ?
ホントは。まったく出掛けないで、ずぅ~~っとホテルの中にいて
マッタリと過ごしていたい…くらいだ。
よし!決めたッ!
これから毎年、リフレッシュしに、ここに来るコトにしよう。
カユジンは16歳以下の宿泊もOKだから、
オレ達の子供も連れて来よう。まだ、ちょっと気が早いか…(笑)。