フトシの恋 *ともぴ様からの頂き物
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~8日目~
ストーカーこと秋山芙寿の取調べは、明智くんと小笠原くんが担当した。
明智「アキヤマフトシさん。あなたには、黙秘権が認められています。
都合が悪いことは話さなくても結構です。
また、あなたには弁護士を呼ぶ権利があります。
必要ならば、弁護士を呼んで頂いても構いません」
秋山「いえ。全て、お話しします」
明智「では、9日前の、○月×日の22時35分、
帰宅途中の小川ミカさんに暴力を振るい、
その後、逃走したのは、あなたですね?」
秋山「こんなハズじゃあ…なかったんです。
彼女とは最終面接で知合いました。一目惚れでした。
内定者懇親会で再会してから、彼女の後をつけたりして…。
彼女と付合ってる男性がいるコトに気付いて。
しかもそれが、結婚してるヤツだったなんて…。
その時は怒りに任せて…会社にメールを送ってしまった。
冷静になって自分が取返しのつかないコトをしたと気付いたケド…。
例え…そんなメールが届いても、彼女が不倫しているのか、
真相を確かめると思ったんです。
もし万が一、彼女が不倫していると認めたとしても…。
会社に厳重注意して貰って、不倫相手と別れさせるのが目的だった。
だから春からは一緒の会社で働けると思っていたのに。
まさか、自分のせいで彼女の内定が取消しになってしまうなんて…。
考えてもみなかった。
彼女の未来が変えてしまったのが申し訳なくて、自分も辞めて…。
食堂に通い、彼女と話すチャンスを見計らっていたんです。
あの日。彼女に声をかけた時…。
自分の顔を見た途端、逃げようとしたんです。
そして咄嗟に腕をつかんだら、彼女はこともあろうに…
ミカ「もぉ、いい加減にしてよッ!
警察にストーカーの被害届を出したんだから!
そこの公園に警視庁の刑事さんが待って居るんだから…」
そう言ったんです。
えッ?自分がストーカー???
ただ彼女がスキだっただけなのに…。
もぉ頭が真っ白になって、怖くなって、
彼女を突き飛ばして逃げたんです」
明智「ストーカー被害って…。
とても難しく警察も関与しにくいのです。
恋愛との線引きは、特に…。
どこからがストーカーというのは、
特にあるワケではありません。
だから、あなたは自分の行動がストーカーとは
思っていなかった。
でも彼女は、あなたの影に怯えていた。
あなたは、ただただ彼女の帰りを待っていたつもりでも
彼女の立場では、顔見知りのヤツに待ち伏せをされていると
感じていたかもしれない…。
自分勝手に好意をおしつけると、それだけでストーカーと
言われてしまう時代なのです。
ストーカー行為規制法が施行された今、
待ち伏せや無言電話などは取締りの対象なんです」
オレと翼の結婚式まで、あと2日。