フトシの恋 *ともぴ様からの頂き物
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~6日目~
A大助教授、河合風斗嗣の事情聴取。
隣の部屋でオレと穂積と小笠原くんは、その様子を見ていた。
明智「カワイフトシさん。
小川ミカさんとのご関係を教えて下さい」
河合「ハイ。不倫…と言われても仕方ないですが…。
ミカとは、私が結婚する前から付合っておりました。
そんな時、私に教授の娘との縁談が持ち上がりました。
私には打算もあり、教授の娘と結婚したら、いずれは私も教授に…と。
そんな私の野心を知ってか、ミカは自ら身を引いてくれたんです。
ですが、いざ結婚をしてみたら。妻は家事は一切やらない。
しかも浪費家で傲慢。
毎日ケンカばかりで、家庭では気持ちが休まらない。
私の心がミカに戻るのに、そう時間はかからなかった。
でもミカは、身勝手な私を受け入れてくれた。
私は、離婚するつもりです。ミカと一緒になるために…」
翼「ストーカー被害に遭っていたという話は聞いてますか?」
河合「いえ、聞いてませんでした。
今、離婚調停中なので離婚が決まるまでは
ミカには逢わない方がいいと弁護士に言われていたので、
お見舞いも控えていたんです」
翼「手術は成功されてますので、
意識が戻るのも時間の問題だそうですよ。
これは私事なので、サラっと聞き流して頂きたいのですが…。
わたしも彼女のように意識不明の状態だったコトがあります。
目覚めると見知らぬ場所で…、急に不安になったのですが
好きな人がわたしの手を握ってくれていて…。
しかも自分の怪我の手当もせずに、ずっと傍に居てくれて…。
どれほど嬉しかったか…。どれほど安心したか…。
もちろん、河合さんにも色々ご事情はあるのでしょうが、
ストーカーのコトでは貴方にも頼れず、
ミカさんは独りで、たいへん不安だったと思います。
もし目覚めた時、貴方が傍に居たら…。きっと…」
翼…。あの時、オレはキミを失うかもしれないという恐怖で、
キミの傍から離れるコトが出来なかったんだよ。
意識のないキミの手を握っていることで、少しでも長くオレの傍に
引き留めておきたかったんだ。
明智「櫻井。河合さんにもご事情があるんだから…。
お前の気持ちを押し付けるな」
河合「………」
翼「そうですね。
河合さん。差し出がましいことを申しました。
たいへん申し訳ありません」
捜査室に戻ると…。
藤守くんと如月くんは、帰ってきていた。
藤守「室長。フトシの言っていた通りでした。
最終面接に残っていた秋山芙寿という男です。」
如月「彼は今春入社しましたが、先月…自己都合で退社。
目黒区在住。今現在は、フリーターです。
が、ここ数日、自宅には戻っていないようです」
穂積「よしッ。まずは秋山芙寿の捜索だ。
自殺の可能性もある。
見つけ次第、身柄を確保し任意同行を求めろッ!」
オレと翼の結婚式まで、あと4日。