フトシの恋 *ともぴ様からの頂き物
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~3日目~
翌日、オレ達3人は小川ミカさんが被害に遭った現場に赴いた。
着いて、すぐ明智くんは
明智「オレは付近住民に聞き込みをしてくるから…。
櫻井、あとは頼んだ。
小野瀬さん。宜しくお願いします。」
小野瀬「あぁ。明智くん。
何か分かったら、すぐ連絡をくれる?」
明智「了解しました。じゃあ。また後で…」
被害者が頭をぶつけた電信柱。
おそらく、かなりの力で突き飛ばされたんだろう…。
犯人は、男…だろうか?
所轄の鑑識の調書を見ながら、
オレはひとつひとつ確認していった。
翼「葵?ねぇ…大丈夫?
ちゃんと食事と睡眠…とれてる??」
よほど心配をかけていたんだろう。
泣きそうな顔をした、翼がオレの顔を見上げて…。
小野瀬「翼…。あんまり…眠れてないかも…。
ゴメン…。心配かけて…。でも…オレ…。
結婚式は、太田にも出席して貰いたいんだ。絶対に…」
翼「うん。わたしも、そう思ってるよ。
小野瀬ラボと捜査室の皆さんに出席して頂きたいって。
でも。葵の身体が心配…なの。
葵、倒れちゃうよ…。そんなのヤダ…よ」
翼は、瞳に涙をためて…言った。
あぁ。ここが住宅街でなかったら…。
真昼間でなかったら…。
翼を抱きしめてキスをしていただろう。
ってか…以前のオレなら、きっと迷わずしてただろう。
ケド。今は、それだけでは済まない。
そんな事したら、オレがオレを止められる自信がない。
制御不能…。既に我慢の限界だよ。
小野瀬「ありがとう。分かった。無理はしないから…。
翼こそ、あんまり心配しないで。ねッ?」
翼「うん…。あの、ね。葵…。聞いて。
わたし、思ったんだけど…。
公園の方が都合がいいってミカさんが言ったってことは、
太田さんに話そうとした内容が公園に関係があるのかも…」
小野瀬「うん。そうかもしれないね。
太田にストーカーのことを相談するつもりだったのかな?
って…。オレも思った。
とりあえず、公園に行ってみようか?」
翼「うん」
翼が手を繋いできた。
驚いたオレが翼の顔をジッと見る…と。
翼「手…繋いじゃあ、ダメっ?
コレって、公私混同になっちゃう?
わたし、葵を充電したいんだけど…」
小野瀬「もぉ…。すごくカワイイ!翼。
ホントは、抱きしめて、キスしたいとこなんだけど…。
でも、それだけじゃあ。済みそうにないから…手だけで我慢する。
って自分で言っててなんだけど。
ナンか、今のセリフ…エッチっぽくない?」
翼「え…………///_ _///」
翼の顔がみるみる真っ赤になってしまった。
小野瀬「あッ。想像しちゃった?
でしょ?ねぇ~ねぇ~。翼?」
翼「もぉ(ノ`△´)ノ。
葵とは、手ぇ、繋がないッ!充電完了ッ!!!」
翼がオレの手を放す。
小野瀬「えぇ~~~ッ!オレは、まだ足りないよぉ」
翼「ダァ~~~~メッ!公私混同ですぅ」
ププ…。切替が早いなぁ。
太田が被害者の小川ミカさんを待っていた公園に来てみると。
子供たちが遊んでいる。
それを遠巻きに見て、世間話をしている数人のママたち。
翼「葵…。あそこに居る方々に、お話を聞いてみよ?」
小野瀬「そぉだね」
翼「すみません(警察手帳を見せながら)この付近で
遭った事件について調べています。
この公園で、不審な人とか見たことありませんでしょうか?」
彼女の話を聞いているのか、いないのか…。
ママ友たちはオレの方をチラチラ見ている。
小野瀬「すみません。この辺りで、不審人物を見かけた…
若しくは不審な出来事が起きていたというコトはありませんか?」
ママ1「わたしは見たことがありません」
ママ2「わたしも」
ママ3「あの、関係があるかどうかわからないんですが…」
小野瀬「えぇ。どんなことでもいいので、教えて下さい」
ママ3「うちの主人が、夜…犬の散歩の時、
この公園を通って行くんですが…。
何度か男の人がブランコに乗ってるのを見たそうです。
大人が夜に、しかも1人で…って、ちょっと気味悪くて…」
ママ4「わたしも、夜…コンビニに行った時に男の人が
ブランコに乗っているのを見たコトがあります」
小野瀬「それは何時ごろですか?(太田の)写真ある?」
ママ4「確か、10時半くらいでした」
ママ3「あ。うちの主人も、この公園は行きに通るコース
なので、恐らく10時半前後だと思います」
翼「(太田の写真を出して)この写真を見てください」
小野瀬「それは、この人だったかどうか分かりますか?」
ママ4「あ。顔は見てないですが、たぶん違うと思います。
あまり太ってませんでしたから。
どちらかと言うと細マッチョ系でした」
オレと翼は顔を見合わせて、
小野瀬&翼「ありがとうございましたッ!」
ペコリと頭を下げた。
小野瀬「あの(ママ3に向かって)すみません。
ご主人は何時ごろ戻られますか?
もう少し詳しく、お話を伺いたいのですが…」
ママ3「あぁ。今日は休みで、家に居るわ。
だから子供を連れて出てきたのよぉ~」
って、他のママに向かって笑いながら話し出した。
ママ3に自宅住所を聞き、明智くんと合流して、
お宅に伺うコトにした。
小笠原くんが調べた防犯カメラに映っていた
数人の人物写真を見せて、パパ3に確認すると。
パパ3「この人です。間違いありません。
何度か見てますので…。職業柄、顔を覚えるのは得意です」
明智「ご協力感謝いたします。
また何かでお話を伺うかもしれません。
その時は宜しくお願いします」
小野瀬&翼「どうも、ありがとうございましたッ!」
オレ達は急いで捜査室に戻り、穂積に報告をした。
穂積「おそらく、そいつが彼女のストーカーでしょうね」
小笠原「そして、彼女が関わっていた場所の…
どこかに居る人物のハズ」
小野瀬「だろうな。彼女が今春、卒業したA大。
彼女が内定していたという企業。そして食堂の客…」
穂積「明日は、全員で聞込みよ。
でも、わたしは朝から定例会議が入ってるので…。
小野瀬、明日も行ける?櫻井を付けてやるぞ」
小野瀬「あぁ。もちろん。行くよ」
穂積「じゃあ。明智と小笠原は、A大。
櫻井と小野瀬は、企業。
藤守と如月は、食堂を当たって頂戴。」
オレと翼の結婚式まで、あと7日。