フトシの恋 *ともぴ様からの頂き物
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~2日目~
穂積「(パンパン手を叩きながら)フトシの事件は、
ウチが捜査できるコトになったから、トコトン調べるわよ。
まず明智と櫻井は、被害者の病院に行って様子を見に
行ってきてちょうだい。その後、フトシの事情聴取ね。
藤守と如月は、現場周辺の地取りをお願い。
小笠原は、現場周辺の防犯カメラの不審者チェックね」
みんな「了解( ̄^ ̄ゞです」
バタン。
ノックもなしに、ラボのドアが開く。
穂積だった…。
穂積「あら。小野瀬。アンタ。
ずい分、しょぼくれちゃってるじゃなぁ~い?」
小野瀬「穂積…」
穂積「オイ。今から、明智と櫻井がフトシの事情聴取するぞ。
来るか?」
小野瀬「あぁ」
どうして、太田は事件に巻き込まれてしまったのだろう???
取調室の隣の部屋でオレと穂積は、太田の事情聴取の様子を見ていた。
フトシ「明智さん。櫻井さん。すみません。ご迷惑をかけてしまって…」
明智「太田くん。そんな事はいいから、どうしてこうなったのか…。
経緯を説明してくれ」
フトシ「ハイ。あの日、ミカさんにお店の後に、相談があると
言われてたんです。
で。自分は、あの公園のブランコに座ってミカさんが帰ってくるのを
待っていました。
すると巡回していた警察官に職質を受けて、あれよあれよの間に…
逮捕されてしまったんです。
でも自分は、ミカさんに対してストーカー行為や、況してや
暴行なんか…絶対にしてませんッ」
明智「小野瀬さん、ものすごく心配してるぞ…」
フトシ「っ……」
小野瀬「明智くん…」
オレは、思わず…声を漏らしてしまった。
明智くんの言葉を聞いた瞬間、太田の目からは涙が溢れていた。
フトシ「御大…ッ。すみません。すみません。迷惑かけてすみません」
翼「太田さん。コレ使って下さい」
翼は、キレイにアイロンがかけられているハンカチを太田に渡した。
フトシ「櫻井さん。すみません。すみません。
結婚式間近の…こんな時に、事件に巻き込まれてしまって……」
翼「あまり気にしないでください。大丈夫ですよ。
なんとしても、わたし達が真犯人を探し出しますから…。
だから結婚式には、予定通り太田さんも絶対に出席して下さいね」
そうだよ。翼。
太田の疑いを晴らして、結婚式に出席してもらわなきゃね。
明智「太田くん。ミカさんは、未だに意識不明だ」
翼「でも手術自体は成功しているので、
あとは回復を待つだけ…なんですが」
フトシ「ミカさんは、あの日…。
自分に何を話すつもりだったんでしょう…」
翼「何か…。ミカさんから聞いてたコトはないですか?
どんな、どんな小さなコトでもいいんですけど…」
フトシ「う~ん(考え込んで)そう言われても…」
翼「じゃあ…。わたしに、教えてください。
小川ミカさんが、どんな方なのか太田さんが知る範囲で…」
フトシ「櫻井さん…。そうですね…。聞いてください。
ミカさんは、自分が行く食堂の娘さんです。
初めて逢ったのは御大と一緒に食堂に行った時です。
彼女は自分に失礼なことをしたと言って、
蕃爽麗茶をサービスしてくれたんです。
その出来事がきっかけで…、彼女を好きになりました。
確かに食堂には、ほぼ毎日…昼も夜も都合の付く限り、
行っていました。
彼女は自分が行った時に、必ず蕃爽麗茶をサービスしてくれて
ミカさんの優しさに、どんどん惹かれていきました。
彼女は今年の春にA大を卒業しました。
が、内定していた企業から業績悪化を理由に採用取消しに
遭ってしまい、就職浪人することになったため、
お父さんの食堂を手伝い始めたそうです。
恋人は居ないと聞いています。
趣味は美味しいモノの食べ歩きで、
自分が警視庁に勤めていることを知ったらしく、
2時間ドラマの推理物が好きなんだと教えてくれました。
あの日も…。
いつものように自分が食堂で昼ご飯を食べてる時、彼女が…」
ミカ「太田さん。今日、わたしの相談にのってくれませんか?
夜の10時半頃って大丈夫ですか?」
フトシ「自分は大丈夫ですけど…」
ミカ「ここから家に帰る途中に公園があるんで…。
出来たら、そこで待ってて貰ってもいいですか?」
フトシ「そんなに遅いなら、店の前で待ってるけど…。危ないし」
ミカ「いえ。店の前より…公園の方が都合がいいんです」
フトシ「都合が…いい…。確か…彼女が、そう言ったんです」
明智「太田くんが公園に待って居る時に、何か気付いたことは?」
フトシ「特にありません。自分以外は誰も居なかったし…」
太田の事情聴取が終わり、捜査室で穂積に報告する明智くん達。
その場に同席していたオレ。
穂積「何か、引っかかる…わねぇ?」
翼「ハイ。公園の方が都合がいい…。何ででしょう?」
明智「分からない。明日、その公園に行ってみるか?
もしかしたら、何か分かるかもしれない」
翼「ハイッ!」
小野瀬「あ。明智くん。オレも一緒に行ってもいいかな?」
翼「あお…小野瀬さん。
小野瀬さん、お仕事の方は大丈夫なんですか?」
小野瀬「う、ん。まぁ…。
ミカさんが被害に遭った現場にも行ってみたかったから…」
穂積「じゃあ。そぉね。公園・現場付近は小野瀬と櫻井。
明智はぁ…、怪しい人物がいたか聞込みしてみて…。
小笠原が犯行時刻に付近の防犯カメラに映っていた人物を
ピックアップしてあるから…」
明智「了解です」
オレと翼の結婚式まで、あと8日。