教えて!MYハニー! *清香様からの頂き物
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「最後は捜査室の紅一点、櫻井翼さんです!」
捜査室のメンバーと小野瀬さんが遠巻きに見つめる中、私のインタビューが始まった。広報課の女性職員とボイスレコーダーを挟んでの簡単な問答なのだが。
「櫻井さんも質問が多かったんですよ。主に男性職員からですね。まずは簡単なとこから、身長・体重・3サイズを教えて下さいとのことですが…。」
「身長は160cmで、体重と3サイズはヒミツです。」
「ですよね~。」
女性職員だからこそ分かってくれる、この乙女心。
しかし。
(身長と体重はまだしも、3サイズだ?誰だ、そんなふざけた質問出したのは!)
(し、室長、落ち着いて!)
(はい、見つかったよ。この春にやった健康診断のデータ。体重は…。)
(何ハッキングしてるんや!アカン!)
(個人情報ですよ!小笠原さん!)
(小笠原、それはアウト。予想するんだよ。体重は40kg後半。3サイズは85・59・83でCかDってとこかな。なぁ、穂積。)
(ん~、アレはDだな。)
(小野瀬さんのメガネって透視出来そうですよね。)
(予想する段階で間違ってる気がする。)
((D……。))
(ハーイ、藤守さんが前屈みで明智さんが鼻血出してまーす。)
「なんか外野が賑やかですね?」
「なんででしょうね?」
「では、一番多かった質問です。ズバリ、お付き合いしている人はいますか?」
「えぇっ!」
(((えぇぇぇ!!!!!!)))
「いないですよ~。時間も不規則ですし、女子会に参加することもできなくなってるくらいですから。あはは~。」
「特捜は大変なんですね~。」
「でもやり甲斐がありますから!」
(はぁ~、ビックリした。)
(俺の目の黒いうちは男なんて近づけさせないからな!)
(室長、お父さんになってますよ。)
(そもそも黒くないでしょ。碧眼なのに。)
「好きな人はいたりなんかしますか?」
「あぁ~……。黙秘します。」
「いるってことじゃないですか(笑)」
「じゃあ、好きな男性のタイプを教えて下さい。」
「う~ん。頼りがいがあって、優しい人かな?」
「ざっくりですね(笑)。」
「まぁ、ざっくりですね(笑)」
(俺だな。)
(優しいって言うなら俺でしょ。)
(いや、俺ちゃいます?)
(俺ですよ~!)
(...俺。)
(優しい人...。ケーキでも焼いてくるかな。)
(明智君、たぶん違うよ。)
「皆さんなんか話してますね。」
「なんかすいません...。」
「では、最後の質問です。紅一点と言うことで、特捜の皆さんを父親・兄・弟・従兄・赤の他人に当てはめるとしたら?」
「えぇっ、最後に無茶な質問ですね。う~ん?」
私が固まって小さな声で話をしている男性陣をちらっと見ると、
私の視線に気づいた小野瀬さんが笑顔で近づいてきた。
「どうしたの?終わった?」
「いや、最後に難問がありまして。特捜の皆さんを父親や兄弟に当てはめるんですよ。う~ん。」
腕組みをしながら悩む私に小野瀬さんは楽しそうに提案してきた。
「面白そうだから俺も混ぜてよ。父親・兄弟と後は何?」
特捜でもないのに良いのかと広報さんを見てみると。
(目がハートだ……。しかも広報さんの肩に小野瀬さんの手が乗ってる!)
「えぇとぉ、従兄と赤の他人です。混ざっても大丈夫なんじゃないでしょうか?何に当てはめるかは櫻井さんにお任せします。」
「良かった。じゃあ櫻井さん、まずは父親からだね。誰を当てはめる?」
当たり前のように私の隣に座ると、捜査室のメンバーも集まってきてしまった。
「これから櫻井さんがみんなを家族に当てはめるからね。それぞれの言い分はあるだろうけど、静かに!」
広報さんだけではなく全員の視線を集めながら最後の質問に答えなくてはいけないなんて…。
「えぇと…父親ならやはり室長かと。」
「まあな。当然だ。」
「異論は無いようだね。次は兄。」
なぜか小野瀬さんが進行役に代わっている。あぁ、広報さんはまだ目がハートのままだ。
「お兄さん…。如月さんですかね。一番気さくに話せますから。」
「やったー!俺も翼ちゃんみたいな可愛い妹が欲しいなぁー。」
「ほら、如月君は抱きつかないっ!次は弟。」
「うぅーん。年上ですけど小笠原さん。放っておけない時があるので…。」
「………お姉ちゃん………。」
「小笠原も納得のようだね。あと3人。従兄・赤の他人・その他。」
残りのメンバーは藤守さん・小野瀬さん・明智さん。この3人ならば。
「従兄は藤守さんです。大阪に従兄がいたらきっとこんな感じなのかと。」
「うわ~、赤の他人じゃなくってホンマ良かったわ~!ありがとうな、櫻井!」
こんなに喜んでもらえると思えなくて思わず驚いてしまう。あと2人。
「赤の他人…と言うか、家族や親戚ではなく近所のお兄さんと言うことで、小野瀬さん。実際に特捜ではないですしね。」
「良かった。実は赤の他人を狙っていたんだ。家族や親せきじゃあ恋人に昇格できないからね。」
「「「「恋人に昇格!?」」」」
この発言には私もそれまで呼ばれたメンバーも驚いてしまった。そこまで考えて発言なんてしてないのに。
「はい、じゃあ最後にその他は明智君か。明智君は何に当てはめるのかな?」
「最初から決めていたんです。明智さんは…。」
「「「「「ゴクリ……」」」」」
「お母さんです……。」
「ブーッっッッ!!!!」
「うわっ、如月!汚いっ!」
「まぁ、確かに明智さんはオカンみたいに細かく気を配ってくれるからなぁ。」
「お母さん……。」
「ま、まぁ。明智君の心配りが素晴らしいってことだよ。穂積っ!笑いすぎっ!」
室長は声に出せないくらい笑っている。目に涙まで浮かべている。そんなにツボにはまったんだろうか。
これでお開きと正気に戻った広報さんにお礼を言って見送った後。
「よく考えたら、父親が穂積で母親が明智君か。穂積良かったな、美人で料理上手で家事も万能な嫁が来て!」
「お~の~せ~~~!!!!!!」
~END~
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