春の広報☆警視庁~緊急特命捜査室号~
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如月&小笠原編 (副音声:穂積&小野瀬)
広報課職員
「こんにちは広報課です!本日は小笠原さん、如月さんにインタビューさせていただきます!」
小笠原
「……」
如月
「よろしくお願いしまーすっ」
広報課職員
「今回も広報紙のミニコーナーです。後で編集して活字にしますので、普通にお話していただければ結構です」
如月
「ハーイ」
小笠原
「……」
広報課職員
「捜査室の皆さんは本当に人気があって、広報には、毎日のように質問希望のハガキが来るんですよ」
如月
「えーマジですかあ?光栄です!ねっ、小笠原さん」
小笠原
「……」
ミーティングテーブルの椅子で缶コーヒーを飲んでいた小野瀬が、隣の席の穂積の肩を、指先で、とんとんと叩いた。
小野瀬
「……ねえ穂積、さっきから、如月くんしか喋ってないよ」
穂積
「だな。……それより、何でお前はここにいるんだ?」
小野瀬
「彼女が外出中だなんて知らなかったからだよ。ああ、彼女の淹れるコーヒーに比べたら、缶コーヒーはなんて味気無いんだろう。きっと、恋の成分が足りないんだ」
穂積
「早く帰れ」
冷ややかに言って、穂積は腕組みをした。小笠原に関しては、とりあえず様子を見る事にしたようだ。
穂積
「初対面で、小笠原からパーソナルデータを引き出すのは難しいと思うけど……」
広報課職員
「では最初の質問です。『如月さんはいつもニコニコしていますが、悩みは無いのですか?』」
穂積・小野瀬
「あっはっはっは!」</font>
如月
「ちょっと!笑わないで下さいよ!」
小野瀬
「ごめん、ごめん。だって、まるで如月くんが能天気みたいな言われようだから」
穂積
「あるわよ?深刻な悩みが。ねえ如月」
如月
「うわーん」
広報課職員
「ふ、触れない方がいいですか?」
如月
「言っておきますけど、室長の髪質だって危ないんですからね!」
穂積
「前にも言ったでしょ。ワタシは、●ゲたら、潔く剃る!」
小野瀬
「そしてもうアラサーだから、若ハ●ではない、ってね」
如月
「うわーん!」
広報課職員
「……あ、もしかして、将来的に髪がご心配なんですか?」
如月
「ぐすっ……親父なんか、二十五歳でもうツルツルだったって言うし……親戚も全滅だし……抵抗しても無駄なのかもしれないけどさ……」
広報課職員
「き、如月さん元気出して下さい!あの、広報やってると、色々と情報が集まるんです。いいシャンプー知ってます!今度買ってきますから!」
如月・穂積
「お願いします!」
ガシッ!
小野瀬
「何で穂積まで、一緒になって広報さんの手を握ってるんだよ」
穂積
「うるさいわね。予防よ、予防」
広報課職員
「……」
小野瀬
「広報さん?赤い顔してどうしたの?」
広報課職員
「ハッ、すみません。えー、では小笠原さんへの質問です」
小笠原
「……」
小野瀬
「穂積、俺たち離れてようか?」
穂積
「頑張るのよ、小笠原」
広報課職員
「『捜査室で一番クールだと評判の小笠原さんですが、苦手なものはありますか?』」
小笠原
「……」
如月
「小笠原さんの苦手なものは人間関係でしょ。……え?何ですか?」
広報課職員
「何を指差してるんですか?小笠原さんの指差す先には……」
穂積
「……」
小野瀬
「……」
穂積
「て、ワタシ?」
小野瀬
「えー?俺も?」
如月
「あっはっはっは!」
穂積
「笑い過ぎよ、如月!」
小野瀬
「ひどいなあ、小笠原くん。穂積はともかく、俺は君に優しいつもりなんだけど」
穂積
「小笠原……上司に面と向かって『苦手』とは、いい度胸ね。てか、口で言いなさい!」
広報課職員
「し、室長!小笠原さんの口を掴んでタコの口にするのは止めて下さい!暴力はいけません!」
小笠原
「……」
如月
「あっはっはっは」
広報課職員
「小笠原さんは室長と小野瀬さんが苦手……」
小野瀬
「あーあ、メモされちゃった」
穂積
「くっそー」
如月
「まあまあ、お二人とも。『苦手』ですから。『嫌い』じゃないですから」
穂積
「じゃあ、聞いてみろよぅ。嫌いな物を。同じだから」
如月
「室長、キャラ崩れてますよ……」
小野瀬
「不本意だなー。俺はショックだよー小笠原くん」
広報課職員
「あの、小笠原さん、まだ一言も喋らないんですけど」
小笠原
「……」
穂積
「仕方無いわねぇ。小笠原のインタビューは諦めて、如月のヤンチャな思い出を取材すれば?」
小野瀬
「ああ、北海道で中学時代、無断でトラクター乗り回してた頃の話だね」
穂積
「東京に出てきたばかりの頃、風俗でボラレた話とかね」
如月
「うわーん!」
広報課職員
「ああっ、如月さん!……行ってしまいました……」
小野瀬
「傷付けちゃったかな?」
穂積
「実話だけど」
広報課職員
「あのー、如月さんはいないし小笠原さんは喋らないので、もうインタビュー終了するしかないです」
穂積
「あら」
小野瀬
「じゃあ、俺と穂積にインタビューする?」
広報課職員
「えっ!いいんですか?」
穂積
「……まあ、今回のインタビュー失敗には多少の責任を感じるし。いいわよ」
小野瀬
「何でも聞いて?」
広報課職員
「あわわわ、すぐに準備して来まーす!」
小野瀬
「……行っちゃった」
穂積
「あっ!小笠原も逃げた!」
小野瀬
「いつの間に……」
穂積
「このインタビューは、最初から無理があったみたいね……」
広報課職員
「お待たせしました!では次は、穂積さんと小野瀬さんにインタビューです!」
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