13. 彼女の一番じゃない
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ドラコはこれ以上フォーラに自分の顔を見られたくなくて、彼女に背を向けると下唇を噛み締めた。彼は不甲斐ない自分に対してもの凄く腹が立つと同時に、もの凄く哀しい気持ちに押し潰されそうだった。
(僕はフォーラの一番じゃない)
それなのに、今焦って告白したところでどうなる?ただ振られて終わるだけではないか。そうなればこれまで築いてきた良好な関係がどうなってしまうのかは容易に想像できるだろう。
さて、それからのフォーラとドラコは広間に戻るとスネイプの姿を捜した。しかし彼の姿はもう何処にもなかった。どうやらシェードに話を聞く限りでは、スネイプはパーティーが始まってから一時間程でここを去ってしまったらしかった。
「そういえば、セブルスからフォーラに伝言を預かっているよ。なんでも、『深入りするな』だそうだ。何かに首を突っ込んでいるのかい?」
「えっ?何のことかしら。……私にも分からないわ。」
(深入り……?それってもしかして、ルーピン先生のこと?)
フォーラは直感的にきっとそうに違いないと思った。だからといって、フォーラが先日猫の姿で狼姿のルーピンに会いにいったことがばれているとは考えにくかった。何せスネイプにはアニメーガスの能力のことを一切話していないのだから。
(きっと、セブルスさんは何か予感がしたんだわ……。私のこと、実はよく分かっているんだもの)
気をつけなければ。そのように思案したフォーラをドラコは少々心配そうに眺めていたが、特に何も言わなかった。いや、言う余裕がなかった。何故なら今の彼は自分のことで精一杯だったからだ。
「おや、ドラコ君。何だか元気がないようだね」シェードの問い掛けにドラコはハッとして彼を見て、自然とフォーラにも視線を向けてしまった。するとフォーラも父の言葉を受けてドラコの方を見ていたものだから、二人の視線が重なった。
「そうよドラコ、さっきも元気がなかったわ。もしかして疲れてしまったかしら……?」
「いや、そういうわけじゃないんだ。ただ……そう、クリスマスプレゼントを友人全員分、用意できていたかが少し気になっただけなんです。ほら、明日はクリスマスですし」ドラコはシェードとフォーラにそのように説明してその場を誤魔化した。
フォーラたち親子は互いに顔を見合わせてドラコの発言の違和感を少々気に掛けた。しかし時には触れてほしくない事もあるものだろう。
「そうだったのね。……それじゃあドラコ、まだ貴方に元気があるのなら、よかったらもう一度踊りにいきましょう?きっとプレゼントの件は大丈夫。贈るのを忘れてしまった相手がいるか思い出せなくても、学校に行ってから確認して直接謝るのが一番だもの。それに、今は折角素敵な格好をしているんだし、悩ましい顔よりも、楽しいことをして過ごしている時の顔の方がよく似合うわ。」
(ドラコの元気がない理由が嘘か本当かはよく分からないけれど、二階に行く前から様子がおかしかったのは間違いないもの。兎に角、少しでもこの場を楽しんでもらえれば、幾らか気分転換にはなるわよね?)
純粋に心配の目を向けて手を差し伸べてくるフォーラを見て、ドラコは彼女に対して抱きたくもない僅かな苛立ちのようなものを燻ぶらせている自分に気付いた。
(僕をこんな風にさせているのは、君なんだぞ)
「……ああ、そうだな。行こう」
ドラコは先程の二階での失態を思い出さないよう努めつつ、フォーラの手を取るとぎゅっと握ったのだった。
(僕はフォーラの一番じゃない)
それなのに、今焦って告白したところでどうなる?ただ振られて終わるだけではないか。そうなればこれまで築いてきた良好な関係がどうなってしまうのかは容易に想像できるだろう。
さて、それからのフォーラとドラコは広間に戻るとスネイプの姿を捜した。しかし彼の姿はもう何処にもなかった。どうやらシェードに話を聞く限りでは、スネイプはパーティーが始まってから一時間程でここを去ってしまったらしかった。
「そういえば、セブルスからフォーラに伝言を預かっているよ。なんでも、『深入りするな』だそうだ。何かに首を突っ込んでいるのかい?」
「えっ?何のことかしら。……私にも分からないわ。」
(深入り……?それってもしかして、ルーピン先生のこと?)
フォーラは直感的にきっとそうに違いないと思った。だからといって、フォーラが先日猫の姿で狼姿のルーピンに会いにいったことがばれているとは考えにくかった。何せスネイプにはアニメーガスの能力のことを一切話していないのだから。
(きっと、セブルスさんは何か予感がしたんだわ……。私のこと、実はよく分かっているんだもの)
気をつけなければ。そのように思案したフォーラをドラコは少々心配そうに眺めていたが、特に何も言わなかった。いや、言う余裕がなかった。何故なら今の彼は自分のことで精一杯だったからだ。
「おや、ドラコ君。何だか元気がないようだね」シェードの問い掛けにドラコはハッとして彼を見て、自然とフォーラにも視線を向けてしまった。するとフォーラも父の言葉を受けてドラコの方を見ていたものだから、二人の視線が重なった。
「そうよドラコ、さっきも元気がなかったわ。もしかして疲れてしまったかしら……?」
「いや、そういうわけじゃないんだ。ただ……そう、クリスマスプレゼントを友人全員分、用意できていたかが少し気になっただけなんです。ほら、明日はクリスマスですし」ドラコはシェードとフォーラにそのように説明してその場を誤魔化した。
フォーラたち親子は互いに顔を見合わせてドラコの発言の違和感を少々気に掛けた。しかし時には触れてほしくない事もあるものだろう。
「そうだったのね。……それじゃあドラコ、まだ貴方に元気があるのなら、よかったらもう一度踊りにいきましょう?きっとプレゼントの件は大丈夫。贈るのを忘れてしまった相手がいるか思い出せなくても、学校に行ってから確認して直接謝るのが一番だもの。それに、今は折角素敵な格好をしているんだし、悩ましい顔よりも、楽しいことをして過ごしている時の顔の方がよく似合うわ。」
(ドラコの元気がない理由が嘘か本当かはよく分からないけれど、二階に行く前から様子がおかしかったのは間違いないもの。兎に角、少しでもこの場を楽しんでもらえれば、幾らか気分転換にはなるわよね?)
純粋に心配の目を向けて手を差し伸べてくるフォーラを見て、ドラコは彼女に対して抱きたくもない僅かな苛立ちのようなものを燻ぶらせている自分に気付いた。
(僕をこんな風にさせているのは、君なんだぞ)
「……ああ、そうだな。行こう」
ドラコは先程の二階での失態を思い出さないよう努めつつ、フォーラの手を取るとぎゅっと握ったのだった。