7. 秘密のアニメーガス
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正直そんなに時間が掛かってしまうのなら、自分はいつマスターできるのかとフォーラは不安でしかなかった。しかし何も知らないでいるよりは、時間が必要だと分かっただけでも今は十分だろう。
「ところで随分詳細な質問が多いですが、ミス・ファントムはアニメーガスになりたいのですか?」
「あ、いえ、ただ気になっただけなんです。色々お尋ねしてしまってすみません。」
「何を謝るのです、授業に関心を持ってくれて私は嬉しいですよ」
結局、フォーラは自分がアニメーガスかもしれないとはマクゴナガルに話さなかった。何故ならまだ完全にそうだと言い切ることができなかったからだ。フォーラは変身が身につくまでこのことを誰にも話さないでおこうと決めた。完璧に変身できた姿を周囲に披露して驚かせたいと、そのように思ったのだ。
ところでフォーラがマクゴナガルと大広間にやって来るのを見ていたのはドラコだけではなかった。
「あら、フォーラとマクゴナガル先生だわ」ハーマイオニーが二人の姿に気付いてそのように零した。その拍子に近くにいた何人かがそちらを見た。フォーラとマクゴナガルは挨拶を交わしており、ちょうど別れ際のようだった。
「彼女はきっと変身術と魔法薬学が一番得意なんだと思うの。一年生の時、どっちも試験の成績が学年一位だったから。あっ、それでね?その時の試験は彼女に変身術だけ勝てなかったのよ!魔法薬学は同率一位だったんだけど。去年の学期末試験はなしになったじゃない?今年こそはきっと抜いてみせるわ」
ハリーは熱く意気込むハーマイオニーを横目に、ハーマイオニーの成績を一部の科目でも抜くなんて所業 をフォーラがやってのけるような一面があることに純粋に驚いていた。そして同じく双子の片割れもその話を聞いて、無意識にフォーラを目で追った。
(ハーマイオニーに勝つなんて凄いじゃないか。きっとフォーラなら今年も二科目とも一番だ。頑張れ、応援してるからな―――)
「おいジョージ、おいったら!」
「えっ」ジョージはフレッドの声に意識を引き戻した。
「さっきからナイフとフォークが止まってるぞ。……それから呆け過ぎだ」フレッドからそのように耳打ちされたものだから、ジョージは慌てて食事に手をつけたのだった。
さて、その日からというもの、フォーラは毎日放課後になると図書室へと通い、アニメーガスに関する書物を探した。どうすれば習得できるのか、どの位の人数が変身できるのか、その他細かなところまで調べ上げた。
(登録されているのは今世紀で七人だけ……。私、大丈夫かしら。……あら、これは?)
フォーラはアニメーガスの決まりごとが書かれたページを見つけた。そこにはアニメーガスである者は魔法省で登録する必要があると記されていた。七人の中には勿論マクゴナガルの名前もあった。
(私も、きっとこの中の一人になってみせるわ)
フォーラはこうしてアニメーガスへの理解を深めていくにつれ、自分の不安定な力を使いこなすためにも、そして普段控え目な自分に自信を持つためにも、立派なアニメーガスになろうと意気込んだのだった。
ドラコは最近フォーラが毎日図書室に通っているのを見て、一体どうしたのだろうと不思議だった。彼女のその行動は急に火が点いたようだったからだ。
「なあフォーラ、君は最近……」
ドラコは続きを尋ねかけたのだが、思い留まってやめてしまった。何せ『最近図書室に行きすぎじゃないか?』だなんて質問、まるで自分がフォーラと一緒にいられなくて寂しがっているようではないか。いや、実際そうなのだが、そんな羞恥的な言葉を彼女に言うのは憚 られた。
「……君は最近よく図書室に行っているみたいだから、随分勉強を頑張っているんだな。感心するよ」
フォーラはドラコがそのようにストレートな褒め言葉を向けてくれたことを嬉しく感じて笑顔になった。
「そうかしら?ふふ、どうもありがとう。」
ドラコはそんなフォーラの笑顔を見たことで、彼女のいない最近の放課後の寂しさなんて吹き飛んでしまっていたし、自然と彼女を応援したい気持ちで満たされた。それにドラコは今までフォーラがこんなに何かに打ち込んでいる姿はあまり見た記憶がなかった。そのこともあって、彼女が何の勉強を頑張っているのか分からずとも、ドラコは彼女の気が済むまで応援しようと思えたのだった。
「今日も図書室でフォーラを見かけたわ。最近の彼女はよく放課後にあそこにいるの」
たった今グリフィンドールの談話室に戻ってきたハーマイオニーは、ハリーやロン、そして双子のいる肘掛け椅子のところまでやって来て話した。
「もしかしたら、ここ数日は毎日いるかもしれないわ。私が行くたびに見かけるんですもの」
さてその翌日、この日の最後の授業が終わるとフレッドとジョージは教室を出た。二人はこれから寮に戻るところで、いつもどおりふざけ合いながら廊下を進んでいた。
「?どうしたフレッド。そんなとこで立ち止まって」
ジョージは突然着いてこなくなったフレッドを振り返った。するとフレッドは偶然通りがかった図書室の入り口の前にいて、どういうわけかそちらの方をじっと見ていた。
「ん?ああ、いやさ。昨日ハーマイオニーが言ってただろ?最近フォーラがよく放課後に図書室にいるって」
「ああ、それがどうしたんだ?」ジョージが唯々疑問に思って尋ねると、フレッドは急にいつもの悪戯を思いついた時のニヤニヤ笑いを浮かべた。
「ジョージ、ちょっと今から図書室に行って、今日のレポートに使う本を選んできてくれよ」
「ところで随分詳細な質問が多いですが、ミス・ファントムはアニメーガスになりたいのですか?」
「あ、いえ、ただ気になっただけなんです。色々お尋ねしてしまってすみません。」
「何を謝るのです、授業に関心を持ってくれて私は嬉しいですよ」
結局、フォーラは自分がアニメーガスかもしれないとはマクゴナガルに話さなかった。何故ならまだ完全にそうだと言い切ることができなかったからだ。フォーラは変身が身につくまでこのことを誰にも話さないでおこうと決めた。完璧に変身できた姿を周囲に披露して驚かせたいと、そのように思ったのだ。
ところでフォーラがマクゴナガルと大広間にやって来るのを見ていたのはドラコだけではなかった。
「あら、フォーラとマクゴナガル先生だわ」ハーマイオニーが二人の姿に気付いてそのように零した。その拍子に近くにいた何人かがそちらを見た。フォーラとマクゴナガルは挨拶を交わしており、ちょうど別れ際のようだった。
「彼女はきっと変身術と魔法薬学が一番得意なんだと思うの。一年生の時、どっちも試験の成績が学年一位だったから。あっ、それでね?その時の試験は彼女に変身術だけ勝てなかったのよ!魔法薬学は同率一位だったんだけど。去年の学期末試験はなしになったじゃない?今年こそはきっと抜いてみせるわ」
ハリーは熱く意気込むハーマイオニーを横目に、ハーマイオニーの成績を一部の科目でも抜くなんて
(ハーマイオニーに勝つなんて凄いじゃないか。きっとフォーラなら今年も二科目とも一番だ。頑張れ、応援してるからな―――)
「おいジョージ、おいったら!」
「えっ」ジョージはフレッドの声に意識を引き戻した。
「さっきからナイフとフォークが止まってるぞ。……それから呆け過ぎだ」フレッドからそのように耳打ちされたものだから、ジョージは慌てて食事に手をつけたのだった。
さて、その日からというもの、フォーラは毎日放課後になると図書室へと通い、アニメーガスに関する書物を探した。どうすれば習得できるのか、どの位の人数が変身できるのか、その他細かなところまで調べ上げた。
(登録されているのは今世紀で七人だけ……。私、大丈夫かしら。……あら、これは?)
フォーラはアニメーガスの決まりごとが書かれたページを見つけた。そこにはアニメーガスである者は魔法省で登録する必要があると記されていた。七人の中には勿論マクゴナガルの名前もあった。
(私も、きっとこの中の一人になってみせるわ)
フォーラはこうしてアニメーガスへの理解を深めていくにつれ、自分の不安定な力を使いこなすためにも、そして普段控え目な自分に自信を持つためにも、立派なアニメーガスになろうと意気込んだのだった。
ドラコは最近フォーラが毎日図書室に通っているのを見て、一体どうしたのだろうと不思議だった。彼女のその行動は急に火が点いたようだったからだ。
「なあフォーラ、君は最近……」
ドラコは続きを尋ねかけたのだが、思い留まってやめてしまった。何せ『最近図書室に行きすぎじゃないか?』だなんて質問、まるで自分がフォーラと一緒にいられなくて寂しがっているようではないか。いや、実際そうなのだが、そんな羞恥的な言葉を彼女に言うのは
「……君は最近よく図書室に行っているみたいだから、随分勉強を頑張っているんだな。感心するよ」
フォーラはドラコがそのようにストレートな褒め言葉を向けてくれたことを嬉しく感じて笑顔になった。
「そうかしら?ふふ、どうもありがとう。」
ドラコはそんなフォーラの笑顔を見たことで、彼女のいない最近の放課後の寂しさなんて吹き飛んでしまっていたし、自然と彼女を応援したい気持ちで満たされた。それにドラコは今までフォーラがこんなに何かに打ち込んでいる姿はあまり見た記憶がなかった。そのこともあって、彼女が何の勉強を頑張っているのか分からずとも、ドラコは彼女の気が済むまで応援しようと思えたのだった。
「今日も図書室でフォーラを見かけたわ。最近の彼女はよく放課後にあそこにいるの」
たった今グリフィンドールの談話室に戻ってきたハーマイオニーは、ハリーやロン、そして双子のいる肘掛け椅子のところまでやって来て話した。
「もしかしたら、ここ数日は毎日いるかもしれないわ。私が行くたびに見かけるんですもの」
さてその翌日、この日の最後の授業が終わるとフレッドとジョージは教室を出た。二人はこれから寮に戻るところで、いつもどおりふざけ合いながら廊下を進んでいた。
「?どうしたフレッド。そんなとこで立ち止まって」
ジョージは突然着いてこなくなったフレッドを振り返った。するとフレッドは偶然通りがかった図書室の入り口の前にいて、どういうわけかそちらの方をじっと見ていた。
「ん?ああ、いやさ。昨日ハーマイオニーが言ってただろ?最近フォーラがよく放課後に図書室にいるって」
「ああ、それがどうしたんだ?」ジョージが唯々疑問に思って尋ねると、フレッドは急にいつもの悪戯を思いついた時のニヤニヤ笑いを浮かべた。
「ジョージ、ちょっと今から図書室に行って、今日のレポートに使う本を選んできてくれよ」