6. 僕の気持ち
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ドラコはそのように思い、意を決しようとした。
「フォーラ、僕は多分、今後もまた他の奴から君を遠ざけようとしてしまうかもしれない。だって、僕は君を」ドラコは顔を真っ赤にしながらフォーラの方を見た。一方の彼女は首を傾げてこちらを見ていた。
(ああ、どうして君はそんなに……)
ドラコにとってはフォーラのそんなちょっとした仕草さえ、彼女への気持ちを自覚した今となっては以前と随分違って見えた。ドラコは思い切り息を吸い込んで続きの言葉を発した。
「僕は君を……ほ、本当に、妹みたいに思っているからな」
(ああ、くそっ!やっぱり今は駄目だ)
「やっぱりそうだったのね。よかった。だけどあまり無理しないで。やっぱりドラコは私のことで無自覚に気負いすぎなのかもしれないわ。私もいよいよしっかりしなくちゃね……。」
「……まあ僕も、これからはなるべく君のことで手を焼きすぎないように、努力するよ……」ドラコがため息交じりに言った。
そして話がひと段落ついたところで、ドラコはふと自分がここまで走ってきた理由を思い出した。彼は慌てて言葉を続けた。
「それよりフォーラ、そもそも君が謝る必要なんてこれっぽっちもないんだ。今日の事は、どう考えても謝るべきは僕の方だった。君にあんな暴言をぶつけるつもりなんて一つもなかったんだ。本当にごめん。君を嫌いだなんて思ったこともない。僕はただ……」
普段のドラコからは考えられないくらい弱々しい姿に、フォーラはよっぽどドラコが今回の事を反省しているのだと思った。
「ええ、大丈夫。正直傷付いたのは本当だけど、貴方の気持ちはさっきのとおり分かっているつもりだから……。それに、ドラコが私を守ろうとしてくれること自体は、とっても嬉しいと思っているのよ。貴方の心の負担が心配なだけで。」
「ああ、そうか……。それじゃあさっきの大広間での僕の大失態は、もう許してくれるってことでいいのか?」
「ええ、勿論よ。」
それを聞いたドラコは安堵の笑みとため息を一緒に零した。そしてフォーラはこうしてドラコと元どおり向き合えていることを嬉しく感じ、彼女も笑みを向けたのだった。
「はあ……」
その後、二人が夕方の談話室に戻ってからその日の夕食が終わるまで、ドラコは無意識に何度も深いため息を吐いた。ルニーとパンジーは夕方に談話室でフォーラやドラコと合流し、二人の仲が元どおりになっていることに一時は安心した。しかしドラコの様子からして、きっと恋愛的な面では色々上手くいかなかったのだろうと思った。
しかしそんなドラコのため息も、一行が夕食後に談話室へ戻ってきた時には止まざるを得なかった。何故なら、再び全校生徒が大広間に招集させられたからだ。
「一体、何があったのかしら……。」
全校生徒が大広間に集まると、マクゴナガル先生とフリットウィック先生が大広間の戸という戸を全部閉め切っていた。その間にダンブルドア校長が事の次第を説明した。
「これから先生たち全員で、城の中をくまなく捜索せねばならん事案が発生した。ということは、気の毒じゃが皆今夜はここに泊まることになろうの。皆の安全のためじゃ。監督生は大広間の入口の見張りに立ってもらおう。主席の二人にこの場の指揮を任せようぞ。何か不審な事があれば、直ちに儂 に知らせるように」そう言ってダンブルドアは大広間から出ていこうとしたが、ふと立ち止まった。
「おお、そうじゃ。必要なものがあったのう」
ダンブルドアが杖を振ると、長い寮テーブルが全て大広間の片隅に移動し、きちんと壁を背にして並んだ。そして彼がもう一振りすると、何百個ものふかふかした紫色の寝袋が現れて床いっぱいに敷き詰められた。
「ぐっすりおやすみ」ダンブルドアは生徒たちにそう言って大広間を出ていった。
突然の事態にたちまち大広間中がガヤガヤとうるさくなった。どうやら事情を知っているグリフィンドール生が、他の寮生に事件の話を始めたようだ。
「あ、フォーラ!」彼女の偶然近くにいたのはフレッドとジョージだった。二人はフォーラを見つけると彼女の方へ掛け寄った。
「一体、何があったの?」
「夕食の後で寮に戻ったら、入り口の番人の肖像画がズタズタになってたんだ。その番人はいなくなってた。それからピープズが犯人を見たって言ってたんだけど、その犯人っていうのがどうやらシリウス・ブラックらしいんだ」ジョージが早口に説明した後で、フレッドが興奮気味に続けた。
「先生たちも驚いてた。当然俺たちも驚いたけどね。なんせあのブラックが校内にひそんでるなんて事、あっちゃいけないんだからさ」
その時、グリフィンドールの監督生のパーシーが「寝袋に入りなさい!さあさあ、お喋りはやめたまえ!消灯まであと十分!」と叫ぶ声が聞こえたので、三人は話を中断せざるを得なかった。
「怪我をしてしまった人はいなかったの?」少々早口でフォーラが尋ねた。どうやら双子の話では全員無事だったらしい。それを聞いて彼女はホッとした笑みを見せた。
「そう。二人もみんなも何もなくてよかったわ……。」
「あ、ああ!本当に。ご心配どうもありがとう」ジョージはフォーラが間近で先程とは一変した無防備な笑みを零したものだから、少々落ち着きなくお礼の言葉を返した。
「それじゃあ、おやすみなさい。」
手を振ってその場を去るフォーラに双子も手を振り返すと、彼らはその場を離れて隅の方に寝袋を引きずっていった。その際フレッドがニヤニヤしながらジョージを見やれば、ジョージの方は幾らか顔をしかめたのだった。
「フォーラ、僕は多分、今後もまた他の奴から君を遠ざけようとしてしまうかもしれない。だって、僕は君を」ドラコは顔を真っ赤にしながらフォーラの方を見た。一方の彼女は首を傾げてこちらを見ていた。
(ああ、どうして君はそんなに……)
ドラコにとってはフォーラのそんなちょっとした仕草さえ、彼女への気持ちを自覚した今となっては以前と随分違って見えた。ドラコは思い切り息を吸い込んで続きの言葉を発した。
「僕は君を……ほ、本当に、妹みたいに思っているからな」
(ああ、くそっ!やっぱり今は駄目だ)
「やっぱりそうだったのね。よかった。だけどあまり無理しないで。やっぱりドラコは私のことで無自覚に気負いすぎなのかもしれないわ。私もいよいよしっかりしなくちゃね……。」
「……まあ僕も、これからはなるべく君のことで手を焼きすぎないように、努力するよ……」ドラコがため息交じりに言った。
そして話がひと段落ついたところで、ドラコはふと自分がここまで走ってきた理由を思い出した。彼は慌てて言葉を続けた。
「それよりフォーラ、そもそも君が謝る必要なんてこれっぽっちもないんだ。今日の事は、どう考えても謝るべきは僕の方だった。君にあんな暴言をぶつけるつもりなんて一つもなかったんだ。本当にごめん。君を嫌いだなんて思ったこともない。僕はただ……」
普段のドラコからは考えられないくらい弱々しい姿に、フォーラはよっぽどドラコが今回の事を反省しているのだと思った。
「ええ、大丈夫。正直傷付いたのは本当だけど、貴方の気持ちはさっきのとおり分かっているつもりだから……。それに、ドラコが私を守ろうとしてくれること自体は、とっても嬉しいと思っているのよ。貴方の心の負担が心配なだけで。」
「ああ、そうか……。それじゃあさっきの大広間での僕の大失態は、もう許してくれるってことでいいのか?」
「ええ、勿論よ。」
それを聞いたドラコは安堵の笑みとため息を一緒に零した。そしてフォーラはこうしてドラコと元どおり向き合えていることを嬉しく感じ、彼女も笑みを向けたのだった。
「はあ……」
その後、二人が夕方の談話室に戻ってからその日の夕食が終わるまで、ドラコは無意識に何度も深いため息を吐いた。ルニーとパンジーは夕方に談話室でフォーラやドラコと合流し、二人の仲が元どおりになっていることに一時は安心した。しかしドラコの様子からして、きっと恋愛的な面では色々上手くいかなかったのだろうと思った。
しかしそんなドラコのため息も、一行が夕食後に談話室へ戻ってきた時には止まざるを得なかった。何故なら、再び全校生徒が大広間に招集させられたからだ。
「一体、何があったのかしら……。」
全校生徒が大広間に集まると、マクゴナガル先生とフリットウィック先生が大広間の戸という戸を全部閉め切っていた。その間にダンブルドア校長が事の次第を説明した。
「これから先生たち全員で、城の中をくまなく捜索せねばならん事案が発生した。ということは、気の毒じゃが皆今夜はここに泊まることになろうの。皆の安全のためじゃ。監督生は大広間の入口の見張りに立ってもらおう。主席の二人にこの場の指揮を任せようぞ。何か不審な事があれば、直ちに
「おお、そうじゃ。必要なものがあったのう」
ダンブルドアが杖を振ると、長い寮テーブルが全て大広間の片隅に移動し、きちんと壁を背にして並んだ。そして彼がもう一振りすると、何百個ものふかふかした紫色の寝袋が現れて床いっぱいに敷き詰められた。
「ぐっすりおやすみ」ダンブルドアは生徒たちにそう言って大広間を出ていった。
突然の事態にたちまち大広間中がガヤガヤとうるさくなった。どうやら事情を知っているグリフィンドール生が、他の寮生に事件の話を始めたようだ。
「あ、フォーラ!」彼女の偶然近くにいたのはフレッドとジョージだった。二人はフォーラを見つけると彼女の方へ掛け寄った。
「一体、何があったの?」
「夕食の後で寮に戻ったら、入り口の番人の肖像画がズタズタになってたんだ。その番人はいなくなってた。それからピープズが犯人を見たって言ってたんだけど、その犯人っていうのがどうやらシリウス・ブラックらしいんだ」ジョージが早口に説明した後で、フレッドが興奮気味に続けた。
「先生たちも驚いてた。当然俺たちも驚いたけどね。なんせあのブラックが校内にひそんでるなんて事、あっちゃいけないんだからさ」
その時、グリフィンドールの監督生のパーシーが「寝袋に入りなさい!さあさあ、お喋りはやめたまえ!消灯まであと十分!」と叫ぶ声が聞こえたので、三人は話を中断せざるを得なかった。
「怪我をしてしまった人はいなかったの?」少々早口でフォーラが尋ねた。どうやら双子の話では全員無事だったらしい。それを聞いて彼女はホッとした笑みを見せた。
「そう。二人もみんなも何もなくてよかったわ……。」
「あ、ああ!本当に。ご心配どうもありがとう」ジョージはフォーラが間近で先程とは一変した無防備な笑みを零したものだから、少々落ち着きなくお礼の言葉を返した。
「それじゃあ、おやすみなさい。」
手を振ってその場を去るフォーラに双子も手を振り返すと、彼らはその場を離れて隅の方に寝袋を引きずっていった。その際フレッドがニヤニヤしながらジョージを見やれば、ジョージの方は幾らか顔をしかめたのだった。