6. 僕の気持ち
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ハリーはフォーラの話と日頃のドラコの様子から、今回何かドラコの中で一時的に怒りを爆発させるような変化があったのは確かだろうと思った。何せ普段ドラコが他の誰よりもフォーラを大切にしていることは明白だったし、フレッドやジョージとフォーラが話していた時だって、ドラコは彼女を双子から守るような動きをしていたではないか。それにドラコは今日フォーラに嫌いだと言った後、直ぐに彼女を追いかけて大広間を出ていった。それらの事から考えて、ハリーはやはりドラコがフォーラを本心から嫌っているとは考えにくいと思った。
ハリーはこれまでのドラコの行動を振り返るうちに、何となく答えへの道が見えた気がした。
「フォーラは、近頃誰かと仲良くなったりはした?例えば、新しく友達ができたとか、そういうことだけど」
「え……?いいえ、新しいお友達ができるような出会いは特になかったと思うけど……。」
ハリーの突然の質問に、フォーラはどうしたのだろうと思いつつも暫く黙って考えてみた。そして彼女は不意に何かに気付いたような反応を見せたが、何だかその内容を話しづらそうだった。彼女は何度か言葉を発そうとしては口を閉じ、かと思えば再び躊躇い気味に開いたりしていた。
「えーと、フォーラ?何か、思い当たる事でもあったの?」見兼ねてハリーが尋ねると、フォーラはドキリと肩を竦めた。そして少し頬を赤くしながらハリーの方をそっと見やった。
「ええと、その……そういえば最近、仲良くしてもらっている方がいるわ。少しだけだけれど。」
ハリーはフォーラがその人の名前を言わないのを少々不信に思ったが、まあ言いたくない事もあるだろうと受け流した。
「その事をマルフォイは知ってるの?」
「?ええ、知っているわ。でも、どうしてそんなこと聞くの?」
どうやらフォーラはハリーの質問をよく分かっていないようだった。ハリーはドラコに少しだけ同情した。
「うーん、多分だけど、マルフォイはその事がおもしろくないんじゃないのかな」
「?おもしろくない……?」フォーラは頭の上に疑問符を一杯浮かばせながら少々首を傾げた。
「おもしろくないっていうのはつまり、マルフォイにとって少し嫌な状態だってことだよ。だって君の話のとおりなら、最近のあいつはよく不機嫌になってたんだよね?」
フォーラはこくこくと頷きながらハリーの方に前のめりになって真剣な眼差しを向けていた。ハリーは頭の片隅で『こんなに彼女に見られて、もしロンだったらどうなってしまっただろう』と思いながら話を続けた。
「最近仲良くしてもらっている人と君が関わりだした頃と、マルフォイが不機嫌になり始めた時期は、もしかしたら近かったりしない?」
言われてみれば、確かにルーピンと話すようになった頃にドラコの不機嫌な顔がしばしば見受けられ始めたとフォーラは思った。
「本当だわ。ハリーの言うとおりよ。何故それが……?」
「まあ僕もマルフォイと対立する中で、あいつの嫌がることが何となく分かってきたのかも。きっと、マルフォイは幼馴染の君が他の誰かにちょっかいをかけられたりするのが嫌なんじゃないかな。だって、僕はウィーズリーの双子に君が話し掛けられている場面を何度か見たことがあるけど、その時のマルフォイはいつも君のことを庇っていたように思うんだ。あと、必ずあいつは不機嫌になってもいたように見えるな」
ハリーの話を聞いてフォーラは黙ってしまった。
(庇っている……ドラコが私を?ええ、確かにそうだわ。それに、ドラコはいつも私のことになると大袈裟なの。……それって、もしかして)
フォーラがそこまでの考えに至った頃には、彼女の涙はすっかり止まっていた。彼女はどこか納得した様子でハリーに少しばかり笑みを見せた。
「ありがとうハリー。私、貴方に言われなかったら気付けなかったかもしれないわ。」
「いや、いいんだよ」ハリーはそのように返事をしながら、ドラコが明らかにフォーラに好意を抱いているに違いないことに、彼女自身が気付いたかもしれないと思った。
「それじゃ君も泣き止んだことだし。みんなが帰ってくるまでまだ時間があるから、何処か散歩にでも行こうか?」
そしてハリーの提案で校内をうろつくことにした二人だったが、揃って廊下を歩いていると、とある部屋の方から声がした。
「ハリー?」
ハリーとフォーラは後戻りして声の主を探した。すると、ルーピンが自分の部屋のドアの向こうから二人のいる廊下の方を覗いていた。
「ああ、一緒にいたのはフォーラだったか。何をしている?他の友達はどうしたんだね?」
ルーピンの口調はいたって穏やかだった。まさかこんな所でルーピンに出会うと思っていなかったフォーラは、あまりにも突然の事に赤面した。そしてそのまま静かに下を向いてしまった彼女をハリーは疑問に思いつつも返答した。
「みんなホグズミードに行きました」
「ああ、そうだったか」
ルーピンはハリーが外出できないことを今の今まで忘れていたが、把握はしていた。しかしフォーラについてはそういった事情はない筈だったため、彼は何かあったのだろうかと疑問に思った。
「君たち二人が揃っているのは何だか随分珍しいね。それはそうと、ちょっと中に入らないか?丁度次のクラス用のグリンデローが届いたところだ」
「何がですって?」
ハリーがルーピンの部屋へ入ろうとした時、フォーラは俯いていた頭を上げてルーピンを見た。すると彼女の目がばっちり彼の視線とかち合った。
「おやフォーラ。どうやら目が少し赤いようだけど、大丈夫かい?」ルーピンが心配そうに言うものだから、フォーラは気恥ずかしさで赤くなった顔の熱を抑えられずに縮こまった。ハリーが事情を説明しようとすると、フォーラはそれを制した。
「な、なんでもないんです、大丈夫です……!」
フォーラは自分でも少し驚くくらい大きな声を出してしまって更に恥ずかしくなった。そのため彼女は申し訳なさそうにもう一度ルーピンを見た。そして再び彼と合わさった視線に今度こそ耐えられなくなってしまった。
「ええと……ごめんなさい……!」フォーラはそのように言い残すと、急いでその場から走って逃げてしまったのだった。残された二人は一体どうしたのだろうと首を傾げるばかりだった。
フォーラはいつになく廊下を走りながら、先程自分が泣いていたことをハリーがルーピンに伝えてはいないかと少し不安に思った。大泣きしていたなんて知られたら恥ずかしくて死んでしまう。とはいえフォーラは、先程のルーピンの誘いを断らなければよかったという後悔の気持ちも抱えていたのだった。
ハリーはこれまでのドラコの行動を振り返るうちに、何となく答えへの道が見えた気がした。
「フォーラは、近頃誰かと仲良くなったりはした?例えば、新しく友達ができたとか、そういうことだけど」
「え……?いいえ、新しいお友達ができるような出会いは特になかったと思うけど……。」
ハリーの突然の質問に、フォーラはどうしたのだろうと思いつつも暫く黙って考えてみた。そして彼女は不意に何かに気付いたような反応を見せたが、何だかその内容を話しづらそうだった。彼女は何度か言葉を発そうとしては口を閉じ、かと思えば再び躊躇い気味に開いたりしていた。
「えーと、フォーラ?何か、思い当たる事でもあったの?」見兼ねてハリーが尋ねると、フォーラはドキリと肩を竦めた。そして少し頬を赤くしながらハリーの方をそっと見やった。
「ええと、その……そういえば最近、仲良くしてもらっている方がいるわ。少しだけだけれど。」
ハリーはフォーラがその人の名前を言わないのを少々不信に思ったが、まあ言いたくない事もあるだろうと受け流した。
「その事をマルフォイは知ってるの?」
「?ええ、知っているわ。でも、どうしてそんなこと聞くの?」
どうやらフォーラはハリーの質問をよく分かっていないようだった。ハリーはドラコに少しだけ同情した。
「うーん、多分だけど、マルフォイはその事がおもしろくないんじゃないのかな」
「?おもしろくない……?」フォーラは頭の上に疑問符を一杯浮かばせながら少々首を傾げた。
「おもしろくないっていうのはつまり、マルフォイにとって少し嫌な状態だってことだよ。だって君の話のとおりなら、最近のあいつはよく不機嫌になってたんだよね?」
フォーラはこくこくと頷きながらハリーの方に前のめりになって真剣な眼差しを向けていた。ハリーは頭の片隅で『こんなに彼女に見られて、もしロンだったらどうなってしまっただろう』と思いながら話を続けた。
「最近仲良くしてもらっている人と君が関わりだした頃と、マルフォイが不機嫌になり始めた時期は、もしかしたら近かったりしない?」
言われてみれば、確かにルーピンと話すようになった頃にドラコの不機嫌な顔がしばしば見受けられ始めたとフォーラは思った。
「本当だわ。ハリーの言うとおりよ。何故それが……?」
「まあ僕もマルフォイと対立する中で、あいつの嫌がることが何となく分かってきたのかも。きっと、マルフォイは幼馴染の君が他の誰かにちょっかいをかけられたりするのが嫌なんじゃないかな。だって、僕はウィーズリーの双子に君が話し掛けられている場面を何度か見たことがあるけど、その時のマルフォイはいつも君のことを庇っていたように思うんだ。あと、必ずあいつは不機嫌になってもいたように見えるな」
ハリーの話を聞いてフォーラは黙ってしまった。
(庇っている……ドラコが私を?ええ、確かにそうだわ。それに、ドラコはいつも私のことになると大袈裟なの。……それって、もしかして)
フォーラがそこまでの考えに至った頃には、彼女の涙はすっかり止まっていた。彼女はどこか納得した様子でハリーに少しばかり笑みを見せた。
「ありがとうハリー。私、貴方に言われなかったら気付けなかったかもしれないわ。」
「いや、いいんだよ」ハリーはそのように返事をしながら、ドラコが明らかにフォーラに好意を抱いているに違いないことに、彼女自身が気付いたかもしれないと思った。
「それじゃ君も泣き止んだことだし。みんなが帰ってくるまでまだ時間があるから、何処か散歩にでも行こうか?」
そしてハリーの提案で校内をうろつくことにした二人だったが、揃って廊下を歩いていると、とある部屋の方から声がした。
「ハリー?」
ハリーとフォーラは後戻りして声の主を探した。すると、ルーピンが自分の部屋のドアの向こうから二人のいる廊下の方を覗いていた。
「ああ、一緒にいたのはフォーラだったか。何をしている?他の友達はどうしたんだね?」
ルーピンの口調はいたって穏やかだった。まさかこんな所でルーピンに出会うと思っていなかったフォーラは、あまりにも突然の事に赤面した。そしてそのまま静かに下を向いてしまった彼女をハリーは疑問に思いつつも返答した。
「みんなホグズミードに行きました」
「ああ、そうだったか」
ルーピンはハリーが外出できないことを今の今まで忘れていたが、把握はしていた。しかしフォーラについてはそういった事情はない筈だったため、彼は何かあったのだろうかと疑問に思った。
「君たち二人が揃っているのは何だか随分珍しいね。それはそうと、ちょっと中に入らないか?丁度次のクラス用のグリンデローが届いたところだ」
「何がですって?」
ハリーがルーピンの部屋へ入ろうとした時、フォーラは俯いていた頭を上げてルーピンを見た。すると彼女の目がばっちり彼の視線とかち合った。
「おやフォーラ。どうやら目が少し赤いようだけど、大丈夫かい?」ルーピンが心配そうに言うものだから、フォーラは気恥ずかしさで赤くなった顔の熱を抑えられずに縮こまった。ハリーが事情を説明しようとすると、フォーラはそれを制した。
「な、なんでもないんです、大丈夫です……!」
フォーラは自分でも少し驚くくらい大きな声を出してしまって更に恥ずかしくなった。そのため彼女は申し訳なさそうにもう一度ルーピンを見た。そして再び彼と合わさった視線に今度こそ耐えられなくなってしまった。
「ええと……ごめんなさい……!」フォーラはそのように言い残すと、急いでその場から走って逃げてしまったのだった。残された二人は一体どうしたのだろうと首を傾げるばかりだった。
フォーラはいつになく廊下を走りながら、先程自分が泣いていたことをハリーがルーピンに伝えてはいないかと少し不安に思った。大泣きしていたなんて知られたら恥ずかしくて死んでしまう。とはいえフォーラは、先程のルーピンの誘いを断らなければよかったという後悔の気持ちも抱えていたのだった。