6. 僕の気持ち
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
さて、それから暫くして生徒たちが続々とホグズミードへ向かう時間帯になった。ドラコたちは玄関ホールに集まって出発しようとしているところだった。
「ドラコ、そんなに何回も振り返ったってフォーラは来ないわよ」パンジーはドラコが地下へ続く階段にばかり目を向けているのを気にして、彼を引っ張りながら言った。するとドラコが彼女の方を振り向いて口を開いた。
「やっぱり、僕だけでも談話室で待っていたほうが」
それに関してはルニーが駄目だと諭した。フォーラが『少し一人になりたい』と言っていたからだ。ドラコが諦めたように校庭に続く大扉の方を向いてクラッブやゴイルと話している隙に、ルニーが静かにパンジーに囁いた。
「さっきの―――ドラコがフォーラを好きだって話、少しショックだったんじゃない?大丈夫?」
「ショックだったわ。でも……フォーラが友達なのは変わりないでしょ?それに、私は私で頑張るだけかな」
「そっか」ルニーはパンジーににっこり笑いかけると、その場のメンバーで揃って玄関ホールの出入り口を通ったのだった。
ドラコたちが去って暫く後の玄関ホールでは、ハリーが一人でその場に取り残されていた。彼はマグルの叔父や叔母にホグズミードへ行く許可のサインを貰えなかったために、学校の敷地の外に出ることができなかったのだ。つい先程ロンとハーマイオニーを見送り終えたハリーは寮の談話室へと戻っていった。談話室には一、二年生が沢山おり、上級生も数人いたが、後者についてはもう飽きるほどホグズミードへ行ったことがあるに違いなかった。
するとハリーのファンのコリンが『何故ホグズミードへ行かないのか』と尋ねてきたので、ハリーは逃げるように図書室へ向かう羽目になった。彼の足は途中までは本当に図書室に向かっていたものの、次第に別の所へ行こうかという気分になってきた。そして彼がやっぱりふくろう小屋へ行こうと思い立ち、回れ右して直ぐの角を曲がろうとした時だった。
「わっ、すみません……あれ、フォーラ?」
曲がり角で鉢合わせした人物にハリーは驚いた。彼の声に顔を上げたその人は、泣きはらした目に涙を浮かべたフォーラだった。ハリーは思わずそんな彼女の表情にも驚いてしまった。
「フォーラ、君、大丈夫?その―――泣いてるみたいだけど」ハリーが躊躇い気味にそう言うと、フォーラは急いで自分の袖で涙をごしごしと拭い、何度か頷いた。
「だ、大丈夫……だと思うわ。」
これはきっと今朝のマルフォイが関係しているのだろうとハリーは思った。というかそうに違いなかった。何せ彼女はホグズミードにも行かずにこんな所を一人で歩いているのだから。
「えーと、フォーラ?その……今、暇なんだったら、もしよかったらふくろう小屋でも行かない?」
ハリーに気を遣うような声を掛けられてフォーラは返答しようとしたが、何故かそれよりも先に目から沢山の涙が溢れて止まらなかった。
「……うぅ……ハリー……」
フォーラがしゃくりあげながら泣き出してしまったので、ハリーはオロオロと慌てながらも恐る恐る彼女の背中を何度か撫でたのだった。
それからの二人は、ハリーの提案で一番近くのひと気のない階段の踊り場までやって来た。そこに置かれた休憩用の長椅子に二人揃って腰掛け、暫くハリーがフォーラの背中をさすってやると、次第に彼女は落ち着きを取り戻していった。
「……っひく……ハリー、ありがとう……」
フォーラは何度も何度も手で涙を拭っており、泣き腫らした目は先程よりも赤くなっていた。
「かまわないよ。僕、すごく暇してたんだ。君の想像以上に。それで、フォーラが泣いてたのはきっとマルフォイのせいだよね?」ハリーの質問にフォーラは小さく頷いた。
「ハリーは今朝のこと、知っていたのね……。」
「ああうん、直ぐそこで見てたから。マルフォイが怒ってた部分だけだけど」
「そうだったの。……あれから私、ずっと女子寮に篭っていたの。でも少しは外に出て気晴らしをした方がいいと思って、だからドラコたちがホグズミードに行った後に廊下を歩いていたの。」
「そうだったんだね。それにしても、なんだってマルフォイは君にあんなことを言ったんだろう。二人は仲が良いと思ってたけど」
ハリーにとってこれは本当に疑問だった。フォーラが誰かを怒らせるような馬鹿げたことを言うタイプには思えなかったし、それにドラコと彼女の間にはいつも温和な雰囲気が流れている場面が多いようにも見えた。それなのに、どうしてドラコがフォーラを嫌いという理由があるだろうかと思った。
「っ……そ、それは、私にも分からないの。でも私、今学年に入ってから少しドラコに避けられているように感じた時期があったわ。その理由も実は未だによく分からないのだけど……。もしかするとその時も今も、私が何かドラコにしてしまっていたのかもしれない。」
「それにしたって、あいつがひどいことを言ったのには変わりないじゃないか。去年あいつがハーマイオニーのことを『穢れた血』と言った時は君が奴を叱ったけど、あの時とはわけが違うよ。だって君はそんな失礼な言葉を使うような人じゃないだろ?』
「確かに私はそういう言葉を使った覚えがないけれど、私が気付かないうちにドラコを傷付けていたのかもしれない。そうでなかったらドラコは……あんなこと、言ったりしないもの……。」
再び泣き出しそうになるフォーラにハリーは慌ててハンカチを差し出し、彼女の手に握らせた。
「あ、ありがとう……でも、でもね。ここ最近のドラコはいつもどおり優しくて、前みたいな感じはなくなっていたのに。なのにいきなりだったから……本当に驚いてしまって。ドラコに嫌われるなんて、自分でもどうすればいいか分からなくなってしまったの。」
「ドラコ、そんなに何回も振り返ったってフォーラは来ないわよ」パンジーはドラコが地下へ続く階段にばかり目を向けているのを気にして、彼を引っ張りながら言った。するとドラコが彼女の方を振り向いて口を開いた。
「やっぱり、僕だけでも談話室で待っていたほうが」
それに関してはルニーが駄目だと諭した。フォーラが『少し一人になりたい』と言っていたからだ。ドラコが諦めたように校庭に続く大扉の方を向いてクラッブやゴイルと話している隙に、ルニーが静かにパンジーに囁いた。
「さっきの―――ドラコがフォーラを好きだって話、少しショックだったんじゃない?大丈夫?」
「ショックだったわ。でも……フォーラが友達なのは変わりないでしょ?それに、私は私で頑張るだけかな」
「そっか」ルニーはパンジーににっこり笑いかけると、その場のメンバーで揃って玄関ホールの出入り口を通ったのだった。
ドラコたちが去って暫く後の玄関ホールでは、ハリーが一人でその場に取り残されていた。彼はマグルの叔父や叔母にホグズミードへ行く許可のサインを貰えなかったために、学校の敷地の外に出ることができなかったのだ。つい先程ロンとハーマイオニーを見送り終えたハリーは寮の談話室へと戻っていった。談話室には一、二年生が沢山おり、上級生も数人いたが、後者についてはもう飽きるほどホグズミードへ行ったことがあるに違いなかった。
するとハリーのファンのコリンが『何故ホグズミードへ行かないのか』と尋ねてきたので、ハリーは逃げるように図書室へ向かう羽目になった。彼の足は途中までは本当に図書室に向かっていたものの、次第に別の所へ行こうかという気分になってきた。そして彼がやっぱりふくろう小屋へ行こうと思い立ち、回れ右して直ぐの角を曲がろうとした時だった。
「わっ、すみません……あれ、フォーラ?」
曲がり角で鉢合わせした人物にハリーは驚いた。彼の声に顔を上げたその人は、泣きはらした目に涙を浮かべたフォーラだった。ハリーは思わずそんな彼女の表情にも驚いてしまった。
「フォーラ、君、大丈夫?その―――泣いてるみたいだけど」ハリーが躊躇い気味にそう言うと、フォーラは急いで自分の袖で涙をごしごしと拭い、何度か頷いた。
「だ、大丈夫……だと思うわ。」
これはきっと今朝のマルフォイが関係しているのだろうとハリーは思った。というかそうに違いなかった。何せ彼女はホグズミードにも行かずにこんな所を一人で歩いているのだから。
「えーと、フォーラ?その……今、暇なんだったら、もしよかったらふくろう小屋でも行かない?」
ハリーに気を遣うような声を掛けられてフォーラは返答しようとしたが、何故かそれよりも先に目から沢山の涙が溢れて止まらなかった。
「……うぅ……ハリー……」
フォーラがしゃくりあげながら泣き出してしまったので、ハリーはオロオロと慌てながらも恐る恐る彼女の背中を何度か撫でたのだった。
それからの二人は、ハリーの提案で一番近くのひと気のない階段の踊り場までやって来た。そこに置かれた休憩用の長椅子に二人揃って腰掛け、暫くハリーがフォーラの背中をさすってやると、次第に彼女は落ち着きを取り戻していった。
「……っひく……ハリー、ありがとう……」
フォーラは何度も何度も手で涙を拭っており、泣き腫らした目は先程よりも赤くなっていた。
「かまわないよ。僕、すごく暇してたんだ。君の想像以上に。それで、フォーラが泣いてたのはきっとマルフォイのせいだよね?」ハリーの質問にフォーラは小さく頷いた。
「ハリーは今朝のこと、知っていたのね……。」
「ああうん、直ぐそこで見てたから。マルフォイが怒ってた部分だけだけど」
「そうだったの。……あれから私、ずっと女子寮に篭っていたの。でも少しは外に出て気晴らしをした方がいいと思って、だからドラコたちがホグズミードに行った後に廊下を歩いていたの。」
「そうだったんだね。それにしても、なんだってマルフォイは君にあんなことを言ったんだろう。二人は仲が良いと思ってたけど」
ハリーにとってこれは本当に疑問だった。フォーラが誰かを怒らせるような馬鹿げたことを言うタイプには思えなかったし、それにドラコと彼女の間にはいつも温和な雰囲気が流れている場面が多いようにも見えた。それなのに、どうしてドラコがフォーラを嫌いという理由があるだろうかと思った。
「っ……そ、それは、私にも分からないの。でも私、今学年に入ってから少しドラコに避けられているように感じた時期があったわ。その理由も実は未だによく分からないのだけど……。もしかするとその時も今も、私が何かドラコにしてしまっていたのかもしれない。」
「それにしたって、あいつがひどいことを言ったのには変わりないじゃないか。去年あいつがハーマイオニーのことを『穢れた血』と言った時は君が奴を叱ったけど、あの時とはわけが違うよ。だって君はそんな失礼な言葉を使うような人じゃないだろ?』
「確かに私はそういう言葉を使った覚えがないけれど、私が気付かないうちにドラコを傷付けていたのかもしれない。そうでなかったらドラコは……あんなこと、言ったりしないもの……。」
再び泣き出しそうになるフォーラにハリーは慌ててハンカチを差し出し、彼女の手に握らせた。
「あ、ありがとう……でも、でもね。ここ最近のドラコはいつもどおり優しくて、前みたいな感じはなくなっていたのに。なのにいきなりだったから……本当に驚いてしまって。ドラコに嫌われるなんて、自分でもどうすればいいか分からなくなってしまったの。」