8. アンラッキーな初授業
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「大変よく理解できました。ありがとうございます。……これは先生にだけお話するのですが、私はこれまで魔法薬学には相当力を入れて学んできたつもりだったので、正直、今回完成を逃したのは中々に悔しかったです。なので……もし先生がお許しくださるのであれば、この教室の調合台を授業外の時間にたまにお借りできればと思ったのですが。勿論材料は手持ちの物を使いますし、そこまで頻繁にはお邪魔しませんから……お許しいただけますか?」
「なんと驚いた、勿論だとも!我々教師は君のような向上心の塊のような生徒への支援を妨げはしない!好きな時に使いなさい。何なら足らずの材料があれば、使った数さえ記録しておいてくれれば棚の物を好きにしてくれて構わないとも。」スラグホーンが快活な笑みと共に頷いた。
「まあ……!そこまでお気遣いいただいて本当にありがとうございます。それでは近いうちに水薬をもう一度調合し直しに伺わせていただきますね。」
「私がここにいなくとも、いつでどうぞ。そして君のライバルに当たるハリーに負けない程の物を調合した暁には、是非私にその現物を見せておくれ」
フォーラはスラグホーンが冗談交じりに何気なく放った『ライバル』という言葉にピクリと反応したが、自身の笑みを一切崩さなかった。
「そうですね。先生がそうおっしゃってくださるのなら、お言葉に甘えさせていただきます。」
「ああ勿論。それにしても君の熱心な様子を見ていると、君のお父上の学生時代を思い出す。とはいえシェードの場合は少し、いや、相当突飛だったが、校内の何処かに隠れて随分扱いの難しい危険な薬を度々調合しては、私に突然披露しに来たものだ。本来なら私は教師として彼を注意すべきだったが、次はどんなものを作って持ってきてくれるのかが楽しみでね。二人だけの秘密にしたものだ―――いや、リプトニアも既に彼のそういった所業を知っていただろうがね。あの二人は昔から随分と仲睦まじかった」
「そうだったんですか……。」
「どちらも私の大切なスリザリン生の教え子だ。だからリプトニアに雰囲気や謙虚さがよく似た君が、シェードのように魔法薬に熱心な関心を示してくれて、そして優秀なセブルスの教えを自身の力にしていることを私は本当に嬉しく思っているんだよ。恐らく君はまだアニメーガスの力が戻らない状況で悩みは尽きないだろうし、他の科目でも今後沢山課題が出されるだろうが、頑張りなさい」
「はい先生、嬉しいお言葉を本当にありがとうございます。」
フォーラはスラグホーンと別れの言葉を交わし、教室を後にした。まさか自分でも衝動的にスラグホーンに自主学習の許可を取るとは授業が始まる頃には思ってもいなかったが、今日のハリーに対する悔しさや憤りはそれ程までに彼女を突き動かしていた。
(今の私はどうやら絶対にハリーには負けたくないみたい。彼の言う『ラッキー』が今後もう一度起こるか分からないにしろ、先生に教室の使用許可をいただいたからには確実に打ち勝ってみせるわ)
そうしてフォーラは今朝スネイプの手紙にあったとおり、彼の待つ防衛術の準備室に向かったのだった。
「なんと驚いた、勿論だとも!我々教師は君のような向上心の塊のような生徒への支援を妨げはしない!好きな時に使いなさい。何なら足らずの材料があれば、使った数さえ記録しておいてくれれば棚の物を好きにしてくれて構わないとも。」スラグホーンが快活な笑みと共に頷いた。
「まあ……!そこまでお気遣いいただいて本当にありがとうございます。それでは近いうちに水薬をもう一度調合し直しに伺わせていただきますね。」
「私がここにいなくとも、いつでどうぞ。そして君のライバルに当たるハリーに負けない程の物を調合した暁には、是非私にその現物を見せておくれ」
フォーラはスラグホーンが冗談交じりに何気なく放った『ライバル』という言葉にピクリと反応したが、自身の笑みを一切崩さなかった。
「そうですね。先生がそうおっしゃってくださるのなら、お言葉に甘えさせていただきます。」
「ああ勿論。それにしても君の熱心な様子を見ていると、君のお父上の学生時代を思い出す。とはいえシェードの場合は少し、いや、相当突飛だったが、校内の何処かに隠れて随分扱いの難しい危険な薬を度々調合しては、私に突然披露しに来たものだ。本来なら私は教師として彼を注意すべきだったが、次はどんなものを作って持ってきてくれるのかが楽しみでね。二人だけの秘密にしたものだ―――いや、リプトニアも既に彼のそういった所業を知っていただろうがね。あの二人は昔から随分と仲睦まじかった」
「そうだったんですか……。」
「どちらも私の大切なスリザリン生の教え子だ。だからリプトニアに雰囲気や謙虚さがよく似た君が、シェードのように魔法薬に熱心な関心を示してくれて、そして優秀なセブルスの教えを自身の力にしていることを私は本当に嬉しく思っているんだよ。恐らく君はまだアニメーガスの力が戻らない状況で悩みは尽きないだろうし、他の科目でも今後沢山課題が出されるだろうが、頑張りなさい」
「はい先生、嬉しいお言葉を本当にありがとうございます。」
フォーラはスラグホーンと別れの言葉を交わし、教室を後にした。まさか自分でも衝動的にスラグホーンに自主学習の許可を取るとは授業が始まる頃には思ってもいなかったが、今日のハリーに対する悔しさや憤りはそれ程までに彼女を突き動かしていた。
(今の私はどうやら絶対にハリーには負けたくないみたい。彼の言う『ラッキー』が今後もう一度起こるか分からないにしろ、先生に教室の使用許可をいただいたからには確実に打ち勝ってみせるわ)
そうしてフォーラは今朝スネイプの手紙にあったとおり、彼の待つ防衛術の準備室に向かったのだった。