7. 貴方の懐で愛を囁く理由
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「……ドラコ。」
すると、それを察したフォーラがおもむろに彼の名を呼び、自身の両手を彼の後頭部の方に回してその柔らかな髪を撫でた。ドラコがどうしたのだろうと疑問に思っていると、彼女も同じく名残惜しげな瞳を覗かせたではないか。その様子から彼が目を離せないでいると、次に彼女は彼の頭を優しく引き寄せ、自身の胸元で抱き留めたのだった。
「っ!」ドラコは突如頬に感じた柔らかな感触に、内心狼狽えて途端に耳や首元をピンク色に染めた。どうしたのかと彼が慌てて疑問を投げようとした時、フォーラは無言のまま彼を強く抱き締め直した。
ドラコは動揺しつつもフォーラの様子に幾らかおかしさを感じ、彼女の顔が見えない体勢のまま、その名を疑問符付きで呼んだ。すると彼女が一呼吸した後に口を開いた。
「私……さっきも伝えたとおり、いつでも貴方に頼ってほしいわ。本当なら貴方のやるべきことが何なのか知りたいし、手助けだってしたいの。だって今日、貴方は私にだけ心の内を話してくれたみたいだったから……。」
そのか細い懇願の声に、ドラコは同意を返せない後ろめたさを感じて視線を下げた。するとフォーラが続けた。
「だけど、それがきっと叶わないことも、貴方がこれからとっても忙しくなるだろうことも、それなりに理解しているつもり。だからせめて、貴方がやるべきことに少し疲れてしまった時は、今日みたいにこうして私に甘えてね。そして弱音を吐きたくなったらいつでも伝えて。私、待っているから……。」
ドラコはフォーラの言葉に戸惑いつつも、こうして安らぎを与えて尽くそうとしてくれていることに感謝の気持ちが募った。
「ああ、分かった……。僕と共にいようとしてくれて本当にありがとう。……だけどフォーラの方も、もしアニメーガスの件で思い詰めることがあった時は相談してくれ。僕は話を聞くくらいしか力になれないかもしれないが、それで少しでも君の気持ちが晴れるのなら」
「!……ええ、そうするわ。どうもありがとう。」
ドラコの耳にフォーラの笑みが綻ぶような声が聞こえ、彼女の両腕が彼の頭を優しく包み直した。それを受けてドラコは彼女をしっかりと抱き締め返すと、その柔らかな胸元の安息地にすっかり落ち着きを感じ、自ら頬をもう少しだけ埋 めたのだった。
この時フォーラはドラコの後頭部を何度か撫でながら、彼の視界に入っていない自身の表情を、先程の声色に似つかわしくない不安なものにすっかり変えていた。
(アニメーガスの力を失った私は、もう以前のように黒猫の姿で身軽に諜報活動のようなことができなくなってしまったし……まだ目くらまし術が使えるとはいえ、そういった手段でドラコの『使命』が何か知り得るのはきっと相当難しい筈。とはいえそれが何か知ることができなくても、貴方が何事もなく無事でいられるのならそれでいいの。……だけどもし『使命』が上手くいかなくて貴方の心が病むようなことがあれば、今約束したとおり貴方はきっと私に弱音を零してくれるわよね?……貴方が何をさせられようとしているのか、その断片でも知り得る機会をどうか私に頂戴。きっと貴方から直接話を聞くことが、ダンブルドア先生のおっしゃるとおり貴方の懐にいる私にできる、唯一の近道だと思うから……。)
すると、それを察したフォーラがおもむろに彼の名を呼び、自身の両手を彼の後頭部の方に回してその柔らかな髪を撫でた。ドラコがどうしたのだろうと疑問に思っていると、彼女も同じく名残惜しげな瞳を覗かせたではないか。その様子から彼が目を離せないでいると、次に彼女は彼の頭を優しく引き寄せ、自身の胸元で抱き留めたのだった。
「っ!」ドラコは突如頬に感じた柔らかな感触に、内心狼狽えて途端に耳や首元をピンク色に染めた。どうしたのかと彼が慌てて疑問を投げようとした時、フォーラは無言のまま彼を強く抱き締め直した。
ドラコは動揺しつつもフォーラの様子に幾らかおかしさを感じ、彼女の顔が見えない体勢のまま、その名を疑問符付きで呼んだ。すると彼女が一呼吸した後に口を開いた。
「私……さっきも伝えたとおり、いつでも貴方に頼ってほしいわ。本当なら貴方のやるべきことが何なのか知りたいし、手助けだってしたいの。だって今日、貴方は私にだけ心の内を話してくれたみたいだったから……。」
そのか細い懇願の声に、ドラコは同意を返せない後ろめたさを感じて視線を下げた。するとフォーラが続けた。
「だけど、それがきっと叶わないことも、貴方がこれからとっても忙しくなるだろうことも、それなりに理解しているつもり。だからせめて、貴方がやるべきことに少し疲れてしまった時は、今日みたいにこうして私に甘えてね。そして弱音を吐きたくなったらいつでも伝えて。私、待っているから……。」
ドラコはフォーラの言葉に戸惑いつつも、こうして安らぎを与えて尽くそうとしてくれていることに感謝の気持ちが募った。
「ああ、分かった……。僕と共にいようとしてくれて本当にありがとう。……だけどフォーラの方も、もしアニメーガスの件で思い詰めることがあった時は相談してくれ。僕は話を聞くくらいしか力になれないかもしれないが、それで少しでも君の気持ちが晴れるのなら」
「!……ええ、そうするわ。どうもありがとう。」
ドラコの耳にフォーラの笑みが綻ぶような声が聞こえ、彼女の両腕が彼の頭を優しく包み直した。それを受けてドラコは彼女をしっかりと抱き締め返すと、その柔らかな胸元の安息地にすっかり落ち着きを感じ、自ら頬をもう少しだけ
この時フォーラはドラコの後頭部を何度か撫でながら、彼の視界に入っていない自身の表情を、先程の声色に似つかわしくない不安なものにすっかり変えていた。
(アニメーガスの力を失った私は、もう以前のように黒猫の姿で身軽に諜報活動のようなことができなくなってしまったし……まだ目くらまし術が使えるとはいえ、そういった手段でドラコの『使命』が何か知り得るのはきっと相当難しい筈。とはいえそれが何か知ることができなくても、貴方が何事もなく無事でいられるのならそれでいいの。……だけどもし『使命』が上手くいかなくて貴方の心が病むようなことがあれば、今約束したとおり貴方はきっと私に弱音を零してくれるわよね?……貴方が何をさせられようとしているのか、その断片でも知り得る機会をどうか私に頂戴。きっと貴方から直接話を聞くことが、ダンブルドア先生のおっしゃるとおり貴方の懐にいる私にできる、唯一の近道だと思うから……。)
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