7. 貴方の懐で愛を囁く理由
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フォーラが腰を下ろすのを躊躇っていると、ドラコはそっと両手を伸ばして彼女のローブの上から骨盤あたりに手を添えた。その拍子に彼女の腰がビクリと小さく跳ね、ドラコの両肩を掴む彼女の手に力が入った。その反応を堪らなく愛しいと思った彼は、そのまま彼女の腰を落とすように自身の両手を押し下げた。
フォーラは促されるままゆるゆると腰を下げ、とうとうドラコの太ももの膝に近い位置に完全に座った。彼女はドラコのスラックス越しに彼の比較的男性らしい脚の筋肉を感じて余計に緊張した。そしてドラコの方に至っては、布一枚隔てていても彼女のお尻や内ももの柔らかな質感と弾力が想像以上にはっきりと分かってしまって、一層胸の鼓動が速まった。自分の脚の上に広がる彼女のスカートが視覚的にそれらを覆い隠してくれていたことが、唯一の救いだった。
二人ともこんな姿勢を取って向き合うのは初めてで、羞恥と気まずさを感じて数秒間を無言のまま見つめ合った。柔らかい風が抜け、遠くで微かに聞こえる秋の虫の声が一旦静かになると、先にドラコが緊張気味に口を開いた。
「そんなにギリギリの場所に座られたら、落としてしまいそうだし、それに、キスもできないんだが……」
「ごめんなさい、それもそうよね……。どうしても、その……恥ずかしさが勝 ってしまって。」
そうしてフォーラが軽く腰を上げて座り直そうとした時、おもむろにドラコの両手が彼女の骨盤から離れた。かと思えば、今度はその両手が彼女の着ているローブのカーテン状の隙間から中に入り込み、薄手のブラウス越しに腰を掴んで自身の方へ引き寄せたではないか。
「ひゃん!」フォーラは突然弱い部分を掴まれたことと、至近距離になるようにグイと力強く引かれたことが相まって、思わずそんな声を発してしまっていた。彼女は自分の口から漏れ出た声が信じられなくて、落ち着いていた筈の頬の赤みが再び現れた。これには彼女だけでなくドラコも驚いた様子で、彼の頬や首がじわじわとピンク色に染まった。
「すまない、いきなり掴んでしまって」
ドラコは幾らか申し訳なさそうに謝罪したが、だからといってフォーラの腰から手を離そうとはしなかった。寧ろ彼女が先程よりも至近距離に座り直したタイミングで、しっかりと手を添え直していた。
「もう、悪いと思っていないでしょう……。」フォーラが口元を僅かに尖らせて小言を漏らすと、ドラコは軽く誤魔化すように「そんなことはない」と返答して続けた。
「それより……君が顔を近付けてくれないと、このままじゃ僕からはキスが届きそうにないな?」
フォーラは確かにドラコの言うとおりだと思ったが、彼が背筋をしっかり正しさえすれば『届きそうにない』ということはない筈だとも思った。しかし、目の前の彼がそうして次第に余裕を持って甘えてくれている様を見ていると、自分がそれだけ信頼されていることを実感できて、多好感が胸の内を占領していくのを抑えられなかった。
一方のドラコはフォーラを軽く見上げたまま、彼女が口づけを落としてくるのをじっと待った。その間、彼の心臓は今この状況のせいで動悸が治まることを知らないようだった。何せしたこともない体勢で彼女を抱えていたし、自身の太ももの上には幾らかの重みと共に柔らかい感触が載っていた。それに、仮に頭を前に倒してしまえば、彼女の胸元に容易に顔を埋 められそうなのも余計にいけなかった。
すると不意にフォーラが片手だけドラコの肩から離し、彼女自身の顔の横に垂れた髪を耳に掛け、僅かに瞳を伏せながら顔を前に倒してきた。それを受けてドラコはベンチの背もたれに身体を預けたまま、軽く顎を上げて唯々彼女の唇を迎え入れたのだった。
先程並んで座っていた時の続きのようなキスが二人の間で繰り返され、次第に互いの息が幾らか荒さを増した。その間、フォーラは少しでもこの幸せを逃がすのが惜しく感じられ、ドラコの両肩に置き直した両手を彼の首後ろまでスルリと回した。そしてドラコの方もその動きにじわじわと喜びを感じ、彼女の腰に置いていた手を背中側に回して腰ごとギュッと抱き留めた。
ドラコはその幸福感に任せ、ゆっくりと食むようなキスの間にフォーラの唇を一度軽く舐めた。すると彼女の動きが一瞬止まったものだから、彼はそっと唇を離した。
「……嫌だったか?」窺うように尋ねると、フォーラは戸惑いの表情と共に視線を返した。
「うっううん、そうじゃないの。少し驚いただけで……。」
この時のフォーラは、何ヶ月か前もドラコがこちらの唇の表面を舐めとってきたことがあったのを思い出していた。彼女は偶然以外で自ら彼に同じことをした記憶がなかった分、本当は先程の彼の行為に自然な流れで同じだけの行為を返したかった。そして更に欲を言えば、彼の唇に舌で触れるだけでなく、高学年の恋人たちがしているような舌同士を絡めるキスだって、具体的にどうすればいいのかは分からないにしろドラコとならしてみたかった。ただ、彼女の中の羞恥心がどうしてもそのハードルを高め、ストップをかけてしまっていた。
とはいえフォーラは、今現在目の前にいるドラコがきっと唇を触れる以上のキスを求めているだろうことも、それを無理強いしないようにこちらの様子を窺って二の足を踏んでいることも十分に察していた。そのため彼女は何度か視線をうろつかせ、とうとうその期待に応えるべく、勇気を出して彼としっかり瞳を合わせた。
フォーラは促されるままゆるゆると腰を下げ、とうとうドラコの太ももの膝に近い位置に完全に座った。彼女はドラコのスラックス越しに彼の比較的男性らしい脚の筋肉を感じて余計に緊張した。そしてドラコの方に至っては、布一枚隔てていても彼女のお尻や内ももの柔らかな質感と弾力が想像以上にはっきりと分かってしまって、一層胸の鼓動が速まった。自分の脚の上に広がる彼女のスカートが視覚的にそれらを覆い隠してくれていたことが、唯一の救いだった。
二人ともこんな姿勢を取って向き合うのは初めてで、羞恥と気まずさを感じて数秒間を無言のまま見つめ合った。柔らかい風が抜け、遠くで微かに聞こえる秋の虫の声が一旦静かになると、先にドラコが緊張気味に口を開いた。
「そんなにギリギリの場所に座られたら、落としてしまいそうだし、それに、キスもできないんだが……」
「ごめんなさい、それもそうよね……。どうしても、その……恥ずかしさが
そうしてフォーラが軽く腰を上げて座り直そうとした時、おもむろにドラコの両手が彼女の骨盤から離れた。かと思えば、今度はその両手が彼女の着ているローブのカーテン状の隙間から中に入り込み、薄手のブラウス越しに腰を掴んで自身の方へ引き寄せたではないか。
「ひゃん!」フォーラは突然弱い部分を掴まれたことと、至近距離になるようにグイと力強く引かれたことが相まって、思わずそんな声を発してしまっていた。彼女は自分の口から漏れ出た声が信じられなくて、落ち着いていた筈の頬の赤みが再び現れた。これには彼女だけでなくドラコも驚いた様子で、彼の頬や首がじわじわとピンク色に染まった。
「すまない、いきなり掴んでしまって」
ドラコは幾らか申し訳なさそうに謝罪したが、だからといってフォーラの腰から手を離そうとはしなかった。寧ろ彼女が先程よりも至近距離に座り直したタイミングで、しっかりと手を添え直していた。
「もう、悪いと思っていないでしょう……。」フォーラが口元を僅かに尖らせて小言を漏らすと、ドラコは軽く誤魔化すように「そんなことはない」と返答して続けた。
「それより……君が顔を近付けてくれないと、このままじゃ僕からはキスが届きそうにないな?」
フォーラは確かにドラコの言うとおりだと思ったが、彼が背筋をしっかり正しさえすれば『届きそうにない』ということはない筈だとも思った。しかし、目の前の彼がそうして次第に余裕を持って甘えてくれている様を見ていると、自分がそれだけ信頼されていることを実感できて、多好感が胸の内を占領していくのを抑えられなかった。
一方のドラコはフォーラを軽く見上げたまま、彼女が口づけを落としてくるのをじっと待った。その間、彼の心臓は今この状況のせいで動悸が治まることを知らないようだった。何せしたこともない体勢で彼女を抱えていたし、自身の太ももの上には幾らかの重みと共に柔らかい感触が載っていた。それに、仮に頭を前に倒してしまえば、彼女の胸元に容易に顔を
すると不意にフォーラが片手だけドラコの肩から離し、彼女自身の顔の横に垂れた髪を耳に掛け、僅かに瞳を伏せながら顔を前に倒してきた。それを受けてドラコはベンチの背もたれに身体を預けたまま、軽く顎を上げて唯々彼女の唇を迎え入れたのだった。
先程並んで座っていた時の続きのようなキスが二人の間で繰り返され、次第に互いの息が幾らか荒さを増した。その間、フォーラは少しでもこの幸せを逃がすのが惜しく感じられ、ドラコの両肩に置き直した両手を彼の首後ろまでスルリと回した。そしてドラコの方もその動きにじわじわと喜びを感じ、彼女の腰に置いていた手を背中側に回して腰ごとギュッと抱き留めた。
ドラコはその幸福感に任せ、ゆっくりと食むようなキスの間にフォーラの唇を一度軽く舐めた。すると彼女の動きが一瞬止まったものだから、彼はそっと唇を離した。
「……嫌だったか?」窺うように尋ねると、フォーラは戸惑いの表情と共に視線を返した。
「うっううん、そうじゃないの。少し驚いただけで……。」
この時のフォーラは、何ヶ月か前もドラコがこちらの唇の表面を舐めとってきたことがあったのを思い出していた。彼女は偶然以外で自ら彼に同じことをした記憶がなかった分、本当は先程の彼の行為に自然な流れで同じだけの行為を返したかった。そして更に欲を言えば、彼の唇に舌で触れるだけでなく、高学年の恋人たちがしているような舌同士を絡めるキスだって、具体的にどうすればいいのかは分からないにしろドラコとならしてみたかった。ただ、彼女の中の羞恥心がどうしてもそのハードルを高め、ストップをかけてしまっていた。
とはいえフォーラは、今現在目の前にいるドラコがきっと唇を触れる以上のキスを求めているだろうことも、それを無理強いしないようにこちらの様子を窺って二の足を踏んでいることも十分に察していた。そのため彼女は何度か視線をうろつかせ、とうとうその期待に応えるべく、勇気を出して彼としっかり瞳を合わせた。