7. 貴方の懐で愛を囁く理由
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ただドラコはそれと同時に、フォーラが予想に反して自分を拒絶するのではという一抹の不安も抱えていた。そこに目の前の彼女が信頼の表情と言葉を投げかけてくれたとあっては、彼は受け入れてもらえた嬉しさが表情に現れるのを抑えてなどいられなかった。彼が勢いに任せて彼女を抱擁すると、彼女から驚きの声が小さく漏れた。彼はそんな彼女を見つめ、安堵からくる笑みを綻ばせた。
「……ありがとう。」
それに返答するように、フォーラはドラコの唇に一つキスを落として抱き締め返した。先程彼女が『いつでも頼って』と伝えた言葉には、彼の危険を少しでも把握するための確実に打算的な意味合いが含まれていた。しかし、たった今ドラコから向けられた感謝を目の前にすると、彼女はただ純粋に彼を愛しいと思うが故の行動を取っていたのだった。
するとそんなフォーラの様子を受けて、ドラコは彼女の髪を慈しむように何度か撫でながら、切なくも物欲しそうな表情を見せた。
「フォーラ、僕は明日からきっと随分忙しくなる。だから、今日はせめて就寝時間までの間、君とここで存分に二人っきりの時間を過ごしていたいんだ。……駄目か?」
フォーラはドラコの熱い視線だけでなく、互いのローブ越しに彼の胸の鼓動すらも感じ取っていた。
「勿論、駄目じゃないわ。だって私もドラコと同じ気持ちだもの……。」
するとドラコの腕に自然と力が入り、彼女もそれに呼応するように、彼の背に回している手でローブをきゅっと掴んだ。そして二人は無自覚にじわじわと顔を近付け合い、唇の先をちょんと触れ合わせた。すぐに互いの口元が離れはしたものの、二人は相手の瞳が自分の瞳と同じだけの熱量を帯びていることを視認するや否や、今度は自らその熱を欲するままにしっかりと唇を密着させた。
相手の胸元からドクドクと速い鼓動が伝わり、互いから香る風呂上りの石鹸の匂いが余計にそれを助長した。更にそこに口元の柔らかな感触がより一層追い打ちをかけた。そうして胸の高鳴りに合わせて唇を触れては離す動きを繰り返すうち、どちらも頭の中がぼうっと茹 るような感じがしたし、これ以上身体をくっ付けようがないのに、もっと物理的な距離を縮めて一塊になって溶けてしまいたいという妄想めいた願望すら浮かんだ。
その衝動に身を任せるようにしてフォーラが顔を僅かに横に傾けると、二人の唇は互いの隙間を埋めて一層密着した。それによって先程から聞こえていたチュッチュというキスの音は幾らか艶めかしさを増した気がした。そして空気の通り道が塞がれた分だけ息苦しさを感じ、鼻呼吸では足りない分の酸素を補うような息継ぎの音や、鼻を抜ける声が度々お互いから聞こえた。
「はあ、ン、む」フォーラがそのような声を漏らしたことでドラコは脳が焼かれ、このまま自分の欲望に身を任せてしまおうかと考えた。するとその時、おもむろに彼女の方が身を引いて唇を離したものだから、彼の昂りは行き場を失ってしまった。
「どうしたんだ?」ドラコが不満と不安、そして物足りなさの混ざった声色で尋ねると、フォーラが呼吸を整えながら返答した。
「ごめんなさい、その……体勢が、少しつらくなってしまって。」
フォーラが言っているのは、互いにベンチに並んで座ったまま抱き締め合ったことで身体を不自然にひねる姿勢が続き、腰に負担が掛かっているという意味合いだった。
「ああ、確かに君の言うとおりだな……」ドラコは何やら思案しながらそのように呟いた。フォーラはそんな彼を見て、キスを無理に中断したことで機嫌を損ねただろうかと思い、少々申し訳なさを感じた。するとそれも束の間、ドラコは自身の両手を彼の太ももの上に載せてポンポンと軽く叩いてみせたではないか。
「それじゃあ、ここに座ってくれないか?」
「えっ……えっ!?どうして?」
どうしてもこうしても、当然フォーラは楽な姿勢でキスの続きをするためだと頭の中では理解していた。しかしあまりにも突然の提案だったのと、今までそんな風に男性の膝の上に座った記憶がないのが相まって、反射的にそのようなことを質問してしまっていた。
「僕が説明しなくても、賢い君なら分かるだろ?」ドラコが少々緊張気味に尋ねた。
「でも、上に座ったら重いと思うわ。」フォーラは次第に頬を上気させた。
「重くないから大丈夫だ。……今日、僕は列車内と大広間でそれぞれ君のお願いに従ったことで二回もお預けを食らったのに、ご褒美として僕のお願いは聞いてもらえないのか?」
ドラコが残念そうにわざとらしく甘えてくるものだから、それを愛おしいと思う気持ちに負けたフォーラは「わ、分かったわ……」と消え入りそうな声で返答した。そしてベンチから腰を上げると恐る恐るドラコの両肩にそれぞれ手をつき、彼の太ももに跨るようにして、腰を浮かせたまま両膝をベンチの上に載せた。
この姿勢だけでもう本当に茹でダコになってしまうのではないかと思う程、フォーラは顔だけでなく身体の所々を赤くしていた。そんな中、彼女はドラコがこうして見上げてくる姿を見たのが五年生の終わりにスネイプに変身した時以来のことで、随分新鮮に感じられた。それに加えて今は彼の視線に好奇心やじっとりとした渇望の色が孕んでいたものだから、彼女の心臓は余計に煩さを増した。
一方のドラコは、フォーラが自分に跨ったままこちらを見下ろして羞恥の表情を浮かべている状況に、緊張と期待で心臓を高鳴らせていた。彼女の艶っぽい姿はこれまでに何度か見たことがあったが、今の彼女はその比ではないくらい無意識から生まれる官能的な魅力で溢れていた。この場所を訪れた冒頭、彼女が生垣を作って道を塞いでおいてくれて本当に良かったと思う程、ドラコは目の前の彼女の姿や表情を誰にも見せたくなかった。
「……ありがとう。」
それに返答するように、フォーラはドラコの唇に一つキスを落として抱き締め返した。先程彼女が『いつでも頼って』と伝えた言葉には、彼の危険を少しでも把握するための確実に打算的な意味合いが含まれていた。しかし、たった今ドラコから向けられた感謝を目の前にすると、彼女はただ純粋に彼を愛しいと思うが故の行動を取っていたのだった。
するとそんなフォーラの様子を受けて、ドラコは彼女の髪を慈しむように何度か撫でながら、切なくも物欲しそうな表情を見せた。
「フォーラ、僕は明日からきっと随分忙しくなる。だから、今日はせめて就寝時間までの間、君とここで存分に二人っきりの時間を過ごしていたいんだ。……駄目か?」
フォーラはドラコの熱い視線だけでなく、互いのローブ越しに彼の胸の鼓動すらも感じ取っていた。
「勿論、駄目じゃないわ。だって私もドラコと同じ気持ちだもの……。」
するとドラコの腕に自然と力が入り、彼女もそれに呼応するように、彼の背に回している手でローブをきゅっと掴んだ。そして二人は無自覚にじわじわと顔を近付け合い、唇の先をちょんと触れ合わせた。すぐに互いの口元が離れはしたものの、二人は相手の瞳が自分の瞳と同じだけの熱量を帯びていることを視認するや否や、今度は自らその熱を欲するままにしっかりと唇を密着させた。
相手の胸元からドクドクと速い鼓動が伝わり、互いから香る風呂上りの石鹸の匂いが余計にそれを助長した。更にそこに口元の柔らかな感触がより一層追い打ちをかけた。そうして胸の高鳴りに合わせて唇を触れては離す動きを繰り返すうち、どちらも頭の中がぼうっと
その衝動に身を任せるようにしてフォーラが顔を僅かに横に傾けると、二人の唇は互いの隙間を埋めて一層密着した。それによって先程から聞こえていたチュッチュというキスの音は幾らか艶めかしさを増した気がした。そして空気の通り道が塞がれた分だけ息苦しさを感じ、鼻呼吸では足りない分の酸素を補うような息継ぎの音や、鼻を抜ける声が度々お互いから聞こえた。
「はあ、ン、む」フォーラがそのような声を漏らしたことでドラコは脳が焼かれ、このまま自分の欲望に身を任せてしまおうかと考えた。するとその時、おもむろに彼女の方が身を引いて唇を離したものだから、彼の昂りは行き場を失ってしまった。
「どうしたんだ?」ドラコが不満と不安、そして物足りなさの混ざった声色で尋ねると、フォーラが呼吸を整えながら返答した。
「ごめんなさい、その……体勢が、少しつらくなってしまって。」
フォーラが言っているのは、互いにベンチに並んで座ったまま抱き締め合ったことで身体を不自然にひねる姿勢が続き、腰に負担が掛かっているという意味合いだった。
「ああ、確かに君の言うとおりだな……」ドラコは何やら思案しながらそのように呟いた。フォーラはそんな彼を見て、キスを無理に中断したことで機嫌を損ねただろうかと思い、少々申し訳なさを感じた。するとそれも束の間、ドラコは自身の両手を彼の太ももの上に載せてポンポンと軽く叩いてみせたではないか。
「それじゃあ、ここに座ってくれないか?」
「えっ……えっ!?どうして?」
どうしてもこうしても、当然フォーラは楽な姿勢でキスの続きをするためだと頭の中では理解していた。しかしあまりにも突然の提案だったのと、今までそんな風に男性の膝の上に座った記憶がないのが相まって、反射的にそのようなことを質問してしまっていた。
「僕が説明しなくても、賢い君なら分かるだろ?」ドラコが少々緊張気味に尋ねた。
「でも、上に座ったら重いと思うわ。」フォーラは次第に頬を上気させた。
「重くないから大丈夫だ。……今日、僕は列車内と大広間でそれぞれ君のお願いに従ったことで二回もお預けを食らったのに、ご褒美として僕のお願いは聞いてもらえないのか?」
ドラコが残念そうにわざとらしく甘えてくるものだから、それを愛おしいと思う気持ちに負けたフォーラは「わ、分かったわ……」と消え入りそうな声で返答した。そしてベンチから腰を上げると恐る恐るドラコの両肩にそれぞれ手をつき、彼の太ももに跨るようにして、腰を浮かせたまま両膝をベンチの上に載せた。
この姿勢だけでもう本当に茹でダコになってしまうのではないかと思う程、フォーラは顔だけでなく身体の所々を赤くしていた。そんな中、彼女はドラコがこうして見上げてくる姿を見たのが五年生の終わりにスネイプに変身した時以来のことで、随分新鮮に感じられた。それに加えて今は彼の視線に好奇心やじっとりとした渇望の色が孕んでいたものだから、彼女の心臓は余計に煩さを増した。
一方のドラコは、フォーラが自分に跨ったままこちらを見下ろして羞恥の表情を浮かべている状況に、緊張と期待で心臓を高鳴らせていた。彼女の艶っぽい姿はこれまでに何度か見たことがあったが、今の彼女はその比ではないくらい無意識から生まれる官能的な魅力で溢れていた。この場所を訪れた冒頭、彼女が生垣を作って道を塞いでおいてくれて本当に良かったと思う程、ドラコは目の前の彼女の姿や表情を誰にも見せたくなかった。