4. 親愛なるフリージアの君
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それからも双子とフォーラはもう少しだけガゼボの下での会話を楽しんだ。その話題の中には不死鳥の騎士団のことも幾らか含まれていた。例えば最近は騎士団員のトンクスがやつれ気味で、彼女の守護霊がウサギから犬のような姿に変わったそうだ。これを聞いたフォーラは内心、どうか自分のアニメーガスの姿も何かに変わっただけであてほしいと思ったし、完全にその力を失っていませんように、と願わずにはいられなかった。
その他にも、シリウス亡き今、騎士団の活動拠点だったブラック邸は危険な状態にあるということで、現在はその拠点がウィーズリー家に移されていることも話に挙がった。
「もしまだ俺たちの実家に行ってないんだったら、是非顔を出してやってくれないか?ハリーやハーマイオニーが来てるらしいんだ。君が来ればきっと喜ぶ。ああそれから、俺たちの兄貴の婚約者もそこにいるらしいんだが、それでも良かったら」
フォーラはハリーの名を聞いてほんの一瞬だけ視線を逸らしたが、双子にそれを気取られない程にいつもどおりの笑みを返した。
「ええ、きっと私の両親がお伺いする時があると思うから、その際に私もお邪魔させていただこうかしら。教えてくれてどうもありがとう。」
そうして三人がひとしきり話し終え、最後に双子はフォーラに対して『この夏休みの間に絶対に店に来てくれ』ということを念押しした。そして彼らはフォーラやその母、使用人たちに挨拶をしてファントム邸を後にした。
二人は屋敷の門の外で揃って『姿くらまし』すると、ダイアゴン横丁の店舗の二階に構えている、アパートメントの玄関へと戻ってきた。
「今日は商談も無事終わって御の字だったな。―――それで、久しぶりにお前の『最愛』に会えてどう思ったんだ?」フレッドが玄関の扉を開けて中に入りながら、ニヤニヤとジョージに尋ねた。
一方のジョージは相方の後に続き、リビングルームでベストを脱ぎながら話した。
「んーそうだな。まあ前提として彼女への気持ちは、もう俺たちがホグワーツを出たあの日にすっかり落ち着けられてたわけだけど」
「なーに言ってんだか、あの後ロンドンに向かって箒で飛びながら涙ちょちょ切れてたくせに」
フレッドの茶化し言葉が事実だったものだから、ジョージは幾らか視線をどこかへやった後で元に戻した。
「ンン、オホン。まあ確かに少しくらいは涙したかもしれないが、それはホグワーツを去る寂しさも含めてだぜ?本当にあの時から自分でも驚くくらい彼女への気持ちはスッキリしてるんだ」
ジョージが一呼吸して、気を取り直してから続けた。
「とはいえ今回、正直言って彼女の家に行くって決まった時から落ち着かなかった。だけど、現に今日久しぶりにお目にかかってみて、思ったとおりホグワーツにいた時とは明らかに違った」
「ほう?というと?」フレッドが片眉を軽く上げ、ダイニングの椅子に腰かけながら続きを促した。ジョージはその問いに少々居心地悪そうにしながらも、目の前の相方が自分のことを心配してくれているのを理解しているが故、正直な心の内を明かした。
「……今までフォーラを見る度に『可愛い』って思う気持ちが先行してたんだ。だけど今日彼女を見た時、最初に強く感じたのは『綺麗』の方だった。当然、今までだって何回でも彼女を綺麗だとは思ってきたけど……、お前なら俺の言いたいことの意味が分かるだろ?」
「ああ、そりゃあ勿論。我が愛しのアンジェリーナは背が高く格好いいが、俺としては『可愛い』人だとも」
「うん、そういうことだ。……それに、今日久しぶりにフォーラと話してそばに寄ることも何度かあったけど、俺としては今までで一番落ち着いていられたな。彼女に『将来俺たちの店で働いてほしい』って伝えたのだって、恋愛感情の邪な気持ちよりも、純粋に彼女を店の戦力にしたいと思えたからだ。まあ、彼女の将来を思うとその線はなさそうだけどな」
ジョージは苦笑いの後で、安堵感のある笑みを零して続けた。
「今日の俺は、ホグワーツを去る日にフォーラに渡した花言葉のとおり、ちゃんと『親愛』の気持ちで向き合えたと思うよ」
その回答にフレッドはニッと口角を上げた。
「それなら何よりだ。まあそんなこと言いながら、フォーラが海外就職の話をした時のお前の慌てようは笑えたけど?まあ兎に角、それが現実味のある話じゃなくて良かったな」フレッドの表情が幾らか意地悪さを含んだものに変わり、それを受けてジョージは軽く眉間に皺を寄せた。
「いや、まあ、あれは……」ジョージが気恥ずかしそうに後ろ頭を掻きながら続けた。「確かに大口叩いておいて何だけど、流石に海外就職となると話は別というか、まだそこまで受け入れられそうにないというか」
先程までの自信ありげな様子は何処へやら、そんな相方を見てフレッドは呆れた笑みを向けたのだった。
その他にも、シリウス亡き今、騎士団の活動拠点だったブラック邸は危険な状態にあるということで、現在はその拠点がウィーズリー家に移されていることも話に挙がった。
「もしまだ俺たちの実家に行ってないんだったら、是非顔を出してやってくれないか?ハリーやハーマイオニーが来てるらしいんだ。君が来ればきっと喜ぶ。ああそれから、俺たちの兄貴の婚約者もそこにいるらしいんだが、それでも良かったら」
フォーラはハリーの名を聞いてほんの一瞬だけ視線を逸らしたが、双子にそれを気取られない程にいつもどおりの笑みを返した。
「ええ、きっと私の両親がお伺いする時があると思うから、その際に私もお邪魔させていただこうかしら。教えてくれてどうもありがとう。」
そうして三人がひとしきり話し終え、最後に双子はフォーラに対して『この夏休みの間に絶対に店に来てくれ』ということを念押しした。そして彼らはフォーラやその母、使用人たちに挨拶をしてファントム邸を後にした。
二人は屋敷の門の外で揃って『姿くらまし』すると、ダイアゴン横丁の店舗の二階に構えている、アパートメントの玄関へと戻ってきた。
「今日は商談も無事終わって御の字だったな。―――それで、久しぶりにお前の『最愛』に会えてどう思ったんだ?」フレッドが玄関の扉を開けて中に入りながら、ニヤニヤとジョージに尋ねた。
一方のジョージは相方の後に続き、リビングルームでベストを脱ぎながら話した。
「んーそうだな。まあ前提として彼女への気持ちは、もう俺たちがホグワーツを出たあの日にすっかり落ち着けられてたわけだけど」
「なーに言ってんだか、あの後ロンドンに向かって箒で飛びながら涙ちょちょ切れてたくせに」
フレッドの茶化し言葉が事実だったものだから、ジョージは幾らか視線をどこかへやった後で元に戻した。
「ンン、オホン。まあ確かに少しくらいは涙したかもしれないが、それはホグワーツを去る寂しさも含めてだぜ?本当にあの時から自分でも驚くくらい彼女への気持ちはスッキリしてるんだ」
ジョージが一呼吸して、気を取り直してから続けた。
「とはいえ今回、正直言って彼女の家に行くって決まった時から落ち着かなかった。だけど、現に今日久しぶりにお目にかかってみて、思ったとおりホグワーツにいた時とは明らかに違った」
「ほう?というと?」フレッドが片眉を軽く上げ、ダイニングの椅子に腰かけながら続きを促した。ジョージはその問いに少々居心地悪そうにしながらも、目の前の相方が自分のことを心配してくれているのを理解しているが故、正直な心の内を明かした。
「……今までフォーラを見る度に『可愛い』って思う気持ちが先行してたんだ。だけど今日彼女を見た時、最初に強く感じたのは『綺麗』の方だった。当然、今までだって何回でも彼女を綺麗だとは思ってきたけど……、お前なら俺の言いたいことの意味が分かるだろ?」
「ああ、そりゃあ勿論。我が愛しのアンジェリーナは背が高く格好いいが、俺としては『可愛い』人だとも」
「うん、そういうことだ。……それに、今日久しぶりにフォーラと話してそばに寄ることも何度かあったけど、俺としては今までで一番落ち着いていられたな。彼女に『将来俺たちの店で働いてほしい』って伝えたのだって、恋愛感情の邪な気持ちよりも、純粋に彼女を店の戦力にしたいと思えたからだ。まあ、彼女の将来を思うとその線はなさそうだけどな」
ジョージは苦笑いの後で、安堵感のある笑みを零して続けた。
「今日の俺は、ホグワーツを去る日にフォーラに渡した花言葉のとおり、ちゃんと『親愛』の気持ちで向き合えたと思うよ」
その回答にフレッドはニッと口角を上げた。
「それなら何よりだ。まあそんなこと言いながら、フォーラが海外就職の話をした時のお前の慌てようは笑えたけど?まあ兎に角、それが現実味のある話じゃなくて良かったな」フレッドの表情が幾らか意地悪さを含んだものに変わり、それを受けてジョージは軽く眉間に皺を寄せた。
「いや、まあ、あれは……」ジョージが気恥ずかしそうに後ろ頭を掻きながら続けた。「確かに大口叩いておいて何だけど、流石に海外就職となると話は別というか、まだそこまで受け入れられそうにないというか」
先程までの自信ありげな様子は何処へやら、そんな相方を見てフレッドは呆れた笑みを向けたのだった。
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