4. 親愛なるフリージアの君
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『普通魔法レベル(OWL)成績
合格:優(O大いによろしい)、良(E期待以上)、可(Aまあまあ)
不合格:不可(Pよくない)、落第(Dどん底)、トロール並(T)
フォーラ・ファントムは次の成績を修めた。
天文学:優 薬草学:優 マグル学:良 魔法生物飼育学:優 魔法史:優 呪文学:優 魔法薬学:優 闇の魔術に対する防衛術:良 変身術:優』
フォーラが成績にじっと見入ったまま動かないものだから、双子は揃って彼女の目の前で片手をひらひらと振ってみせた。するとようやく顔を上げた彼女は、じわじわと安堵と嬉しさを感じているようで、眉尻を下げてきゅっと口角を上げると両脇の双子を交互に見た。
「よかった、どれも『良』以上だわ!」
「『良』以上どころか殆ど全部『優』じゃないか!」ジョージがにこやかに言ったものだから、フォーラはつられて一層嬉しそうに目を細めて笑った。
フォーラが最も得意としているのは変身術で、この科目については『優』を確信していたため実際その通りになって安堵の気持ちが強かった。次いで得意な魔法薬学は父の専門分野だし、薬草学は母の専売特許でもある。それらについても『優』を付けてもらえたことは大きな喜びだった。そして何より彼女が一番驚いたのは、闇の魔術に対する防衛術が『良』を獲得している点だった。彼女としてはこの科目は長年不得意な方で、五学年のテスト前に寮監のスネイプと面談した時は、『良』と『可』の間くらいだと伝えられていた。しかしこの一年間ドラコが秘密裏に彼女のために暗躍し、手厚い指導を受けられるような環境を整えてくれていたのだ。彼女がそれを知ったのは五学年も殆ど終わりに差し掛かった頃のことだった。つまり彼女がこの不得意科目で良い成績を修められたのは、ドラコのおかげで間違いなかった。
「これを見て、俄然君をうちの店に雇いたくなったよ」フレッドが成績表からフォーラの方に視線を移して口角を上げた。「だけどこれだけ成績がよければ、何処にだって就職し放題だな。将来どういう事がしたいとかあるのか?」
「うーん……。スネイプ先生と就職に関する面談をした時に、変身術に関するお仕事がしたいとは伝えたけれど。でもあの時は、私が不死鳥の騎士団を手伝いたいと言い出したせいで、彼を随分怒らせてしまったのよ。だからあまりきちんと将来の話ができなくて。自業自得よね……。あっ、でも先生からいただいた職業紹介のパンフレットには、イギリス魔法省の変身術師とか、異国の変身術に長けた学校の教員とか、そういった募集が載っていたわ。」
「異国って?」ジョージがその単語にピクリと反応して尋ねた。「君は国外への就職も考えてるのか?」
「えっ?」フォーラが隣に立つジョージを見上げてみると、彼は眉間を僅かに歪ませ、どこか物寂しさを感じさせる表情をしていた。
「あ……ううん、そういうわけじゃないのよ。まだ私が世の中にどんなお仕事があるのかよく分かっていないから、先生はあくまで参考としてパンフレットを渡してくださっただけ。」フォーラが穏やかな笑みを返した。
「ああ、そういうことか」ジョージが浅いため息をついて、落ち着き払った様子で元いた椅子に腰を落ち着けた。そのタイミングでフレッドも同じように着席したが、彼はジョージの方を『全くこいつは』といった表情で見た。その後でフレッドがフォーラの方に視線を戻すと口を開いた。
「まあ、海外就職は可能性が低いにしても、その学校ってどの辺なんだ?ヨーロッパの魔法学校はホグワーツ以外だとボーバトンかダームストラング、あともう一つくらいあったと思うけど、どこも変身術に突出してるとは聞かないな」
その問いを受け、フォーラは以前スネイプから受け取った、深い森と霧に囲まれた魔法学校のチラシを思い浮かべた。
「えっと、ワガドゥーというアフリカ大陸にある古い学校みたい。因みにそこは変身術だけじゃなくて、錬金術や天文学、それに魔法薬学にも幾らか長けていると書かれていたわ。ホグワーツとも七年に一度、他の国の学校含めて交流があるんですって。なんでも学校対抗の魔法薬選手権なんてものが開かれるらしくて!順当にいけば、私が七年生の年に開催される筈なの。」
「そういえば君が入学してくる前の年に、ホグワーツの上級生が何人か選ばれてその大会に出てたな。そいつらは国外の学校に数か月行ったっきりだったよ。その時は確か……マホウトコロ?とかいう学校が主催だった」
フォーラはジョージの話に目を輝かせた。
「そうだったのね!もし私が最終学年になる年に大会が開かれるなら、出場してみたいわ。」
「君がそんな風に人前に出ようとするなんて、何だか珍しいな?」
「だって、今まで頑張ってきたことの成果が試される場なんだもの。それに私、数年前と違って少しずつ人前で堂々としていられることが増えたように思うから、七年生なら大丈夫かなって。……だけど、今のイギリス魔法界の情勢では、それも難しいかもしれないわね。」
そこまで話して、彼女はふと自分の話が取っ散らかってしまっていることに気付き、少々顔を赤らめた。
「あっ、ごめんなさい、話がすっかり逸れてしまったわ。聞いてほしい話が色々あるせいで私ったら……。そう、それでね、ワガドゥーの生徒はみんなアニメーガスの力を習得するんですって!本当に凄いことだと思わない?」
「ワオ!それは是非とも授業を受けてみたかったな。動物になれたら悪戯し放題だからね」
フレッドがウインクを飛ばしながら言うものだから、フォーラは少々呆れを含んだ笑みを返した。そして、もし自分もワガドゥーでそのような授業を受けられていたのなら、今すっかり黒猫に変身できなくなっている原因や、その解決策がもっと簡単に見つけられたかもしれないのに、と感じた。
合格:優(O大いによろしい)、良(E期待以上)、可(Aまあまあ)
不合格:不可(Pよくない)、落第(Dどん底)、トロール並(T)
フォーラ・ファントムは次の成績を修めた。
天文学:優 薬草学:優 マグル学:良 魔法生物飼育学:優 魔法史:優 呪文学:優 魔法薬学:優 闇の魔術に対する防衛術:良 変身術:優』
フォーラが成績にじっと見入ったまま動かないものだから、双子は揃って彼女の目の前で片手をひらひらと振ってみせた。するとようやく顔を上げた彼女は、じわじわと安堵と嬉しさを感じているようで、眉尻を下げてきゅっと口角を上げると両脇の双子を交互に見た。
「よかった、どれも『良』以上だわ!」
「『良』以上どころか殆ど全部『優』じゃないか!」ジョージがにこやかに言ったものだから、フォーラはつられて一層嬉しそうに目を細めて笑った。
フォーラが最も得意としているのは変身術で、この科目については『優』を確信していたため実際その通りになって安堵の気持ちが強かった。次いで得意な魔法薬学は父の専門分野だし、薬草学は母の専売特許でもある。それらについても『優』を付けてもらえたことは大きな喜びだった。そして何より彼女が一番驚いたのは、闇の魔術に対する防衛術が『良』を獲得している点だった。彼女としてはこの科目は長年不得意な方で、五学年のテスト前に寮監のスネイプと面談した時は、『良』と『可』の間くらいだと伝えられていた。しかしこの一年間ドラコが秘密裏に彼女のために暗躍し、手厚い指導を受けられるような環境を整えてくれていたのだ。彼女がそれを知ったのは五学年も殆ど終わりに差し掛かった頃のことだった。つまり彼女がこの不得意科目で良い成績を修められたのは、ドラコのおかげで間違いなかった。
「これを見て、俄然君をうちの店に雇いたくなったよ」フレッドが成績表からフォーラの方に視線を移して口角を上げた。「だけどこれだけ成績がよければ、何処にだって就職し放題だな。将来どういう事がしたいとかあるのか?」
「うーん……。スネイプ先生と就職に関する面談をした時に、変身術に関するお仕事がしたいとは伝えたけれど。でもあの時は、私が不死鳥の騎士団を手伝いたいと言い出したせいで、彼を随分怒らせてしまったのよ。だからあまりきちんと将来の話ができなくて。自業自得よね……。あっ、でも先生からいただいた職業紹介のパンフレットには、イギリス魔法省の変身術師とか、異国の変身術に長けた学校の教員とか、そういった募集が載っていたわ。」
「異国って?」ジョージがその単語にピクリと反応して尋ねた。「君は国外への就職も考えてるのか?」
「えっ?」フォーラが隣に立つジョージを見上げてみると、彼は眉間を僅かに歪ませ、どこか物寂しさを感じさせる表情をしていた。
「あ……ううん、そういうわけじゃないのよ。まだ私が世の中にどんなお仕事があるのかよく分かっていないから、先生はあくまで参考としてパンフレットを渡してくださっただけ。」フォーラが穏やかな笑みを返した。
「ああ、そういうことか」ジョージが浅いため息をついて、落ち着き払った様子で元いた椅子に腰を落ち着けた。そのタイミングでフレッドも同じように着席したが、彼はジョージの方を『全くこいつは』といった表情で見た。その後でフレッドがフォーラの方に視線を戻すと口を開いた。
「まあ、海外就職は可能性が低いにしても、その学校ってどの辺なんだ?ヨーロッパの魔法学校はホグワーツ以外だとボーバトンかダームストラング、あともう一つくらいあったと思うけど、どこも変身術に突出してるとは聞かないな」
その問いを受け、フォーラは以前スネイプから受け取った、深い森と霧に囲まれた魔法学校のチラシを思い浮かべた。
「えっと、ワガドゥーというアフリカ大陸にある古い学校みたい。因みにそこは変身術だけじゃなくて、錬金術や天文学、それに魔法薬学にも幾らか長けていると書かれていたわ。ホグワーツとも七年に一度、他の国の学校含めて交流があるんですって。なんでも学校対抗の魔法薬選手権なんてものが開かれるらしくて!順当にいけば、私が七年生の年に開催される筈なの。」
「そういえば君が入学してくる前の年に、ホグワーツの上級生が何人か選ばれてその大会に出てたな。そいつらは国外の学校に数か月行ったっきりだったよ。その時は確か……マホウトコロ?とかいう学校が主催だった」
フォーラはジョージの話に目を輝かせた。
「そうだったのね!もし私が最終学年になる年に大会が開かれるなら、出場してみたいわ。」
「君がそんな風に人前に出ようとするなんて、何だか珍しいな?」
「だって、今まで頑張ってきたことの成果が試される場なんだもの。それに私、数年前と違って少しずつ人前で堂々としていられることが増えたように思うから、七年生なら大丈夫かなって。……だけど、今のイギリス魔法界の情勢では、それも難しいかもしれないわね。」
そこまで話して、彼女はふと自分の話が取っ散らかってしまっていることに気付き、少々顔を赤らめた。
「あっ、ごめんなさい、話がすっかり逸れてしまったわ。聞いてほしい話が色々あるせいで私ったら……。そう、それでね、ワガドゥーの生徒はみんなアニメーガスの力を習得するんですって!本当に凄いことだと思わない?」
「ワオ!それは是非とも授業を受けてみたかったな。動物になれたら悪戯し放題だからね」
フレッドがウインクを飛ばしながら言うものだから、フォーラは少々呆れを含んだ笑みを返した。そして、もし自分もワガドゥーでそのような授業を受けられていたのなら、今すっかり黒猫に変身できなくなっている原因や、その解決策がもっと簡単に見つけられたかもしれないのに、と感じた。