4. 親愛なるフリージアの君
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さて、それからは母が離席し、フォーラと双子の三人は先程のガゼボの中のテーブルを囲んで座った。そして使用人に用意してもらったお茶を嗜みながら話を弾ませた。
「今日、君のお母様と以前から約束していた魔法植物を受け取れたんだ」フレッドが続けた。「それに今回だけじゃなくて、少し前から手紙では仕入れ発注のやり取りをさせてもらってたんだ。今後だって継続的にお世話になる予定だぜ」
「おかげで育てにくい薬草が手軽に入手できて、俺たちの商品の幅がぐっと広がってるよ。それもこれも、マダム・ファントムと繋げてくれた君のおかげだ」ジョージが続いた。
「そうだったのね。お役に立てて本当に良かったわ!ということは二人のお店の経営は順調なのね?」
「ああ、順調どころか大盛況さ!」フレッドが機嫌よく言った。「ダイアゴン横丁はこのご時世のせいで閉店してるところも幾つかあるんだが、俺たちの店はそんな辛気臭い雰囲気とは全く無縁でね」
それを裏付ける要素として、現在の双子の身なりは大変良く、如何にもきちんとした店であつらえた衣服に身を包んでいた。
「去年の夏、ブラック邸でフォーラと改良案を練った悪戯用品も、飛ぶように売れてる」
「そうなの?それはとっても光栄なことだわ……!」
矢継ぎ早に双子が自身の経営する店の活気の良さを語ってくれるものだから、フォーラにはそれが大層楽し気に映ったし、たとえ一部でも、自分もその店の力になれたのだと分かって嬉しかった。
「是非君にも早く俺たちの城に来てほしいな。君には特別に全部タダで提供するつもりなんだ。君から得られた恩恵はあまりにもでかすぎる」ジョージが言った。
「え!」フォーラはたまに見せるオロオロとした表情で二人を見た。「そんな、できないわ。だって恩恵と言ったって、私は母様を紹介して、貴方たちの商品の改良を少し手伝ったくらいのものだから。」
「いいや、無償提供させてくれ」フレッドが言った。「何せマダム・ファントムは君とのよしみで俺たちに色々とおまけを付けてくれてるし、価格だって相場よりよっぽどまけてくれてるんだ。だから君に何かプレゼントしたってお釣りがくるくらいだぜ」
「まあ、そうだったのね。」フォーラは視線を少々うろつかせた後で、改めて二人を見て笑みを見せた。
「……それじゃあ次にお店にお伺いした時は、お言葉に甘えさせていただこうかしら?」
「ああ!そうしてもらえると嬉しいよ」フレッドが言った。するとジョージがその後に続いた。
「だけど俺たちとしては、一番嬉しいのは君が卒業後にうちの店の従業員として商品開発に関わってくれることだけどな」
双子が揃って冗談交じりにウインクを飛ばしたものだから、それを見たフォーラは照れを含んでにっこりと笑ったのだった。
それからも三人は引き続きガゼボの下で様々なことを語り合った。先程話題に挙がったダイアゴン横丁の現在の様子に関して言えば、双子曰くどうやら杖作りのオリバンダーの店が閉まっているとのことで、店主の姿も全く見当たらないらしかった。オリバンダーが自ら出ていったのか誘拐されたのかは不明だが、いずれにせよ新たに杖を購入したい人たちは他のメーカーで済ませるしかないらしい。その他にも、同じく横丁にあるアイスクリームパーラー店の店主に至っては、闇の陣営によって拉致されたことが確定していた。
「そう、そんなことが……。そのお二人が大変な目に遭っているかもしれないのは、本当に残念だわ。貴方たち二人も、本当に気を付けてね。ウィーズリー家がダンブルドア側だということを闇の陣営にはすっかり知られているでしょうし……二人に同じような目に遭ってほしくないもの。」
「ご心配どうもありがとう。だけど俺たちは大丈夫さ。何せ店の中には悪戯用品だけじゃなくて、防犯グッズも山ほど並べて販売してるんでね。前に死喰い人の手下が入店した時はそれで追っ払ってやったよ」フレッドが笑い飛ばすように言った。
フォーラは既に彼らの店に闇陣営の手が迫っていると分かると、不安げに眉尻を下げた。そして彼女が追加で心配の声を投げ掛けようとしたその時、三人がいる丘の向こうの空から、黒い影が一つこちらに飛んでくるのが見えた。
「あれってふくろうか?」フレッドが目を凝らしながら言った。
するとそのふくろうは真っすぐこの庭園のガゼボの中へスーッと滑空し、三人が囲んでいるテーブルの真ん中に着地した。そしてフォーラに向かって手紙の括られた片脚を突き出したため、彼女がそれを外してみると、そこには学校からのものであると一目でわかる封蝋が押されていた。
フォーラはそれを見た途端、すっかり今の今まで忘れていたことを思い出した。例年であれば、もう数週間後にふくろうが次の学年で必要な教科書のリストを届けにくるのだが、今回は違った。彼女はほんの一か月と少し前に五年生の『ふくろう試験』という非常に重要なテストを受けていて、今回はその結果が先に届けられたのだ。しかもその結果というのが、卒業後の就職の選択肢を決めるのに深く関わるというのだから、悪い成績を取れば自動的にその幅は狭まってしまうのだ。
フォーラが双子にふくろう試験の成績が届いた旨を伝えると、二人はワクワクとした視線を彼女に向けた。そして彼女はふくろうがその場を飛び去ったことにも気付かず、ドキドキと手紙の封蝋を外して中の羊皮紙を開いたのだった。
「これは……」フレッドが椅子から立ち上がり、フォーラの横から羊皮紙を覗き込んだ。
「ああ、とんでもないな」ジョージも反対側から同じようにした。
「今日、君のお母様と以前から約束していた魔法植物を受け取れたんだ」フレッドが続けた。「それに今回だけじゃなくて、少し前から手紙では仕入れ発注のやり取りをさせてもらってたんだ。今後だって継続的にお世話になる予定だぜ」
「おかげで育てにくい薬草が手軽に入手できて、俺たちの商品の幅がぐっと広がってるよ。それもこれも、マダム・ファントムと繋げてくれた君のおかげだ」ジョージが続いた。
「そうだったのね。お役に立てて本当に良かったわ!ということは二人のお店の経営は順調なのね?」
「ああ、順調どころか大盛況さ!」フレッドが機嫌よく言った。「ダイアゴン横丁はこのご時世のせいで閉店してるところも幾つかあるんだが、俺たちの店はそんな辛気臭い雰囲気とは全く無縁でね」
それを裏付ける要素として、現在の双子の身なりは大変良く、如何にもきちんとした店であつらえた衣服に身を包んでいた。
「去年の夏、ブラック邸でフォーラと改良案を練った悪戯用品も、飛ぶように売れてる」
「そうなの?それはとっても光栄なことだわ……!」
矢継ぎ早に双子が自身の経営する店の活気の良さを語ってくれるものだから、フォーラにはそれが大層楽し気に映ったし、たとえ一部でも、自分もその店の力になれたのだと分かって嬉しかった。
「是非君にも早く俺たちの城に来てほしいな。君には特別に全部タダで提供するつもりなんだ。君から得られた恩恵はあまりにもでかすぎる」ジョージが言った。
「え!」フォーラはたまに見せるオロオロとした表情で二人を見た。「そんな、できないわ。だって恩恵と言ったって、私は母様を紹介して、貴方たちの商品の改良を少し手伝ったくらいのものだから。」
「いいや、無償提供させてくれ」フレッドが言った。「何せマダム・ファントムは君とのよしみで俺たちに色々とおまけを付けてくれてるし、価格だって相場よりよっぽどまけてくれてるんだ。だから君に何かプレゼントしたってお釣りがくるくらいだぜ」
「まあ、そうだったのね。」フォーラは視線を少々うろつかせた後で、改めて二人を見て笑みを見せた。
「……それじゃあ次にお店にお伺いした時は、お言葉に甘えさせていただこうかしら?」
「ああ!そうしてもらえると嬉しいよ」フレッドが言った。するとジョージがその後に続いた。
「だけど俺たちとしては、一番嬉しいのは君が卒業後にうちの店の従業員として商品開発に関わってくれることだけどな」
双子が揃って冗談交じりにウインクを飛ばしたものだから、それを見たフォーラは照れを含んでにっこりと笑ったのだった。
それからも三人は引き続きガゼボの下で様々なことを語り合った。先程話題に挙がったダイアゴン横丁の現在の様子に関して言えば、双子曰くどうやら杖作りのオリバンダーの店が閉まっているとのことで、店主の姿も全く見当たらないらしかった。オリバンダーが自ら出ていったのか誘拐されたのかは不明だが、いずれにせよ新たに杖を購入したい人たちは他のメーカーで済ませるしかないらしい。その他にも、同じく横丁にあるアイスクリームパーラー店の店主に至っては、闇の陣営によって拉致されたことが確定していた。
「そう、そんなことが……。そのお二人が大変な目に遭っているかもしれないのは、本当に残念だわ。貴方たち二人も、本当に気を付けてね。ウィーズリー家がダンブルドア側だということを闇の陣営にはすっかり知られているでしょうし……二人に同じような目に遭ってほしくないもの。」
「ご心配どうもありがとう。だけど俺たちは大丈夫さ。何せ店の中には悪戯用品だけじゃなくて、防犯グッズも山ほど並べて販売してるんでね。前に死喰い人の手下が入店した時はそれで追っ払ってやったよ」フレッドが笑い飛ばすように言った。
フォーラは既に彼らの店に闇陣営の手が迫っていると分かると、不安げに眉尻を下げた。そして彼女が追加で心配の声を投げ掛けようとしたその時、三人がいる丘の向こうの空から、黒い影が一つこちらに飛んでくるのが見えた。
「あれってふくろうか?」フレッドが目を凝らしながら言った。
するとそのふくろうは真っすぐこの庭園のガゼボの中へスーッと滑空し、三人が囲んでいるテーブルの真ん中に着地した。そしてフォーラに向かって手紙の括られた片脚を突き出したため、彼女がそれを外してみると、そこには学校からのものであると一目でわかる封蝋が押されていた。
フォーラはそれを見た途端、すっかり今の今まで忘れていたことを思い出した。例年であれば、もう数週間後にふくろうが次の学年で必要な教科書のリストを届けにくるのだが、今回は違った。彼女はほんの一か月と少し前に五年生の『ふくろう試験』という非常に重要なテストを受けていて、今回はその結果が先に届けられたのだ。しかもその結果というのが、卒業後の就職の選択肢を決めるのに深く関わるというのだから、悪い成績を取れば自動的にその幅は狭まってしまうのだ。
フォーラが双子にふくろう試験の成績が届いた旨を伝えると、二人はワクワクとした視線を彼女に向けた。そして彼女はふくろうがその場を飛び去ったことにも気付かず、ドキドキと手紙の封蝋を外して中の羊皮紙を開いたのだった。
「これは……」フレッドが椅子から立ち上がり、フォーラの横から羊皮紙を覗き込んだ。
「ああ、とんでもないな」ジョージも反対側から同じようにした。