22.Sweet seduction
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その時、ふとフォーラは自身の下腹部のあたりを何か固いものが押し返してくるのを感じ取っていた。最初はドラコのベルトの金具が当たっているのかと思ったが、どうやら違う。そうして彼女が次に思考を巡らせた時、それが一体何なのか一つの可能性が浮かんだ。
(こ、これって、もしかして)
可能性が確信に変わると、フォーラは思考がパニックに陥りかけた。がっちりとドラコに抱擁されているため、ここから逃げようにも身動きができない。仮に無理に身動きすればそこに刺激を与えてしまうことにもなりかねない。それに、この状況をわざわざ彼に指摘するのはきっと辱めを与えてしまうと思うと気が引けた。……彼はその固く長いものが当たっていることに気付いているのだろうか……?
そうしてフォーラがその状況に耐えつつも薄目を開けてみると、ドラコは苦しくも必死で切なそうな表情をして、こちらにキスを落としていた。彼はこんなに自分を求めてくれて、そのせいで彼の身体がこんな風になっているなんて……。
それらが相まった結果、フォーラは段々とこのドラコの状態が、自分にとって途轍もなく幸福なことなのでは……と思い始めた。彼女は初めての感触に正直少し怖くはあった。しかし必死な彼を見ていると、彼女の中で求められることに対する喜びの方が勝っていくのは止められなかった。そしてその多幸感がずくずくと彼女の身体を埋めていき、彼女もまた衝動的にドラコを求めて唇を押し付け直したのだった。
「んん……。……ドらこ、……すき……。」
フォーラがくぐもった声で何とかそのように伝えると、ドラコはもう本当にギリギリの理性を何とか保とうとして、彼女に長く押し付けるようなキスをした。そうして彼は勢いに任せて唇を離すと、上気した頬と少々乱れた呼吸を整えるように、一度深く息を吸ってから浅く長く吐いた。
「ふう、はあ……。フォーラ、もうこれ以上僕を煽らないでくれ……。」
ドラコは力なくそう言うと、ほんの僅かに落ち着きを取り戻した様子で、くたりとフォーラの背中に腕を廻し直した。
「僕も君が大好きだ……。心から……。」
ドラコは先程フォーラとキスを交わす最中に、過去パンジーとルニーに伝えた言葉を思い出していた。それは彼女たちがドラコとフォーラの関係を囃し立てた際、彼が二人を制した時の記憶だった。彼はあの時、『自分は男女のスキンシップを目的にしてフォーラの恋人になったわけではないし、諦めていた彼女の側にいられるだけで十分幸せだ』と彼女たちに話したのだ。
しかし今の自分はといえば、そのスキンシップをフォーラに求め狂って仕方ない程ではないか。あの時は確かにフォーラとの関係に恋人という特別な称号を手に入れたことや、離れていた分ただ単に側にいられることへの喜び、そして彼女に近付く奴らをけん制する権利を得た、それらのことで十分だと思っていた筈なのに。ドラコはフォーラに対してどんどん欲深くなっていく自分を殴りたかったし、そんな自分を受け入れて求め返してくれる彼女が愛しくも怖くもあった。
すると、フォーラはドラコが自分を大好きだと言ってくれたことのお礼を述べた。
「ありがとう。……私……少し前まではドラコと話せない状況だったのに。今では貴方とこんなにも特別なことができて、それがとっても気持ちよくて、とっても幸せで……。……ずっとこうしていられたらいいのに……。」
ドラコは耳元で聞こえる甘美な囁きに、全身が喜びに震えそうだった。彼女の怖さとは正にこういうところだった。彼女は可愛く美しいだけではない、その懐に入ってしまえば、その魅惑的な沼にずぶずぶと足をすくわれるような……自然と彼女の望みを叶えてやりたいと思ってしまう魅力があった。
「ああ、僕も、同じだ……」
するとフォーラがドラコの腰に廻していた腕の力を強め、彼の肩の辺りに顔を埋めた。彼女の口からはくぐもった声が聞こえた。
「今が本当に幸せよ。」
「ああ」
ドラコがフォーラの髪を優しく撫で、その髪にキスを落とした。フォーラはその手つきや吐息が本当に心地よい感覚だと思ったし、自分のことを本当に可愛いと思ってくれていることが伝わってきた。そんな彼女は幸せによる苦しさから、熱の籠った吐息を漏らした。
「私ね……本当は……貴方にどこにも行ってほしくない。いつも隣にいて欲しいわ……。二人とも安全なところで、いつも一緒に過ごしていたい……。」
(こ、これって、もしかして)
可能性が確信に変わると、フォーラは思考がパニックに陥りかけた。がっちりとドラコに抱擁されているため、ここから逃げようにも身動きができない。仮に無理に身動きすればそこに刺激を与えてしまうことにもなりかねない。それに、この状況をわざわざ彼に指摘するのはきっと辱めを与えてしまうと思うと気が引けた。……彼はその固く長いものが当たっていることに気付いているのだろうか……?
そうしてフォーラがその状況に耐えつつも薄目を開けてみると、ドラコは苦しくも必死で切なそうな表情をして、こちらにキスを落としていた。彼はこんなに自分を求めてくれて、そのせいで彼の身体がこんな風になっているなんて……。
それらが相まった結果、フォーラは段々とこのドラコの状態が、自分にとって途轍もなく幸福なことなのでは……と思い始めた。彼女は初めての感触に正直少し怖くはあった。しかし必死な彼を見ていると、彼女の中で求められることに対する喜びの方が勝っていくのは止められなかった。そしてその多幸感がずくずくと彼女の身体を埋めていき、彼女もまた衝動的にドラコを求めて唇を押し付け直したのだった。
「んん……。……ドらこ、……すき……。」
フォーラがくぐもった声で何とかそのように伝えると、ドラコはもう本当にギリギリの理性を何とか保とうとして、彼女に長く押し付けるようなキスをした。そうして彼は勢いに任せて唇を離すと、上気した頬と少々乱れた呼吸を整えるように、一度深く息を吸ってから浅く長く吐いた。
「ふう、はあ……。フォーラ、もうこれ以上僕を煽らないでくれ……。」
ドラコは力なくそう言うと、ほんの僅かに落ち着きを取り戻した様子で、くたりとフォーラの背中に腕を廻し直した。
「僕も君が大好きだ……。心から……。」
ドラコは先程フォーラとキスを交わす最中に、過去パンジーとルニーに伝えた言葉を思い出していた。それは彼女たちがドラコとフォーラの関係を囃し立てた際、彼が二人を制した時の記憶だった。彼はあの時、『自分は男女のスキンシップを目的にしてフォーラの恋人になったわけではないし、諦めていた彼女の側にいられるだけで十分幸せだ』と彼女たちに話したのだ。
しかし今の自分はといえば、そのスキンシップをフォーラに求め狂って仕方ない程ではないか。あの時は確かにフォーラとの関係に恋人という特別な称号を手に入れたことや、離れていた分ただ単に側にいられることへの喜び、そして彼女に近付く奴らをけん制する権利を得た、それらのことで十分だと思っていた筈なのに。ドラコはフォーラに対してどんどん欲深くなっていく自分を殴りたかったし、そんな自分を受け入れて求め返してくれる彼女が愛しくも怖くもあった。
すると、フォーラはドラコが自分を大好きだと言ってくれたことのお礼を述べた。
「ありがとう。……私……少し前まではドラコと話せない状況だったのに。今では貴方とこんなにも特別なことができて、それがとっても気持ちよくて、とっても幸せで……。……ずっとこうしていられたらいいのに……。」
ドラコは耳元で聞こえる甘美な囁きに、全身が喜びに震えそうだった。彼女の怖さとは正にこういうところだった。彼女は可愛く美しいだけではない、その懐に入ってしまえば、その魅惑的な沼にずぶずぶと足をすくわれるような……自然と彼女の望みを叶えてやりたいと思ってしまう魅力があった。
「ああ、僕も、同じだ……」
するとフォーラがドラコの腰に廻していた腕の力を強め、彼の肩の辺りに顔を埋めた。彼女の口からはくぐもった声が聞こえた。
「今が本当に幸せよ。」
「ああ」
ドラコがフォーラの髪を優しく撫で、その髪にキスを落とした。フォーラはその手つきや吐息が本当に心地よい感覚だと思ったし、自分のことを本当に可愛いと思ってくれていることが伝わってきた。そんな彼女は幸せによる苦しさから、熱の籠った吐息を漏らした。
「私ね……本当は……貴方にどこにも行ってほしくない。いつも隣にいて欲しいわ……。二人とも安全なところで、いつも一緒に過ごしていたい……。」