18. 特別な君②
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「えっ、そのこと、先生やご両親はご存知なの……?」
「いいや。今んとこフォーラしか知らない。あ、店を構えることについてはハリーも知ってるな。何せ俺たちのパトロンだから。
兎に角俺たちの計画では、イースター休暇明けに学校を飛び出そうと思ってるよ」
「イースターって、もう後一か月も無いじゃない!そう、そうだったの……。
突然のことで、正直まだ十分理解が追い付いていないけれど……。随分寂しくなるわね。でも、二人がお店を構える夢が少し早く叶ったことは、本当に素敵なことだわ。おめでとうジョージ。」
ジョージはフォーラが喜んで自分を送り出そうとしてくれていることに、思わず笑みが零れた。
「君ならそう言ってくれると思ってたよ。ハーマイオニーにばれたら、こうはいかなかっただろうな。きっとあの手この手でママに告げ口された筈だ」
「ふふ、きっとそうだわ。でも大丈夫、安心して。私はハーマイオニーたちとは接触を断っているから、このことを話したくても話せないもの。あっ、でも変化自在術の羊皮紙を使えば可能だったわね。」
「ああ、そうだな……」ジョージは自然と瞳を細めてフォーラが楽し気にクスクス笑う姿を見た。
「フォーラは、本当に魔法の発想が自由で上手い。フレッドも言ってたけど、あの羊皮紙しかり、他のことだってそうだ。本当に色々参考になった」
「あ、ありがとう。二人してそんなに褒めてもらえると思っていなかったから、凄く照れるわね。」
「フレッドと話してたんだ。フォーラが卒業した後、もしうちの店に就職してくれたら百人力だってね」
「え!?それは、すっごく有難い褒め言葉だわ……。そう言って貰えてうれしい。」
ジョージはフォーラが顔を赤らめて照れる姿に、相変わらず惹きつけられていることに少々落ち込んだ。何度振られても、彼女を素敵だと思ってしまうのは避けられないことだった。加えて、彼女が振った相手にもそんな風な優しさを向けるものだから、自分の諦めの悪さに拍車がかかるようでいけなかった。
(ホントに、こういうところがフォーラの悪いところだよなあ……)
とはいえフォーラは相変わらずドラコが好きだろうし、自分のことは眼中にないだろうと思うようにジョージは努めた。午前中、随分傲慢な態度をとっていたドラコを追うフォーラの視線が、前と変わらず彼を想う色をしていたからだ。
本当に、自分を選んでくれれば絶対に幸せにするのにとジョージは今でも思っているのだが、これ以上フォーラをこの手の話で困らせることはできないとよく分かっていた。
「フォーラは純粋に能力が高いっていう話をフレッドとしてたんだ。得意科目に長けてるだけじゃなくて、凄く応用力が効くというか。君の将来が楽しみだよ。
因みにフォーラは卒業したら、何か就きたい仕事とか、気になってることはあるのか?」
「ううん、まだ何も決めていないの。どんなお仕事があるのか、これから少しずつ調べていかなきゃと思っていたところ。」
「そうか、もうすぐ寮監との面談もあるだろうし、色々相談するのもいいかもしれないな。
俺から見たフォーラは……やっぱり何か開発するのが向いてるように思うな。発想力もあるし、手順の組み立て方が理解しやすいんだ。後はそれで言うと、説明が上手いから人に教える仕事も向いてるかもな」
「是非そういった仕事も探していくようにするわ。ありがとう。
あっ、そういえば以前友人にも、人に教えるのが上手いと言ってもらえたことがあって、教師とかいいんじゃないかと提案されたわ。」
「教師か!それもいいかもな。どんな将来でも俺はいつでも応援してるよ。俺もフレッドも、夏にはなるべく騎士団のアジトには顔を出すつもりだから、その時に何か相談があればいつでも歓迎だ」
「ええ!ありがとう。是非相談させてね。」
「ああ、勿論。それじゃ……」
ジョージはそのように言葉を濁らせた。彼は先程フレッドがフォーラと別れの挨拶として、抱擁を交わしていたのを思い出したのだ。流れとしては同じようにするものなのだろうが、自分はもう何度も振られた身だし、それなのに未だ諦め悪くフォーラに対する気持ちがあるし―――。
ジョージがそのように少々戸惑いつつも思考を巡らせていると、フォーラは少しばかり両手を左右に広げて首を傾げていた。彼女もまた、先程のフレッドと同じようにジョージと軽いハグをするものだろうと思っていたからだ。
「―――!」
ジョージはそれをみて、自分の葛藤に負けた。彼はフォーラに近づき、ゆるゆると彼女の肩を抱き留めた。全く本当に、自分のことを好きだと分かっている男に向かって自ら抱擁を許すなんて。それにまんまと振り回されている自分にも腹が立つ。しかし、やはり一番強い感情は……。
「はあ……。ほんっとに全く。……好きだなあ」
「!……ええ、知っているわ……。どうもありがとう。」
ジョージから思わず出た言葉に、フォーラは全く動じる様子がなかった。以前の彼女なら随分狼狽えていた筈だ。この数か月、ジョージは知らない間にフォーラが本当に強くなったのだろうと思った。そしてもう彼女はとっくに一筋縄ではいかない女性になったのだとも感じた。
フォーラがドラコに対して強い意志を持っているだけあって、彼が彼女を変えたのは間違いない。それが悔しくもあり応援したくもあって、ジョージは色んな感情がごちゃ混ぜになりそうになるのを何とか制したのだった。
「好きついでに言うけどさ。フォーラ、黄色い花の髪飾りは、もう着けるのをやめたのか?」ジョージが名残惜しそうに抱擁を解きながら言った。
「そうなの。良く気が付いたわね。」
「そりゃあ気付くさ。何せ君のことだからね」ジョージはもういっそのこと開き直ってニヤッと笑った。
「いいや。今んとこフォーラしか知らない。あ、店を構えることについてはハリーも知ってるな。何せ俺たちのパトロンだから。
兎に角俺たちの計画では、イースター休暇明けに学校を飛び出そうと思ってるよ」
「イースターって、もう後一か月も無いじゃない!そう、そうだったの……。
突然のことで、正直まだ十分理解が追い付いていないけれど……。随分寂しくなるわね。でも、二人がお店を構える夢が少し早く叶ったことは、本当に素敵なことだわ。おめでとうジョージ。」
ジョージはフォーラが喜んで自分を送り出そうとしてくれていることに、思わず笑みが零れた。
「君ならそう言ってくれると思ってたよ。ハーマイオニーにばれたら、こうはいかなかっただろうな。きっとあの手この手でママに告げ口された筈だ」
「ふふ、きっとそうだわ。でも大丈夫、安心して。私はハーマイオニーたちとは接触を断っているから、このことを話したくても話せないもの。あっ、でも変化自在術の羊皮紙を使えば可能だったわね。」
「ああ、そうだな……」ジョージは自然と瞳を細めてフォーラが楽し気にクスクス笑う姿を見た。
「フォーラは、本当に魔法の発想が自由で上手い。フレッドも言ってたけど、あの羊皮紙しかり、他のことだってそうだ。本当に色々参考になった」
「あ、ありがとう。二人してそんなに褒めてもらえると思っていなかったから、凄く照れるわね。」
「フレッドと話してたんだ。フォーラが卒業した後、もしうちの店に就職してくれたら百人力だってね」
「え!?それは、すっごく有難い褒め言葉だわ……。そう言って貰えてうれしい。」
ジョージはフォーラが顔を赤らめて照れる姿に、相変わらず惹きつけられていることに少々落ち込んだ。何度振られても、彼女を素敵だと思ってしまうのは避けられないことだった。加えて、彼女が振った相手にもそんな風な優しさを向けるものだから、自分の諦めの悪さに拍車がかかるようでいけなかった。
(ホントに、こういうところがフォーラの悪いところだよなあ……)
とはいえフォーラは相変わらずドラコが好きだろうし、自分のことは眼中にないだろうと思うようにジョージは努めた。午前中、随分傲慢な態度をとっていたドラコを追うフォーラの視線が、前と変わらず彼を想う色をしていたからだ。
本当に、自分を選んでくれれば絶対に幸せにするのにとジョージは今でも思っているのだが、これ以上フォーラをこの手の話で困らせることはできないとよく分かっていた。
「フォーラは純粋に能力が高いっていう話をフレッドとしてたんだ。得意科目に長けてるだけじゃなくて、凄く応用力が効くというか。君の将来が楽しみだよ。
因みにフォーラは卒業したら、何か就きたい仕事とか、気になってることはあるのか?」
「ううん、まだ何も決めていないの。どんなお仕事があるのか、これから少しずつ調べていかなきゃと思っていたところ。」
「そうか、もうすぐ寮監との面談もあるだろうし、色々相談するのもいいかもしれないな。
俺から見たフォーラは……やっぱり何か開発するのが向いてるように思うな。発想力もあるし、手順の組み立て方が理解しやすいんだ。後はそれで言うと、説明が上手いから人に教える仕事も向いてるかもな」
「是非そういった仕事も探していくようにするわ。ありがとう。
あっ、そういえば以前友人にも、人に教えるのが上手いと言ってもらえたことがあって、教師とかいいんじゃないかと提案されたわ。」
「教師か!それもいいかもな。どんな将来でも俺はいつでも応援してるよ。俺もフレッドも、夏にはなるべく騎士団のアジトには顔を出すつもりだから、その時に何か相談があればいつでも歓迎だ」
「ええ!ありがとう。是非相談させてね。」
「ああ、勿論。それじゃ……」
ジョージはそのように言葉を濁らせた。彼は先程フレッドがフォーラと別れの挨拶として、抱擁を交わしていたのを思い出したのだ。流れとしては同じようにするものなのだろうが、自分はもう何度も振られた身だし、それなのに未だ諦め悪くフォーラに対する気持ちがあるし―――。
ジョージがそのように少々戸惑いつつも思考を巡らせていると、フォーラは少しばかり両手を左右に広げて首を傾げていた。彼女もまた、先程のフレッドと同じようにジョージと軽いハグをするものだろうと思っていたからだ。
「―――!」
ジョージはそれをみて、自分の葛藤に負けた。彼はフォーラに近づき、ゆるゆると彼女の肩を抱き留めた。全く本当に、自分のことを好きだと分かっている男に向かって自ら抱擁を許すなんて。それにまんまと振り回されている自分にも腹が立つ。しかし、やはり一番強い感情は……。
「はあ……。ほんっとに全く。……好きだなあ」
「!……ええ、知っているわ……。どうもありがとう。」
ジョージから思わず出た言葉に、フォーラは全く動じる様子がなかった。以前の彼女なら随分狼狽えていた筈だ。この数か月、ジョージは知らない間にフォーラが本当に強くなったのだろうと思った。そしてもう彼女はとっくに一筋縄ではいかない女性になったのだとも感じた。
フォーラがドラコに対して強い意志を持っているだけあって、彼が彼女を変えたのは間違いない。それが悔しくもあり応援したくもあって、ジョージは色んな感情がごちゃ混ぜになりそうになるのを何とか制したのだった。
「好きついでに言うけどさ。フォーラ、黄色い花の髪飾りは、もう着けるのをやめたのか?」ジョージが名残惜しそうに抱擁を解きながら言った。
「そうなの。良く気が付いたわね。」
「そりゃあ気付くさ。何せ君のことだからね」ジョージはもういっそのこと開き直ってニヤッと笑った。