18. 特別な君②
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その後直ぐパンジーはハリーやロンの睨むような視線に気付き―――それは彼女も尋問官親衛隊だからだろう―――、フォーラとルニーに提案した。
「私たちも、次の授業に向かいましょう」
フォーラはその場を立ち去る際、一瞬だけハリーたち三人の方を見た。フォーラの友人やアーニー・マクミランがいるためハッキリと合図することはできなかったものの、彼女は今朝ハリーが自分にしたように一回ゆっくりと瞬きしてみせた。
(また何か変化があれば、直ぐ連絡するわ)
フォーラはそのような考えを込めて視線を送った。するとハリーとロンの眉間の皺が取れたことから、恐らく幾らかは自身の考えが三人に伝わったのだろうと感じた。彼女は小さく安堵すると、踵を返してパンジーとルニーの後ろに続いた。
するとその時、フォーラの進行方向からフレッドとジョージがやって来た。フォーラは彼らとすれ違う際に視線こそ合わなかったが、双子の内ジョージの方の表情が少々暗い気がしていた。とはいえ一瞬のことであまりはっきりとは分からなかった。
間髪入れず彼らがハリーたちの方へ歩み寄りながら声をかけているのが後方から聞こえた。フォーラはジョージの表情が気にかかって思わず振り返ったのだが、偶然か否か、彼の視線がこちらを向いていることに気が付いた。ジョージはまさかフォーラが振り返るとは思わず、一瞬驚きの表情を見せた後、随分嬉しそうな笑顔を見せた。そして程なくしてフォーラから視線を外し、ハリーたちとの会話に加わったのだった。
フォーラは進行方向のパンジーとルニーの会話に戻りながら、先程の一連の出来事について考えていた。ドラコは先程何を言いかけてやめてしまったのか。そしてジョージから一瞬垣間見えた表情は何だったのだろう?
さて、その後フォーラたちはもう一つ授業を終え、大広間での昼食を終えたところだった。彼女たち三人は大広間の長テーブルで休憩しながら、午前中の話の続きをしていた。主にはアンブリッジのこととドラコの話だった。
「確かにドラコはポッターに個人的な恨みがあるから、心から喜んで減点したとは思うわよ。だけどフォーラと昨日あんなことがあった後で、あそこまでキツい態度を堂々と見せるなんて。やっぱりわざとそうしている部分もあるんじゃないかと思うのよ」
「その可能性もあるけれど、想像の域を出ないわ……。それに、ドラコを追いかけないと決めたからもういいの。それより、パンジーの仕事の話が途中だったでしょう?親衛隊が行う生徒の監視って、減点の他に何をしないといけないの?」
「そうだった!あのね、ホグワーツを出入りする手紙や荷物の検閲もするよう手紙に書かれていたのよ!将来の魔法省での顔利きのためとはいえ……もう~~~それは流石に面倒臭い~~~!」
フォーラの質問にパンジーが勢いよくうなだれた。それを聞いたフォーラとルニーは思わず顔を見合わせ、心から同情した。
「幾ら内心点のためだって言っても、そこまでさせられると嫌になっちゃうわね……」
ルニーがそのように言った時だった。突然ドーンと物凄い音がして、大広間の床が揺れたのだ。その場にいた全員が何事かと辺りをキョロキョロ見渡し、咄嗟に長椅子から立ち上がったり身を伏せたりした。大広間の外の廊下からも生徒の騒めき声が聞こえたものだから、爆発音の原因はそちらの方向だと直ぐに分かった。
大広間にいた生徒も先生も、何が起こったのかと続々と廊下へ出た。すると廊下はまるで破裂した伏魔殿のようだった。誰かが巨大な魔法の仕掛け花火のようなものを爆発させたらしい。
加えて、全身が緑と金色の花火でできたドラゴンが何匹も、階段を往ったり来たりしながら火の粉を撒き散らし、バンバンと大きな音を立てていた。他にも、直径一・五メートルもあるショッキングピンクのネズミ花火が、空飛ぶ円盤群のようにビュンビュンと破壊的に飛び回っているではないか。ロケット花火はキラキラ輝く銀色の星を長々と噴射しながら壁に当たって跳ね返っていたし、大きな線香花火は勝手に空中に文字を書いて悪態をついている。そしてフォーラの目の届くかぎり至る所に、爆竹が地雷のように爆発していた。
普通の花火は燃え尽きたり消えたり、動きを止めたりする筈なのに、この奇跡の仕掛け花火は動けば動くほど、どんどんエネルギーを増すかのようだった。
すると、ちょうどフォーラのいる廊下の近くにある階段の中ほどに、アンブリッジと管理人のフィルチの姿が見えた。二人はあまりの状況に恐怖で身動きできずにいた。その間、大きめのネズミ花火が二人目掛けてシュルシュルと不気味な音を立てながら回転して飛んで行った。アンブリッジらが悲鳴をあげて咄嗟に身をかわすと、ネズミ花火はそのまま二人の近くの窓から校庭へと飛び出していった。一方では時を同じくして、ドラゴンの花火が数匹と、不気味な煙を吐いた大きな紫色のコウモリが、廊下の突き当りのドアから上階へと抜けていってしまった。
「早く!フィルチ、早く!何とかしないと、学校中に広がるわ―――ステューピファイ!麻痺せよ!」
アンブリッジの杖先から赤い光が飛び出し、ロケット花火の一つに命中した。花火は空中で固まるどころか大爆発し、壁にかかった魔女の絵に穴を空けた。魔女は間一髪で隣の絵に逃げこんだ。
フォーラの近くにいた大勢の生徒が、アンブリッジとフィルチが慌てて花火の対処にてんやわんやしているのに気をとられていた。そのため生徒たちは自分たちの方にロケット花火数発が勢いよく向かってきていることに気付くや否や、間一髪のところで割れるように二手に分かれ、それらを避けた。
「きゃっ!?」
フォーラは近くの生徒に押されるような形になり、パンジーやルニーと離れてしまった。そして間髪入れずそのロケットが方向転換して再び生徒の方に勢いよく滑空してきたものだから、フォーラ含めた生徒たちはその場で散り散りになった。
「私たちも、次の授業に向かいましょう」
フォーラはその場を立ち去る際、一瞬だけハリーたち三人の方を見た。フォーラの友人やアーニー・マクミランがいるためハッキリと合図することはできなかったものの、彼女は今朝ハリーが自分にしたように一回ゆっくりと瞬きしてみせた。
(また何か変化があれば、直ぐ連絡するわ)
フォーラはそのような考えを込めて視線を送った。するとハリーとロンの眉間の皺が取れたことから、恐らく幾らかは自身の考えが三人に伝わったのだろうと感じた。彼女は小さく安堵すると、踵を返してパンジーとルニーの後ろに続いた。
するとその時、フォーラの進行方向からフレッドとジョージがやって来た。フォーラは彼らとすれ違う際に視線こそ合わなかったが、双子の内ジョージの方の表情が少々暗い気がしていた。とはいえ一瞬のことであまりはっきりとは分からなかった。
間髪入れず彼らがハリーたちの方へ歩み寄りながら声をかけているのが後方から聞こえた。フォーラはジョージの表情が気にかかって思わず振り返ったのだが、偶然か否か、彼の視線がこちらを向いていることに気が付いた。ジョージはまさかフォーラが振り返るとは思わず、一瞬驚きの表情を見せた後、随分嬉しそうな笑顔を見せた。そして程なくしてフォーラから視線を外し、ハリーたちとの会話に加わったのだった。
フォーラは進行方向のパンジーとルニーの会話に戻りながら、先程の一連の出来事について考えていた。ドラコは先程何を言いかけてやめてしまったのか。そしてジョージから一瞬垣間見えた表情は何だったのだろう?
さて、その後フォーラたちはもう一つ授業を終え、大広間での昼食を終えたところだった。彼女たち三人は大広間の長テーブルで休憩しながら、午前中の話の続きをしていた。主にはアンブリッジのこととドラコの話だった。
「確かにドラコはポッターに個人的な恨みがあるから、心から喜んで減点したとは思うわよ。だけどフォーラと昨日あんなことがあった後で、あそこまでキツい態度を堂々と見せるなんて。やっぱりわざとそうしている部分もあるんじゃないかと思うのよ」
「その可能性もあるけれど、想像の域を出ないわ……。それに、ドラコを追いかけないと決めたからもういいの。それより、パンジーの仕事の話が途中だったでしょう?親衛隊が行う生徒の監視って、減点の他に何をしないといけないの?」
「そうだった!あのね、ホグワーツを出入りする手紙や荷物の検閲もするよう手紙に書かれていたのよ!将来の魔法省での顔利きのためとはいえ……もう~~~それは流石に面倒臭い~~~!」
フォーラの質問にパンジーが勢いよくうなだれた。それを聞いたフォーラとルニーは思わず顔を見合わせ、心から同情した。
「幾ら内心点のためだって言っても、そこまでさせられると嫌になっちゃうわね……」
ルニーがそのように言った時だった。突然ドーンと物凄い音がして、大広間の床が揺れたのだ。その場にいた全員が何事かと辺りをキョロキョロ見渡し、咄嗟に長椅子から立ち上がったり身を伏せたりした。大広間の外の廊下からも生徒の騒めき声が聞こえたものだから、爆発音の原因はそちらの方向だと直ぐに分かった。
大広間にいた生徒も先生も、何が起こったのかと続々と廊下へ出た。すると廊下はまるで破裂した伏魔殿のようだった。誰かが巨大な魔法の仕掛け花火のようなものを爆発させたらしい。
加えて、全身が緑と金色の花火でできたドラゴンが何匹も、階段を往ったり来たりしながら火の粉を撒き散らし、バンバンと大きな音を立てていた。他にも、直径一・五メートルもあるショッキングピンクのネズミ花火が、空飛ぶ円盤群のようにビュンビュンと破壊的に飛び回っているではないか。ロケット花火はキラキラ輝く銀色の星を長々と噴射しながら壁に当たって跳ね返っていたし、大きな線香花火は勝手に空中に文字を書いて悪態をついている。そしてフォーラの目の届くかぎり至る所に、爆竹が地雷のように爆発していた。
普通の花火は燃え尽きたり消えたり、動きを止めたりする筈なのに、この奇跡の仕掛け花火は動けば動くほど、どんどんエネルギーを増すかのようだった。
すると、ちょうどフォーラのいる廊下の近くにある階段の中ほどに、アンブリッジと管理人のフィルチの姿が見えた。二人はあまりの状況に恐怖で身動きできずにいた。その間、大きめのネズミ花火が二人目掛けてシュルシュルと不気味な音を立てながら回転して飛んで行った。アンブリッジらが悲鳴をあげて咄嗟に身をかわすと、ネズミ花火はそのまま二人の近くの窓から校庭へと飛び出していった。一方では時を同じくして、ドラゴンの花火が数匹と、不気味な煙を吐いた大きな紫色のコウモリが、廊下の突き当りのドアから上階へと抜けていってしまった。
「早く!フィルチ、早く!何とかしないと、学校中に広がるわ―――ステューピファイ!麻痺せよ!」
アンブリッジの杖先から赤い光が飛び出し、ロケット花火の一つに命中した。花火は空中で固まるどころか大爆発し、壁にかかった魔女の絵に穴を空けた。魔女は間一髪で隣の絵に逃げこんだ。
フォーラの近くにいた大勢の生徒が、アンブリッジとフィルチが慌てて花火の対処にてんやわんやしているのに気をとられていた。そのため生徒たちは自分たちの方にロケット花火数発が勢いよく向かってきていることに気付くや否や、間一髪のところで割れるように二手に分かれ、それらを避けた。
「きゃっ!?」
フォーラは近くの生徒に押されるような形になり、パンジーやルニーと離れてしまった。そして間髪入れずそのロケットが方向転換して再び生徒の方に勢いよく滑空してきたものだから、フォーラ含めた生徒たちはその場で散り散りになった。