18. 特別な君②
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ハリーたちの隠れた集会がどうなったのか、フォーラがその後の結果を知ったのは夕食時の大広間だった。食事の中盤頃に尋問官親衛隊のメンバーは大広間に到着した。その内の一人であるパンジーはフォーラとルニーのいる席を見つけると、急いでこちらに駆けて来た。
その際フォーラはドラコが通り過ぎるのも目に入れていたが、彼と目が合うことはなかった。そして彼がクラッブと話す際の表情に幾らか笑みが含まれていたことから、フォーラはもしかすると何かアンブリッジにとって都合の良いことが起こったのでは……。そのように予想した。
「二人とも、大ニュースよ!」
パンジーがフォーラとルニーの正面の席に滑り込むようにして座り、軽く息を切らしながら言葉を続けた。
「ダンブルドアがホグワーツから逃亡したわ!」
パンジーの言葉を聞いて、フォーラやルニーだけでなく、その周囲のスリザリン生徒も何だ何だと彼女の話に身を寄せた。フォーラの席から離れたスリザリンの長テーブルでも、尋問官親衛隊の座っている場所で同じ様な現象が起こっているのが見て取れた。
パンジーからことの一部始終を聞いたフォーラは、予想以上の結末に随分驚いていた。パンジー曰く、尋問官親衛隊は夕刻にアンブリッジの招集を受けた。レイブンクローの上級生であるマリエッタ・エッジコムという女学生が、アンブリッジにハリー・ポッター含む生徒が集会を開いていると密告したためだ。彼女もその集会メンバーの一人だったらしい。
そしてパンジー含む親衛隊は、すぐさま集会場所となっている七階の『必要の部屋』へ向かった。パンジーたちが到着する頃には部屋に誰もいなかったが、誰が集会のメンバーであるか書かれたメモが残されていたそうだ。
「やっぱり先生の予想通り、ハリー・ポッターがメンバーにいたわ。他の参加者には逃げられたけど、彼だけはドラコが捕まえたの」
「それじゃあ、ポッターは自分が組織したって自白したの?」
ルニーの質問にパンジーは首を横に振った。
「それが、メンバーの名前が書かれたメモには『ダンブルドア軍団』と書かれていて、それを校長室でアンブリッジ先生がダンブルドアに問い詰めたら―――そこには私たち親衛隊はいなかったのだけど―――ダンブルドア自身が今日一回目の会合を開くために、有志の生徒を募っていたと自白したらしいの。それも魔法省大臣のファッジに対抗するために!」
ダンブルドアの行動に周囲の生徒がざわついた。この頃には、パンジーの後ろ側の長テーブルで食事を取っていたレイブンクロー生も、彼女の話を聞こうと立ち上がって耳を傾けていた。
「それでアンブリッジ先生曰く、校長室ではファッジらと一緒だったみたいで、一斉にダンブルドア目掛けて攻撃したら―――気付いた頃には先生たちは床に倒れていて、起き上がった時にはもうダンブルドアはすっかりいなくなってしまったんですって!」
「だけど、城の中で『姿くらまし』は使えないだろ?」周囲に生徒たちの騒めき声が広がる中、パンジーの隣に座っていた上級生が興味津々で尋ねた。
「そうよ。だからアンブリッジ先生は校長室からファッジと一緒に急いで下りてきて、私たち親衛隊に城中を探索するよう伝えて来たの。それで夕食に来るのが遅れたってわけ」
「ダンブルドアは見つからなかったの?」不安げなレイブンクロー生の声がパンジーの後ろから聞こえた。
「もう、最初にダンブルドアが逃亡したって話したわよ!あれだけ私たちで隈なく探して見つからないんだから、とっくに遠くへ逃げている筈だわ。何なら私たちよりも、ポッターやエッジコムの方がダンブルドアの消えた方向くらいならよっぽど詳しいんじゃない?あの二人も校長室にいたようだから」
生徒らはグリフィンドールとレイブンクローの長テーブルに目を走らせたが、ハリーとマリエッタ・エッジコムの姿は見当たらなかった。それも相まって、パンジーの周囲の騒めきが更に大きくなった。ダンブルドアは戻ってくるのだろうか?代理の校長を立てるのだろうか?そんな声があちこちで聞こえたし、生徒らは追加の詳細を尋問官親衛隊にねだった。パンジーは周囲からの回答しようのない質問攻めにとうとう嫌気がさし、兎に角クタクタだから夕食を食べさせてくれと聴衆を退散させた。
「もう……本当なら私、フォーラがドラコとどうなったか話を聞くために、談話室でルニーと一緒に貴女を迎えようと思っていたのに。アンブリッジに呼ばれたばっかりにこんなに疲れちゃうなんて」
パンジーはアップルジュースをグイと一口飲んだ後、「それで、どうだったの?ドラコには聞く暇がなくって」と期待を込めてフォーラに尋ねた。これにはフォーラとルニーは互いに顔を見合わせた。フォーラはドラコと別れて談話室に戻った際、先にルニーに事の一部始終を話していたのだ。
「えっ、何?もしかして駄目だったの……?」
パンジーが心配そうな声でフォーラを急かした。
「……ええ、実は。」
フォーラはチラと長テーブルの向こうの方に座っているドラコの方を見た。彼は先程のパンジー同様、クラッブやゴイルと一緒に周囲の生徒から質問攻めにあっていた。彼の声こそここまで聞こえなかったが、得意げに話す様子からは数時間前にフォーラといざこざがあったようには見えなかった。
その後、フォーラは事のいきさつを女子寮に戻ってからパンジーにも話して聞かせた。
「えっ、ど、ドラコが涙を流したの!?」
今、五年生の女子寮にはフォーラたち三人しかいなかった。パンジーが混乱するのを見てルニーが頷いた。
「私も最初聞いた時は本当に驚いたのよ」
「だって、でも、ドラコはフォーラと話していた場所から直接アンブリッジの元へやって来たわけでしょ?」パンジーが焦った様子で続けた。「あの時のドラコには全然そんな素振りがなくて、全く考えが読めなかったの。だけど、そっか、そんなことが……」
その際フォーラはドラコが通り過ぎるのも目に入れていたが、彼と目が合うことはなかった。そして彼がクラッブと話す際の表情に幾らか笑みが含まれていたことから、フォーラはもしかすると何かアンブリッジにとって都合の良いことが起こったのでは……。そのように予想した。
「二人とも、大ニュースよ!」
パンジーがフォーラとルニーの正面の席に滑り込むようにして座り、軽く息を切らしながら言葉を続けた。
「ダンブルドアがホグワーツから逃亡したわ!」
パンジーの言葉を聞いて、フォーラやルニーだけでなく、その周囲のスリザリン生徒も何だ何だと彼女の話に身を寄せた。フォーラの席から離れたスリザリンの長テーブルでも、尋問官親衛隊の座っている場所で同じ様な現象が起こっているのが見て取れた。
パンジーからことの一部始終を聞いたフォーラは、予想以上の結末に随分驚いていた。パンジー曰く、尋問官親衛隊は夕刻にアンブリッジの招集を受けた。レイブンクローの上級生であるマリエッタ・エッジコムという女学生が、アンブリッジにハリー・ポッター含む生徒が集会を開いていると密告したためだ。彼女もその集会メンバーの一人だったらしい。
そしてパンジー含む親衛隊は、すぐさま集会場所となっている七階の『必要の部屋』へ向かった。パンジーたちが到着する頃には部屋に誰もいなかったが、誰が集会のメンバーであるか書かれたメモが残されていたそうだ。
「やっぱり先生の予想通り、ハリー・ポッターがメンバーにいたわ。他の参加者には逃げられたけど、彼だけはドラコが捕まえたの」
「それじゃあ、ポッターは自分が組織したって自白したの?」
ルニーの質問にパンジーは首を横に振った。
「それが、メンバーの名前が書かれたメモには『ダンブルドア軍団』と書かれていて、それを校長室でアンブリッジ先生がダンブルドアに問い詰めたら―――そこには私たち親衛隊はいなかったのだけど―――ダンブルドア自身が今日一回目の会合を開くために、有志の生徒を募っていたと自白したらしいの。それも魔法省大臣のファッジに対抗するために!」
ダンブルドアの行動に周囲の生徒がざわついた。この頃には、パンジーの後ろ側の長テーブルで食事を取っていたレイブンクロー生も、彼女の話を聞こうと立ち上がって耳を傾けていた。
「それでアンブリッジ先生曰く、校長室ではファッジらと一緒だったみたいで、一斉にダンブルドア目掛けて攻撃したら―――気付いた頃には先生たちは床に倒れていて、起き上がった時にはもうダンブルドアはすっかりいなくなってしまったんですって!」
「だけど、城の中で『姿くらまし』は使えないだろ?」周囲に生徒たちの騒めき声が広がる中、パンジーの隣に座っていた上級生が興味津々で尋ねた。
「そうよ。だからアンブリッジ先生は校長室からファッジと一緒に急いで下りてきて、私たち親衛隊に城中を探索するよう伝えて来たの。それで夕食に来るのが遅れたってわけ」
「ダンブルドアは見つからなかったの?」不安げなレイブンクロー生の声がパンジーの後ろから聞こえた。
「もう、最初にダンブルドアが逃亡したって話したわよ!あれだけ私たちで隈なく探して見つからないんだから、とっくに遠くへ逃げている筈だわ。何なら私たちよりも、ポッターやエッジコムの方がダンブルドアの消えた方向くらいならよっぽど詳しいんじゃない?あの二人も校長室にいたようだから」
生徒らはグリフィンドールとレイブンクローの長テーブルに目を走らせたが、ハリーとマリエッタ・エッジコムの姿は見当たらなかった。それも相まって、パンジーの周囲の騒めきが更に大きくなった。ダンブルドアは戻ってくるのだろうか?代理の校長を立てるのだろうか?そんな声があちこちで聞こえたし、生徒らは追加の詳細を尋問官親衛隊にねだった。パンジーは周囲からの回答しようのない質問攻めにとうとう嫌気がさし、兎に角クタクタだから夕食を食べさせてくれと聴衆を退散させた。
「もう……本当なら私、フォーラがドラコとどうなったか話を聞くために、談話室でルニーと一緒に貴女を迎えようと思っていたのに。アンブリッジに呼ばれたばっかりにこんなに疲れちゃうなんて」
パンジーはアップルジュースをグイと一口飲んだ後、「それで、どうだったの?ドラコには聞く暇がなくって」と期待を込めてフォーラに尋ねた。これにはフォーラとルニーは互いに顔を見合わせた。フォーラはドラコと別れて談話室に戻った際、先にルニーに事の一部始終を話していたのだ。
「えっ、何?もしかして駄目だったの……?」
パンジーが心配そうな声でフォーラを急かした。
「……ええ、実は。」
フォーラはチラと長テーブルの向こうの方に座っているドラコの方を見た。彼は先程のパンジー同様、クラッブやゴイルと一緒に周囲の生徒から質問攻めにあっていた。彼の声こそここまで聞こえなかったが、得意げに話す様子からは数時間前にフォーラといざこざがあったようには見えなかった。
その後、フォーラは事のいきさつを女子寮に戻ってからパンジーにも話して聞かせた。
「えっ、ど、ドラコが涙を流したの!?」
今、五年生の女子寮にはフォーラたち三人しかいなかった。パンジーが混乱するのを見てルニーが頷いた。
「私も最初聞いた時は本当に驚いたのよ」
「だって、でも、ドラコはフォーラと話していた場所から直接アンブリッジの元へやって来たわけでしょ?」パンジーが焦った様子で続けた。「あの時のドラコには全然そんな素振りがなくて、全く考えが読めなかったの。だけど、そっか、そんなことが……」