14. ナルシサスの髪飾り
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フレッドがジョージと共に部屋を出ながら抗議した。ジョージは階段を降りながら訝しげに隣を歩くフレッドを見た。
「ふうん……まあいいさ。
フォーラが魅力的なのは今に始まった話じゃない。だけどこれ以上魅力的になったらと思うと気が気じゃーーー」
双子が階段を進もうとした時、階段の曲がり角でジニーとフォーラが立ち止まっているところに出会った。フォーラは身を隠すように縮こまってジニーの影に隠れていた。加えて二人とも風呂上がりのようで、寝巻き姿に加えて髪がしっとりと湿っていた。
「フォーラが素敵なレディになっちゃって、しかもこれ以上魅力的になったらどうなっちゃうわけ?」
ジニーがニヤニヤと笑みを浮かべながら続きを促した。後ろのフォーラは真っ赤な顔で俯き、恥ずかしさに耐えるように畳んだ服と髪飾りを胸のあたりでぎゅっと握りしめていた。彼女が伺うようにこちらを見上げてきたものだから、その姿にフレッドもジョージも思わず赤くなった。
「えっと、いやあ、ハハハ……。」
双子は互いにチラと顔を見合わせると、今の体制を立て直そうと方針転換を図ることにした。
「そりゃあもう、実に誇らしいって話さ。それに今まで以上に惹かれちゃうね」
「ジョージだけでなくとうとう俺まで君の魅力に気づかされるとは」
双子はジニーの横を通り過ぎてフォーラに近づくと、通りがかりに言った。
「君を想う俺たちのこと」「どうか許してやってくれよ」
開き直ったかと思うと揃ってウインクをかました二人にフォーラはブワッと身体が熱くなったし、唯々ジニーの肩に熱い顔を埋めてコクコクと繰り返し頷くことしか出来なかった。
双子が見えなくなると、ジニーがフォーラに声をかけた。
「フォーラ、大丈夫?まったくあの二人ったら、調子いいんだから。それにしても、ジョージはともかくフレッドまでフォーラにやられちゃうとはね」
フォーラはおずおずとまだ赤い顔をあげると、疲れた様子で力なく笑ったのだった。
その日、皆んながベッドへ潜り始めた頃、フォーラもまた一人部屋のベッドに腰掛けていた。彼女の手には黄色いナルシサスの花飾りが飴がけのように窓からの月明かりに煌めいていた。
(今日、皆んなと久しぶりに話したけれど……。前に好きだと言ってくれたジョージやロンは勿論、さっき階段の踊り場で偶然聞いてしまったフレッドの様子や、同性のハーマイオニーまでも……。
自惚れでなければ、随分私のことを以前より好意的に見てくれていたと思うわ。
ううん、もっと具体的にいえば……どちらかというと、私の一挙手一投足にときめいていた……とでも表現すればいいかしら)
初めはそんなことがあり得るのか半信半疑だった。しかし、いつも飄々としているフレッドや、滅多に狼狽えないハーマイオニーが明らかに照れ隠ししていた。それにハリーやジニーだって、何処かいつもと様子が違った。
過去のフォーラは他人からの好意に鈍感だったのは違いない。しかし近年、ホグワーツで度々様々な人達から好意を伝えられた経験から、今回のグリフィンドール生のいつもと違う反応に気づかない訳がなかった。
(母様の言う通り、この花には私の魅力のような何かをを引き上げる魔法がかかっていると言って間違いなさそう。
これをホグワーツで着けていれば、ドラコも、もしかしたら私に心開いてくれるようになるかもしれない)
フォーラは今回、母親の言う魔力がこの髪飾りに宿っているか確認したくてわざと身につけて来た。もし効果が確認できれば、ドラコにも有効な可能性があると思ってのことだ。そして今回確認した予想以上の結果に、今後ドラコとの関係修復を期待しない筈がなかった。
(ドラコに近づけるのなら、使えるものは使うわ。それだけよ……。
……それにしても、こんなに素敵な魔法、一体全体誰が込めたのかしら。
ナルシサスの花言葉は『尊敬』に『報われぬ恋』だと本にはあったけれど。どう考えても、あのダンスパーティーにいた『私のことを思ってくれている誰か』からの贈り物よね。
あの時、私の髪にこの花を飾るには魔法がないと不可能だった筈だから、贈り主がドラコを含む未成年の魔法使いでないことは確かだわ……。やっぱり、アレクシスだったのかしら?彼は否定していたけれど、あの時は誤魔化していただけだったのかもしれない。
好意を踏み躙るようで申し訳ないけれど、贈り主の方が誰であれ、頂戴した物は効果が切れるまでは……私や私の周りの人の為にも、有り難く利用させていただくわ。
もう、ドラコの告白を断った時の臆病な私じゃないのよ)
「ふうん……まあいいさ。
フォーラが魅力的なのは今に始まった話じゃない。だけどこれ以上魅力的になったらと思うと気が気じゃーーー」
双子が階段を進もうとした時、階段の曲がり角でジニーとフォーラが立ち止まっているところに出会った。フォーラは身を隠すように縮こまってジニーの影に隠れていた。加えて二人とも風呂上がりのようで、寝巻き姿に加えて髪がしっとりと湿っていた。
「フォーラが素敵なレディになっちゃって、しかもこれ以上魅力的になったらどうなっちゃうわけ?」
ジニーがニヤニヤと笑みを浮かべながら続きを促した。後ろのフォーラは真っ赤な顔で俯き、恥ずかしさに耐えるように畳んだ服と髪飾りを胸のあたりでぎゅっと握りしめていた。彼女が伺うようにこちらを見上げてきたものだから、その姿にフレッドもジョージも思わず赤くなった。
「えっと、いやあ、ハハハ……。」
双子は互いにチラと顔を見合わせると、今の体制を立て直そうと方針転換を図ることにした。
「そりゃあもう、実に誇らしいって話さ。それに今まで以上に惹かれちゃうね」
「ジョージだけでなくとうとう俺まで君の魅力に気づかされるとは」
双子はジニーの横を通り過ぎてフォーラに近づくと、通りがかりに言った。
「君を想う俺たちのこと」「どうか許してやってくれよ」
開き直ったかと思うと揃ってウインクをかました二人にフォーラはブワッと身体が熱くなったし、唯々ジニーの肩に熱い顔を埋めてコクコクと繰り返し頷くことしか出来なかった。
双子が見えなくなると、ジニーがフォーラに声をかけた。
「フォーラ、大丈夫?まったくあの二人ったら、調子いいんだから。それにしても、ジョージはともかくフレッドまでフォーラにやられちゃうとはね」
フォーラはおずおずとまだ赤い顔をあげると、疲れた様子で力なく笑ったのだった。
その日、皆んながベッドへ潜り始めた頃、フォーラもまた一人部屋のベッドに腰掛けていた。彼女の手には黄色いナルシサスの花飾りが飴がけのように窓からの月明かりに煌めいていた。
(今日、皆んなと久しぶりに話したけれど……。前に好きだと言ってくれたジョージやロンは勿論、さっき階段の踊り場で偶然聞いてしまったフレッドの様子や、同性のハーマイオニーまでも……。
自惚れでなければ、随分私のことを以前より好意的に見てくれていたと思うわ。
ううん、もっと具体的にいえば……どちらかというと、私の一挙手一投足にときめいていた……とでも表現すればいいかしら)
初めはそんなことがあり得るのか半信半疑だった。しかし、いつも飄々としているフレッドや、滅多に狼狽えないハーマイオニーが明らかに照れ隠ししていた。それにハリーやジニーだって、何処かいつもと様子が違った。
過去のフォーラは他人からの好意に鈍感だったのは違いない。しかし近年、ホグワーツで度々様々な人達から好意を伝えられた経験から、今回のグリフィンドール生のいつもと違う反応に気づかない訳がなかった。
(母様の言う通り、この花には私の魅力のような何かをを引き上げる魔法がかかっていると言って間違いなさそう。
これをホグワーツで着けていれば、ドラコも、もしかしたら私に心開いてくれるようになるかもしれない)
フォーラは今回、母親の言う魔力がこの髪飾りに宿っているか確認したくてわざと身につけて来た。もし効果が確認できれば、ドラコにも有効な可能性があると思ってのことだ。そして今回確認した予想以上の結果に、今後ドラコとの関係修復を期待しない筈がなかった。
(ドラコに近づけるのなら、使えるものは使うわ。それだけよ……。
……それにしても、こんなに素敵な魔法、一体全体誰が込めたのかしら。
ナルシサスの花言葉は『尊敬』に『報われぬ恋』だと本にはあったけれど。どう考えても、あのダンスパーティーにいた『私のことを思ってくれている誰か』からの贈り物よね。
あの時、私の髪にこの花を飾るには魔法がないと不可能だった筈だから、贈り主がドラコを含む未成年の魔法使いでないことは確かだわ……。やっぱり、アレクシスだったのかしら?彼は否定していたけれど、あの時は誤魔化していただけだったのかもしれない。
好意を踏み躙るようで申し訳ないけれど、贈り主の方が誰であれ、頂戴した物は効果が切れるまでは……私や私の周りの人の為にも、有り難く利用させていただくわ。
もう、ドラコの告白を断った時の臆病な私じゃないのよ)