14. ナルシサスの髪飾り
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フォーラは父親が手記に残した試行錯誤の痕跡を、自身の得意な変身術で昇華したいと考えていた。学術的な興味でもあり、それが叶えば騎士団の役にも立つだろう。しかしまだ到底習得には至らないし、人によっては『そんなこと無謀だ』などと一蹴されることもあり得る。その可能性がありありと見えているのに、わざわざ他人を巻き込む必要はない。
加えて先程も言った通り、フォーラの目標はあくまでドラコをヴォルデモートから少しでも引き離すことだ。しかしハリー達にとっては、ドラコや彼の両親は『救う』対象ではなく『倒す』対象という認識なのは間違いない。
彼らと自分の目標にはそのようなズレがあり、ハリー達が『ドラコが敵だ』という捉え方をしている以上、自分とは相容れない部分を対処するための切り札も、時には用意が必要かもしれない。
ハリー達はマグル生まれのことで悩んでいた自分に良くしてくれたし、大変感謝している。とはいえ感謝の印に全ての情報を彼らに開示するのはフォーラとしては全く別の話だと思った。
ところでその考えを持っていたのは、偶然にもフォーラだけではなかった。ここ最近、ハリーは何度も同じ場所に行く夢を見ていた。そこは魔法省の奥深くに佇む扉だった。どうしても中に入って、目的のものを手に入れたい。ハリーはヴォルデモートの意思を感じ取り、夢の中でそのような衝動に駆られていた。
そのようなことがハリーに巻き起こっていることをフォーラは知らない。彼らもまた、フォーラとは潜在的に一線を画している部分があることに違いなかった。
さて、その日皆んなが就寝準備をし始めた頃、ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人はハリーとロンの寝室に納まって密談していた。
「今日のフォーラは、何だか雰囲気が随分彼女のお父さんに近い時があった気がするわね。真剣な話をする時は特にーーーほんの一瞬だけど」
「血は繋がってなくても親子なんだし、そんなこともあるだろ?」
ハリーの問いかけにハーマイオニーが顎に手を当てて考え込んだ。
「ええ、そうなんだけど、そうじゃなくて。そうねーーー何となく今のフォーラは目的のために手段を選ばないように見えたの。今まではあんまりそんな風に思ったことなかったのに」
彼女の意見にロンが頷いた。
「確かにそうだ。でなきゃ危険を冒してまでマルフォイの会話の盗み聞きなんてしないよな?今までのフォーラはどっちかっていうと気後れするタイプだったと思う。マルフォイがフォーラを変えたのか?」
「そうかも知れないけど……でもきっと、元々そういう気質があったのかも。フォーラはマグル生まれだけど、それでも純血主義の多いスリザリンに選ばれたくらいだし。よっぽどスリザリン生の素質が備わっていたのかもしれないわ」
「『スリザリンの素質』か。随分聞こえが悪いね?」
ハリーの言葉をハーマイオニーは大真面目に否定した。
「そんなことないわよ。確かに組分け防止の歌に『スリザリンは狡猾』ってあるくらいだけど、あの寮の人達って結束力が高いし、大切な人の為なら手段を選ばないのよ。前からフォーラを見ていて、彼女ってそういう意志が本当に強いと思ったの。
……だから、マルフォイの存在がフォーラへの悪影響にならないといいのだけど」
ロンが続いた。
「フォーラがもしマルフォイに丸め込まれて敵になるようなことが起こったら……とんでもなく厄介だと思わないか?」
「確かに、彼女は変身術に長けすぎてて脅威の存在かもしれない。今日のフレッドとジョージへの提案だって、思いつきにしては上手くいくのを確信していそうな様子だったじゃないか。
だけど、今はその『もし』は考えるのをよそう。フォーラの両親が騎士団にいる限り、彼女は僕らの味方に違いないんだから。
またホグワーツに戻ったらフォーラと話すことも激減するし、例の羊皮紙を使って連絡を取っていかないと」
ハリーが言い終えると、今度はハーマイオニーが切り出した。
「そういえば、今日久しぶりにフォーラと話して思ったことがあるのだけど。彼女、ホグワーツで話さない間に……」
ハリーとロンが続きを言うのを躊躇うハーマイオニーを催促したのは今日で三回目だった。彼女は何処か居心地悪そうにしながら言った。
「フォーラって、随分魅力的になったと思わない?」
「「え?」」
ハリーとロンの素っ頓狂な返答にハーマイオニーは無意識にほんのり頬を染めた。
「だって!今日フォーラにお礼を言われた時、何だかとっても……。
以前の彼女も可愛かったけど、女の子にドキドキする日が来るなんて!」
何処かショックを隠しきれないハーマイオニーを見て、ハリーもロンも今日のフォーラを思い出した。実は彼らもハーマイオニーと同じくフォーラの笑顔に絆されたなんてことは、自身の面子の為にも恥ずかしくて言う気にならなかった。
時を同じくして、なんとフレッドとジョージも自室で同じ話をしていた。
「今日のフォーラ、可愛すぎだろ!」
ジョージが何処か怒りに近い感情をぶつけるようにしてドアの方に向かった。
「久しぶりに話したと思ったら、あんなの余計に好きになるしかないだろ?なあ?」
何時もならここでフレッドはジョージを宥めるのがお決まりだったし、ジョージもそのように想定していた。ところがフレッドの反応は何時もと違って曖昧だった。
「ああ、まあ、うん」
彼の返答にジョージはフレッドを驚いた表情で振り返った。二人は丁度バスルームに行こうとしており、ジョージが部屋のドアを開けたところだった。
「フレッド、アンジェリーナという人がいながらお前もとうとうフォーラのこと」
「おいちょっと待て。アンジェリーナとは何でもないのは知ってるだろ。
それにさっきのは、フォーラは確かに前より素敵なレディになったって意味でだな」
加えて先程も言った通り、フォーラの目標はあくまでドラコをヴォルデモートから少しでも引き離すことだ。しかしハリー達にとっては、ドラコや彼の両親は『救う』対象ではなく『倒す』対象という認識なのは間違いない。
彼らと自分の目標にはそのようなズレがあり、ハリー達が『ドラコが敵だ』という捉え方をしている以上、自分とは相容れない部分を対処するための切り札も、時には用意が必要かもしれない。
ハリー達はマグル生まれのことで悩んでいた自分に良くしてくれたし、大変感謝している。とはいえ感謝の印に全ての情報を彼らに開示するのはフォーラとしては全く別の話だと思った。
ところでその考えを持っていたのは、偶然にもフォーラだけではなかった。ここ最近、ハリーは何度も同じ場所に行く夢を見ていた。そこは魔法省の奥深くに佇む扉だった。どうしても中に入って、目的のものを手に入れたい。ハリーはヴォルデモートの意思を感じ取り、夢の中でそのような衝動に駆られていた。
そのようなことがハリーに巻き起こっていることをフォーラは知らない。彼らもまた、フォーラとは潜在的に一線を画している部分があることに違いなかった。
さて、その日皆んなが就寝準備をし始めた頃、ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人はハリーとロンの寝室に納まって密談していた。
「今日のフォーラは、何だか雰囲気が随分彼女のお父さんに近い時があった気がするわね。真剣な話をする時は特にーーーほんの一瞬だけど」
「血は繋がってなくても親子なんだし、そんなこともあるだろ?」
ハリーの問いかけにハーマイオニーが顎に手を当てて考え込んだ。
「ええ、そうなんだけど、そうじゃなくて。そうねーーー何となく今のフォーラは目的のために手段を選ばないように見えたの。今まではあんまりそんな風に思ったことなかったのに」
彼女の意見にロンが頷いた。
「確かにそうだ。でなきゃ危険を冒してまでマルフォイの会話の盗み聞きなんてしないよな?今までのフォーラはどっちかっていうと気後れするタイプだったと思う。マルフォイがフォーラを変えたのか?」
「そうかも知れないけど……でもきっと、元々そういう気質があったのかも。フォーラはマグル生まれだけど、それでも純血主義の多いスリザリンに選ばれたくらいだし。よっぽどスリザリン生の素質が備わっていたのかもしれないわ」
「『スリザリンの素質』か。随分聞こえが悪いね?」
ハリーの言葉をハーマイオニーは大真面目に否定した。
「そんなことないわよ。確かに組分け防止の歌に『スリザリンは狡猾』ってあるくらいだけど、あの寮の人達って結束力が高いし、大切な人の為なら手段を選ばないのよ。前からフォーラを見ていて、彼女ってそういう意志が本当に強いと思ったの。
……だから、マルフォイの存在がフォーラへの悪影響にならないといいのだけど」
ロンが続いた。
「フォーラがもしマルフォイに丸め込まれて敵になるようなことが起こったら……とんでもなく厄介だと思わないか?」
「確かに、彼女は変身術に長けすぎてて脅威の存在かもしれない。今日のフレッドとジョージへの提案だって、思いつきにしては上手くいくのを確信していそうな様子だったじゃないか。
だけど、今はその『もし』は考えるのをよそう。フォーラの両親が騎士団にいる限り、彼女は僕らの味方に違いないんだから。
またホグワーツに戻ったらフォーラと話すことも激減するし、例の羊皮紙を使って連絡を取っていかないと」
ハリーが言い終えると、今度はハーマイオニーが切り出した。
「そういえば、今日久しぶりにフォーラと話して思ったことがあるのだけど。彼女、ホグワーツで話さない間に……」
ハリーとロンが続きを言うのを躊躇うハーマイオニーを催促したのは今日で三回目だった。彼女は何処か居心地悪そうにしながら言った。
「フォーラって、随分魅力的になったと思わない?」
「「え?」」
ハリーとロンの素っ頓狂な返答にハーマイオニーは無意識にほんのり頬を染めた。
「だって!今日フォーラにお礼を言われた時、何だかとっても……。
以前の彼女も可愛かったけど、女の子にドキドキする日が来るなんて!」
何処かショックを隠しきれないハーマイオニーを見て、ハリーもロンも今日のフォーラを思い出した。実は彼らもハーマイオニーと同じくフォーラの笑顔に絆されたなんてことは、自身の面子の為にも恥ずかしくて言う気にならなかった。
時を同じくして、なんとフレッドとジョージも自室で同じ話をしていた。
「今日のフォーラ、可愛すぎだろ!」
ジョージが何処か怒りに近い感情をぶつけるようにしてドアの方に向かった。
「久しぶりに話したと思ったら、あんなの余計に好きになるしかないだろ?なあ?」
何時もならここでフレッドはジョージを宥めるのがお決まりだったし、ジョージもそのように想定していた。ところがフレッドの反応は何時もと違って曖昧だった。
「ああ、まあ、うん」
彼の返答にジョージはフレッドを驚いた表情で振り返った。二人は丁度バスルームに行こうとしており、ジョージが部屋のドアを開けたところだった。
「フレッド、アンジェリーナという人がいながらお前もとうとうフォーラのこと」
「おいちょっと待て。アンジェリーナとは何でもないのは知ってるだろ。
それにさっきのは、フォーラは確かに前より素敵なレディになったって意味でだな」