14. ナルシサスの髪飾り
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「おじさん、今の話ってーーー」
ロンが焦った様子で聞くと、シェードは少し茶目っ気を混ぜてウインクした。
「勿論、君たちのママには黙っておくとも。しかしここであまり聞かれたくない話をするなら、もう少し声のトーンを落とすことをお勧めしておこう。
アンブリッジに逆らおうとしていることを君たちのママが知ったらーーーその後は君たちの方が想像力に長けているだろうね」
フォーラや皆んなはホッと胸を撫で下ろし、シェードへの警戒を解いた。
「聞かれたのがおじさんで良かった。ママに知られたら冗談抜きで怒り狂うのが目に見えてたから。ただでさえ目立つなって言われてるのに」
ロンが安堵のため息を吐きながら言った。シェードはクスクス笑った後、笑顔で言葉を続けた。
「そうそう、防衛術の練習に関してセブルスーーースネイプ先生の言葉を皆んなに伝えておかなくてはね」
スネイプの名前が出た途端、周囲の安堵に満ちた空気が一瞬で取り払われた。その変わりようにシェードは思わず笑いを堪えた。
「君たちはよっぽどスネイプ先生を敵対しているんだな。確かに奴はお世辞にも生徒に好かれるタイプではないな、うん」
「それで、スネイプは何てーーー?」
ハリーの促しにシェードはオホンと軽く咳払いをして、スネイプの声真似をしながら言った。
「『ポッター含む生徒らが出しゃばれば、あの魔法省の犬に薬を盛られること確実だ』……とのことだよ」
「え……薬って?」ジニーが不安げに言った。
「とりあえずは魔法省の犬って言ったらアンブリッジだろ?
おじさん、奴は俺たち生徒に何か薬を盛ろうとしてるんですか?」
ジョージがシェードに心配と怒りを混ぜた声色で尋ねた。
「そういうことだろう。因みに、君たちが学校外のホグズミードで一度、集団で会合を開いたことは騎士団員が認識している。
セブルスが言っているのはそういったアンブリッジ女史に目をつけられかねない『目立つ行為』を抑えた方が良いということだ」
防衛術の練習をこっそり行おうとしていたメンバーは一斉にしんと静まり返った。アンブリッジに尻尾こそ掴ませていないものの、ホグズミードの目立たないパブで最初に行った決起集会で、やはりハリー達に何らかの動きがあることを悟られてしまっている様子だったからだ。
すると、不意にフォーラが質問した。
「……ねえ、父様?セブルスさんがアンブリッジ先生の動きーー薬を盛ることが想像出来るということは、セブルスさんはアンブリッジ先生に何かをお願いされているのかしら。その"薬"を作って欲しいとか……」
「御明察!我が娘は察しがいい」
「えっ、じゃあ、スネイプはあのババアの言うことを聞いてるってことですか!?」
フレッドが先程のジョージ同様、反射的に沸いた怒りを何処へぶつけて良いやらといった様子で言った。
「まあまあ、そうカッカせずに落ち着いて。スネイプ先生は何もアクションを起こしていないよ。
それに、そもそも彼は人の言うことをホイホイ聞くタイプではないしね。しかもこういう込み入ったことは特に、ダンブルドアの命令でもない限りは」
アンブリッジに対して特に怒りを露わにしていたフレッドとジョージが一先ず落ち着きを取り戻したのを見て、シェードが続けた。
「じゃあ、私からも質問しよう。
君たちなら、何か良からぬ秘密を握ってる人物にどんな薬を飲ませたい?」
「どんなって言われても……ウーン。危ない薬なら世の中にいくらでもあるしなあ」
ロンが見当もつかないといった様子で首を横に振った。
「アンブリッジがスネイプ先生に頼むくらいだもの。よっぽど調合が難しい魔法薬じゃないかしら。それに、生徒の秘密を暴くのなら……やっぱり、でも……」
ハーマイオニーが「有り得ない」と呟くのを見て、ロンが痺れを切らし続きを促した。
「真実薬、あれが最適だと思うの。でも、それはあり得ないわよ。だってあの薬は強力すぎて魔法省が使用を制限しているわ。
それに何より、学生への使用は禁止されているのよ?」
ハーマイオニーは真実薬ではないと頷いて欲しそうにシェードを見た。しかし彼は違う意味で首を縦に振って微笑んだ。
「残念ながら、セブルスは真実薬の提供をアンブリッジ女史から求められている」
「じゃあ、そのことを他の先生に告発すれば……!」ハリーが勢い付いて言ったが、シェードは首を横に振った。
「まだ生徒に薬を使った実績も証拠もない段階で、彼女をどうこうするのは難しいだろう。それに、女史はスネイプ先生に薬の使用目的を話したわけではないよ。
勘違いしてはいけないのは、"薬を生徒に盛る"というのはあくまで君達の行動と照らし合わせてスネイプ先生が導き出した可能性の話だ。
それに現状は彼も貴重な薬やその材料をアンブリッジ女史に益々明け渡すつもりはないようだし、一先ず様子見だね」
シェードの言葉に皆んなの騒めき声が行き交った。シェードが再び口を開くと、皆んな真剣に彼の話に耳を傾けた。
「いやはや、あの女性の手段を選ばないところは本当にスリザリン気質そのものだ。でも大丈夫。ダンブルドアがそんなことを許すはずがない。
それから、学校でスネイプ先生にこの話の詳細を尋ねることはお勧めしないでおこう。もしアンブリッジ女史や、その関係者に話の内容を聞かれでもしたら……君達だけでなく、スネイプ先生も常に誰かから不必要な視線を受けることになるだろうからね」
シェードの釘を打つ発言に、微かに誰かの生唾を飲む音が聞こえた。彼の明るい掴みどころのない雰囲気の中に時折垣間見える影を落とした表情は、不死鳥の騎士団に属する大人達の誰とも違う種類の静かで確実な威圧感を纏っていた。
皆んながシンと静まると、シェードは先程とは打って変わって明るい笑顔に表情を変えた。
ロンが焦った様子で聞くと、シェードは少し茶目っ気を混ぜてウインクした。
「勿論、君たちのママには黙っておくとも。しかしここであまり聞かれたくない話をするなら、もう少し声のトーンを落とすことをお勧めしておこう。
アンブリッジに逆らおうとしていることを君たちのママが知ったらーーーその後は君たちの方が想像力に長けているだろうね」
フォーラや皆んなはホッと胸を撫で下ろし、シェードへの警戒を解いた。
「聞かれたのがおじさんで良かった。ママに知られたら冗談抜きで怒り狂うのが目に見えてたから。ただでさえ目立つなって言われてるのに」
ロンが安堵のため息を吐きながら言った。シェードはクスクス笑った後、笑顔で言葉を続けた。
「そうそう、防衛術の練習に関してセブルスーーースネイプ先生の言葉を皆んなに伝えておかなくてはね」
スネイプの名前が出た途端、周囲の安堵に満ちた空気が一瞬で取り払われた。その変わりようにシェードは思わず笑いを堪えた。
「君たちはよっぽどスネイプ先生を敵対しているんだな。確かに奴はお世辞にも生徒に好かれるタイプではないな、うん」
「それで、スネイプは何てーーー?」
ハリーの促しにシェードはオホンと軽く咳払いをして、スネイプの声真似をしながら言った。
「『ポッター含む生徒らが出しゃばれば、あの魔法省の犬に薬を盛られること確実だ』……とのことだよ」
「え……薬って?」ジニーが不安げに言った。
「とりあえずは魔法省の犬って言ったらアンブリッジだろ?
おじさん、奴は俺たち生徒に何か薬を盛ろうとしてるんですか?」
ジョージがシェードに心配と怒りを混ぜた声色で尋ねた。
「そういうことだろう。因みに、君たちが学校外のホグズミードで一度、集団で会合を開いたことは騎士団員が認識している。
セブルスが言っているのはそういったアンブリッジ女史に目をつけられかねない『目立つ行為』を抑えた方が良いということだ」
防衛術の練習をこっそり行おうとしていたメンバーは一斉にしんと静まり返った。アンブリッジに尻尾こそ掴ませていないものの、ホグズミードの目立たないパブで最初に行った決起集会で、やはりハリー達に何らかの動きがあることを悟られてしまっている様子だったからだ。
すると、不意にフォーラが質問した。
「……ねえ、父様?セブルスさんがアンブリッジ先生の動きーー薬を盛ることが想像出来るということは、セブルスさんはアンブリッジ先生に何かをお願いされているのかしら。その"薬"を作って欲しいとか……」
「御明察!我が娘は察しがいい」
「えっ、じゃあ、スネイプはあのババアの言うことを聞いてるってことですか!?」
フレッドが先程のジョージ同様、反射的に沸いた怒りを何処へぶつけて良いやらといった様子で言った。
「まあまあ、そうカッカせずに落ち着いて。スネイプ先生は何もアクションを起こしていないよ。
それに、そもそも彼は人の言うことをホイホイ聞くタイプではないしね。しかもこういう込み入ったことは特に、ダンブルドアの命令でもない限りは」
アンブリッジに対して特に怒りを露わにしていたフレッドとジョージが一先ず落ち着きを取り戻したのを見て、シェードが続けた。
「じゃあ、私からも質問しよう。
君たちなら、何か良からぬ秘密を握ってる人物にどんな薬を飲ませたい?」
「どんなって言われても……ウーン。危ない薬なら世の中にいくらでもあるしなあ」
ロンが見当もつかないといった様子で首を横に振った。
「アンブリッジがスネイプ先生に頼むくらいだもの。よっぽど調合が難しい魔法薬じゃないかしら。それに、生徒の秘密を暴くのなら……やっぱり、でも……」
ハーマイオニーが「有り得ない」と呟くのを見て、ロンが痺れを切らし続きを促した。
「真実薬、あれが最適だと思うの。でも、それはあり得ないわよ。だってあの薬は強力すぎて魔法省が使用を制限しているわ。
それに何より、学生への使用は禁止されているのよ?」
ハーマイオニーは真実薬ではないと頷いて欲しそうにシェードを見た。しかし彼は違う意味で首を縦に振って微笑んだ。
「残念ながら、セブルスは真実薬の提供をアンブリッジ女史から求められている」
「じゃあ、そのことを他の先生に告発すれば……!」ハリーが勢い付いて言ったが、シェードは首を横に振った。
「まだ生徒に薬を使った実績も証拠もない段階で、彼女をどうこうするのは難しいだろう。それに、女史はスネイプ先生に薬の使用目的を話したわけではないよ。
勘違いしてはいけないのは、"薬を生徒に盛る"というのはあくまで君達の行動と照らし合わせてスネイプ先生が導き出した可能性の話だ。
それに現状は彼も貴重な薬やその材料をアンブリッジ女史に益々明け渡すつもりはないようだし、一先ず様子見だね」
シェードの言葉に皆んなの騒めき声が行き交った。シェードが再び口を開くと、皆んな真剣に彼の話に耳を傾けた。
「いやはや、あの女性の手段を選ばないところは本当にスリザリン気質そのものだ。でも大丈夫。ダンブルドアがそんなことを許すはずがない。
それから、学校でスネイプ先生にこの話の詳細を尋ねることはお勧めしないでおこう。もしアンブリッジ女史や、その関係者に話の内容を聞かれでもしたら……君達だけでなく、スネイプ先生も常に誰かから不必要な視線を受けることになるだろうからね」
シェードの釘を打つ発言に、微かに誰かの生唾を飲む音が聞こえた。彼の明るい掴みどころのない雰囲気の中に時折垣間見える影を落とした表情は、不死鳥の騎士団に属する大人達の誰とも違う種類の静かで確実な威圧感を纏っていた。
皆んながシンと静まると、シェードは先程とは打って変わって明るい笑顔に表情を変えた。