14. ナルシサスの髪飾り
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すると、フレッドが挙手した。
「思ったんだけどさ、目くらまし術を使えるなら、フォーラが練習場所まで来てもスリザリン生の誰かに跡をつけられることもないんじゃないか?」
しかし彼の提案にフォーラは首を横に振った。
「ありがとう。確かにその通りだけれど、私は遠慮しなくちゃ。
それに……参加者はこの場のメンバーだけじゃなくて、きっと他の生徒もいるのよね?」
「うん。グリフィンドール生が多いけどね。正確に言うと、スリザリン生以外の生徒だ」
ハリーが説明すると、それを聞いてフォーラは冷静に答えた。
「だったら、尚のことスリザリン生の私は、参加すべきではないわ。
ここの皆んな以外の参加者は不死鳥の騎士団のことを知らないでしょうし、どうしてスリザリン生の私がその秘密練習に参加するのか、きっと疑問に思う筈だもの。」
フォーラが真剣な様子で続けた。
「それに、私が自寮以外の友人が少ないことから考えても、その人達とはあまり面識がないと思う。だから、逆に私としてもここにいる皆んな以外の参加者を信用できない。
防衛術の練習は秘密裏に行われるのでしょうけど、もし彼らに学校で仲良さげに声をかけられでもしたら、突然どうしたのかと私の友人に怪しまれることにもなるもの。」
彼女の冷静な言葉に周囲はどこか圧倒された雰囲気だった。フォーラはそれに気付くと、直ぐに表情を和らげた。
「だけど、本当は誘ってもらえてとっても嬉しかったのよ。フレッド、ありがとう。
……正直言うと、今は変身術の練習で精一杯なところもあって、どちらにせよ参加は難しかったわ。だから全然皆んなが気にする必要なんてないの。皆んなの練習が上手くいくよう、祈っているわ。」
微笑む彼女に、ハーマイオニーが言った。
「フォーラ、ありがとう……。だけど、あなたはクリスマスまでの自分のことを細かく話してくれたのに。黙っているつもりだったのはあまりにもフェアじゃなかったわ。本当にごめんなさい」
「いいの。悪気がないのは分かるもの。
それより、どれだけ沢山いるかは分からないけれど、部屋はどうするの……?しかもアンブリッジ先生に見つからないようなところなんて。」
「それが、あったんだ」ハリーが続けた。
「ホグワーツのとある廊下に、目的を念じれば望み通りの部屋が出てくる場所があるんだ。
詳しい場所は今はまだ教えられないけど、そこでは例えば『防衛術を練習する大きな部屋が欲しい』と念じれば、何もかも必要な物が揃った大部屋の扉が現れる。
僕たちはそこを『必要の部屋』って呼んでる」
「その部屋のことは、多分ほぼ誰も知らないと思うわ。普段その部屋に続く扉はただの廊下の壁なの。使い終わると入り口が消えてしまうから、どんな部屋かということを知らない限り全く同じ部屋に入ることは出来ないの。
因みにダンブルドアも偶然一度だけその部屋に立ち入ったことがあるみたい。私たちとは違う望みを反映させた部屋にね」
ハリーとハーマイオニーの説明に、フォーラは感嘆の声を漏らした。そんな素敵な部屋があるとは全く知らなかった。
「凄いわ。それならアンブリッジ先生も場所を知らないわね。」
「ええ、間違いないわ。
そういえば、フォーラは何処で変身術を練習しているの?……あっ、でも、私たちが聞くのはお門違いよね。ごめんなさい」
「ううん、私の方は大した場所じゃないから、大丈夫。
ホグワーツ四階の空き部屋よ。一年生の時に三頭犬がいたところ。そこでひたすら変身術を練習しているの。
……あ、でもスリザリンの友人達には、私が何処で何をしているかは内緒にしているの。だから、学校でこの話はしないでね。」
「勿論さ。だけど、フォーラは禁止されてる防衛術を練習しているわけじゃないだろ?そこまで隠れる必要もないんじゃない?」
ロンの質問に、フォーラはほんの少し寂しげに答えた。
「……確かにいつ変身術の練習が知られても、特に大きな問題ではないわ。強いていうなら、空き部屋を無断使用していることくらいかしら。
だけど、その時が来るまでは……敵になってしまうかも知れないクラスメイトに手の内を隠しておきたいでしょう?
私だって、騎士団の役に立ちたいもの。」
フォーラは今現在、ドラコという幼馴染みが死喰い人と大きな関わりが無いことに安堵している。しかしそれと同時に、彼女はドラコが残念ながら完全な敵になってしまう可能性も心に留めていた。その時が来ないことを祈りながら、しかし準備をして向き合っておくのは相当辛いことだった。
フォーラは直ぐに表情を切り替えて続けた。
「とりあえず、今は私のことよりも皆んなの防衛術の活動が明るみに出ないよう、注意を払わなきゃ。
アンブリッジが認可のない集団活動を禁止する条例を出したタイミングと、貴方達の活動開始のタイミングがあまりにも一致しすぎているんだもの。」
「まあ今の作戦で行けば間違いなくあのババアの目は欺けるさ。俺たち、曜日を指定せずに活動しているんだ。だから心配ご無用だぜ」
フレッドが陽気にそう言い終えた時、部屋の扉をノックする音が聞こえた。皆んなビクリと肩を跳ねさせて軽く目配せし合うと、この部屋の主であるハリーが「はい」と返事をした。
「盛り上がっているところにすまないーーーフォーラはいるかな?」
「あっ、父様。ええ、いるわ。」
シェードが扉を開けて姿を現した。
「そろそろ私はお暇しようと思って声をかけにきたんだ」
「分かったわ。ここまで送ってくれてありがとう。」
「ああ。明後日の昼には迎えに来るよ。ところで、つい先程君たちが話していたことについてだが」
彼のその一言で周囲はハッと息を呑んだ。
「思ったんだけどさ、目くらまし術を使えるなら、フォーラが練習場所まで来てもスリザリン生の誰かに跡をつけられることもないんじゃないか?」
しかし彼の提案にフォーラは首を横に振った。
「ありがとう。確かにその通りだけれど、私は遠慮しなくちゃ。
それに……参加者はこの場のメンバーだけじゃなくて、きっと他の生徒もいるのよね?」
「うん。グリフィンドール生が多いけどね。正確に言うと、スリザリン生以外の生徒だ」
ハリーが説明すると、それを聞いてフォーラは冷静に答えた。
「だったら、尚のことスリザリン生の私は、参加すべきではないわ。
ここの皆んな以外の参加者は不死鳥の騎士団のことを知らないでしょうし、どうしてスリザリン生の私がその秘密練習に参加するのか、きっと疑問に思う筈だもの。」
フォーラが真剣な様子で続けた。
「それに、私が自寮以外の友人が少ないことから考えても、その人達とはあまり面識がないと思う。だから、逆に私としてもここにいる皆んな以外の参加者を信用できない。
防衛術の練習は秘密裏に行われるのでしょうけど、もし彼らに学校で仲良さげに声をかけられでもしたら、突然どうしたのかと私の友人に怪しまれることにもなるもの。」
彼女の冷静な言葉に周囲はどこか圧倒された雰囲気だった。フォーラはそれに気付くと、直ぐに表情を和らげた。
「だけど、本当は誘ってもらえてとっても嬉しかったのよ。フレッド、ありがとう。
……正直言うと、今は変身術の練習で精一杯なところもあって、どちらにせよ参加は難しかったわ。だから全然皆んなが気にする必要なんてないの。皆んなの練習が上手くいくよう、祈っているわ。」
微笑む彼女に、ハーマイオニーが言った。
「フォーラ、ありがとう……。だけど、あなたはクリスマスまでの自分のことを細かく話してくれたのに。黙っているつもりだったのはあまりにもフェアじゃなかったわ。本当にごめんなさい」
「いいの。悪気がないのは分かるもの。
それより、どれだけ沢山いるかは分からないけれど、部屋はどうするの……?しかもアンブリッジ先生に見つからないようなところなんて。」
「それが、あったんだ」ハリーが続けた。
「ホグワーツのとある廊下に、目的を念じれば望み通りの部屋が出てくる場所があるんだ。
詳しい場所は今はまだ教えられないけど、そこでは例えば『防衛術を練習する大きな部屋が欲しい』と念じれば、何もかも必要な物が揃った大部屋の扉が現れる。
僕たちはそこを『必要の部屋』って呼んでる」
「その部屋のことは、多分ほぼ誰も知らないと思うわ。普段その部屋に続く扉はただの廊下の壁なの。使い終わると入り口が消えてしまうから、どんな部屋かということを知らない限り全く同じ部屋に入ることは出来ないの。
因みにダンブルドアも偶然一度だけその部屋に立ち入ったことがあるみたい。私たちとは違う望みを反映させた部屋にね」
ハリーとハーマイオニーの説明に、フォーラは感嘆の声を漏らした。そんな素敵な部屋があるとは全く知らなかった。
「凄いわ。それならアンブリッジ先生も場所を知らないわね。」
「ええ、間違いないわ。
そういえば、フォーラは何処で変身術を練習しているの?……あっ、でも、私たちが聞くのはお門違いよね。ごめんなさい」
「ううん、私の方は大した場所じゃないから、大丈夫。
ホグワーツ四階の空き部屋よ。一年生の時に三頭犬がいたところ。そこでひたすら変身術を練習しているの。
……あ、でもスリザリンの友人達には、私が何処で何をしているかは内緒にしているの。だから、学校でこの話はしないでね。」
「勿論さ。だけど、フォーラは禁止されてる防衛術を練習しているわけじゃないだろ?そこまで隠れる必要もないんじゃない?」
ロンの質問に、フォーラはほんの少し寂しげに答えた。
「……確かにいつ変身術の練習が知られても、特に大きな問題ではないわ。強いていうなら、空き部屋を無断使用していることくらいかしら。
だけど、その時が来るまでは……敵になってしまうかも知れないクラスメイトに手の内を隠しておきたいでしょう?
私だって、騎士団の役に立ちたいもの。」
フォーラは今現在、ドラコという幼馴染みが死喰い人と大きな関わりが無いことに安堵している。しかしそれと同時に、彼女はドラコが残念ながら完全な敵になってしまう可能性も心に留めていた。その時が来ないことを祈りながら、しかし準備をして向き合っておくのは相当辛いことだった。
フォーラは直ぐに表情を切り替えて続けた。
「とりあえず、今は私のことよりも皆んなの防衛術の活動が明るみに出ないよう、注意を払わなきゃ。
アンブリッジが認可のない集団活動を禁止する条例を出したタイミングと、貴方達の活動開始のタイミングがあまりにも一致しすぎているんだもの。」
「まあ今の作戦で行けば間違いなくあのババアの目は欺けるさ。俺たち、曜日を指定せずに活動しているんだ。だから心配ご無用だぜ」
フレッドが陽気にそう言い終えた時、部屋の扉をノックする音が聞こえた。皆んなビクリと肩を跳ねさせて軽く目配せし合うと、この部屋の主であるハリーが「はい」と返事をした。
「盛り上がっているところにすまないーーーフォーラはいるかな?」
「あっ、父様。ええ、いるわ。」
シェードが扉を開けて姿を現した。
「そろそろ私はお暇しようと思って声をかけにきたんだ」
「分かったわ。ここまで送ってくれてありがとう。」
「ああ。明後日の昼には迎えに来るよ。ところで、つい先程君たちが話していたことについてだが」
彼のその一言で周囲はハッと息を呑んだ。