13. マリアお手製のドレス
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「ええと、そんな風に褒めてもらえると思っていなかったから……少し驚いてしまったわ。
でも、ありがとう。
セオドールもとっても素敵。勿論、ドラコもよ。」
その言葉にセオドールはこれまた意外にも普段滅多に見せない笑顔をフォーラに返したが、一方二人から少し離れたところにいたドラコはセオドールのように表情を崩すことはなかった。
それから直ぐにフォーラやシェードはマルフォイ家とノット家に「今日は楽しんで」と挨拶すると、次の招待客の元に挨拶に向かった。
ルシウスやノット氏らが話を続ける中、セオドールはドラコの元に近づいて声をかけた。
「今日は随分ご機嫌斜めだね。そんなに来たくなかったのかい」
セオドールの言葉にドラコはさらりと答えた。
「ああ、勿論だ。
それより、君はあんな風に女子に笑いかけるような奴じゃ無いと思っていたんだがな。どういう風の吹き回しだ?」
「え?……ああ、さっきのか。
言われてみれば確かにそうだな。自分でも意外だと思うよ。
けどまあ、ただ何となく思ったままを言っただけさ。つい口から出たというか。」
ドラコはセオドールの回答をお気に召さなかったのかフンと鼻を鳴らした。そんな彼を見てセオドールは何かピンと来たのか、呆れた様子で軽くため息をついた。
「何だい、心配しなくても僕はファントムに惚れてなんかいないよ。それとも君以外からファントムが褒められて嬉しそうにしていたのが気に食わなかったのか?」
ドラコは眉間にシワを寄せた。
「誰に何を言われて彼女が喜ぼうが、そんなこと知ったことじゃない」
「ふうん。悔しいなら君も褒めてあげればいいじゃないか」
「だから!そういうのじゃないと何度も言ってるだろう」全く話を聞く様子のないセオドールに痺れを切らしてドラコが声を荒げた。「それに、僕はあんなドレス、一つも似合っているとは思わなかったね。思ってもないことを言うほど僕は嫌な奴じゃない」
「そうか。なら構わないけど。それじゃああれも君には関係ないな」
「?」
セオドールが向こうをみてそう言ったのを疑問に思い、何のことだろうとドラコは彼の視線の先を見やった。
「えっ……な、何であいつが!?」
ドラコが見たのは、向こうの方でフォーラが今来たばかりの来客に声をかけられているところだった。随分驚いた様子の彼女は、その来客の笑顔を見て本当に嬉しそうな表情になっていた。
フォーラがその来客の名を笑顔と驚きを交えて呼んだ。
「アレクシス!!どうしてここに……!ああ、本当にあなたなの?」
アレクシスと呼ばれた背の高い短髪の彼は、満面の笑みでフォーラと握手し、抱擁を交わした。
「勿論ゔぉくだよ、フォーラ!ずっと会いたかった!」
アレクシスは昨年行われた魔法学校同士の親睦のため、北欧辺りにあるダームストラング魔法学校の代表生徒の一人としてホグワーツを訪れていた。そこでフォーラと出会い、彼はすっかり彼女を気に入っていた。一年間ホグワーツで共に過ごし、最後の別れの際には彼自身のフォーラへの想いよりも彼女とドラコが上手くいくことを心から願ってくれていた。
「ミセス・ファントムに招待してもらったんだよ。彼女はゔぉくの職場のお客様なんだ!まさかフォーラのお母さんだったなんて、本当に偶然だね」
ニコニコと話すアレクシスを見て、フォーラは父が言っていた「フォーラに逢いたがっている若いお客」が彼のことだったのだとたった今気づいた。
「本当に驚いたわ。父様も母様も、わざとアレクシスのことを教えてくれなかったの。きっと私を驚かせたかったのね。」
フォーラはまだ突然のことにドキドキしている胸を撫で下ろした。
「そういえば、もう一つ驚いたことがあるのだけど、アレクシスは最後に話した時よりもずっと……ううん、比べ物にならないくらい英語が上達したのね!短い間にどうやってそんなに上手になったの?」
「へへ、そうかな?ありがとう。ホグワーツをはなれてからも勉強したし、ダームストラングを卒業してからすぐ就職して、そこでもたくさん英語を使ってるんだよ。今はブルガリアに住んでるけど、イギリスにはもう何度か職場の先輩と一緒に来たんだ。因みに今日も先輩と一緒で、彼はイギリス人なんだ。彼にも随分英語をたたきこまれてるよ」
アレクシスが指差した方を見ると、彼の先輩と思しき人物が立ち話をしていた。
「そうだったの、とっても努力したのね!凄いことだわ……。
それじゃあ、私の母様とはイギリスに来た時に会ったのかしら」
「うん、そうだね」
アレクシスはニコッと笑って頷いた。
「それからゔぉくは、ミセス・ファントムやミスター・ファントムのチームに協力してるんだ」
「えっ?」
それはつまりどういうことだろう。両親との仕事の関係?それとも彼も不死鳥の騎士団を知っているということだろうか?しかしアレクシスはフォーラが尋ねる前に話題を別の方向に切り替えていた。
「ところでフォーラ?君のボーイフレンドは、ゔぉくたちのお喋りを邪魔をしに来ないね?前は沢山フォーラとの時間を取られてしまったから。どうしたのかな?彼にも久しぶりに挨拶したいんだけどな」
フォーラはアレクシスの視線の先にドラコがいると分かり、躊躇いつつも訂正した。
「あ……アレクシス、ドラコは恋人じゃないわ。
それから私たち、いまとっても仲が良くないの……」
「まさか!君たちはすっごく好き同士だと思ったけど。どうしてーーー」
アレクシスはフォーラに理由を尋ねかけたが、彼女の表情が陰っているのに気付いてそれ以上言うのをやめた。するとフォーラは哀しげな表情で彼を見た。
「私、アレクシスとホグワーツで最後にお話しした時、とっても勇気付けて貰ったのに。なのにこんな報告しかできなくてーーー」
フォーラの言葉を遮るようにアレクシスは首を横に振って微笑んだ。
「フォーラ、とっても辛そうだし無理は良くないよ。嫌なこと聞いてごめんね。
せっかくこんなに可愛いくしているんだし、ゔぉくはフォーラが笑顔でいてくれたら嬉しいな」
彼の言葉にフォーラは安堵するとともに、まだ申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
アレクシスが続けた。
「折角だし、去年フォーラと踊れなかった分、僕とたくさん踊ってもらえないかな?」
フォーラは「もちろん!」と頷き、もとの笑顔を取り戻した。その様子を見ていたドラコは関心が無さそうに目を逸らした。周囲の話し声で二人の声が届いてくることはなかったが、彼女らの視線や様子からして何やら途中でドラコ自身のことを話しているのが伺えた。そのせいで彼はあまりいい気がしなかった。
でも、ありがとう。
セオドールもとっても素敵。勿論、ドラコもよ。」
その言葉にセオドールはこれまた意外にも普段滅多に見せない笑顔をフォーラに返したが、一方二人から少し離れたところにいたドラコはセオドールのように表情を崩すことはなかった。
それから直ぐにフォーラやシェードはマルフォイ家とノット家に「今日は楽しんで」と挨拶すると、次の招待客の元に挨拶に向かった。
ルシウスやノット氏らが話を続ける中、セオドールはドラコの元に近づいて声をかけた。
「今日は随分ご機嫌斜めだね。そんなに来たくなかったのかい」
セオドールの言葉にドラコはさらりと答えた。
「ああ、勿論だ。
それより、君はあんな風に女子に笑いかけるような奴じゃ無いと思っていたんだがな。どういう風の吹き回しだ?」
「え?……ああ、さっきのか。
言われてみれば確かにそうだな。自分でも意外だと思うよ。
けどまあ、ただ何となく思ったままを言っただけさ。つい口から出たというか。」
ドラコはセオドールの回答をお気に召さなかったのかフンと鼻を鳴らした。そんな彼を見てセオドールは何かピンと来たのか、呆れた様子で軽くため息をついた。
「何だい、心配しなくても僕はファントムに惚れてなんかいないよ。それとも君以外からファントムが褒められて嬉しそうにしていたのが気に食わなかったのか?」
ドラコは眉間にシワを寄せた。
「誰に何を言われて彼女が喜ぼうが、そんなこと知ったことじゃない」
「ふうん。悔しいなら君も褒めてあげればいいじゃないか」
「だから!そういうのじゃないと何度も言ってるだろう」全く話を聞く様子のないセオドールに痺れを切らしてドラコが声を荒げた。「それに、僕はあんなドレス、一つも似合っているとは思わなかったね。思ってもないことを言うほど僕は嫌な奴じゃない」
「そうか。なら構わないけど。それじゃああれも君には関係ないな」
「?」
セオドールが向こうをみてそう言ったのを疑問に思い、何のことだろうとドラコは彼の視線の先を見やった。
「えっ……な、何であいつが!?」
ドラコが見たのは、向こうの方でフォーラが今来たばかりの来客に声をかけられているところだった。随分驚いた様子の彼女は、その来客の笑顔を見て本当に嬉しそうな表情になっていた。
フォーラがその来客の名を笑顔と驚きを交えて呼んだ。
「アレクシス!!どうしてここに……!ああ、本当にあなたなの?」
アレクシスと呼ばれた背の高い短髪の彼は、満面の笑みでフォーラと握手し、抱擁を交わした。
「勿論ゔぉくだよ、フォーラ!ずっと会いたかった!」
アレクシスは昨年行われた魔法学校同士の親睦のため、北欧辺りにあるダームストラング魔法学校の代表生徒の一人としてホグワーツを訪れていた。そこでフォーラと出会い、彼はすっかり彼女を気に入っていた。一年間ホグワーツで共に過ごし、最後の別れの際には彼自身のフォーラへの想いよりも彼女とドラコが上手くいくことを心から願ってくれていた。
「ミセス・ファントムに招待してもらったんだよ。彼女はゔぉくの職場のお客様なんだ!まさかフォーラのお母さんだったなんて、本当に偶然だね」
ニコニコと話すアレクシスを見て、フォーラは父が言っていた「フォーラに逢いたがっている若いお客」が彼のことだったのだとたった今気づいた。
「本当に驚いたわ。父様も母様も、わざとアレクシスのことを教えてくれなかったの。きっと私を驚かせたかったのね。」
フォーラはまだ突然のことにドキドキしている胸を撫で下ろした。
「そういえば、もう一つ驚いたことがあるのだけど、アレクシスは最後に話した時よりもずっと……ううん、比べ物にならないくらい英語が上達したのね!短い間にどうやってそんなに上手になったの?」
「へへ、そうかな?ありがとう。ホグワーツをはなれてからも勉強したし、ダームストラングを卒業してからすぐ就職して、そこでもたくさん英語を使ってるんだよ。今はブルガリアに住んでるけど、イギリスにはもう何度か職場の先輩と一緒に来たんだ。因みに今日も先輩と一緒で、彼はイギリス人なんだ。彼にも随分英語をたたきこまれてるよ」
アレクシスが指差した方を見ると、彼の先輩と思しき人物が立ち話をしていた。
「そうだったの、とっても努力したのね!凄いことだわ……。
それじゃあ、私の母様とはイギリスに来た時に会ったのかしら」
「うん、そうだね」
アレクシスはニコッと笑って頷いた。
「それからゔぉくは、ミセス・ファントムやミスター・ファントムのチームに協力してるんだ」
「えっ?」
それはつまりどういうことだろう。両親との仕事の関係?それとも彼も不死鳥の騎士団を知っているということだろうか?しかしアレクシスはフォーラが尋ねる前に話題を別の方向に切り替えていた。
「ところでフォーラ?君のボーイフレンドは、ゔぉくたちのお喋りを邪魔をしに来ないね?前は沢山フォーラとの時間を取られてしまったから。どうしたのかな?彼にも久しぶりに挨拶したいんだけどな」
フォーラはアレクシスの視線の先にドラコがいると分かり、躊躇いつつも訂正した。
「あ……アレクシス、ドラコは恋人じゃないわ。
それから私たち、いまとっても仲が良くないの……」
「まさか!君たちはすっごく好き同士だと思ったけど。どうしてーーー」
アレクシスはフォーラに理由を尋ねかけたが、彼女の表情が陰っているのに気付いてそれ以上言うのをやめた。するとフォーラは哀しげな表情で彼を見た。
「私、アレクシスとホグワーツで最後にお話しした時、とっても勇気付けて貰ったのに。なのにこんな報告しかできなくてーーー」
フォーラの言葉を遮るようにアレクシスは首を横に振って微笑んだ。
「フォーラ、とっても辛そうだし無理は良くないよ。嫌なこと聞いてごめんね。
せっかくこんなに可愛いくしているんだし、ゔぉくはフォーラが笑顔でいてくれたら嬉しいな」
彼の言葉にフォーラは安堵するとともに、まだ申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
アレクシスが続けた。
「折角だし、去年フォーラと踊れなかった分、僕とたくさん踊ってもらえないかな?」
フォーラは「もちろん!」と頷き、もとの笑顔を取り戻した。その様子を見ていたドラコは関心が無さそうに目を逸らした。周囲の話し声で二人の声が届いてくることはなかったが、彼女らの視線や様子からして何やら途中でドラコ自身のことを話しているのが伺えた。そのせいで彼はあまりいい気がしなかった。