5. 意外な一面
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
フォーラはその後ハーマイオニーから、ハリーをどうやって親戚の家から脱出させるかを話し合う場にロンやジニー含め招待された。しかしフォーラは上級生である双子に勉強について尋ねたいことがあるからと、上手く話をつけてその場で別れることに成功した。そうして彼女が上階にある双子の部屋の前までやって来て扉をノックしながら名前を呼ぶと、ほんの少しも待たずにその扉がサッと開いた。
「あの、お邪魔しま―――!?」
フォーラが最後まで言い切る前に彼女の両腕が引かれ、あっという間に部屋の中に足を踏み入れると真後ろで扉が閉まる音がした。そして間髪入れずに両脇から「シーッ」と静寂を促す音が聞こえたものだから、まず右を見ると彼女の右手を引いているフレッドが恭しく佇んでこちらに微笑んでいた。今度は反対側を見ると、彼女の左手を引いているジョージがフレッドと同じように構えていた。
「「お待ちしておりました、先生」」
二人はエスコートするようにして、彼女の手を取っていない方の腕を左右対称に前に出した。その先には比較的座り心地の良さそうな椅子が一脚用意してあり、その上にふかふかのクッションが載せられていた。
その両脇の壁際には彼らが使っているベッドが一台ずつ置かれていた。そしてベッド脇のサイドテーブルの上は何やら文字や図解がびっしり書き込まれた羊皮紙の束で埋まっており、その上にキャンディや魔法薬の入った小さな小瓶が雑多に置かれていた。
「えっ、せ、先生?」
彼らの挨拶が突然でフォーラにはわけが分からなかったが、一先ず彼女は促されるままその椅子に腰掛けた。二人の妙な演出からして、完全に厳重なお迎えムードであることだけは伺えた。
「そうですとも先生。君は我々が待ち望んだ師なのかもしれない」
「是非あなたのお力をお借りしたい」フレッドの後にジョージが続き、二人して片側のベッドに並んで腰掛けるとフォーラと向かい合った。二人の演技にフォーラは思わず首を横に振った。
「何のことか知らないけれど、私は二人より二つも学年が下なのに、師匠や先生なんかにはなれないわ。」
「いいや、我々は先程のあなたの魔法薬への愛と探求に心打たれた」
「そしてあなたには十分に師としての素質があると見ている」
引き続きそんな風にわざとらしく勿体ぶった演技で話し掛けられたものだから、フォーラは気恥ずかしさを掻き消すように話の先を急かした。
「もう、分かったわ。それでどうしたの……?」
すると双子は『聞いて驚け』と言わんばかりに満面の笑みを彼女に見せた。そしてフレッドが演技口調を普段どおりに戻して答えた。
「実は俺たち、ずっと前から悪戯用品を扱う店を開こうと計画してるんだ」
「いたずら、用品??」オウム返しでフォーラが尋ねると、フレッドが頷いた。
「ああ、俺たち二人で案を出して色々作ってる。今までにないちょっとした悪戯と笑いをコンセプトにした商品を揃える予定なんだ。それでフォーラ、今日は君の知識と力を是非お借りできないかと思ったのさ」
フォーラには二人の言う品がどんな物なのか想像がつかなかったが、とりあえず彼らの『ちょっとした悪戯』はちょっとやそっとではないことだけは確信していた。とはいえ何かを作るなら自分より大人たちに教えを請う方が良いのでは?それを二人に尋ねると、彼らは『とんでもない』と首を横に振った。
「そんなことしたら直ぐにお袋にバレて全部パーだ」ジョージが続けた。「あの人は俺たちにそんな危ない橋を渡らせる気なんてないのさ。兄貴たちみたいに『ちゃんとした』仕事に就かせたいんだよ。だから大人たちには、特にお袋には内密にしなくちゃいけない」
「じゃあ、ここに呼ばなかったハーマイオニーやご兄妹たちも知らないの?」その問いに今度はフレッドが頷いた。
「ああ、詳しくは知らないさ。あいつらに関しては、俺たちがホグワーツの寮で変なアイテムを試してるのはよーく知ってるけどな。まさか本当に店を開こうとしてるなんて思いもしないだろうよ」
フレッドはサイドテーブルに散らかった羊皮紙の束を指差しながら言った。フォーラが改めてその束に目を凝らしてみると、何やら呪文や魔法薬のことが事細かに記載されているようだった。きっとその数々の悪戯用品の作り方が書かれているのだろう。
「もし、やっこさんが俺たちの計画を隅から隅まで知ったとなれば、いつ何の拍子にお袋に情報を漏らすか分かったもんじゃない。そういうリスクを冒すわけにはいかないからな」
兎に角、目の前の双子は相当な覚悟をもって事を企てているのだろう。それはよく分かったが、何故今現在の自分はそんな大事な秘密を教えてもらえている?フォーラがそれについて尋ねると、ジョージがにっこり笑って答えてくれた。
「言ったろ、俺たちにはフォーラの力が必要なんだ。君は何かを作りだすセンスがあるし、多分そういうことが好きだ。俺たちからしたら、殆ど全教科のテストでトップのハーマイオニーより、君の方がよっぽど色んなことへの応用に抵抗がなくてレベルが高いと思う。それに口も堅いときた」
「え!ええと……あの、ありがとう。事情は理解したわ。それじゃあ、二人が作っているのは一体どんな物なの?」
フォーラがそのように尋ねた途端、二人とも『よくぞ言ってくれました』とばかりに満面の笑みになった。
「「アクシオ!」」
彼らが呪文を唱えながら杖を振ると、部屋の隅に置かれていたトランクの中から数々の物品がこちらに向かって順にふわりと飛んできた。そしてフレッドとジョージが交互に異なるアイテムをキャッチするたびに、変わるが変わるフォーラの目の前にそれらを掲げては説明した。
「こっちが『ウィーズリーの暴れバンバン花火」で開発中だ。めちゃくちゃ派手で、完成まであと一歩」
「こっちが舐めたら舌がとんでもなく腫れて伸びるヌガー。これは完成してる。商品名は募集中だ。ムカつく嫌な奴へのプレゼントにぴったり」
「これはどこでも沼が作れる『携帯沼地』。一回作ればそうは取り外しできないね」
「それでこれが『ズル休みスナックボックス』で―――」
フォーラは次々と出てくる完成品や開発中の品々に目を回しかけ、フレッドが次の説明を始めようとした時に彼にストップをかけた。
「あの、お邪魔しま―――!?」
フォーラが最後まで言い切る前に彼女の両腕が引かれ、あっという間に部屋の中に足を踏み入れると真後ろで扉が閉まる音がした。そして間髪入れずに両脇から「シーッ」と静寂を促す音が聞こえたものだから、まず右を見ると彼女の右手を引いているフレッドが恭しく佇んでこちらに微笑んでいた。今度は反対側を見ると、彼女の左手を引いているジョージがフレッドと同じように構えていた。
「「お待ちしておりました、先生」」
二人はエスコートするようにして、彼女の手を取っていない方の腕を左右対称に前に出した。その先には比較的座り心地の良さそうな椅子が一脚用意してあり、その上にふかふかのクッションが載せられていた。
その両脇の壁際には彼らが使っているベッドが一台ずつ置かれていた。そしてベッド脇のサイドテーブルの上は何やら文字や図解がびっしり書き込まれた羊皮紙の束で埋まっており、その上にキャンディや魔法薬の入った小さな小瓶が雑多に置かれていた。
「えっ、せ、先生?」
彼らの挨拶が突然でフォーラにはわけが分からなかったが、一先ず彼女は促されるままその椅子に腰掛けた。二人の妙な演出からして、完全に厳重なお迎えムードであることだけは伺えた。
「そうですとも先生。君は我々が待ち望んだ師なのかもしれない」
「是非あなたのお力をお借りしたい」フレッドの後にジョージが続き、二人して片側のベッドに並んで腰掛けるとフォーラと向かい合った。二人の演技にフォーラは思わず首を横に振った。
「何のことか知らないけれど、私は二人より二つも学年が下なのに、師匠や先生なんかにはなれないわ。」
「いいや、我々は先程のあなたの魔法薬への愛と探求に心打たれた」
「そしてあなたには十分に師としての素質があると見ている」
引き続きそんな風にわざとらしく勿体ぶった演技で話し掛けられたものだから、フォーラは気恥ずかしさを掻き消すように話の先を急かした。
「もう、分かったわ。それでどうしたの……?」
すると双子は『聞いて驚け』と言わんばかりに満面の笑みを彼女に見せた。そしてフレッドが演技口調を普段どおりに戻して答えた。
「実は俺たち、ずっと前から悪戯用品を扱う店を開こうと計画してるんだ」
「いたずら、用品??」オウム返しでフォーラが尋ねると、フレッドが頷いた。
「ああ、俺たち二人で案を出して色々作ってる。今までにないちょっとした悪戯と笑いをコンセプトにした商品を揃える予定なんだ。それでフォーラ、今日は君の知識と力を是非お借りできないかと思ったのさ」
フォーラには二人の言う品がどんな物なのか想像がつかなかったが、とりあえず彼らの『ちょっとした悪戯』はちょっとやそっとではないことだけは確信していた。とはいえ何かを作るなら自分より大人たちに教えを請う方が良いのでは?それを二人に尋ねると、彼らは『とんでもない』と首を横に振った。
「そんなことしたら直ぐにお袋にバレて全部パーだ」ジョージが続けた。「あの人は俺たちにそんな危ない橋を渡らせる気なんてないのさ。兄貴たちみたいに『ちゃんとした』仕事に就かせたいんだよ。だから大人たちには、特にお袋には内密にしなくちゃいけない」
「じゃあ、ここに呼ばなかったハーマイオニーやご兄妹たちも知らないの?」その問いに今度はフレッドが頷いた。
「ああ、詳しくは知らないさ。あいつらに関しては、俺たちがホグワーツの寮で変なアイテムを試してるのはよーく知ってるけどな。まさか本当に店を開こうとしてるなんて思いもしないだろうよ」
フレッドはサイドテーブルに散らかった羊皮紙の束を指差しながら言った。フォーラが改めてその束に目を凝らしてみると、何やら呪文や魔法薬のことが事細かに記載されているようだった。きっとその数々の悪戯用品の作り方が書かれているのだろう。
「もし、やっこさんが俺たちの計画を隅から隅まで知ったとなれば、いつ何の拍子にお袋に情報を漏らすか分かったもんじゃない。そういうリスクを冒すわけにはいかないからな」
兎に角、目の前の双子は相当な覚悟をもって事を企てているのだろう。それはよく分かったが、何故今現在の自分はそんな大事な秘密を教えてもらえている?フォーラがそれについて尋ねると、ジョージがにっこり笑って答えてくれた。
「言ったろ、俺たちにはフォーラの力が必要なんだ。君は何かを作りだすセンスがあるし、多分そういうことが好きだ。俺たちからしたら、殆ど全教科のテストでトップのハーマイオニーより、君の方がよっぽど色んなことへの応用に抵抗がなくてレベルが高いと思う。それに口も堅いときた」
「え!ええと……あの、ありがとう。事情は理解したわ。それじゃあ、二人が作っているのは一体どんな物なの?」
フォーラがそのように尋ねた途端、二人とも『よくぞ言ってくれました』とばかりに満面の笑みになった。
「「アクシオ!」」
彼らが呪文を唱えながら杖を振ると、部屋の隅に置かれていたトランクの中から数々の物品がこちらに向かって順にふわりと飛んできた。そしてフレッドとジョージが交互に異なるアイテムをキャッチするたびに、変わるが変わるフォーラの目の前にそれらを掲げては説明した。
「こっちが『ウィーズリーの暴れバンバン花火」で開発中だ。めちゃくちゃ派手で、完成まであと一歩」
「こっちが舐めたら舌がとんでもなく腫れて伸びるヌガー。これは完成してる。商品名は募集中だ。ムカつく嫌な奴へのプレゼントにぴったり」
「これはどこでも沼が作れる『携帯沼地』。一回作ればそうは取り外しできないね」
「それでこれが『ズル休みスナックボックス』で―――」
フォーラは次々と出てくる完成品や開発中の品々に目を回しかけ、フレッドが次の説明を始めようとした時に彼にストップをかけた。