5. 意外な一面
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するとシリウスがそんな彼女たちのやり取りを見て軽快に笑った。
「スネイプの授業は相当難しいだろう。ハーマイオニーもフォーラもよく頑張っているんだな」
その言葉に彼女たちは視線を合わせ、どちらからでもなく互いに緩く笑った。するとハーマイオニーがふと思い出したように言った。
「そういえばフォーラ、あなたが授業で提出したサンプルで……何というか、たまーに個性的な色になっているのがあったように思ったのだけど、気のせい?」
フォーラはピクリと反応すると、先程よりほんの少し頬を上気させた。みんなてっきりフォーラが他の生徒同様、スネイプの板書を読み間違えて調合ミスしたことがあるのだろうと思ったのだ。
「あ、あれは……。うう、あれも見られていたなんて恥ずかしい。その、あれはね、たまに授業中に先生の指示と少しだけ違うことを試していて、それで失敗した時の物なの。」
それを聞いた途端、みんなの表情に驚きと疑問符の混じった色が浮かんだ。
「えっ、それってわざと間違えるってこと?」ロンが間髪入れずに尋ねた。
「ええ。実は昨年度の授業で何回かだけ……。」フォーラは周囲が随分驚いている状況に少しばかり動揺しつつ、そのように回答した。
「どうして?板書のどおりやらなくちゃ!」ハーマイオニーにはフォーラの行動が理解できなかったが、シリウスの方はどうやら合点がいったようだった。
「君はさっきこの薬を指南してくれたように、既存以上の最適解を自分で探していたんだろう」
フォーラが遠慮気味に静かに頷くと、シリウスが悪巧みするようにニヤリと笑った。
「それで、あのスネイプの奴を何回打ち負かせたんだ?何回成功した?」
シリウスは、大嫌いなスネイプ自身が提示した調合法よりも優れたやり方に彼が直面することで、度肝を抜かれた姿を是非見たいと考えていた。
「ええと、二回だけ成功しました。でっでも!だからって別に打ち負かしたとかそういうわけでは……。セブルスさんの板書は、例えば材料の数とかがほんの少だけ教科書と違っている時があって、それは教科書よりも彼が見つけた手順の方が優れている場合なんです。逆に、教科書そのままの手順を書き出している時は別の解が存在する可能性があるので、その内の何回か確信を持てたものは手を加えてみて……。あ、あの、私、何か変なことを言いましたか?」
みんなフォーラからの予想外の回答に度肝を抜かれていた。彼女が予習して教科書の内容とスネイプの板書を完全に区別した上、教科書の手順を改良して二回も自己流で調合を成功させていたなんて、ここにいる誰もそのことを知らなかったのだ。
「フォーラ、君ってやつは本当にたいしたもんだぜ」最初に感嘆の声をあげたのはジョージだった。その後にフレッドが続いた。
「ああ、全くだ。ましてや授業中にやってのけるなんて。ご親切にも教室の真ん前に手順が書かれてても、ろくに調合できない奴だっているっていうのに」
「おい、それって僕のことを言ってるんじゃないだろうな」ロンが剣幕で双子を睨むと、一方の二人は「ああそうだとも」と口を揃えたのだった。
そこからはフォーラの思考回路に興味津々のハーマイオニーの独断場となった。ただでさえフォーラが誉め殺しにあって狼狽えているというのに、ハーマイオニーから更に質問攻めされているときたものだから、周囲はその様子を幾らか気の毒そうに見守った。
「フォーラはどうして教科書どおりじゃない調合をしようと思ったの?どうやって正解のパターンを見つけてるの?」
その問いにフォーラはタジタジになりながら説明した。ある時板書に書かれているものより、過去に習った材料を使う方が上手くいきそうな気がしたこと。その時の調合は失敗したが、自分が代替えした材料との効果の違いを記載するよう生徒全員にレポート課題がスネイプから出され、彼女のしようとしたこと自体は間違っていなかったのだと彼が暗に示していたことなどを伝えた。
「フォーラは材料の色んな効果や組み合わせを覚えてるのね。あんなに種類があるのに、とっても記憶力がいいんだわ」
ジニーにそう言われて、フォーラは確かに一度経験したり実際に見たりしたことは細かいところまで覚えている方だと思った。それこそ薬草を調合する組み合わせや、材料の見た目の違いに至るまである程度しっかり思い浮かべることができる。もしかするとそれは材料に留まらないかもしれない。
フォーラは褒めてもらったことへのお礼を伝え、一先ずこの人数の中でこれ以上自分に注目が集まるのを避けるべく、そこで話を切り上げたのだった。
それから数時間後、その日の昼食を終えるとフォーラの両隣に座っていたハーマイオニーとジニーが食器を片付けるべく先に席を立った。フォーラもそれに続こうとしたのだが、その時彼女の正面に座っていた双子がズイと身を乗り出し、小声で彼女の名前を呼んで引き止めてきた。
「二人揃ってどうしたの?」フォーラが尋ねると、フレッドとジョージは一度振り返ってハーマイオニーがここから離れた場所にいるのを確認した後、交互に口を開いて引き続き小声を発した。
「フォーラ、君に折り入ってお願いがある」
「食器の片付けが終わったら、俺たちの部屋に来てくれないか」
フォーラは相変わらず不思議そうにしていたが、素直に頷いた。
「ええ、分かったわ。後でみんなで―――」
「「他は呼ばなくていい」」
「是非とも君だけを招待したい」
「奴らに何を言われても絶対に誘わないでくれ」
「来てくれるなら、この後すぐに」
双子が揃って真剣にジッとこちらを見てくるものだから、フォーラは突然のことに幾らか混乱したものの了承の意を込めて慎重に頷いた。そして彼女が詳細を質問しようと口を開きかけた時、双子はハーマイオニーとジニーが長テーブルに戻って来るのを察知するや否や、満足そうに立ち上がった。そしてフォーラに向かって揃って左右対称にウインクをすると、その場から足早に立ち去ったのだった。
「スネイプの授業は相当難しいだろう。ハーマイオニーもフォーラもよく頑張っているんだな」
その言葉に彼女たちは視線を合わせ、どちらからでもなく互いに緩く笑った。するとハーマイオニーがふと思い出したように言った。
「そういえばフォーラ、あなたが授業で提出したサンプルで……何というか、たまーに個性的な色になっているのがあったように思ったのだけど、気のせい?」
フォーラはピクリと反応すると、先程よりほんの少し頬を上気させた。みんなてっきりフォーラが他の生徒同様、スネイプの板書を読み間違えて調合ミスしたことがあるのだろうと思ったのだ。
「あ、あれは……。うう、あれも見られていたなんて恥ずかしい。その、あれはね、たまに授業中に先生の指示と少しだけ違うことを試していて、それで失敗した時の物なの。」
それを聞いた途端、みんなの表情に驚きと疑問符の混じった色が浮かんだ。
「えっ、それってわざと間違えるってこと?」ロンが間髪入れずに尋ねた。
「ええ。実は昨年度の授業で何回かだけ……。」フォーラは周囲が随分驚いている状況に少しばかり動揺しつつ、そのように回答した。
「どうして?板書のどおりやらなくちゃ!」ハーマイオニーにはフォーラの行動が理解できなかったが、シリウスの方はどうやら合点がいったようだった。
「君はさっきこの薬を指南してくれたように、既存以上の最適解を自分で探していたんだろう」
フォーラが遠慮気味に静かに頷くと、シリウスが悪巧みするようにニヤリと笑った。
「それで、あのスネイプの奴を何回打ち負かせたんだ?何回成功した?」
シリウスは、大嫌いなスネイプ自身が提示した調合法よりも優れたやり方に彼が直面することで、度肝を抜かれた姿を是非見たいと考えていた。
「ええと、二回だけ成功しました。でっでも!だからって別に打ち負かしたとかそういうわけでは……。セブルスさんの板書は、例えば材料の数とかがほんの少だけ教科書と違っている時があって、それは教科書よりも彼が見つけた手順の方が優れている場合なんです。逆に、教科書そのままの手順を書き出している時は別の解が存在する可能性があるので、その内の何回か確信を持てたものは手を加えてみて……。あ、あの、私、何か変なことを言いましたか?」
みんなフォーラからの予想外の回答に度肝を抜かれていた。彼女が予習して教科書の内容とスネイプの板書を完全に区別した上、教科書の手順を改良して二回も自己流で調合を成功させていたなんて、ここにいる誰もそのことを知らなかったのだ。
「フォーラ、君ってやつは本当にたいしたもんだぜ」最初に感嘆の声をあげたのはジョージだった。その後にフレッドが続いた。
「ああ、全くだ。ましてや授業中にやってのけるなんて。ご親切にも教室の真ん前に手順が書かれてても、ろくに調合できない奴だっているっていうのに」
「おい、それって僕のことを言ってるんじゃないだろうな」ロンが剣幕で双子を睨むと、一方の二人は「ああそうだとも」と口を揃えたのだった。
そこからはフォーラの思考回路に興味津々のハーマイオニーの独断場となった。ただでさえフォーラが誉め殺しにあって狼狽えているというのに、ハーマイオニーから更に質問攻めされているときたものだから、周囲はその様子を幾らか気の毒そうに見守った。
「フォーラはどうして教科書どおりじゃない調合をしようと思ったの?どうやって正解のパターンを見つけてるの?」
その問いにフォーラはタジタジになりながら説明した。ある時板書に書かれているものより、過去に習った材料を使う方が上手くいきそうな気がしたこと。その時の調合は失敗したが、自分が代替えした材料との効果の違いを記載するよう生徒全員にレポート課題がスネイプから出され、彼女のしようとしたこと自体は間違っていなかったのだと彼が暗に示していたことなどを伝えた。
「フォーラは材料の色んな効果や組み合わせを覚えてるのね。あんなに種類があるのに、とっても記憶力がいいんだわ」
ジニーにそう言われて、フォーラは確かに一度経験したり実際に見たりしたことは細かいところまで覚えている方だと思った。それこそ薬草を調合する組み合わせや、材料の見た目の違いに至るまである程度しっかり思い浮かべることができる。もしかするとそれは材料に留まらないかもしれない。
フォーラは褒めてもらったことへのお礼を伝え、一先ずこの人数の中でこれ以上自分に注目が集まるのを避けるべく、そこで話を切り上げたのだった。
それから数時間後、その日の昼食を終えるとフォーラの両隣に座っていたハーマイオニーとジニーが食器を片付けるべく先に席を立った。フォーラもそれに続こうとしたのだが、その時彼女の正面に座っていた双子がズイと身を乗り出し、小声で彼女の名前を呼んで引き止めてきた。
「二人揃ってどうしたの?」フォーラが尋ねると、フレッドとジョージは一度振り返ってハーマイオニーがここから離れた場所にいるのを確認した後、交互に口を開いて引き続き小声を発した。
「フォーラ、君に折り入ってお願いがある」
「食器の片付けが終わったら、俺たちの部屋に来てくれないか」
フォーラは相変わらず不思議そうにしていたが、素直に頷いた。
「ええ、分かったわ。後でみんなで―――」
「「他は呼ばなくていい」」
「是非とも君だけを招待したい」
「奴らに何を言われても絶対に誘わないでくれ」
「来てくれるなら、この後すぐに」
双子が揃って真剣にジッとこちらを見てくるものだから、フォーラは突然のことに幾らか混乱したものの了承の意を込めて慎重に頷いた。そして彼女が詳細を質問しようと口を開きかけた時、双子はハーマイオニーとジニーが長テーブルに戻って来るのを察知するや否や、満足そうに立ち上がった。そしてフォーラに向かって揃って左右対称にウインクをすると、その場から足早に立ち去ったのだった。