4. チョコレートケーキと彼
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フォーラは丁度その時ハーマイオニーがこちらを振り返ったのをきっかけに、話題を変えてダンブルドアに質問した。
「ところで先生?もしよろしければ一つ質問があるのですが。その、ハリーのことで。」
その名を聞いて、ダンブルドアもハーマイオニーも、近くにいたロンもピクリと反応した。しかしダンブルドアはフォーラが具体的な質問をする前に返答した。
「ハリーは夏休みの間、余程のことがない限りは叔母さんの家で過ごさなくてはならん」
以前ダンブルドアがここを訪れた時と変わらぬ返答に、ハーマイオニーはやはり納得しかねるようだった。彼女は恐れ多いことを質問するかのようにおずおずと尋ねた。
「あの、先生?ハリーの実のお母様と先生ご自身の魔法の守りが、叔母様の家に掛かっているとおっしゃっていたのは覚えています。でも、この館だってハリーが過ごすには十分に安全な場所ではありませんか?ここなら、毎日騎士団の見張りをハリーのそばに配置する必要もないですし……」
「いい質問じゃ、ハーマイオニー」
ハーマイオニーはダンブルドアが微笑んでいるのを見て、少しだけ緊張がほぐれたようだった。
「じゃが、儂からお主らに伝えられるのはこれまでの話となんら変わらぬ。お主の主張は何も間違ってはおらんよ。この隠れ家は儂が『秘密の守人』をしておるし、敵に見つかることもない。実に合理的じゃ。つまりただ単に、儂がハリーに何も伝えたくない。本当にそれだけなんじゃよ」
ハーマイオニーはまだ何か言いたげだったが、ダンブルドアの半月眼鏡の奥の瞳がそれ以上の質問を拒んでいるように見えて、一先ず口をつぐんだのだった。
それからは夕食の時間となり、ダンブルドアの来訪もあってモリーの手でいつもより更に腕によりをかけた料理が振舞われた。フォーラたちは夕食の間も結局ダンブルドアにあれ以上の質問をすることは叶わず、ハーマイオニーはすっかり諦めた様子だった。
そしてみんなの空腹が丁度よく満たされた頃、ハーマイオニーとジニーが共にキッチンに向かい、タイミング良くホールケーキを二つテーブルに運んだ。それに一番に反応したのは言わずもがなルーピンだった。
「ハーマイオニー、これは?」ルーピンが自分の近くにケーキを運んできた彼女に尋ねた。
「フォーラに教わりながらみんなで作ったんです。最高の見た目でしょ?」
「ああ、すごく綺麗に出来ているね!」
するとそこにフォーラがフォークを配りにやって来た。
「フォーラ、これはもしかして僕のリクエストに応えてくれたのかい?」
ルーピンの問いに彼女は優しく微笑むと、「ええ、そうですよ。お約束しましたから。」と返答した後で、彼にだけ聞こえるよう小声で付け加えた。
「それとこの間、私の相談に乗っていただいたお礼です。」
「ありがとう。まさかこんなに美味しそうだなんて。どんな味か待ちきれないよ」
ルーピンはフォーラが少しでも自分を思って好物を作ってくれたことが本当に嬉しかったようだった。みんな勿論ケーキを堪能していたが、中でも甘党のルーピンが一番幸せそうに食べる姿が印象的だった。
しかしルーピンの幸福な時間は、彼が自分のケーキを食べ終わった頃に現れた来訪者によって、綺麗さっぱり掻き消されることになるのだった。
用事のため一時的に二階に上がっていたモリーが食堂に戻ってくると、彼女の後ろから黒装束を着た黒髪の男が一緒に部屋の中に入ってきた。みんながその場に現れた客人をパッと目に入れた。
「おお、セブルス。遅かったのう」
その彼に一番に声を掛けたのはダンブルドアだった。モリーはスネイプをダンブルドアの近くの席に促しながら話した。
「私がホールを通る時に丁度いらっしゃったんですよ。セブルス、今日くらいお茶でも飲んでいってくださいな」
スネイプはテーブルにサッと視線を向けてフォーラの姿を一瞬捉えた。そのすぐ後にルーピンとシリウスの姿を目に入れると、彼らをじっとりと睨み、眉間の皺をほんの少し深くして首を横に振った。視線を受けた二人のうち、特にシリウスが癇に障った表情を顕著にあらわにした。スネイプが口を開いた。
「いや、モリー。すまないが結構だ。あまり時間がない。それに今日はダンブルドアをお迎えに上がったまでなのだから」
スネイプが一度もここで食事を摂ったことがないのを考えると、彼の返答は誰もが予想したとおりだった。ダンブルドアは彼の言葉を機に時計を確認し、「おお」と声をあげるといそいそと立ち上がった。
「もうそんな時間じゃったか。ではそろそろお暇 せねばならんのう。皆、食事をどうもありがとう」
ダンブルドアがモリーと子供たちに微笑むと、近くに座っていたジニーが思い切って尋ねた。
「先生、ケーキはお口に合いましたか?」少々不安そうに尋ねる彼女に、ダンブルドアは何度も頷いた。
「ところで先生?もしよろしければ一つ質問があるのですが。その、ハリーのことで。」
その名を聞いて、ダンブルドアもハーマイオニーも、近くにいたロンもピクリと反応した。しかしダンブルドアはフォーラが具体的な質問をする前に返答した。
「ハリーは夏休みの間、余程のことがない限りは叔母さんの家で過ごさなくてはならん」
以前ダンブルドアがここを訪れた時と変わらぬ返答に、ハーマイオニーはやはり納得しかねるようだった。彼女は恐れ多いことを質問するかのようにおずおずと尋ねた。
「あの、先生?ハリーの実のお母様と先生ご自身の魔法の守りが、叔母様の家に掛かっているとおっしゃっていたのは覚えています。でも、この館だってハリーが過ごすには十分に安全な場所ではありませんか?ここなら、毎日騎士団の見張りをハリーのそばに配置する必要もないですし……」
「いい質問じゃ、ハーマイオニー」
ハーマイオニーはダンブルドアが微笑んでいるのを見て、少しだけ緊張がほぐれたようだった。
「じゃが、儂からお主らに伝えられるのはこれまでの話となんら変わらぬ。お主の主張は何も間違ってはおらんよ。この隠れ家は儂が『秘密の守人』をしておるし、敵に見つかることもない。実に合理的じゃ。つまりただ単に、儂がハリーに何も伝えたくない。本当にそれだけなんじゃよ」
ハーマイオニーはまだ何か言いたげだったが、ダンブルドアの半月眼鏡の奥の瞳がそれ以上の質問を拒んでいるように見えて、一先ず口をつぐんだのだった。
それからは夕食の時間となり、ダンブルドアの来訪もあってモリーの手でいつもより更に腕によりをかけた料理が振舞われた。フォーラたちは夕食の間も結局ダンブルドアにあれ以上の質問をすることは叶わず、ハーマイオニーはすっかり諦めた様子だった。
そしてみんなの空腹が丁度よく満たされた頃、ハーマイオニーとジニーが共にキッチンに向かい、タイミング良くホールケーキを二つテーブルに運んだ。それに一番に反応したのは言わずもがなルーピンだった。
「ハーマイオニー、これは?」ルーピンが自分の近くにケーキを運んできた彼女に尋ねた。
「フォーラに教わりながらみんなで作ったんです。最高の見た目でしょ?」
「ああ、すごく綺麗に出来ているね!」
するとそこにフォーラがフォークを配りにやって来た。
「フォーラ、これはもしかして僕のリクエストに応えてくれたのかい?」
ルーピンの問いに彼女は優しく微笑むと、「ええ、そうですよ。お約束しましたから。」と返答した後で、彼にだけ聞こえるよう小声で付け加えた。
「それとこの間、私の相談に乗っていただいたお礼です。」
「ありがとう。まさかこんなに美味しそうだなんて。どんな味か待ちきれないよ」
ルーピンはフォーラが少しでも自分を思って好物を作ってくれたことが本当に嬉しかったようだった。みんな勿論ケーキを堪能していたが、中でも甘党のルーピンが一番幸せそうに食べる姿が印象的だった。
しかしルーピンの幸福な時間は、彼が自分のケーキを食べ終わった頃に現れた来訪者によって、綺麗さっぱり掻き消されることになるのだった。
用事のため一時的に二階に上がっていたモリーが食堂に戻ってくると、彼女の後ろから黒装束を着た黒髪の男が一緒に部屋の中に入ってきた。みんながその場に現れた客人をパッと目に入れた。
「おお、セブルス。遅かったのう」
その彼に一番に声を掛けたのはダンブルドアだった。モリーはスネイプをダンブルドアの近くの席に促しながら話した。
「私がホールを通る時に丁度いらっしゃったんですよ。セブルス、今日くらいお茶でも飲んでいってくださいな」
スネイプはテーブルにサッと視線を向けてフォーラの姿を一瞬捉えた。そのすぐ後にルーピンとシリウスの姿を目に入れると、彼らをじっとりと睨み、眉間の皺をほんの少し深くして首を横に振った。視線を受けた二人のうち、特にシリウスが癇に障った表情を顕著にあらわにした。スネイプが口を開いた。
「いや、モリー。すまないが結構だ。あまり時間がない。それに今日はダンブルドアをお迎えに上がったまでなのだから」
スネイプが一度もここで食事を摂ったことがないのを考えると、彼の返答は誰もが予想したとおりだった。ダンブルドアは彼の言葉を機に時計を確認し、「おお」と声をあげるといそいそと立ち上がった。
「もうそんな時間じゃったか。ではそろそろお
ダンブルドアがモリーと子供たちに微笑むと、近くに座っていたジニーが思い切って尋ねた。
「先生、ケーキはお口に合いましたか?」少々不安そうに尋ねる彼女に、ダンブルドアは何度も頷いた。