はって気がついたら、部屋のなかにトルキアの音がいっぱいながれていて、PCの画面がついていて、小説がいま生まれようとしている状態で、「へ、ええええええええ！？！？！？！？」みたいな感じでした。
　いや、今書いているみたいなの、ちょっとプロット読ませてもらったのですが、だいぶまずいですよ……ダークファンタジーみたいな感じで、書いている本人はＢＬのつもりらしいですが、全然ＢＬじゃないです、恋愛感情っていうより、クソでか感情系なのかもしれないですが、そのクソでか感情が「洗脳」によって生み出されたもので、それに気がついて、逃げ出そうとしたけどできなくて、惰性に流れていくエンド、みたいな感じで。
　私がいない間、何があったんだ、荒屋敷！！とやつの首ねっこつかまえてブンブンしてやりたいところなんですが、どうやら、この話、もともと漫画にしたかったらしいのですが、Ｊ庭がまじかなのに、銀白竜令嬢ものが書けない阿沙がだいぶやばいので、俺が本当のファンタジーＢＬを書いてやると豪語していたのを本気でやりはじめたっぽいという私の至らなさ故に発動した、事件みたいです、もう知らん……。
　一見すると、ご主人様の誕生日をお祝いしようとするほのぼの主従ものなんですが、その裏には「大人の都合で洗脳されて自我をうしなっていく少年」「見えない搾取構造」「格差」「アーキテクチャ」「平等ではない命の重さ」って四段構えでプロットを読んでいてこれを本当に小説で、やるつもりなの…？いつものおふざけテイストなしでやるの…？と震え声で見守ることにします。
　しかし、やるならやるで時間がだいぶないのでは？　私もうしらないもーーん。
　しかし、トルキアをがんがんに流しながら小説書いてる屋敷さん、そうとう頭やられてると思うの。せめてハッピーエンドにするとかちゃんと「×」で結ばれるカップリングとかつくってよね……涙。

　以上、他人のふりをする作戦でした。