*1年生
Name Change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いつもの日常
~始業式から2ヶ月後~
「好きです!付き合ってくださいっ!」
「えっと……気持ちは嬉しいんだけど……ごめんなさい」
はぁ…っと心の中でため息をつきながら相手をする
告白されるなんて、中等部のときにもよくあったことだったが…
今月に入ってもう何度目だろうかというくらい、ほぼ毎日のように告白される
休日はわたしの習慣上全く家から出ないからないが、平日学校にいる時には隙あらばこうして告白される
主に、ユーリとフレンが傍にいない時に、だ
正直いい加減にして欲しい
これがユーリならば…と何度思ったことか……
少し疲れたように教室の自分の席に戻って突っ伏していると、幼なじみ達の声が聞こえてきた
「ユーリ、あんな言い方はないだろう?」
「お前こそ、最後の一言が余計だろ?」
お互いになにやら言い合いながら席につく音が聞こえた
この2人も、新学期が始まって以来あっちこっちから引っ張りだこで、フレンなんか上級生からも告白されたらしい
ただ、2人も断り続けているようだ
ユーリはともかく、フレンは1年歳下のエステルが好きだからだろう
エステルはこの学園の理事長さんの娘で、とってもおっとりしてて超が付くほどの天然だが、人の恋愛に関してはとんでもないくらいに勘がいい
「んで?そっちのお嬢さんはなーんで机に突っ伏してんだよ?」
不意にユーリに声をかけられてドキッとしてしまう
…その声反則です、どうにかしてください
「……いい加減告白されるのが鬱陶しい、どうにかして……」
小声でボソッと呟くと、2人とも納得してくれたようだ
「それなら、僕らもどうにかして欲しいものだね…」
「いーじゃん、フレンにはエステルがいるんだからさ」
顔をあげながら、むすっとして言うとわかりやすいくらいに顔を赤らめる
「なっ!?そ、そういうアリシアにもゆ」
「んな話よりよ、次の休みどうすんだよ?」
フレンが喋っている途中でユーリが話題をそらしてしまったから聞けなかった
…何言おうとしたんだろ…
「……急にどうしたんだい?」
「次の休みの日、オレもフレンも予定空いてるだろ?」
その言葉に、何人かの女子が反応したのは気づかないフリをしておこう
「あぁ、確かにそうだね」
「だから、いつものメンバー誘ってどっか行かねぇか?どうせあいつらも暇してるだろ?」
「ユーリ…それは失礼だよ……」
パクッと持ってきていたポッ〇ーを食べながら言う
いつものメンバーとは、1年歳下のエステルと、その友達のリタ、それに1年歳上のジュディスのことだ
ジュディスは昔から面倒を見てくれているお姉ちゃんみたいな人で、今でも時々会って遊んだりしている
リタはエステルの友達で、とても頭のいい子で成績は常に女子の中ではトップだ
余談だけど、男女混合の成績トップはフレンだったりする
中等部の頃からみんな仲が良くて、しょっちゅうみんなで遊びに行っている
春休みはユーリとフレンが主に忙しくてあまり遊べなかったから、どっかで遊ぼうとずっと言っていたのだ
「あ、エステルとリタは暇してるって連絡来たよ」
携帯のトークアプリで2人に聞いたら、予定は何も無いと言われた
返信のスピードが異常に早い…
「んじゃ、後はジュディだけか」
「あぁそうだね。それにしても何処に行く?」
「んー…どーしようかねぇ………あ、ジュディスも暇してるってよ」
携帯をいじりながら答える
ユーリには失礼とか言ったけど、なんだかんだみんな暇人なんだよなぁ…
「やりぃ、んじゃ後で決めようぜ?」
「だね、そろそろ昼休みも終わるし」
「うぇ、うっそぉ……」
ゴクンっと食べていた物を飲み込みながら、顔を歪める
「ん?なんか問題あったか?」
「……ゲームのイベント始まるんだけ」
「「また(なのか/かよ)っ!?」」
見事に2人同時に怒られました…
そして、学校終わるまでユーリに携帯没収された………
「むぅ………」
「はぁ……んなに拗ねんなっての…」
「だって……せっかく好きなキャラのイベントだったのに……!!」
「悪かったよ…だとしても、授業中にやったら、それこそなんも出来なくなってたぜ?」
帰り道、今日はユーリと2人で帰ってる
フレンは買い物してから行くからと言って、先に学校を出てしまっていたからだ
で、わたしはというと…
大好きなキャラのイベントが出来なかったから、絶賛拗ねてます
最早学校来たのが間違いだったのかと思うくらい後悔してるよ…
なんで学校と被るの…イベント…
「ったく…後で家ついたらケーキ作ってやっから機嫌直してくれよ…」
そう言いながらユーリは頭を撫でてくる
「んー……じゃあショートケーキがいい」
「お安い御用で」
そう言って、わたしの髪にキスしてくる
本当、こうゆうこと簡単にしてくるんだよなぁ…
まぁ…その行動が嬉しくて、つい機嫌を直してしまうんだけどさ
「ほーら、早く帰ろうぜ?」
そう言って差し出される手を何の迷いもなく取る
「ん、そうだね!」
そう言って手を繋いだまま家まで走る
傍から見たらカップルにしか見えない行動
本当にそうなれたらいいのに……
なんて、ちょっと思ったのは秘密だ
「ん、えふてるからおけいきはいってよ」
(ん、エステルカラオケ行きたいってよ)
通知音が鳴り開くと、そこにはエステルからのメッセージが届いていた
「口にもの入ったまま喋らない。後、携帯弄るのもなしだよ?」
夕飯を食べながら返信を打っていると、フレンにすっと携帯を取り上げられる
「(ゴクンッ)あー!ちょっ!フレン!駄目だって!」
「たく…子供かよ…」
ユーリとフレンはわたしの携帯を取り上げて飽きれたように見つめてくる
仕方ないじゃん…昔からゲームしかすることなかったんだから……
「んで、エステルはともかくジュディとリタはどうなんだよ?」
ご飯を食べつつもユーリが聞いてくる
「リタはエステルが行きたいとこ、ジュディスはみんなに任せるってよ」
先程見たリタたちの希望をユーリたちに伝える
「じゃあエステリーゼが行きたいところでいいんじゃないかい?」
「さーんせい、わたしも行きたかったし。ごちそーさまっ!はい!フレン返してっ!」
さっと食べ終えてフレンに携帯を返すように要求する
「全く…本当にゲーム依存症だね…」
呆れながらもフレンはちゃんと返してくれる
「ま、カラオケだとして何処の行くよ?」
「無難に駅前でいいと思うよ?」
ゲームを起動しつつもユーリの問に答える
駅前には沢山カラオケ店あるしね
「じゃあ12時くらいに駅前集合か?」
「んー…それか前日からここに泊まる?どうせユーリがほぼ毎日泊まってるから、何人増えても変わらないし」
そう言うとガタッと音を立てて目の前のフレが立ち上がる
あまりに急に立ち上がるから、びっくりしてゲームから目を離す
フレンの顔はものすごく驚いていた
「…アリシア……?ほぼ毎日というのは……?」
かなり動揺しているようで、声が少し裏返っている
ユーリはそんなことも気にせずにご飯お代わり(4杯目)してるし
「え?平日はほとんどだけど…」
「ユーリっ!?」
わたしがそう言うと、フレンは驚いて大声を出してユーリを見る
「なんだよ、そんなに大声出して」
「な、なんだも何も!君って言う奴は…!!」
相当怒っているのか口をパクパクさせるだけで、肝心の言葉が出ていない
……なんかユーリ泊めたら問題あったっけ?
そんなことを考えつつ、ゲームに目を戻してやり始める
恒例となってしまったユーリとフレンの言い合い
ほぼ毎日のように繰り広げられるので、わたしももうなれてしまった
もうそんなことを気にせずにゲーム出来るくらいには…
「はぁ……ユーリ、僕はそろそろ帰るけど、君もちゃんと帰ってくれよ……?」
「へいへい、わかりましたよっと」
しばらくして言い合いが終わったと思えば、フレンは最後、ユーリに釘をさして帰っていった
「で、ユーリ?どーするの?帰る?」
「冗談、んなわけないだろ」
そう言って後ろから抱き着いてくる
…やめて、自惚れてしまいそうだから…
本当にそうゆうこと平気でしてくるからドキドキしてしまう
「さーてと、皿洗うとしますかね」
パッと離れてそう言うと、テーブルに乗った食器を片付けていく
「あ、たまにはわたしやるよ?」
ゲーム終了させて携帯をテーブルに置いて立ち上がる
「いいって、オレが好きでやってっから。シアは先に風呂入ってきちゃえよ」
「…わかった、そーする」
携帯を持ってリビングを後にする
……一瞬、ほんの一瞬だったけれど
見えてしまった
あのユーリが、顔を赤くしているところを
~始業式から2ヶ月後~
「好きです!付き合ってくださいっ!」
「えっと……気持ちは嬉しいんだけど……ごめんなさい」
はぁ…っと心の中でため息をつきながら相手をする
告白されるなんて、中等部のときにもよくあったことだったが…
今月に入ってもう何度目だろうかというくらい、ほぼ毎日のように告白される
休日はわたしの習慣上全く家から出ないからないが、平日学校にいる時には隙あらばこうして告白される
主に、ユーリとフレンが傍にいない時に、だ
正直いい加減にして欲しい
これがユーリならば…と何度思ったことか……
少し疲れたように教室の自分の席に戻って突っ伏していると、幼なじみ達の声が聞こえてきた
「ユーリ、あんな言い方はないだろう?」
「お前こそ、最後の一言が余計だろ?」
お互いになにやら言い合いながら席につく音が聞こえた
この2人も、新学期が始まって以来あっちこっちから引っ張りだこで、フレンなんか上級生からも告白されたらしい
ただ、2人も断り続けているようだ
ユーリはともかく、フレンは1年歳下のエステルが好きだからだろう
エステルはこの学園の理事長さんの娘で、とってもおっとりしてて超が付くほどの天然だが、人の恋愛に関してはとんでもないくらいに勘がいい
「んで?そっちのお嬢さんはなーんで机に突っ伏してんだよ?」
不意にユーリに声をかけられてドキッとしてしまう
…その声反則です、どうにかしてください
「……いい加減告白されるのが鬱陶しい、どうにかして……」
小声でボソッと呟くと、2人とも納得してくれたようだ
「それなら、僕らもどうにかして欲しいものだね…」
「いーじゃん、フレンにはエステルがいるんだからさ」
顔をあげながら、むすっとして言うとわかりやすいくらいに顔を赤らめる
「なっ!?そ、そういうアリシアにもゆ」
「んな話よりよ、次の休みどうすんだよ?」
フレンが喋っている途中でユーリが話題をそらしてしまったから聞けなかった
…何言おうとしたんだろ…
「……急にどうしたんだい?」
「次の休みの日、オレもフレンも予定空いてるだろ?」
その言葉に、何人かの女子が反応したのは気づかないフリをしておこう
「あぁ、確かにそうだね」
「だから、いつものメンバー誘ってどっか行かねぇか?どうせあいつらも暇してるだろ?」
「ユーリ…それは失礼だよ……」
パクッと持ってきていたポッ〇ーを食べながら言う
いつものメンバーとは、1年歳下のエステルと、その友達のリタ、それに1年歳上のジュディスのことだ
ジュディスは昔から面倒を見てくれているお姉ちゃんみたいな人で、今でも時々会って遊んだりしている
リタはエステルの友達で、とても頭のいい子で成績は常に女子の中ではトップだ
余談だけど、男女混合の成績トップはフレンだったりする
中等部の頃からみんな仲が良くて、しょっちゅうみんなで遊びに行っている
春休みはユーリとフレンが主に忙しくてあまり遊べなかったから、どっかで遊ぼうとずっと言っていたのだ
「あ、エステルとリタは暇してるって連絡来たよ」
携帯のトークアプリで2人に聞いたら、予定は何も無いと言われた
返信のスピードが異常に早い…
「んじゃ、後はジュディだけか」
「あぁそうだね。それにしても何処に行く?」
「んー…どーしようかねぇ………あ、ジュディスも暇してるってよ」
携帯をいじりながら答える
ユーリには失礼とか言ったけど、なんだかんだみんな暇人なんだよなぁ…
「やりぃ、んじゃ後で決めようぜ?」
「だね、そろそろ昼休みも終わるし」
「うぇ、うっそぉ……」
ゴクンっと食べていた物を飲み込みながら、顔を歪める
「ん?なんか問題あったか?」
「……ゲームのイベント始まるんだけ」
「「また(なのか/かよ)っ!?」」
見事に2人同時に怒られました…
そして、学校終わるまでユーリに携帯没収された………
「むぅ………」
「はぁ……んなに拗ねんなっての…」
「だって……せっかく好きなキャラのイベントだったのに……!!」
「悪かったよ…だとしても、授業中にやったら、それこそなんも出来なくなってたぜ?」
帰り道、今日はユーリと2人で帰ってる
フレンは買い物してから行くからと言って、先に学校を出てしまっていたからだ
で、わたしはというと…
大好きなキャラのイベントが出来なかったから、絶賛拗ねてます
最早学校来たのが間違いだったのかと思うくらい後悔してるよ…
なんで学校と被るの…イベント…
「ったく…後で家ついたらケーキ作ってやっから機嫌直してくれよ…」
そう言いながらユーリは頭を撫でてくる
「んー……じゃあショートケーキがいい」
「お安い御用で」
そう言って、わたしの髪にキスしてくる
本当、こうゆうこと簡単にしてくるんだよなぁ…
まぁ…その行動が嬉しくて、つい機嫌を直してしまうんだけどさ
「ほーら、早く帰ろうぜ?」
そう言って差し出される手を何の迷いもなく取る
「ん、そうだね!」
そう言って手を繋いだまま家まで走る
傍から見たらカップルにしか見えない行動
本当にそうなれたらいいのに……
なんて、ちょっと思ったのは秘密だ
「ん、えふてるからおけいきはいってよ」
(ん、エステルカラオケ行きたいってよ)
通知音が鳴り開くと、そこにはエステルからのメッセージが届いていた
「口にもの入ったまま喋らない。後、携帯弄るのもなしだよ?」
夕飯を食べながら返信を打っていると、フレンにすっと携帯を取り上げられる
「(ゴクンッ)あー!ちょっ!フレン!駄目だって!」
「たく…子供かよ…」
ユーリとフレンはわたしの携帯を取り上げて飽きれたように見つめてくる
仕方ないじゃん…昔からゲームしかすることなかったんだから……
「んで、エステルはともかくジュディとリタはどうなんだよ?」
ご飯を食べつつもユーリが聞いてくる
「リタはエステルが行きたいとこ、ジュディスはみんなに任せるってよ」
先程見たリタたちの希望をユーリたちに伝える
「じゃあエステリーゼが行きたいところでいいんじゃないかい?」
「さーんせい、わたしも行きたかったし。ごちそーさまっ!はい!フレン返してっ!」
さっと食べ終えてフレンに携帯を返すように要求する
「全く…本当にゲーム依存症だね…」
呆れながらもフレンはちゃんと返してくれる
「ま、カラオケだとして何処の行くよ?」
「無難に駅前でいいと思うよ?」
ゲームを起動しつつもユーリの問に答える
駅前には沢山カラオケ店あるしね
「じゃあ12時くらいに駅前集合か?」
「んー…それか前日からここに泊まる?どうせユーリがほぼ毎日泊まってるから、何人増えても変わらないし」
そう言うとガタッと音を立てて目の前のフレが立ち上がる
あまりに急に立ち上がるから、びっくりしてゲームから目を離す
フレンの顔はものすごく驚いていた
「…アリシア……?ほぼ毎日というのは……?」
かなり動揺しているようで、声が少し裏返っている
ユーリはそんなことも気にせずにご飯お代わり(4杯目)してるし
「え?平日はほとんどだけど…」
「ユーリっ!?」
わたしがそう言うと、フレンは驚いて大声を出してユーリを見る
「なんだよ、そんなに大声出して」
「な、なんだも何も!君って言う奴は…!!」
相当怒っているのか口をパクパクさせるだけで、肝心の言葉が出ていない
……なんかユーリ泊めたら問題あったっけ?
そんなことを考えつつ、ゲームに目を戻してやり始める
恒例となってしまったユーリとフレンの言い合い
ほぼ毎日のように繰り広げられるので、わたしももうなれてしまった
もうそんなことを気にせずにゲーム出来るくらいには…
「はぁ……ユーリ、僕はそろそろ帰るけど、君もちゃんと帰ってくれよ……?」
「へいへい、わかりましたよっと」
しばらくして言い合いが終わったと思えば、フレンは最後、ユーリに釘をさして帰っていった
「で、ユーリ?どーするの?帰る?」
「冗談、んなわけないだろ」
そう言って後ろから抱き着いてくる
…やめて、自惚れてしまいそうだから…
本当にそうゆうこと平気でしてくるからドキドキしてしまう
「さーてと、皿洗うとしますかね」
パッと離れてそう言うと、テーブルに乗った食器を片付けていく
「あ、たまにはわたしやるよ?」
ゲーム終了させて携帯をテーブルに置いて立ち上がる
「いいって、オレが好きでやってっから。シアは先に風呂入ってきちゃえよ」
「…わかった、そーする」
携帯を持ってリビングを後にする
……一瞬、ほんの一瞬だったけれど
見えてしまった
あのユーリが、顔を赤くしているところを