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エイプリルフール
とある日の出来事
今日は珍しく一日自由行動ってカロルに言われたから、私は今ラピードとお店を見て回っている
ふと、一件のお店の前で足が止まる
「うわぁ……綺麗……」
ショーウィンドウには、綺麗なブレスレットが飾られていた
二つの輪が重なっている感じのもので、それぞれの輪に別々の宝石がついている
一つは澄んだ蒼い宝石
もう一つは紫がかった黒に近い色の宝石
まるで、ユーリとフレンの瞳のようなそのブレスレットに目が止まってしまう
一瞬買おうか迷ったが、宝石がついている分かなり高めの値段だった
「流石にこれは厳しい…」
「なーにが厳しいのよ?アリシアちゃん」
「わっ!?レ、レイヴンっ!?」
突然後ろから声をかけられて、びっくりして振り向くと、そこにはレイヴンがいた
「おっさんそんなに驚くような事してないんだけどねぇ…そんなに見入ってたの??そのブレスレット」
「へ?あぁ、うん。綺麗だから買おうか迷ったけど値段が…ね?」
そんな問いかけに苦笑いして応える
レイヴンもチラッとそのブレスレットを見る
「ふ~ん…アリシアちゃん、ちょいとそこで待っててよ」
頭に?を浮かべていると、レイヴンはそのお店に躊躇なく入って行く
「えっ!?あ、レイヴンっ!?」
どうしようかと迷ったが、待っててと言われたので、とりあえず待つことにした
しばらく待っているとレイヴンがお店から出てきた
「はいよ、これあげるわ。…欲しかったんでしょうよ?」
ニッと笑って先程見ていたブレスレットを手渡してくれた
「えっ…!?あ、でも、これ…っ!」
「いーのいーの、その代わりおっさんの分まで戦ってもらうから~」
その言葉に思わず硬直する
レイヴンは弓を使う為、主に後方からの援護が中心的だ
前方の私には不向きな立ち位置だ
「…アリシアちゃんって、騙されやすい子?それとも、今日が何の日か知らないだけ?」
「…へ?」
レイヴンの代わりなんて…と固まっていると、何か面白いものを見付けたかのような顔をした彼の姿が見えた
「今日はエイプリルフールよ~?おっさんだってアリシアちゃんに後方で代わりに援護しなさいなんて言わないわよ
……いつも頑張ってるご褒美よ、ご・ほ・う・び!!」
くくっと喉を鳴らしながら笑ってくるレイヴンに少しの怒りと、恥ずかしさを憶えた
「~っ!!///レイヴンのバカッ!」
思わず逃げ出そうとするが、腕を掴まれて引き止められる
「おっと、まだもう一つあるのよ」
そう言って今度は首に赤い宝石のついたペンダントをかけてきた
「っ!?」
「アリシアちゃんに似合いそうだったからね」
今度は優しい笑顔を向けてきた
「あ、えと……ありがと…っ!」
「お代は後で請求するかもね~」
その一言でまたピシッと固まってしまう
ブレスレットでさえあの値段なのに、ネックレスなんて…
「くくっ、ジョーダンよ、ジョーダン…本当にからかいがいがあるわ」
「もうっ!//私もう行くっ」
その笑いに、怒りと恥ずかしさで顔が赤くなってしまう
思わず叫んで言って走り出してしまった
首元についた新しいアクセサリーを軽く握り締めながら
ーーーーーー
(アリシアちゃん……宝石の意味は覚えておいた方がいいわよ?
そのペンダントの宝石の意味は『純愛』……
それと、ペンダントには『一生私のもの』って意味があるのよ?
…………青年にバレたら殺されそうだわ)
「アリシア、ちょっといいかい?」
「にゃ?どしたの?フレン??」
レイヴンと別れて街でラピードを連れて街中を歩いているとフレンに話しかけられた
確か彼も他のところで買い物をしていたはずだが……
「えーっと……なんて言えばいいか………」
「?」
随分歯切れが悪い
何かしたっけ?と思いつつ、フレンが言うのを待っているが、一向に話し出しそうにない
「むー…どーしたのさ?フレンー」
いつもやっているように、フレンに抱きつきながら聞く
ユーリいわく、私は抱きつき魔らしい←
私が抱きつくと、フレンは何故か顔を赤くしている
普段絶対にそんな反応しないのに……
首を傾げていると頭に手をポンッと置いてきた
「???」
不思議に思ってフレンを見ていると、顔を耳元に近づけて
「アリシア、好き」
と言ってくるからとっさに離れてしまう
「っ!?!!//////」
顔を赤くしてフレンを見ていると、彼はふっと吹き出してクスクスと笑い出した
「ごめんごめん、まさかそんな反応するとは思わなかったよ」
「ふぇ?//」
「今日、何の日か覚えているかい?」
「え?今日……?うーん………あっ!」
そんな私を見てフレンはまた笑いだす
「~~っ!!!////もうっ!!フレンのバカッ!!///」
そう言ってフレンがいる方と反対側にラピードと一緒に走り出した
さっきもレイヴンに言われたけど…今日は4月1日、エイプリルフールだ
まさかフレンまで…なんて思いながら熱い頬を冷まそうと無我夢中で走った
そんな私を、寂しそうに苦笑いを浮かべてフレンが見ていたことなんて知らずに…
ーーーーーーー
(…僕は結構本気で言ったつもりなんだけど、ね。アリシアには、伝わっていなさそうだね…。まぁ、こんなに簡単に伝わるんだったら、今まで苦労なんてしてこなかっただろうけど、さ)
フレンと別れてから、ラピードと武器屋で武器を新調しようか迷っている
今使っているものでも申し分ないのだが、昔から使っているものだからそろそろ刃こぼれがやばいのだ
最近、時折切れ味が悪くなってしまった
いつも見てくれている鍛冶屋のおじさんに見せたら、そろそろ買い換えた方がいいと言われたのはつい二週間ほど前のこと
手入れはちゃんとしてるんだけどなぁ…
「あれ?アリシア、どうしたの?」
「あ、カロル!いやぁ、剣買い換えようか迷ってるのよ…」
偶然出くわしたカロルに、たはは…と苦笑いをして答える
「ふーん、その剣随分長い間使ってるみたいだもんね」
「ん、そーなのよ、お父様の形見だからねぇ…」
腰につけた剣を撫でながら言う
「それじゃ、買い換えにくいよね」
「うん…でも、最近切れ味悪いのよ…」
「うーん……あっ!いい事思いついたっ!アリシア、ちょっと貸してねっ!」
「?う、うん」
カロルは私から剣を受け取ると鍛冶屋の中へ入ってしまった
……なんか、デジャブなんだけど……
しばらくすると嬉しそうな顔をしたカロルが出て来た
「アリシア見てっ!鍛冶屋の人に頼んで、柄はそのままで刃のとこだけ変えてもらったんだ!」
「えっ!?でも、それ…出来ないって前に断られたよ…?」
「難しいから嫌だって言われたけど、頼み通したんだっ!」
そう言ってニコニコと私に剣を差し出してくる
…本当に柄の部分は今まで通り全くという程変化がない
ただ、刃の方は新品同様で、見た目だけでもかなり切れ味が良さそうだった
「ありがとう!カロル!」
「えへへっ」
「あっ、お金…っ!」
「へ?い、いいよ!そんなの!」
お金を渡そうとすると、両手を前に突き出してブンブンと振る
だが、かなりの値段がしたはずだ
この剣…昔お父様に聞いたが、かなり高かったそうだ
「でも…!」
「そっ……そんなに、高くなかったし……」
あからさまに視線をそらして言うものだから、完全に嘘ついてるのがみえみえだ
「カロル、嘘は駄目だよ?」
「うぐっ……もうバレた……アリシア、いつも戦闘の時人一倍頑張ってるから…せめてもって思って…」
少し肩を落として言うカロル
それでも、彼なりに考えてくれた行動なのだろう
「ありがと、気持ちだけでも充分嬉しいよ」
ニコッと笑って頭を撫でると恥ずかしそうに顔を赤くする
「ぼ、僕もう行くねっ!!」
スルッと私の手からすり抜けると走り去ってしまう
「あっ!カロルっ!お金…って……もう……」
苦笑いしてカロルから渡された剣を鞘に戻す
「……ありがと」
ボソッと呟いてその場を後にした
ーーーーーー
(言えなかった………鍛冶屋のおじさんがいい人で、すっごい安値でやってくれたって……
エイプリルフールだからすっごく高かったんだよって言って、ちょっと驚かせようと思ったのに………うぅ……)
お昼時になって、みんなでご飯を食べようと思ってエステル達と合流したが、男性陣が見つからなかった
いつの間にかラピードもいないし……
そんなことで、女性陣だけで、花の咲いている綺麗な丘でご飯を食べることにした
「うーんっ!ここ、すっごく綺麗っ!」
「そうね、こんなに綺麗なところ、私も初めてだわ」
「私もです!沢山世界を見てきましたけど、こんな所がまだあったんですね!」
「そうじゃのう、とっても綺麗なのじゃ!」
「……確かに、綺麗…よね」
「おー、リタが珍しく素直だっ!」
「う、うっさいわねっ!さっさとご飯食べましょうよっ!」
「ふふっ、もう準備終わりましたよ」
エステルが敷いてくれたレジャーシートに座って、それぞれ街で買ってきた食べ物を出し合う
「そーいえば、エイプリルフールだかでなんか変わったもの売ってる店あったわよ?」
「うちもみたのじゃ!」
「あら、奇遇ね、私も見たわ」
「私もです!」
「え、私もだけど…」
シン………と一瞬静まり返る
……まさか、だけどさ……
「……あんたら、どこで買ってきた?」
「…私…そこで買ったわ…」
「あ、あはは…私もです…ちょっとおもしろそうで…」
「……うちも、なのじゃ…」
「あ、あら…みんな、なのね…」
「……まぁ、いいんじゃない?開き直れば…?」
「……あんたの思考回路、あたしに分けて欲しいわ…」
そんな事言われても……ね?
みんなの持っていたお弁当の箱は違うけど、どれにも『食べる時は要注意!!運が悪ければ…』なんて不吉な言葉が書かれている
…食べれないようなもの、だったりなんてしないでしょ…
多分……
ーーーーー
「…ねぇ、味おかしかったりしたの、あった?」
「むむ、みんなの食べたはずじゃが、うちは平気だったのじゃ!」
「ですよね…私もです」
「普通に美味しかったわね」
「まぁ、変な味はしなかったわね」
一通り食べ終わったがみんなの言う通り、変な味のものは一つもなかった
…見た目は確かにおかしかったが
ただの気の所為だったのかな?
「……?なんか、底に書いてありますよ?」
「え?本当??」
ひょこっとエステルの持っている容器の底を見ると…
《騙された??変なものなんていれないよーんっ!☆》
……と、書かれていた
まぁ、リタがキレてその後店主に殴りかかりそうだったのは言うまでもないだろう
ーーーーーーーー
(あっ!私達、騙されるだけで誰も騙せてないですよっ!)
(む、そうじゃの…)
(い、いいじゃん…そんな事しなくて…)
(あら?じゃこれからユーリとデートしてこようかしら?)
(えっ!?)
(うふ、冗談よ)
(あ、じゃあ私はフレンと…)
(えぇっ!?)
(冗談です♪)
(ふ…二人共……)
(………やっぱり好きなんじゃない)ボソッ
夜、昼間エステル達と来たところで一人星を見上げている
真っ黒に輝く綺麗な星たち
この空を見るといつもユーリを思い出す
真っ黒な髪に、真っ黒な服、紫かかった黒い瞳…
黒で埋め尽くされてると言っても過言ではない程見た目は真っ黒だし、口調も態度も良いとは言えないけど…
その内にある正義感はいつも真っ直ぐで
何かに真剣な時の目はキラキラしてて
まるで星のようなんだ
逆に昼の空を見ているとフレンを思い出す
綺麗な金色の髪に、銀と青の鎧、蒼く澄んだ瞳…
本当に見た目も雰囲気も明るくて、真っ青な空みたいだけど
時折雲のせいで影るように
誰にも気づかれないように、裏で一人抱え込んでいる
対象的な昼と夜の空みたいに、フレンとユーリも対象的だ
昼の空と夜の空、どちらが好きか聞かれたら迷わず夜の空を選ぶ
フレンかユーリ、どちらが好きかって聞かれたら多分迷ってしまうけど……
どっちも好きなんだ
フレンのいつも優しく接してくれて、心配してくれて、でも時折、ちょっと意地悪になるところも
ユーリの普段皮肉屋で文句とか悪口ばっか言ってきても、本当は優しくて口では言わないけど心配してくれてるところも
そんな二人が好き
そんな二人の傍に居たい
親友としても、恋愛対象としても
でも、それは出来なくて
どちらか選ばないといけない時はいつか来る
きっと、どっちを選んでも二人は受け入れてくれるだろうけどね
……もし、もしも今決めなきゃいけないのならば……
「……ユーリ……かなぁ……」
「何がオレなんだよ?」
「っ!?ユ、ユーリっ!?いつからそこ居たのっ!?」
突然、後ろからユーリの声が聞こえて慌てて振り返ると、本当にすぐ傍にしゃがんでいた
「ついさっき来たとこ、ボケーっと空見てっから声かけるにかけらんなかったんだよ」
そう言って隣に座ってきた
やばい…っ!
さっきまでずっと考えてたから変に意識してしまう
「んで?シア、もっかい聞くけど、何がオレなんだよ?」
「うっ……それは………」
言えるわけがない
今ユーリとフレン、どちらか選べって言われたらどっち選ぶか考えてたなんて…
言葉を濁らせてふぃっと顔を背ける
直視出来ない、ユーリを
変に意識してしまうから
「…ま、言いたくねぇんならいいって」
少し拗ねたような声でユーリは言う
その言葉に何故かズキッと心が痛む
ユーリが拗ねる時はいつもそうだ
それだけじゃない
みんなといる時は何ともないのに、二人きりになるとやけに心臓がうるさい
フレンの時はそんな事ないのに…
「なぁ、それよりも、さ?」
「ん?」
「それ、どうしたんだよ?」
首にかけてあるペンダントを指さしながら聞いてくる
「え?あぁ、街で見つけたブレスレット見てたら、レイヴンがこのブレスレットと一緒に買ってきたの」
ブレスレットを見せながらユーリに言う
「ふーん……」
「このブレスレットさ、ユーリとフレンみたいだったから欲しかったの」
ニコッとして言うと不機嫌そうな顔から少し驚いた顔になった
「…オレとフレン?」
「そ、青と黒っ!」
「…色かよ…」
「間違ってはないとおもうんだけどなぁ…後、ちょっと空みたいだから」
「…は?」
「昼は澄んだ綺麗な青、夜は吸い込まれそうな黒、ね?空みたいでしょ?」
左腕につけたブレスレットにそっと右手をのせながらいう
「…まぁ、確かに」
「空を見てるとさ、落ち着くんだ。フレンとユーリ見てるみたいで」
クスクスと笑いながら言うと、納得出来ないと言いたそうな目で見つめてくる
「だって、昼間の澄んだ青は時々雲で暗くなるし、夜の吸い込まれそうな黒は星でキラキラ輝いてるんだもん」
「それの何処が似てんだ?」
「フレンは普段明るくて、一人で抱え込むなって人に言う割には抱え込んでたまに暗くなるし、ユーリは何かに没頭してる時の目がキラキラしてるから」
「そうかぁ?オレにはわかんねぇ」
ドサッと寝そべりながらユーリは言う
「わかんなくてもいいよ、私がわかってるから」
クスクスと笑いながら言う
ふと、寝そべって空を見上げるユーリを見ていて、気づいてしまった
フレンより、ユーリの方が好きなんだって
澄んだ青よりも、吸い込まれそうな黒の方が好きなんだって
掴みどころのなくて、自分に正直で、自由に生きてるユーリが好きなんだって
ギュって掴まれるように胸が痛むのもユーリが好きだからだって
真っ黒な空を見上げながらもういっそ言ってしまおうかと思った
でも、もしユーリが好きじゃなかったらって考えてしまう
感情と思考が噛み合わないまま、それでも自分の中で浮かんだ言葉をふと口にしてしまった
「…どっちも好き……だけど私は………澄んだ青より、吸い込まれそうな黒の方が好きかな」
バサッと隣で勢いよく起き上がる音が聞こえて我に返り、咄嗟に口を片手で塞ぐ
完全に無意識だった
それでも、ポツリと発せられた声はしっかりとユーリに聞こえてしまっていて
「……シア……今…なんつった……?」
普段聞いたことのないような間の抜けたユーリの声が聞こえる
徐々に顔が熱くなってくる
「~~っ!!なん…でもないっ!///」
「…あからさまに動揺してんのに…か?」
やけに頭にユーリの声が響く
頭の中で反響して耳に残ってしまう
心臓の音が、やけにうるさい
思わず顔をそらしてしまうが、肯定しているようなものだと気づいたのはその少しあと
「…なぁ?こっち向けよ?」
「~っ!?//」
グイッと顔を無理矢理ユーリの方へ向けさせられる
頬から伝わってくるユーリの体温がやけに熱く感じて
「ふっ…顔真っ赤」
悪戯そうにニヤッとした笑顔も、低トーンな声も
全部にドキドキしてしまう
「ちがっ……!さっきのは……そのっ……ほ、ほらっ!エイプリルフール…じゃんっ!?だっ、だから冗談で言っただけって言うか…っ!」
あぁ、もうこれ完全に肯定してるよ…
俯いて言ったが、完全に動揺仕切っている
これでバレていない方がおかしいだろう
「……知ってるか?エイプリルフールの嘘って午前中しかついちゃいけねぇんだぜ?後、とっくに日付け変わってる」
「っ!??う、嘘っ!?」
「ほんと」
あ、これ駄目だ…言い訳が出来ない…
クスクスっと笑っているユーリを見ないようにする
…自惚れてしまいそうだから
ユーリの反応を見て、期待してしまうから
私には真っ赤とか言ってるけど、ユーリも充分赤い
期待して、違ったら嫌だから……
「くくっ…………なぁ、シア、自惚れてもいいか?」
「……ふぇ…?」
いつもと違う、真面目な声で聞いてくる
「シアがオレの事好きだって、自惚れていいか?」
その目は本当に真剣で、キラキラした目をしてて
…ねぇ、ユーリ?私も自惚れていい…?
君が私を好きだって
「……いいよ、私…ユーリのこと……好きだから…///」
そう言った途端、ユーリに抱きしめられる
その腕は少し震えていて
「やっべ…めっちゃ緊張した」
ちょっと震えた声で言う
「…私の方がドキドキした…言うつもり無かったもん…///」
「……なぁ?シア、これって付き合うってことで……いいんだよ…な…?」
少し心配そうに聞いてくるユーリがなんだか可愛くて
「うん…っ!」
ニコッと笑ってそう答えた
ーーーーーーー
(あちゃぁ…やっぱ大将とくっついたのね)
(お似合いじゃない?殆ど同じ思考回路なんだし)
(むぅ…ユーリはうちのものにしたかったんじゃのう…)
(でも、彼一つ嘘ついてるわよ?まだ日付け、変わっていないわ)
(うーん…いいんじゃない?ユーリらしくて!)
(えっと…フレン?元気出してください…?)
(……ユーリよりも先に直球に伝えたのに……)
(……あの子に直球に言ってもわかんないわよ……)
(天然ちゃんだものね…)
((同感……))
~あとがき~
ま、間に合わなかった……
エイプリルフール、完全に忘れてました…orn
遅くなってしまいましたが、あげますっ!
そして、一部エイプリルフールじゃないっ!!
それと女性陣すみません……
短時間で書き上げたのでネタが思いつかなかった……
結局ユーリ落ちですし←
それでも楽しんで頂けたら幸いです!
それではまた別のお話しでお会いしましょう
追記:サイト移行につき訂正を行いました
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