第1部〜水道魔導器魔核奪還編〜
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遺跡荒らし
「なるほどね。つまり、あんたらはその魔核ドロボウを追っかけてて、あたしのとこに来たのね」
リタにこれまでの経緯をひと通り説明すると、なるほどねっと納得したようだ
「それにしても、アリシアは顔が広いですね」
少し関心気味にエステルはそう言う
「こいつの両親、貴族だとか市民だとか騎士だとか、そーゆーのにとらわれずにみんなに平等に接してたからな。下町にもしょっちゅう来て食いもんだとか光照魔導器 だとか、色んなもんタダで渡してくれてたからな」
「ふ、太っ腹だ…」
すごい関係ない話が混ざった……
まぁ、隠すことでもないしおいおい、いろいろ話せばいっか
「でも、残念だけどあたしじゃないわ。帝都になんか行ってないし、そんなことする暇があったら魔核を創る研究をするわ」
リタはそんなことことするわけないと言う
私も絶対そうだと思う
「どーだかな」
が、肝心のユーリが納得していない
「ユーリ!リタはそんなことしないって!」
必死でユーリを説得するのだが、中々聞いてもらえない
当の本人は少し考えるように顎に手を当てているが、突然思い出したように声をあげる
「あ、そうだ」
そう呟くと上の階へと行こうとする
「おいおい、何処に行くんだよ」
「ちょっと待ってて、シャイコス遺跡にドロボウが出たって話折角思い出したんだから」
そう言って上の階へ行ってしまった
「ねぇ、どうする…?」
恐々としながらカロルがユーリに問いかける
「嘘ついてるようには見えねぇな」
リタが上がっていった階段の方を見ながらユーリは言う
「そう思うんだったら信じてよ…」
飽きれ気味に彼に言うが顔を背けたまま無言で、こちらを見ようとすらしない
これは完全に聞く耳を持っていない
というか聞く気がないな…
話し合っていると、リタが出かける準備を終え降りてきた
「話し合い終わった?じゃあ行こう」
私は迷わずリタについて行こうとするが、ユーリ達はまだ不審に思っているようだ
そんな三人に痺れを切らしたのか、リタは振り返って呆れたようなイライラした声で聞く
「捕まる、逃げる、付いてくる、どーするのよ!」
三人は顔を見合わせると、観念したように付いてきた
「それでいいわ…じゃ、行きましょ」
そして、リタを先頭にアスピオの外へと歩き出す
こうして、私達は真相を確かめるべく、シャイコス遺跡へと向かった
アスピオを出て少しすると、目的のシャイコス遺跡が見えてきた
遺跡に入ると、まだ真新しい足跡が沢山あった
「これ…かなりの多人数だね」
「ドロボウか騎士か、その両方か…ってとこか」
奥に進むと行き止まりになっていて、それ以上何も収穫はなかった
「誰もいませんね…」
「もしかして…地下の存在がバレてる?まだ一部の魔導師にしか伝えられてないのに…」
「地下?」
リタの言葉に首を傾げる
どう見ても地下に続く道なんて見当たらないけどなぁ…
「そ、ここ最近見つかったのよ。発掘済みの上だけならともかく、下はまだまだ発掘中だから。来て正解だったわ」
リタはそう言って近くの柱を指差す
「ほら、嘘だと思うならあの柱どけてみなさいよ」
その言葉は、どう見てもユーリに向けられたものだ
「へいへい…ほらカロルもっと踏ん張れ」
嫌そうにしながらもユーリはカロルと一緒に言われた柱を押す
すると、柱の下から地下への入口が出てきた
「本当にあるとはな」
少し納得したようにユーリは呟く
「少しは信じてくれた?」
リタがそう問いかける
「これと魔核は話が別だろ?」
が、話が別だとユーリは手をひらひらさせる
「ユーリっ!」
流石に痺れが切れてユーリに怒鳴りかけるが、それをリタに静止される
「いいわよアリシア、気にしてないわ」
そう言ってスタスタと先に降りて行ってしまった
エステルとカロルがそれに続き、私とユーリ、ラピードがその後に続いた
「もう……少しは言い方考えてよね…」
ジト目で見つめながらユーリにそう言う
「シアはもう少し、疑うってことを、覚えろよな」
呆れたようにユーリはそう言い返してくる
「リタは間違いなくいい子だって。ドロボウしてる暇あったら、研究してるよ」
半分拗ね気味に私は答える
「へぇ?随分庇うんだな?」
ユーリはユーリでリタを庇われるのが嫌なのか、少々怒り気味な声で聞いてくる
「友達だもの。当たり前ですー!」
あまりにもユーリがリタを疑うから、私はそう言って顔を背ける
彼が疑う理由はわかっているが、腑に落ちなかった
「ふーん…オレより大事なんだ?」
周りに聞こえないよう、耳元に小声でそう呟かれた
「っ!//そんなこと言ってないじゃんっ!バカっ!」
ゴスッ
「いでっ!?」
突然言われた恥ずかしさを隠すように、ユーリの脇腹を思い切り殴ってしまった
そして逃げるように先頭を歩くリタの元へと走って行った
その後はずっとリタと話ながら遺跡の奥へと進んだ
約五年ぶり再会だから、二人とも会話がものすごく弾んでいた
会っていない間、お互い何をしていたかを互いに話し合っていた
リタは予想通りずっと魔導器の研究に没頭していたようだ
途中、ちらっと後ろを見ると、エステルとユーリが楽しそうに話しているのが見えて、少し心が痛む
「…あいつが気になるなら行けば?」
「へ?」
リタの唐突な言葉に間の抜けた声が出る
「昔話してくれた好きな人ってあの黒髪のやつでしょ?行きなさいよ」
若干寂しそうにリタはそう告げる
「ううん、いいよ。今はリタと話したいから」
ニコっと笑顔で言うと、リタは少し嬉しそうでいて、恥ずかしそうに「そっか」とだけ答えた
それから少し歩くと開けた空間に出た
「ここが最深部よ」
リタの言葉に辺りを見回してみるが、巨大なゴーレムが置いてあるくらいだった
「うわっ!これも魔導器!?」
驚いたようにカロルは目の前の魔導器を見上げる
「オレはこんな人形じゃなくて水道魔導器が欲しいんだけどな」
若干ため息をつきながら、興味無さそうにユーリは呟く
「この子を調べれば念願の自立式術が……あれ?この子も魔核がないなんて…!」
リタが見ているところを見ると、そこにあるべき筈の魔核がなかった
すると上の方から物音がした
何かと思って見上げると、そこにはリタと同じマントをきた人が慌てて隠れようとしていた
「ちょっと、あんた誰?」
リタは臆する様子もなくその人物に話しかける
「わ、私はアスピオの魔導器研究員だっ!お前達こそ!ここは立ち入り禁止だぞ!」
男と思われる人物は、少し怯えながら答えた
すると、リタはため息をついて呆れたように言う
「はぁ?あんた救いようのない馬鹿ね。あたしはあんたを知らないけど、あんたがアスピオの人間ならあたしを知らないはずないでしょ」
「…無茶苦茶言ってるよ…」
リタの答えに思わず苦笑する
自信満々なところは昔から変わらないようだ
リタの態度を見て、男は何を思ったのか、ゴーレムの後ろへ向かう
「くそっ!邪魔の多い仕事だっ!騎士といいこいつらといいっ!」
そう言うなり、魔核をはめ込む
その途端、ゴーレムが起動し近くにいたリタを弾き飛ばした
「リタっ!この…っ!逃がすかっ!」
「おいっ!シアっ!」
ユーリの静止も聞かず、逃げ出した男を追いかける
男の足は中々速いようで、技を男に向けてうちながら追いかける
「こっの!!!待てっ!!!逃げんなぁぁぁぁっ!!!」
「くっ……!しつこい女め……!!」
叫びながら追いかけるが、男の方は相当体力がないらしい
幸い、体力だけはあるので遺跡の外まで息を切らすことなく追いかけられた
「逃がさないっ……!くらえっ!ファイアーボールっ!!!」
「ぎゃぁぁぁっ!?」
見事に男にファイアーボールがあたり、そのまま地面へ倒れてしまった
男に近づき、剣を突きつけて話しかける
「あんた、下町からも魔核盗んだでしょ」
いつもよりも低い声で男に話しかける
「し、しし、下町っ!?い、行ってないっ!俺じゃないっ!」
慌てたように男は首を横に振る
「じゃあ誰?」
冷たい声で問いかける
恐らく、いつもの明るい雰囲気はないだろう
「で、デデッキのやつだ…もう依頼人のとこに行って報酬をもらってるころだよ…くそっ…!」
投げやりに男はそう呟く
「その依頼人とやらは何処にいるんだかね?」
不意に後ろから声が聞こえて振り返ると、ユーリ達が戻ってきていた
逃げられないと完全に観念したようで、「トリム港にいる」と小さく言った
「ふーん……トリム港ねぇ…」
ユーリは何かを考えるように顎に手を当てる
「くっそ……俺も後もう少しだったっていうのに……」
未だにブツブツと独り言を呟いている男にピークだった怒りが爆発する
「………もういいよ、ちょっと黙ってよっか?」
ニコッと笑いかけて、容赦なく愛刀の鞘を男の脳天に叩きつける
当然ながらバタッと男はその場に倒れ込んだ
「ちょっとアリシア…あんたやりすぎよ」
半分呆れ気味にリタが話しかけてくる
「本当は八つ裂きにしてやりたいんだけどねぇ…」
真顔でそう言った私がエステルとカロルに怖がられたのは言うまでもないだろう
「なるほどね。つまり、あんたらはその魔核ドロボウを追っかけてて、あたしのとこに来たのね」
リタにこれまでの経緯をひと通り説明すると、なるほどねっと納得したようだ
「それにしても、アリシアは顔が広いですね」
少し関心気味にエステルはそう言う
「こいつの両親、貴族だとか市民だとか騎士だとか、そーゆーのにとらわれずにみんなに平等に接してたからな。下町にもしょっちゅう来て食いもんだとか
「ふ、太っ腹だ…」
すごい関係ない話が混ざった……
まぁ、隠すことでもないしおいおい、いろいろ話せばいっか
「でも、残念だけどあたしじゃないわ。帝都になんか行ってないし、そんなことする暇があったら魔核を創る研究をするわ」
リタはそんなことことするわけないと言う
私も絶対そうだと思う
「どーだかな」
が、肝心のユーリが納得していない
「ユーリ!リタはそんなことしないって!」
必死でユーリを説得するのだが、中々聞いてもらえない
当の本人は少し考えるように顎に手を当てているが、突然思い出したように声をあげる
「あ、そうだ」
そう呟くと上の階へと行こうとする
「おいおい、何処に行くんだよ」
「ちょっと待ってて、シャイコス遺跡にドロボウが出たって話折角思い出したんだから」
そう言って上の階へ行ってしまった
「ねぇ、どうする…?」
恐々としながらカロルがユーリに問いかける
「嘘ついてるようには見えねぇな」
リタが上がっていった階段の方を見ながらユーリは言う
「そう思うんだったら信じてよ…」
飽きれ気味に彼に言うが顔を背けたまま無言で、こちらを見ようとすらしない
これは完全に聞く耳を持っていない
というか聞く気がないな…
話し合っていると、リタが出かける準備を終え降りてきた
「話し合い終わった?じゃあ行こう」
私は迷わずリタについて行こうとするが、ユーリ達はまだ不審に思っているようだ
そんな三人に痺れを切らしたのか、リタは振り返って呆れたようなイライラした声で聞く
「捕まる、逃げる、付いてくる、どーするのよ!」
三人は顔を見合わせると、観念したように付いてきた
「それでいいわ…じゃ、行きましょ」
そして、リタを先頭にアスピオの外へと歩き出す
こうして、私達は真相を確かめるべく、シャイコス遺跡へと向かった
アスピオを出て少しすると、目的のシャイコス遺跡が見えてきた
遺跡に入ると、まだ真新しい足跡が沢山あった
「これ…かなりの多人数だね」
「ドロボウか騎士か、その両方か…ってとこか」
奥に進むと行き止まりになっていて、それ以上何も収穫はなかった
「誰もいませんね…」
「もしかして…地下の存在がバレてる?まだ一部の魔導師にしか伝えられてないのに…」
「地下?」
リタの言葉に首を傾げる
どう見ても地下に続く道なんて見当たらないけどなぁ…
「そ、ここ最近見つかったのよ。発掘済みの上だけならともかく、下はまだまだ発掘中だから。来て正解だったわ」
リタはそう言って近くの柱を指差す
「ほら、嘘だと思うならあの柱どけてみなさいよ」
その言葉は、どう見てもユーリに向けられたものだ
「へいへい…ほらカロルもっと踏ん張れ」
嫌そうにしながらもユーリはカロルと一緒に言われた柱を押す
すると、柱の下から地下への入口が出てきた
「本当にあるとはな」
少し納得したようにユーリは呟く
「少しは信じてくれた?」
リタがそう問いかける
「これと魔核は話が別だろ?」
が、話が別だとユーリは手をひらひらさせる
「ユーリっ!」
流石に痺れが切れてユーリに怒鳴りかけるが、それをリタに静止される
「いいわよアリシア、気にしてないわ」
そう言ってスタスタと先に降りて行ってしまった
エステルとカロルがそれに続き、私とユーリ、ラピードがその後に続いた
「もう……少しは言い方考えてよね…」
ジト目で見つめながらユーリにそう言う
「シアはもう少し、疑うってことを、覚えろよな」
呆れたようにユーリはそう言い返してくる
「リタは間違いなくいい子だって。ドロボウしてる暇あったら、研究してるよ」
半分拗ね気味に私は答える
「へぇ?随分庇うんだな?」
ユーリはユーリでリタを庇われるのが嫌なのか、少々怒り気味な声で聞いてくる
「友達だもの。当たり前ですー!」
あまりにもユーリがリタを疑うから、私はそう言って顔を背ける
彼が疑う理由はわかっているが、腑に落ちなかった
「ふーん…オレより大事なんだ?」
周りに聞こえないよう、耳元に小声でそう呟かれた
「っ!//そんなこと言ってないじゃんっ!バカっ!」
ゴスッ
「いでっ!?」
突然言われた恥ずかしさを隠すように、ユーリの脇腹を思い切り殴ってしまった
そして逃げるように先頭を歩くリタの元へと走って行った
その後はずっとリタと話ながら遺跡の奥へと進んだ
約五年ぶり再会だから、二人とも会話がものすごく弾んでいた
会っていない間、お互い何をしていたかを互いに話し合っていた
リタは予想通りずっと魔導器の研究に没頭していたようだ
途中、ちらっと後ろを見ると、エステルとユーリが楽しそうに話しているのが見えて、少し心が痛む
「…あいつが気になるなら行けば?」
「へ?」
リタの唐突な言葉に間の抜けた声が出る
「昔話してくれた好きな人ってあの黒髪のやつでしょ?行きなさいよ」
若干寂しそうにリタはそう告げる
「ううん、いいよ。今はリタと話したいから」
ニコっと笑顔で言うと、リタは少し嬉しそうでいて、恥ずかしそうに「そっか」とだけ答えた
それから少し歩くと開けた空間に出た
「ここが最深部よ」
リタの言葉に辺りを見回してみるが、巨大なゴーレムが置いてあるくらいだった
「うわっ!これも魔導器!?」
驚いたようにカロルは目の前の魔導器を見上げる
「オレはこんな人形じゃなくて水道魔導器が欲しいんだけどな」
若干ため息をつきながら、興味無さそうにユーリは呟く
「この子を調べれば念願の自立式術が……あれ?この子も魔核がないなんて…!」
リタが見ているところを見ると、そこにあるべき筈の魔核がなかった
すると上の方から物音がした
何かと思って見上げると、そこにはリタと同じマントをきた人が慌てて隠れようとしていた
「ちょっと、あんた誰?」
リタは臆する様子もなくその人物に話しかける
「わ、私はアスピオの魔導器研究員だっ!お前達こそ!ここは立ち入り禁止だぞ!」
男と思われる人物は、少し怯えながら答えた
すると、リタはため息をついて呆れたように言う
「はぁ?あんた救いようのない馬鹿ね。あたしはあんたを知らないけど、あんたがアスピオの人間ならあたしを知らないはずないでしょ」
「…無茶苦茶言ってるよ…」
リタの答えに思わず苦笑する
自信満々なところは昔から変わらないようだ
リタの態度を見て、男は何を思ったのか、ゴーレムの後ろへ向かう
「くそっ!邪魔の多い仕事だっ!騎士といいこいつらといいっ!」
そう言うなり、魔核をはめ込む
その途端、ゴーレムが起動し近くにいたリタを弾き飛ばした
「リタっ!この…っ!逃がすかっ!」
「おいっ!シアっ!」
ユーリの静止も聞かず、逃げ出した男を追いかける
男の足は中々速いようで、技を男に向けてうちながら追いかける
「こっの!!!待てっ!!!逃げんなぁぁぁぁっ!!!」
「くっ……!しつこい女め……!!」
叫びながら追いかけるが、男の方は相当体力がないらしい
幸い、体力だけはあるので遺跡の外まで息を切らすことなく追いかけられた
「逃がさないっ……!くらえっ!ファイアーボールっ!!!」
「ぎゃぁぁぁっ!?」
見事に男にファイアーボールがあたり、そのまま地面へ倒れてしまった
男に近づき、剣を突きつけて話しかける
「あんた、下町からも魔核盗んだでしょ」
いつもよりも低い声で男に話しかける
「し、しし、下町っ!?い、行ってないっ!俺じゃないっ!」
慌てたように男は首を横に振る
「じゃあ誰?」
冷たい声で問いかける
恐らく、いつもの明るい雰囲気はないだろう
「で、デデッキのやつだ…もう依頼人のとこに行って報酬をもらってるころだよ…くそっ…!」
投げやりに男はそう呟く
「その依頼人とやらは何処にいるんだかね?」
不意に後ろから声が聞こえて振り返ると、ユーリ達が戻ってきていた
逃げられないと完全に観念したようで、「トリム港にいる」と小さく言った
「ふーん……トリム港ねぇ…」
ユーリは何かを考えるように顎に手を当てる
「くっそ……俺も後もう少しだったっていうのに……」
未だにブツブツと独り言を呟いている男にピークだった怒りが爆発する
「………もういいよ、ちょっと黙ってよっか?」
ニコッと笑いかけて、容赦なく愛刀の鞘を男の脳天に叩きつける
当然ながらバタッと男はその場に倒れ込んだ
「ちょっとアリシア…あんたやりすぎよ」
半分呆れ気味にリタが話しかけてくる
「本当は八つ裂きにしてやりたいんだけどねぇ…」
真顔でそう言った私がエステルとカロルに怖がられたのは言うまでもないだろう