ひとりごと
なぜか続く。
2024/12/05 14:35恋薬
男は睡魔が近寄ると後ずさる。同じ見た目であるが、言葉無しに意思疎通ができるわけではない。何を考えているのかは聞かねば分からない。しかしこの男の挙動がおかしな時には大抵、近しい人間と同じ匂いがする。旧友のレオナールだ。それを踏まえると間違いなくこいつは『恋』というものを抱えているのだろう。恋煩いというやつか…、普段はそつのない奴ほど恋慕に狂わされ、哀れな程に顔にでる。全く可哀想な男どもだ。少しはポーカーフェイスと言うものを身に付けたらどうだろうか。睡魔は男の腕を掴み、強張る手にそっと瓶を置いた。
「まぁ、頑張れよ」

レオナールと同じと言えども、触れて良い傷か分からぬうちは触らない。睡魔がわなわなと震える肩をポンと叩いて立ち去ろうとすると、男は睡魔の後ろ襟を引っ張った。よほど恥ずかしいのか梅の花のように赤く染まった顔が間近で叫ぶ。
「お……、俺のじゃないっ!!」
睡魔の胸元へと乱暴に瓶を押し付け、返事も聞かぬまま、男は足早に立ち去ってしまった。
(いや、お前さんのだろう)
どの付近でどこから落ちてきたのかまで言えるのだが……。堂々と主人に見捨てられ、押し付けられたこの魔法薬はどうするべきか。睡魔はあやしく揺れるピンク色の液体をジッと見つめた。
休憩終わり。
「まぁ、頑張れよ」

レオナールと同じと言えども、触れて良い傷か分からぬうちは触らない。睡魔がわなわなと震える肩をポンと叩いて立ち去ろうとすると、男は睡魔の後ろ襟を引っ張った。よほど恥ずかしいのか梅の花のように赤く染まった顔が間近で叫ぶ。
「お……、俺のじゃないっ!!」
睡魔の胸元へと乱暴に瓶を押し付け、返事も聞かぬまま、男は足早に立ち去ってしまった。
(いや、お前さんのだろう)
どの付近でどこから落ちてきたのかまで言えるのだが……。堂々と主人に見捨てられ、押し付けられたこの魔法薬はどうするべきか。睡魔はあやしく揺れるピンク色の液体をジッと見つめた。
休憩終わり。
