ひとりごと
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2026/01/31 21:34採用🥛
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レオナールは姫との思い出を振り返るなり、睡魔のニヤけ顔の意味を理解した。本来であれば、こうして食べる直前に蓋を開けて感動させるのが一番だ。集めた友と盛り上がるにはうってつけの品だったのに……、いや、姫なら何度だって盛り上がると思うがそうじゃない。初めての感動は初めてでしか味わえないのだ。そして自分は故意にそのタイミングを取り上げてしまった。――それは、何故か。
「あー、姫は可愛いからなぁ」
「…………」
「しゃーない、しゃーない」
両手で顔を覆いながら静かに赤面するレオナールを前に、睡魔は高らかな笑い声をあげた。花嫁の花束より咲き誇った笑顔。綺麗だね、可愛いねと言いながら高揚する頬。それらを見て喜ぶ自分……。机に突っ伏したレオナールの頭を、睡魔はガシガシと掻き回した。
「レオ、早くしないと表面が乾燥するぞ~」
「……あぁ」
藍色の髪を寝癖のように乱したまま、大きく息を吐き出し、気を取り直す。真ん中の花は用意していた小皿に避けてから包丁を入れる。何等分にしようか迷うところではあるが、くまに配るのであれば小さいものを数多くした方が良いかもしれない。六等分にしたものをさらに半分にカットする。一周したところでちらりと視線をあげれば、睡魔は再び静かに写真を眺めていた。そういえば結婚式の最中、こいつは大概眠っていたなと思い返す。よくもまぁ、あんな大音響のBGMの中で寝れるものだ。睡魔が船を漕ぐ度に、レオナールは肩を小突いて夢から引っ張り上げていた。いくら睡魔とはいえ、さすがにあの空気の中で寝させるわけにはいかない。披露宴でも、自分と睡魔の席を隣にした新郎の配慮に感謝をするべきか恨むべきか分からなかった。幸い、何故だか自分のスピーチの際にはとろんとした目でも起きていたので、席に戻った時には褒めてやった。そしてその後の照明を落とした余興の時に寝た分に関しては放置した。新郎新婦に心からの祝福を送りつつ、現実にはほぼ睡魔の世話係だった気がしてならない。
せっかくだからと、レオナールは大きめに残した二切れを皿に分けた。珈琲と紅茶、どちらが良いかと訊ねれば、睡魔は「牛乳だな」と抜かした。
レオナールは姫との思い出を振り返るなり、睡魔のニヤけ顔の意味を理解した。本来であれば、こうして食べる直前に蓋を開けて感動させるのが一番だ。集めた友と盛り上がるにはうってつけの品だったのに……、いや、姫なら何度だって盛り上がると思うがそうじゃない。初めての感動は初めてでしか味わえないのだ。そして自分は故意にそのタイミングを取り上げてしまった。――それは、何故か。
「あー、姫は可愛いからなぁ」
「…………」
「しゃーない、しゃーない」
両手で顔を覆いながら静かに赤面するレオナールを前に、睡魔は高らかな笑い声をあげた。花嫁の花束より咲き誇った笑顔。綺麗だね、可愛いねと言いながら高揚する頬。それらを見て喜ぶ自分……。机に突っ伏したレオナールの頭を、睡魔はガシガシと掻き回した。
「レオ、早くしないと表面が乾燥するぞ~」
「……あぁ」
藍色の髪を寝癖のように乱したまま、大きく息を吐き出し、気を取り直す。真ん中の花は用意していた小皿に避けてから包丁を入れる。何等分にしようか迷うところではあるが、くまに配るのであれば小さいものを数多くした方が良いかもしれない。六等分にしたものをさらに半分にカットする。一周したところでちらりと視線をあげれば、睡魔は再び静かに写真を眺めていた。そういえば結婚式の最中、こいつは大概眠っていたなと思い返す。よくもまぁ、あんな大音響のBGMの中で寝れるものだ。睡魔が船を漕ぐ度に、レオナールは肩を小突いて夢から引っ張り上げていた。いくら睡魔とはいえ、さすがにあの空気の中で寝させるわけにはいかない。披露宴でも、自分と睡魔の席を隣にした新郎の配慮に感謝をするべきか恨むべきか分からなかった。幸い、何故だか自分のスピーチの際にはとろんとした目でも起きていたので、席に戻った時には褒めてやった。そしてその後の照明を落とした余興の時に寝た分に関しては放置した。新郎新婦に心からの祝福を送りつつ、現実にはほぼ睡魔の世話係だった気がしてならない。
せっかくだからと、レオナールは大きめに残した二切れを皿に分けた。珈琲と紅茶、どちらが良いかと訊ねれば、睡魔は「牛乳だな」と抜かした。
コメント
まんまる (非ログイン)2026/01/31 22:18続きだー!
初めて見る感動!そうか〜!!良いっ可愛いな🐐さん
可愛いあくスヤだな!(全然ピーンと来なくて何だろうと続きが気になっていました)
🐐さんは睡魔の世話係。ふふふ☺️
🥛採用されてしまった…どうなっちゃうの〜[ 返信する ]
