ひとりごと
きめたぞ?
2025/12/02 23:04🍰の一場面に使っちゃう(*'ω'*)
↓色々書き換えたり訂正入れるけど珍しく城外でお散歩してるのでおつまみポイポイ♪↓
◆ 読む?
↓色々書き換えたり訂正入れるけど珍しく城外でお散歩してるのでおつまみポイポイ♪↓
◆ 読む?
珍しく他所行きの格好をしてひとり歩く背中に名を呼ぶと、睡魔は「おや」と振り向いた。
「珍しいな、お前がこんなところにいるなんて。仕事か?」
「あぁ、ハデスからケル、ベロ、スーの菓子を買ってこいと」
「パシられてるだけじゃないか」
「そうとも言うな」
なんでも忙しくて手が離せないそうだ。行き帰りはハデスのワープなんだと睡魔が笑う。
「お前さんこそ、こんな洒落た通りでどうしたんだ?」
「えっと、魔「あー、待て待て。みなまで言うな」」
私の声を遮り、睡魔は腕を組んではフフンと得意気に鼻を鳴らした。つつっと、寄ってきて小声で耳打ちする。
「これから姫とのデートだろう」
「デ……ッ!? そ、そんなわけあるか!」
「違うのか?」
「お前なぁ! コレどう見ても仕事着だろ!? 馬鹿なこと言うなよ!!」
「そうかそうか。まぁ、仕事着でもデートはできると思うがな~」
焦る私を横目にカラカラ笑いながら愉快そうに背中を叩いてくる睡魔を睨む。ふと、彼の手元を見て尋ねた。
「あれ?ハデス君に頼まれた物は?」
「いや、まだ買ってない。今から買いに行くところでな。せっかくだ、付き合ってくれ」
顎をクイと上げ一緒に来いと踵を返した睡魔に慌てて足並みを揃える。
「付き合えって、私は仕事が……」
「急ぎの用事か?」
「いや、急ぎってほどでもないけど」
魔王様の使いは……、まぁ、実のところ睡魔とあまり大差ない。来賓用のコーヒー豆の買付けだ。
「それならちょうどいい」
私は戸惑いながらも睡魔に腕を引っ張られながら通りの角を曲がった。睡魔の服の裾からヒラリと落ちた紙切れに気付いた私はとっさにそれを拾う。紙にはハデス君が書いたのであろう手書きの地図があった。
「睡魔、この店ならこっちの方が早い」
「んン? いや、そっちじゃない。あっちだ」
「は?」
「いいから来い」
「おい、地図反対だぞ!」
「ああ」
なんだかよくわからないまま連れて行かれた先は、古民家のような作りのこじんまりとした喫茶店だった。
「ここだ」
看板には『喫茶 ムネーモシュネー』と書かれている。
「……喫茶店? ケーキ屋じゃなくて?」
「ケーキ屋じゃないな」
睡魔は慣れた様子で店内に入り、カウンター席へ座った。私も後に続いて、隣に腰掛ける。コーヒーの香りが漂う店内は静かで落ち着いている。客はまばらで、それぞれ本を読んだり書き物をしたりしていた。
「死者の味を」
睡魔は店主に向かって短く言った。店主は無言で頷き、奥へと消える。
「なあ睡魔、お前本当に菓子を買いに来たんじゃないのか?」
「ん? ああ、ハデスからの仕事な。それならもう終わった」
「何言ってるんだ、まだ一軒も店に入っていないじゃないか」
「ここがその店なんだ」
「は?」
「喫茶 ムネーモシュネー。『冥界の砂糖』を使ったデザートが人気の店だ。……と、言っても食える奴はそうそういない。一般にはまだ出回らないからな」
店主が戻ってきて、二人分のアイスコーヒーと小さな白い箱を置いた。睡魔は箱を開け、中身を見せる。そこには小さなクッキーが詰められていた。
「冥界の砂糖って……」
「冥府の川の渡し守がいただろう?」
「あー……、えっと──
──────
「珍しいな、お前がこんなところにいるなんて。仕事か?」
「あぁ、ハデスからケル、ベロ、スーの菓子を買ってこいと」
「パシられてるだけじゃないか」
「そうとも言うな」
なんでも忙しくて手が離せないそうだ。行き帰りはハデスのワープなんだと睡魔が笑う。
「お前さんこそ、こんな洒落た通りでどうしたんだ?」
「えっと、魔「あー、待て待て。みなまで言うな」」
私の声を遮り、睡魔は腕を組んではフフンと得意気に鼻を鳴らした。つつっと、寄ってきて小声で耳打ちする。
「これから姫とのデートだろう」
「デ……ッ!? そ、そんなわけあるか!」
「違うのか?」
「お前なぁ! コレどう見ても仕事着だろ!? 馬鹿なこと言うなよ!!」
「そうかそうか。まぁ、仕事着でもデートはできると思うがな~」
焦る私を横目にカラカラ笑いながら愉快そうに背中を叩いてくる睡魔を睨む。ふと、彼の手元を見て尋ねた。
「あれ?ハデス君に頼まれた物は?」
「いや、まだ買ってない。今から買いに行くところでな。せっかくだ、付き合ってくれ」
顎をクイと上げ一緒に来いと踵を返した睡魔に慌てて足並みを揃える。
「付き合えって、私は仕事が……」
「急ぎの用事か?」
「いや、急ぎってほどでもないけど」
魔王様の使いは……、まぁ、実のところ睡魔とあまり大差ない。来賓用のコーヒー豆の買付けだ。
「それならちょうどいい」
私は戸惑いながらも睡魔に腕を引っ張られながら通りの角を曲がった。睡魔の服の裾からヒラリと落ちた紙切れに気付いた私はとっさにそれを拾う。紙にはハデス君が書いたのであろう手書きの地図があった。
「睡魔、この店ならこっちの方が早い」
「んン? いや、そっちじゃない。あっちだ」
「は?」
「いいから来い」
「おい、地図反対だぞ!」
「ああ」
なんだかよくわからないまま連れて行かれた先は、古民家のような作りのこじんまりとした喫茶店だった。
「ここだ」
看板には『喫茶 ムネーモシュネー』と書かれている。
「……喫茶店? ケーキ屋じゃなくて?」
「ケーキ屋じゃないな」
睡魔は慣れた様子で店内に入り、カウンター席へ座った。私も後に続いて、隣に腰掛ける。コーヒーの香りが漂う店内は静かで落ち着いている。客はまばらで、それぞれ本を読んだり書き物をしたりしていた。
「死者の味を」
睡魔は店主に向かって短く言った。店主は無言で頷き、奥へと消える。
「なあ睡魔、お前本当に菓子を買いに来たんじゃないのか?」
「ん? ああ、ハデスからの仕事な。それならもう終わった」
「何言ってるんだ、まだ一軒も店に入っていないじゃないか」
「ここがその店なんだ」
「は?」
「喫茶 ムネーモシュネー。『冥界の砂糖』を使ったデザートが人気の店だ。……と、言っても食える奴はそうそういない。一般にはまだ出回らないからな」
店主が戻ってきて、二人分のアイスコーヒーと小さな白い箱を置いた。睡魔は箱を開け、中身を見せる。そこには小さなクッキーが詰められていた。
「冥界の砂糖って……」
「冥府の川の渡し守がいただろう?」
「あー……、えっと──
──────
