ひとりごと

じゃーん

2024/12/11 15:25
恋薬
「なぁ、レオ。ここに面白いモノがある」
 
 睡魔は自身の袂に手を突っ込んでまさぐると巾着を取り出した。間近に食い散らかしたままの器を端へと追いやり、子どもが拾い集めたどんぐりを見せびらかすように巾着の中身をバラバラとひっくり返した。ヘアゴムやら櫛やら、ちょっとした身だしなみを整える物と共につくねられたありがたみの感じられないお守りと小銭…。レオナールは据えた目で頬杖をつく。睡魔が薄い布に包んだものをあったあったと機嫌良く手にとり剥ぐと、瓶の中でピンクの液体がちゃぷんとはねた。
 
「また怪しげなモノを…」

 レオナールの表情が曇る。視界いっぱいに大量の姫が現れた日の記憶がよみがえったからだ。今度こそは勧められても軽率に口にしないと心で誓いながら、手渡された瓶をしげしげと眺めた。
 

休憩終わり!

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